■メジャー1stEP『Road to Major』がいよいよリリースとのことで、今作には 「8 EPILOGUE盤」と「7 PROLOGUE盤」とがありますが、ジャケット写真を見たところ、ヒナさんがいなくなるという認識でよろしいでしょうか?
ヒナ そうですね。
■ヒナさんが抜ける理由とは?
ヒナ さっきも言ったんですけど、メジャーデビューってすごいことじゃないですか。私自身もずっとそれに憧れて活動してきましたし、何回くじけても諦めずに続けてきました。でも自分にとってここは兼務先だったので、元いたグループを捨てるわけにもいかないし、今までは元のグループが休みの時に、上手いことこちらの活動もやってこれていたんですけど、やっぱりこれからメジャーデビューして駆け抜けていくグループに対してそのスタンスでは失礼だなと思い、抜けることにしました。兼任の宿命というか、ここまでだなと思い、気持ちを伝えました。本当はメジャーデビュー前に抜けた方がいいとも思ったんですけど、ありがたいことに今回はメジャーデビューの作品にも参加させてもらえるとのことだったので、ジャケットが2パターンになってしまいました。(笑) でも本当にありがたいです。ずっと憧れていたメジャーデビューの夢が叶うので。
■今後のアルテミスの翼に言っておきたいことはありますか?
ヒナ そんなの言える立場でもないんですけど、みんなの笑顔が本当に大好きです。ずっと笑顔でいてほしいなと思います。一緒に一年半やってきて、大変な時もあったし、それはたぶんみんな同じだと思うし、いろんな感情を経験したし、大人たちに立ち向かう場面もいっぱいあったけど、一度きりの人生だから自分を信じて、これからも笑顔で過ごしてもらえたらいいなと思います。私もそうでありたいです。
■それでは収録曲についても聞いていければと思いますが、時間が限られているので、1曲につき1人づつ回答いただければと思います。まずは1曲目の“きゅんちゅハンティング”ですが、すごくポップで可愛らしい曲ですけど、この曲の聴きどころや、注目ポイントを教えてください。
キアラ この曲は今どきの曲で、TikTok向けというか、結構キャッチーで覚えやすい曲になっています。私たちも初めての試みで、お客さんが言ってくれるコールを取り入れていて、初めてレコーディングもしたので、そこに注目して聴いてほしいです。ライブの時はみなさんも一緒に言ってほしいなと思います。
■2曲目は茶目っ気たっぷりの“天才♡バズりーフェイス”ですが、こちらの曲は新メンバーが入ってから再録していますよね?
シオリ はい。新メンバーも含めて再録しました。私たちは顔面を売りにしているので、この曲は私たちアルツバにしか歌えない曲だと思います。(笑) 歌詞の言葉のチョイスがすごく面白いので、そこに注目して聴いてもらえたらと思います。「偏差値∞(無限大)フェイス」とか、「固定資産税かかっちゃうかも」とか、めちゃめちゃ面白い言葉も使っていますし、あとは「需要しかないやん」と関西人が合いの手を入れていたりと、すごくポイントがいっぱいある曲だし、ライブでも結構盛り上がるので、ぜひたくさん聴いてください。振りコピも簡単なので初見でも真似できると思うし、楽しんでやっていただけたら嬉しいです。
■3曲目は“HOLY MAIDEN”ですが、この曲はカッコイイ曲ですね。途中でリズムも変化して歌うのが難しそうですが、この曲の注目ポイントも教えてください。
ツカサちゃん “HOLY MAIDEN”の意味は、「聖なる乙女」という意味で、歌詞の世界観がアルツバのコンセプトとも合っているので、ぜひ歌詞に注目して聴いてみてください。振り付けも1つ1つの動きに意味があるので、いろいろと考察してみてください。ライブでも盛り上がる曲です。振り付けは猫みたいでカワイイのに、曲はカッコよくて勇ましいので、そのギャップも面白いと思います。
■4曲目は爽やかなミドルテンポの“All the same”ですが、この曲の聴きどころもお願いします。
リョーカ この曲だけ唯一、今の取材段階では振り付けがまだ入っていない曲なんですけど、曲って振り付けまで入って完成するものだと思うので、私たちもまだ未知で、どんな感じに仕上がるのかがすごく楽しみです。10月のワンマンライブで初披露することになるので、みなさんも楽しみにしていてください。それまでにこの曲の良さを上手く引き出せるように頑張りたいなと思います。曲自体は気持ちを込めて歌えたし、私たちのアーティスティックな部分も見せられる曲だと思います。
■そして最後はノスタルジックでエモい“Day-To-Day”ですが、サビからの展開がすごくカッコ良かったです。この曲の聴きどころもお願いします。
ヒナ 私はアルツバで一年半やってきたんですけど、今までいただいた曲の中でも、耳にして2回くらいで覚えられるほどメロディがキャッチーだなと思いました。音楽的にも覚えやすい曲だと思うんですけど、意外と中身はしっかりしていて、エモさがメロディだけではなく、歌詞にも出ていると思います。暗い部分も見えるんですけど、それでも前向きに立ち上がっていく姿というか、すごく覚悟が伝わってくる歌詞なので、自分たちを重ね合わせられるし、ライブでは今だからこそ伝えられることがあるんじゃないかなと思うので、パフォーマンスをするのが今から楽しみです。
■ちなみに1曲目の“きゅんちゅハンティング”はミュージックビデオも撮影されていましたが、新メンバーの3人はMV撮影も初だったと思います。MVの見どころや撮影時のエピソードなどはありますか?
ミユ MV撮影は初めてだったので、最初はどういう雰囲気でやるのかもわからなかったですし、すごく緊張もしたんですけど、今回のMVはみんなでワチャワチャする感じだったので、純粋に楽しみながら撮影できました。
ナオ 私はMVではないですけど、映像系の撮影はいろいろと経験があったので、楽しそうにするとか、可愛くするのはできるんですけど、大勢でワチャワチャするのは初めてだったので、ちょっとドキドキしながら撮影に臨みました。いつもライブでやっているワチャワチャよりも気持ち大げさにやったりもしました。でも意外と自由に動いていいフリーダムな感じだったので、すごく楽しかったしいい経験になりました。
セリナ 私はソロのリップシンクのシーンがちょっと難しくて、普段のライブでやる時は自然とできるのに、眼の前でカメラで撮られていると思うと、緊張して歌うのを忘れちゃったりもして……。アイドルをやるのも未経験だったので、「カメラの前でどうやったら自分を可愛く見せられて、さらにこの曲をどうやったら上手く伝えられるのかな?」というのが、まだ慣れていない私にとっては大変でした。でもいい経験になったし、いい思い出になったので、次はもっとできるように頑張りたいです。
■今作のレコーディングで苦労したエピソードや、思い出があったら教えてください。
キアラ 今回レコーディングしてみて、初めてこの新メンバーを含めた今の体制での歌割りになって、みんなの声色を聴いて、それが重なった時に、今のアルツバの歌はこうやって表現されるんだなというのがわかったし、それが聴けて嬉しかったです。すごく感動しました。レコーディングで私の次がリョーカちゃんだったんですが、レコーディングの時って空調の音が入ってしまうので冷房も切らないといけなくて、今年の夏はすごく暑かったので、リョーカちゃんがめっちゃ暑がっていて、スタッフさんに「扇風機貸してあげようか?」と言われて、それで風を浴びながら頑張っていたのが、なんか夏ならではのレコーディングという感じがしました。(笑)
■スタジオの中は密閉空間ですからね……確かに暑くて大変そうですよね。
シオリ 私は“Day-To-Day”のレコーディングで結構苦戦しました。基本的に私はハモリが苦手で……。レコーディングの時はお手本の歌もあるし、綺麗に録れてはいるんですけど、ライブでやるとなると今はまだ超自信がなくて……。これからめっちゃ練習しますけど、個人的にはそこがすごく心配です。でも普段あまりアルツバってハモる曲が少ないので、そこも聴きどころかなと思います。
ツカサちゃん 私も“Day-To-Day”は、今までとは全然テイストが違いましたし、今回ディレクションでは「泣きそうな、涙声で歌う感じで」とアドバイスしてもらったんですが、私はいつも泣く時って、声を出してわんわん泣くし、そんなにしっとりと泣いたことがないので、それを表現するのがめっちゃ難しかったです。(笑) かすれ声じゃないですけど、そうやって涙声で歌うのにすごく苦戦しました。
■普段からそういう感じで泣かないんだったら表現するのは難しいですよね。イメージでしかないですからね。(笑) リョーカさんはいかがですか?
リョーカ 私は逆に“Day-To-Day”みたいに、そうやって感情を込めて歌うのは割と得意だし好きなので、そこは上手くできました。歌の面で言ったら、逆に“きゅんちゅハンティング”みたいに、可愛くワチャワチャみたいな感じの曲の方が歌いづらくて。今回の“Day-To-Day”の私のパートはすごく気持ちがよくて、感情が入れやすい歌詞のパートが多かったので、ライブでも感情を爆発させて歌おうと思っているので、ぜひみなさんに聴いてほしいです。気合い入ってます!(笑) あと、“きゅんちゅハンティング”のラスサビの「好きになる」の頭の「す」の音が高すぎて、本来の私の声では出なくて、ラスサビだし裏声になるのは言語道断なので、絶対に地声で出せるように練習しなきゃと思って必死に頑張ったら、ちゃんと出るようになったので、自分のキーがひとつ上がったのが嬉しかったです。
ヒナ アルツバの曲って本当にカッコイイ曲も、カワイイ曲も、いろいろな曲があって、今回は感情的に歌う曲もありますし、レコーディングでは歌い分けることを意識しました。いろんな歌い方で、声を変えて歌うとか、それがすごく勉強になりましたし、アルツバで学ばせてもらったことだったので、今回の作品ではそれをすごく活かして歌えたなと思います。あとは、“Day-To-Day”で意識したことが一個だけあって、それはめっちゃみんなの声を聴きながら歌うということでした。今までは仮歌とかガイドボーカルを聴いて歌うのが普通だったんですが、今の自分たちにしか出せないものって、多分自分たちの声でしか作れないから、周りの声を聴くのがすごく大事だなと感じたので、今回のレコーディングではそれをすごく意識しましたね。
■それはエモいエピソードですね。新メンバーの3人は初めてのレコーディングはいかがでしたか?
ミユ まずはレコーディングブースにある機械も、なにがなにやら全然わからなくて戸惑いました。(笑) それに私は漢字が苦手で、歌詞の読み方がわからなかったり、英語も発音がわからないのがたくさんあったりしたので、自分では合っていると思って歌っていたものが、「ちょっと発音が違うかも」と言われてしまったりして、初めてで緊張もあるし、途中でわからなくなっちゃったりとかもして、いろいろ大変でした……。すごくハラハラしながらのレコーディングでした。
ナオ 私も人生で初めてのレコーディングだったんですけど、そもそも人生でそんなに大きな声を出すことがなかったので、ライブでもそうですし、レコーディングで声を出すって、自分が思っていたより500倍くらい大変でした……。すごく遠くまで届くように声を出すというのが初めての経験だったので、「そんなに大きな声を出したら、身体がバラバラになっちゃう!」と思うくらい、頑張って大きな声を出しました。(笑)
■なるほど。今まではすごくおしとやかに生きていらっしゃったんですね。(笑)
ナオ でも今回のレコーディングで頑張って大きな声も出せるようになったので、自分なりにやりながら、経験を積みながら、自分の糧になることをさせていただいて、すごく貴重な体験だったなと思います。他ではなかなか経験できないことだと思うので。でも何回大きな声で歌ってみても、「それでも声が小ちゃい」と言われましたけどね。(笑)
■よく歌の先生が「遠くまで声を届けるには、頭の上から声を出すように」と言ってらっしゃるので、頭のてっぺんから声を出す感じで頑張ってみてください。(笑)
セリナ 私は“All the same”と“Day-To-Day”の歌い分けがすごく難しいなと思いました。どちらの曲も前向きだけど、ちょっと切ない曲なので、そういった歌詞とそれぞれのリズム感が難しくて……。特に“Day-To-Day”は3拍子のリズムで、慣れていないのもあってリズムを取りながら歌詞を届けるのにすごく苦戦しました。“All the same”の方は、疾走感があるのに壮大な感じを出すのにすごく苦戦しました。
■今作がリリースされて、10月14日にはZepp Shinjukuにて6周年のワンマンライブも開催されますが、それに向けての意気込みをシオリさんからお願いします。
シオリ ずっと目標にしていたZeppに立てることがまず嬉しいですし、今回は新メンバーが加入してまもない段階でのZeppワンマン公演なので、いろいろと乗り越えなきゃいけない壁が高いなとは思っているんですけど、メンバー全員ちゃんと自分の目標というか、キャパシティーをオーバーしてまで、今すごく頑張っているので、不安はありますけど、きっといいものが作れるんだろうなというワクワクもあります。今まで積み上げてきたものをライブでどう表現するかだし、課題もこれからどんどん練習するにあたって見つかると思うんですけど、みんなで協力して、ひとつひとつクリアして、当日は完璧なものを見せられるように頑張りたいなと思います。
■Zepp Shinjukuは2階席が結構高いので、ナオさんはぜひ2階席に届くように頭のてっぺんから声を届けてください。(笑) それでは最後に読者に向けて、ツカサちゃんさんからメッセージをお願いします。
ツカサちゃん 新メンバー3人を迎えて、この3人の共通点は、活動に対してすごくピュアな気持ちを感じるので、今作はそんな3人も一緒に作り上げた作品だし、どれも曲調や歌詞が全然違うので、それを楽しんでいただけたらと思います。ぜひたくさんの人たちに聴いてほしいです。また、6周年のワンマンライブもお待ちしています。ぜひ遊びに来てください!
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
音楽レーベルrock fieldがプロデュースし、ギリシャ神話をモチーフにしたコンセプトで活動しているアイドルグループ・アルテミスの翼。新たな8人体制で活動している。2021年1月5日、1stシングル『最終ゼンヤ/MONSTERビーツ』をrock field×コロムビアからメジャーリリースし、オリコンデイリーシングルチャートで1位を獲得。Apple Music/iTunes Storeではポーランド、フィンランドで1位、アメリカで3位、ドイツで5位など、世界各国のチャートにランクイン。2022年8月9日、デビューから約2年間の活動の集大成として1stアルバム『Wings of Artemis』をリリースし、オリコンアルバムデイリーチャート1位を獲得。Apple Music/iTunes Storeでは、オランダ、ルーマニアで1位を獲得した。2025年10月13日には、5周年ワンマンライブを品川ステラボールで開催。2026年10月14日には、6周年ワンマンライブをZepp shinjukuで開催予定。
https://wingsofartemis.tokyo/
RELEASE
『Road to Major』
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8 EPILOGUE盤(CD)
QYCL-10045
¥1,200(tax in)
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7 PROLOGUE盤(CD)
QYCL-10048
¥1,200(tax in)
WARNER MUSIC JAPAN
9月29日 ON SALE







