有華 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

気分でメイクポーチの中身から取り出すものを選ぶように、いろんなテイストの楽曲を気分で楽しめるような一枚になったら。

1月にメジャーデビューしたシンガーソングライター有華が10月25日に初のフルアルバムをリリース。「ごちゃごちゃしている女の子のかばんのように、いろんなテイストの楽曲を詰め合わせた」という今作は、その収録内容に合わせて、アルバムタイトルを『messy bag』とした。今作に収録される新曲のうちの一曲で、先行でデジタルリリースされている“恋ごころ”は、メジャーデビューシングル“Baby you”の作詞・作曲も担当したandropの内澤崇仁との共作となっている。来年1月には『messy bag』を提げたワンマンライブも開催予定の有華に、ファーストフルアルバムの楽曲たちの魅力やライブへの意気込みなど、話を訊いた。

■今回リリースの初フルアルバムには、新曲の“恋ごころ”も収録されています。ここ最近明るい楽曲が多かった有華さんですが、“恋ごころ”は切なさあふれる楽曲に仕上がっていますね。

有華 そうですね。今までの楽曲は明るい有華をお届けしてきたと思うんですが、今作の“恋ごころ”は秋の季節にもぴったりな、ちょっとテンポを落とした楽曲に仕上がっていると思います。ただ、昔からのファンの方々からは、「懐かしい感じ」とコメントをいただいていて、私としては「よかった!」という気持ちです。

■“Darling Darling”や“Baby you”を聴いていた、メジャーデビューから有華さんを知って、応援してきたファンの方たちは、「ギャップに驚いているのでは?」と思います。

有華 そうですね。こういう落ち着いた感じの私のことも知ってもらえたら嬉しいです。

■MVもかなりオシャレな映像になっていますよね。今までとのギャップがすごく魅力的だなと感じましたし、最後のエンドクレジットではいつもの有華さんらしい一面がのぞけたのもよかったです。(笑)

有華 いつもの私が出ちゃいましたね。(笑) 撮影ではスカしたバージョンのやつも撮っていたんですけど、監督さんが私らしい方を採用してくれました。

■2回目のサビあたりの振り付けがすごくユニークで面白いなと思ったんですけど、あの動きはアドリブなんでしょうか?

有華 「いないいないばあ」の進化版みたいな動きですよね。(笑) あれは振り付けがあったとかではなくて、自然に自由にしていいと言われて撮影した時のものなんです。「もっとかわいいのもあったかもな」って思っているんですけど、みなさんに気に入ってもらえてたら嬉しいです。(笑)

■MVを通して登場する赤い風船は、特にインパクトが強いですよね。

有華 監督さん曰く、あの赤い風船は主人公の恋ごころを表現しているんだそうです。素敵ですよね。

■“恋ごころ”は、“Baby you”に続いて、andropの内澤さんとの共作になっていますが、どんな構想で作曲されたんでしょうか?

有華 デモ音源を初めて聴いた時から、こういうちょっと寒くなってきた時期にリリースできたらと思っていたので、ぴったりな時期にリリースできてよかったなと思っています。実は内澤さんからデモ音源をいただいたのはもう1年前ぐらいで、“Baby you”と同じタイミングで制作に携わっていただいた楽曲なんです。

■1年前からということは、満を持してのリリースだったんですね。

有華 そうなんです。私としてはゆっくり温めてリリースした楽曲になっています。

■“恋ごころ”へのファンの方からの感想で、「メッセージ性が伝わる歌い方で素敵」というコメントも拝見しました。

有華 ローテンポの“恋ごころ”は、音が少ない分、声の印象がより大切になってくる楽曲だったと思います。なので、私も聴いてくれる人に語りかけるように歌っています。それが伝わってくれたなら嬉しいなと思います。

■“恋ごころ”の歌詞は、どんなところに注力して制作されましたか?

有華 “恋ごころ”は誰かを想う、片想いを描いた楽曲なんですけど、“Baby you”の時と同様に、リアルを盛り込んでいきたいと思ったので、歌詞にはこだわって制作しました。特に2番の歌詞にある「絵文字も記号もないOK 最低でもスタンプ送って」っていうフレーズには、私の経験も踏まえたリアルを詰め込みました。(笑)

■“恋ごころ”で特にお気に入りのフレーズなどはありますか?

有華 一番最初のAメロと曲の最後が同じフレーズになっているんですが、自分なりに歌い方を変えているので、そこはぜひ注目して欲しい部分です。Aメロでは不安な気持ちが混ざっている心境を思い描きながら歌っているんですが、最後のフレーズでは、「あなたのことがただ好き!」っていう気持ちを笑って歌っているような、主人公が明るい気持ちになっている心境を思い描いて歌っています。なので、リピートして聴いてもらえたら、また違った曲の魅力を感じてもらえるんじゃないかなって思います。今後のライブとかでも、そういった表現をしていけたらと思っています。来年1月にもワンマンライブがあるので、今からどんなふうにみなさんにお届けするか、今作戦を練っているところなんです。(笑)

■もうライブなどでは“恋ごころ”を披露していますか?

有華 この間、イベントに出演させていただいた際に、まだリリースしてから数日だったのですが、初めてピアノの弾き語りバージョンでお披露目しました。“恋ごころ”はギターで進行する楽曲なので、それとはまた違う表現でみなさんにお届けできてよかったです。これからのライブではギターで演奏したり、バンドで魅せたり、いろんな方法があると思うので、これからもどんなふうに表現するか悩みますね。

■ワンマンライブのセットリストはもう決まっているんですか?

有華 それがまだ全然決まらなくて……。(笑) どういったアレンジにするかも悩んでいて、まだまだこれから練っていきたいところです。

■今作『messy bag』の収録曲もかなり悩まれましたか?

有華 すごく悩みました……。部活の夏合宿みたいな、そんな感覚の制作でした。(笑) 選曲ひとつにしても、みんなで悩みに悩んで決めましたし、並び順にもすごくこだわりました。みんなで夜通し集まって制作していたので、他にも楽しかった思い出もたくさんあります。一つひとつの作業をみんなで一緒に進められたのは、すごく貴重な経験になりました。制作の間はたくさんの意見をぶつけあったんですけど、意見を伝えるとかぶつけるっていうのは、なかなか体力がいることなので、ディスカッションを最後までちゃんとできたのは本当にありがたいことだなと思いました。今振り返ればですけどね。(笑) 当時は「私の意見はこれなのに〜!」って思うこともあったので。(笑) 今までの楽曲を振り返る時間にもなったので、自分の活動と向き合う意味でも大事な時間になったなと思います。

■有華さんのメジャーデビューからの10ヵ月を振り返ることができるアルバムになっているんですね。

有華 そうですね。私のインディーズ時代からは考えられないスピードで物事が進んでいって驚いちゃいます。昔からのファンの方たちもついてこれていない方がいるみたいで、私も含めてスピード感にあわあわしちゃっています。(笑) 今作の『messy bag』には、限定盤がいくつか販売されることになっていて、特典が複数ついてくるんです。こんなことも今まで初めてなので、「ファンの方より私の方がコンプリートしたいって思ってるんじゃない?」って気がしちゃいますね。(笑)

■アルバムタイトルの『messy bag』には、どんな意味が込められているんでしょうか?

有華 「messy bag」というのは「ごちゃごちゃした中身のバッグ」という意味の英語なんです。私個人のイメージなんですけど、女の人のバッグって、綺麗に整理されている人と、適当にわ〜って入れているタイプの二極に分かれている気がしていて、そういう女の子のバッグの中身をイメージしたアルバムになっています。(笑) ちなみに私はもちろんわ〜っと入れているタイプです。(笑) 例えば気分でメイクポーチの中身から取り出すものを選ぶように、いろんなテイストの楽曲を気分で楽しめるような一枚になったらいいなと思って、このタイトルを付けました。