東京女子流 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

「1本の映画を観ているかのような作品になったね」と、全員が共感し合ったアルバムができました。

4人組グループの東京女子流が、2025年7月30日に7th ALBUM『東京女子流』をリリース。2010年の結成以来、日本武道館での単独公演を2度も成功させるなど、ガールズグループの星として活動してきた彼女たち。2026年3月31日にZepp DiverCity(TOKYO)で開催されるラストライブで、約16年間の活動を終了させることを発表している。まさに集大成といえるアルバム『東京女子流』の魅力だけでなく、2025年をどのように駆け抜けていくのかについて、山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生の4人にインタビューを実施した。

■初めに自己紹介と、最近のハマっていることを教えてください。

山邊 山邊未夢です。最近はいろんなパン屋を巡ることが楽しくて仕方ありません。これまでは、SNSなどで発見した魅力的なパン屋を「いつか行きたい!」だけで終わらせていたんです。でも今は、気になるお店は積極的にチェックすることに決めたら、パン生活がより華やかになりました。

■お気に入りのパンはありますか?

山邊 近所のお店にある「たまごサンド」です。たまご自体の塩味と、甘くてふわふわなパン生地が最高にマッチしている点に心を奪われています。ちなみにパン屋さんへ行く時は、まずは食パンを買ってみるのも一つの手段です。食パンの味が好みかどうかで、お店全体のパンを好きかどうかがわかります。利き食パンですね。本当に毎日パンに生かされています。あとはやっぱり、チョコレートのカンパーニュも魅力的ですよね……。

■パンのお話が止まらなそうなので、一旦ストップさせてください。(笑) 次は新井さんよろしくお願いします。

新井 新井ひとみです。私はInstagramで自分の何気ない日常を投稿することにハマっています。ファンのみなさんに元気な姿をお見せしたいという思いだけでなく、まだまだ世に出していない動画がたくさんあることに気付き、2024年の春頃から発信を本格的にスタートさせました。

■みなさんの反響はどうですか?

新井 ファンのみなさんからは「いつも楽しみにしているよ!」という声をいただいて、嬉しい限りです。事務所のスタッフからも好評で、投稿を続けていくモチベーションにもなっています。

中江 お出かけの様子だけでなく、部屋着ショットなどのプライベート感あふれる瞬間もアップしてるのが良いよね!

新井 そうそう。私の裏側チックな部分を、内緒で全世界に公開しているイメージです。(笑)

■次は、中江さんお願いします。

中江 中江友梨です。運転免許を取得したおかげで、最近は車で遠出するのにハマっています。パワースポットまで車を走らせたり、宿泊先で地酒を楽しむなどして、リフレッシュするのが最高なんですよ。まだ免許を取って間もない頃には、芽生(庄司芽生)を助手席に乗せて栃木へ出かけたこともありました。

■庄司さん、助手席に乗った感想を教えてください。

庄司 ファンの方は、ゆり(中江友梨)にどこか危なっかしいようなイメージを持っているかもしれません。(笑) でも運転がとても上手で、私もゆりがブレーキを優しく踏む様子に途中で安心したのか、気付いたらスヤスヤ寝てしまいました。

中江 夕日も気持ち良かったし、一緒に食べた「昆布水つけ麺」でお腹がいっぱいだったんだよね。(笑)

■庄司さんも自己紹介をお願いします。

庄司 庄司芽生です。最近はYouTubeチャンネルを開設し、動画編集まですべて自分でチャレンジしています。これまではスマホアプリで編集していたのですが、こだわって長尺になるほど操作が重くなってきたので、パソコンで使えるあらたなソフトを導入しました。

■動画編集では、どのようなところにこだわっていますか?

庄司 現在は「テロップの色やフォントは?サイズはどのくらいにする?」など、自分の感覚を研ぎ澄ませながら、ひとつひとつこだわって作っている段階です。東京女子流というよりも、庄司芽生としてのリアルな気持ちを動画内で語っている時もあって、ファンの人が喜んでくれるのが嬉しいですね。新たな発信場所を開拓できたなと、今は楽しみながらやっています。

■7th ALBUM『東京女子流』ですが、みなさんにとってどんな作品になったのかをお聞きしたいです。

新井 6thアルバムの『ノクターナル』で参加していただいた、「きなみうみ」さんにサウンドプロデュースを担当していただきました。グループのことを心から思って制作してくれた楽曲に、私たちの声がマリアージュされた、魔法のような作品に仕上がっています。

庄司 最初から最後まで通して聴いた時に、「1本の映画を観ているかのような作品になったね」と全員が共感できたのが、すごく嬉しかったです。

山邊 曲と曲が流れる間の秒数ですら、私たちも一緒になって考え抜きました。これまでのアルバムよりも、制作過程に4人が関わっている部分がかなり多いと思います。

■他にも作品づくりでこだわった部分があれば教えてください。

山邊 これまでの15年の歩みをテーマにし、4人がリレー形式で歌詞を書いた“交換日記”にはこだわりました。私はサビの歌詞を担当しているのですが、たった4行に思いをギュッと込めたところに注目してほしいです。メンバーそれぞれの名前の頭文字と、Astalight(※ファンネーム)の意味を込めた言葉を入れているので、ぜひそれを探してみてください。

新井 こだわったところがたくさんありすぎて……。例えば、最後に収録されている楽曲の“キセキ“では、「懐かしい気持ちだね、元気でいるよ」という歌詞の「懐かしい」の声をどのように震わせながら歌うかなど、細かな部分も納得いくまで探求しました。私はレコーディングの際、「泡が弾けた感じではなく、ちょっともどかしい感じを表現したい」などのアーティスティックな要望が来ると、ついつい燃えてしまうタイプなんです。今回は制作陣を「そう、それ!」と唸らせることに成功した表現がたくさん収録されています。

■“キセキ”という言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか?

新井 そもそも東京女子流がなかったら、私たち4人は出会っていません。そして、これまでグループがいくつもの決断をしながら、10周年、15周年と駆け抜けてきたこの瞬間までのすべてが「軌跡」で「奇跡」です。これから私たちは、それぞれの未来へと歩き出します。そんな中でも、いつでも原点に戻れる曲がこの“キセキ”ではないかと思っています。

中江 レコーディングをした最後の曲でもあるけど、「寂しい」よりも「楽しい」という前向きな気持ちで歌えたのが良かったです。