■改めてアルバムはyoumenosayにとってどんな作品になりましたか?
さり 宝物。だって、こんなにみんなでがんばって、超思い入れがあるんです。人生においてこんなにがんばって作ったモノはないので。
可恩 やっぱり1年間がんばってきた勲章みたいな感じなので。死ぬ時は棺桶に入れて欲しいです。(笑)
ゆま メンバーはもちろん、いろんな方々に助けていただいて完成した1枚だから、とても一言では言えないですけど、めちゃくちゃ大切なモノになりました。
■実際に作り終えてみて、シングルを作る時とは違いましたか?
さり 大変さが全然違いました。(笑)
可恩 さりちゃんにはデザインとか入稿作業とかを担当してもらったんですけど、今回は(ダウンロードカードだったシングルとは違い)CDなので入れなきゃいけない規定文とかがあって、いろいろ調べるのが大変でした。私、もともとCDに関しては否定派で、(過去の活動で)バンドをやっていた時もダウンロードカードしか出していなかったんですよ。
■それでも今回はあえてCDにした。
可恩 やっぱり後世に語り継ぐには「盤」が必要かなと思って。でも、入稿が本当に大変だったので、少なくとも次にアルバムを出すまではやらないと思います。あれを3ヵ月に1回もやったら死ぬ。(笑)
■それだけパッケージとして買う価値のあるものに仕上がったんじゃないですか?
可恩 そう思います。ワンマンライブ動画を見られるQRコード付きのトレーディングカードを16種類作って、CD1枚につきランダムで1枚ついてくるんです。その16種類のデザインも全部さりちゃんが担当して。
さり しんどかったぁ!
可恩 今までのイラストを使っているんですけど、1枚1枚のクオリティが本当に高くて。
ゆま デザインがめっちゃかわいいよね。
さり CDを何枚も積む人は同じモノが増えるだけになっちゃうから、ガチャ要素みたいなものを入れたくて。それでトレカを作ろうと自分で言い出したんですけど、大変すぎたのでもうやりたくないです。(笑)
■最初で最後かもしれない。(笑) ジャケットのデザインとかは大丈夫だったんですか?
さり それも大変でした。(笑) youmenosayのイラスト自体は描いていただいたものなんですけど、うまく馴染む背景がなくて、結局自分で背景を描いたんです。私、イラストとか描けないのに。
■デザインはできるけど、イラストは描けない?
さり そうなんですよ。そもそもマルも上手に描けないのに!
可恩 すごい丁寧にやっていましたよ。
さり YouTubeで雲の描き方とか調べて作りました。(笑)
ゆま 風船の陰影みたいなやつ、めっちゃ好き!
さり 嬉しい!
■ゆまさんはアルバム制作はどうでしたか?
ゆま 私は2人ほど関わっていなくて。(笑)
可恩 でも、動画の編集とかやってくれたんですよ。
ゆま トレカのQRコードから見られる動画の編集をしました。今まで動画の編集はスマホでやっていたんですけど、今回は初めてPCを使ったんです。きれいな画質で、クオリティの高い動画にしたかったから、やっぱりPCの方がいいだろうなと思って、Premiere Proを買ってイチから勉強しました。
■プロ御用達のソフトじゃないですか!作詞する人がいて、デザインする人がいて、動画編集する人がいて、もはやクリエーター集団ですよね。
可恩 あとは衣装を作れる女の子が欲しいですね。(笑)
■そのうちメンバーだけで全部完結できるようになるかもしれない。
可恩 いいですよね、なんか会社っぽくて。仮に解散しても、そのまま会社としてやっていけるくらいになったらいいなとは思います。
■このアルバムで活動も一区切りになると思いますけど、この先の予定は?
可恩 やっぱりyoumenosayはアニメ化を目指しているので、もうちょっとそっちに寄った活動が増えていくかなと思います。この1年の活動も、アニメ化に向けての種まきな部分もあったので、それを咲かせるためのことに力を入れていこうかなと。
■アルバムはできたけど、まだ種をまいただけ?
可恩 自分的には「これでやっと戦えるようになった」という感覚なんです。ここからまた目標に向かってスタートできたらなと思います。
■アルバムのタイトルも『START』ですもんね。さりさんは、今後の意気込みは?
さり 私、今いっぱい悩んでいて。「アイドルってなんだろう?」みたいな哲学的なことは、この1年ずっと考えてきたんですけど、一回自分の中で答えを出して、数ヵ月がんばって、でも思ったようにはいかなくて。今はまた考えているところなので、この2年目こそは自分の中の「アイドル」が見つけられたらいいなという意気込みです。
■ゆまさんの今後に向けての意気込みは?
ゆま 私は心配性なのか、いろいろ考えすぎちゃうことがあるんですけど、そういう自分にはなりたくなくて。全部のことにポジティブに、少しでも自信を持って、内面はギャルになりたいんですよ。(笑) これは2年目だからというよりは、今後ずっと目指したい場所みたいな感じですけど、もっとカッコよくなりたいです。
■まだデビューして1年ですから、これからが楽しみです。
さり いやぁ、本当に濃い1年でした。
ゆま 濃い1年すぎて、「まだ1年か……」みたいな。(笑)
可恩 3年くらいやった感はあるよね。私もyoumenosayをやってみて、こんなに自分が熱くなれるものとは思っていなかったというか。始める前は毎日おいしいものが食べられれば幸せみたいな感じで、本当に未練なく過ごしていて。そのくらい(2017年に解散した清 竜人25で)濃い時間を過ごさせてもらっていたんだなとは思うんですけど、結局また引き戻されてしまった感じがあって。だから、出逢いってすごいなと心から思います。
ゆま 私もきゃのんちゃんと出逢っていなかったら、こんなにすぐに行動に移せていなかった気がします。
可恩 youmenosayを始めてから、「こんなに自分は仕事が好きだったのか」、「こんなに自分は誰かに対して尽くせるんだ」という発見があって、自分で自分にビックリしていますね。毎日が楽しいです。
Interview&Text:タナカヒロシ
PROFILE
2022年3月26日、「本物の2次元アイドルになりたい」という夢を持った北郷 可恩(ほんごう かのん)、逢花 ゆま(あいはな ゆま)、雪乃 さり(ゆきの さり)の3名により結成を発表。可恩が総合プロデュース、リーダーを務め、自分たちのリアルなアイドル活動を原作に、ノンフィクションでのアニメ化を目指すセルフ運営アイドルユニット。ライブはもちろんのこと、アニメ化するという夢に向けてメンバーのキャラクターデザインやキャラクターボイス、ノンフィクションの漫画などを制作。2022年5月7日に渋谷DIVEにてデビューライブを開催。これまで3枚のシングルを発表し、2023年7月2日に初のアルバム『START』をリリース。
https://youmenosay2022.bitfan.id/
RELEASE
『START』
CD+1周年記念ワンマン映像付きトレーディングカード(全16種ランダム)
※公式サイトおよびライブ会場にて販売
¥3,000(tax in)
NOW ON SALE
各種配信サイトでもリリース
https://linkco.re/Y3MmHYrs?lang=ja
LIVE
youmenosay定期公演
〜夢の中で待ち合わせ〜vol.14
「アルバム買ったら100円ってマジ!?」
7月24日(月)東京・下北沢ReG
OPEN18:30 / START19:00
出演:youmenosay / CUBΣLIC / めり〜ぽっぴん / and more
チケット前売¥2,500 / 当日¥3,000(いずれもドリンク代¥600別途)
※アルバム『START』購入または持参でチケット代100円(ドリンク代¥600別途)
https://youmenosay2022.bitfan.id/contents/109701