■今後の動きを伝える前に、改めて恵比寿LIQUIDROOM公演を通して得た手応えも教えてください。
巽 恵比寿LIQUIDROOM公演を発表した時は、「本当にあの会場を自分たちだけの力で埋めつくせるのか」と、不安しかない状態で3回の全国ツアーをスタートさせましたし、今年6月に摩天楼オペラさんと2MAN LIVEという形で、恵比寿LIQUIDROOMの舞台に立った時も、でかい会場すぎて、「今の自分たちには、本当この会場に見合う実力を身につけているのか……?」という不安もありました。だけど、いざワンマン公演であのステージに立った時、あの時に感じた本音を伝えるなら、「もうちょっとデカいところでやりたいな」と思えている自分がいました。つまり、今のXANVALAに似合う規模の会場であったということで、今の自分たちをブラッシュアップしていけば、間違いなくもっと大きな会場でもカッコいいライブが出来る自信と確信がありました。だからこそ、2024年6月にZepp Shinjukuにて次のツアーのGLAND FINAL公演を行うことを発表したわけです。
宗馬 恵比寿LIQUIDROOMで過去最高のお客さんが来てくれたのは嬉しかったんですけど、まだ詰めれば200人は入れたと思うのでまたリベンジしたいです。次は恵比寿LIQUIDROOMを完膚無きまでに制覇したと言い切りたい気持ちが自分の中にはあります。
■この間でも動きづらい環境だったのに、そうなるとお客さんたちは本当に身動き取れなくなるんじゃないですか?(笑)
宗馬 でもそこまでの景色を作りあげたいという理想はありますね。次のZepp Shinjukuはついに4桁台のお客さんを求められる会場になるわけですから、ここで満足することはないですね。というかきっと永久になさそうです。
巽 そこはさらに本気の覚悟を持って挑まないと……ですよ。そのために、また11月から新たな全国ツアー『XANVALA TOUR 2023-2024 THE CULTURE -Beginning-』を始めますので、その前に、9月下旬から、NICOLASとの2MAN TOURとして、全国各地を回ります。その上、HALLOWEEN TOUR『XANVALA HALLOWEEN TOUR “ZOMVALA 2023″』を組み込むので、相変わらず全国各地を回る活動の日々を送り続けます。
宗馬 その合間にも、各地で他のツーマンやイベントにも出演するので、これまで以上にライブは多く詰め込んでいます。とにかく今は、Zepp Shinjuku公演を成功させるためにも、いろんな人に見てもらう場を増やし、その上で1本1本のライブを大切に活動を続けます。
巽 今は3日に1本はライブ活動をしながら、その合間に新曲の制作などいろんな活動を行う日々ですからね。
■9月13日には、最新配信シングルとして『本能』も発売になりますね。
宗馬 “本能”は僕が作曲をしました。前回の長いツアーや、恵比寿LIQUIDROOM公演を終えて、新章に突入するXANVALAを象徴する、「新たなXANVALAの始まり」を告げる楽曲になります。すでにXANVALAの新しい顔になりそうな手応えを覚えています。
巽 現状のXANVALAの最新曲であり、恵比寿LIQUIDROOMで初披露しつつ、当日に無料配布したCDに収録した“ANS”という楽曲の中に、今の自分たちなりの「ANS=答え」を刻み込みました。そこには自分の中の弱い部分を記しています。でも今度の新曲“本能”には、自分の中にある強気な感情を記しました。「自分たちが新しい時代を築きあげ、また新たな景色を作りにいくぞ」という意気込みや姿勢を詰め込んでいます。同時に、ヴィジュアル系というシーンへの愛情も込めました。
宗馬 考えてみたら、XANVALAは6月から9月まで、毎月新曲を配信リリースしていますね。
巽 すでに曲はいくつも用意しているから、どういうペースで発表していくかはこれから次第ですが、『本能』の配信リリース以降も、止まることなく新曲の発表も続けていきますから。
■11月から始まる新たな全国ツアー『XANVALA TOUR 2023-2024 THE CULTURE -Beginning-』の狙いも教えてください。
巽 「CULTURE」とは、「文化」のこと。自分たちが敬愛するヴィジュアル系の文化を広めたい気持ちが一つ。ジャンルという壁を壊し、いろんな音楽好きな人たちを、XANVALAがヴィジュアル系というシーンへ取り込んでいきたい。「ヴィジュアル系の音楽ってこんなにもカッコいいんだぞ」という入り口にXANVALAがなれたら。その思いを胸にタイトルをつけました。その思いを持って全国各地を回ります。今の僕ら自身がジャンルという壁を壊し、いろんな人たちをヴィジュアル系音楽の虜にしていきたいという使命感を持って活動をしていきます。
宗馬 好きなことを徹底して突き詰めたい性格で、それを体現しているのが”ヴィジュアル系”だと思っています。「ヴィジュアル系というシーンをもっと盛り上げたい」というよりも、僕ら自身が大好きなヴィジュアル系という音楽を、自信と誇りを持ってやれば魅力は伝わるし、すでにヴィジュアル系が好きな子にも新たな形を提示できると思っています。その気持ちを胸に挑むツアーの始まりということで「-Beginning-」と付けました。もう一つ、2024年2月29日に新宿BLAZEで『VASALA FEST. 2024』も開催します。ここにも自分たちが尊敬するヴィジュアル系バンド、ヴィジュアル系の音楽を愛する人たちが、心から楽しめるイベントにします。期待していてください。
巽 Zepp Shinjuku公演まで止まることなくいろんな動きを仕掛けていくので、今後の発表も含め、XANVALAの動きをぜひ追いかけ続けてください。
Interview & Text:長澤智典
PROFILE
2020年1月結成。メロディアスな楽曲を中心に、ストーリーのある歌詞をクリアな巽の歌声に乗せた楽曲を武器とするロックバンド。全国ワンマンツアーを中心として活動中。始動以来会場限定で発売したシングルはすべてソールドアウトを記録し、2022年2月、1st ALBUM『月と太陽』をリリース。4人のコンポーザーの個性が存分に発揮され、楽曲の幅広さを見せつける作品となった。2022年5月の全25公演に及ぶ全国ワンマンツアー『ASK』を開催、ファイナルとなる新宿BLAZE公演は前売券完売を記録した。”乱れることは美しい”をコンセプトに、オーディエンスを巻き込みシーンを駆け上がっている。
https://xanvala.com/
RELEASE
『本能』

デジタル配信シングル
https://lnk.to/SRaWkSME
Starwave Records
9月13日 ON SALE
LIVE
《主催フェス開催決定!》
XANVALA PRESENTS
「VASALA FEST. 2024」
2024年2月29日(木)新宿BLAZE
※出演アーティスト等の詳細は後日お知らせします。
《全国ツアー開催決定!》
XANVALA TOUR 2023-2024
THE CULTURE -Beginning-
2023
11/6(月)札幌SPiCE
11/7(火)札幌SPiCE
11/27(月)新潟CLUB RIVERST
11/28(火)郡山CLUB#9
11/30(木)仙台ROCKATERIA
12/12(火)福岡DRUM SON
12/13(水)福岡DRUM SON
12/18(月)広島SECOND CRUTCH
12/20(水)心斎橋soma
2024
1/26(金)静岡窓枠
1/27(土)HOLIDAY NEXT NAGOYA
TOUR FINAL -4th ANNIVERSARY-
1/31(水)下北沢シャングリラ
GRAND FINAL
6/11(火)Zepp Shinjuku (TOKYO)