Melty×Mellow VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

むしろ全女性国民が、そのセリフに惚れるんじゃないかと思っています。

「甘く儚いオルタナティブロック系メンズアイドル」をキャッチコピーに、精力的に活動中のMelty×Mellow。現在『Melty×Mellow 5大都市ツアー』を実施中。ファイナルは9月29日に豊洲PITで行う『5thAnniversary ONE-MAN LIVE Episode Ⅱ-Moonlight Chronicle-』公演になる。8月19日にはフルアルバム『Memorial Best』をリリース。ここでは、最新アルバムの魅力を中心に、秋山元樹、加藤匡真、小笠原雄人、陽向唯大、朝比奈来知、月城翔、氷織隼斗の7人に、彼らの近況を訊いた。

■4月にはミニアルバム『Memorial Best』を、8月19日にはフルアルバムの『Memorial Best』をリリースと、立て続けに作品を届けていますよね?

秋山 僕たちはいつも、先に年間スケジュールを決め、それに合わせた展開を描くために定期的に全体ミーティングを重ねています。2025年の年間スケジュールを決めた時点で、4月にミニアルバムをリリースし、合わせて全国ツアーを展開。その期間中にフルアルバムを発売し、9月29日に豊洲PITで行うMelty×Mellowの5周年記念であり、ツアーのファイナルに当たる『5thAnniversary ONE-MAN LIVE Episode Ⅱ-Moonlight Chronicle-』公演を行うと決めて、そこに向けていろんな準備を行ないながら今も走り続けています。今回リリースの作品は、タイトルに『Memorial Best』と名付けたように、これまでの歩みを集大成した作品になっています。もちろん新曲も加えていますが、決して多くはないので、そこまで全員が制作に追われているというわけではないですけど、以前の楽曲のブラッシュアップなどの制作に携わったメンバーもいるので、制作以外の部分でいろいろと動いているメンバーもいるように、それぞれに担当を分けながら忙しく動いています。

■あらかじめ決めた展開通り、いい感じで上を向いた動きを作っていけていますか?

秋山 もちろん細かな微調整も行いながら、7月に上海へライブで足を運んだように、その都度、突発的に入ってきた展開も上手く組み込みながら、それでも先に決めたスケジュールに寄り添う形で進んでいます。これもみなさんの支持があってのことだから、本当にありがたいなと思っています。

小笠原 海外公演はMelty×Mellowにとっても初めての経験でした。このシーンの中で海外公演を行うのは決して当たり前じゃないからこそ、僕らにとっても嬉しい貴重な経験になりました。

■ここからは、最新アルバム『Memorial Best』に収録した曲の中から、それぞれのオススメの曲を紹介していただけますか?まずは、隼人さんからお願いします。

氷織 僕がお勧めしたい曲は“Promise”です。数あるMelty×Mellowの楽曲の中でもちょっとテイストの違う曲といいますか、音の感じが神々しくて、僕はピアノの音色が似合う神聖な楽曲という印象を持っています。奇麗な音に乗せて踊るダンスも、まるでバレエのようなんです。歌詞も、「どんなつらいことがあっても、僕と君で一緒に歩んでいこう」という内容だから、全体的に暗い雲がかかっている空から光が差し込むような印象を受けました。ある程度Melty×Mellowの楽曲に触れている方なら、「Melty×Mellowはこういうテイストの曲もやるんだ」という嬉しい驚きを覚えてくれると思います。冒頭で響く五十嵐の奇麗な高音も、嬉しいインパクトを与えています。

小笠原 いきなり高いキーから始まった方がインパクトか強いかなと思ってやったところ、いい感じでバズりそうです。

月城 僕の好きな楽曲は、MVも作った“Don’t blame me”です。僕と隼人は、新メンバーとして昨年の9月29日にデビューライブを行いました。その時に初お披露目したのが、当時新曲として発表した“Don’t blame me”でした。デビューライブに向けて僕らは、既存のMelty×Mellowの楽曲の振り入れを学んできましたが、7人で初めて一緒に振り入れをした曲であり、僕にとってはMelty×Mellowのメンバーとして初めての新曲という理由もあって、この曲には強く思い入れを持っています。9月19日に豊洲PITで行う5周年公演でも披露すると思うので、その時に「1年間でこんなにも楽曲を魅力的に表現できるようになったんだ」という姿を見せたいなと思っています。MVで見せているバチバチなダンスもぜひ見てください。

■MVの見どころももう少し教えてください。

月城 ライブ通りのパフォーマンスではなく、MV用に組み入れたパフォーマンスも見せているから、そこを見比べてほしいのが一つと、一番はメンバーそれぞれのカッコいい姿が映し出されているし、個々の魅力が映像を通して伝わるところだと思います。

■“Don’t blame me”の歌詞にはメッセージ性というか、メンバーの強い意志や生きざまが描かれていますよね?

小笠原 歌詞を書いたのは僕です。“Don’t blame me”は、今の7人になって初めての新曲なんです。今もそうですが、当時も「この7人でもっと上を目指したい」という気持ちを強く持っていたし、その気持ちはいつになっても決して変わることはないと思っていたからこそ、その気持ちをメッセージ性の強い歌詞として書きました。歌詞の一節に「⾜掻いて 叫び続け もがいて 倒れたっていい」と書いたように、酸いも甘いもではないですが、「つらいことを含め、僕ら7人でいろんな経験を一緒に積み重ねながら登っていこう。そこにはいつだってファンの人たちも一緒にいてくれるはずだから、僕らはまだまだ歩めるよ」という気持ちを、この曲の歌詞に込めました。

■Melty×Mellowといえば、ラブソングを多く歌っている印象があります。ときにはメッセージ性を持った曲も表現しているのでしょうか?

小笠原 メンバー内で作詞を行う場合は、「この曲はどういう歌詞にしたい?」と、あらかじめみんなに聞いた上で、メンバーの中から出てきた「ラブソングがいい」や、「想いの強く籠もった内容がいい」など、いろんな意見や思いを上手く汲み取って歌詞を書くことが多いです。書き終えた歌詞を改めてメンバーへ提示した時にも、「ここはもうちょっとこう表現してほしい」など、そこで出てきたメンバーの意見や想いも取り入れ、その気持ちも歌詞に織りまぜて書き上げていくことが多いから、その時に生まれた曲には、メンバーがどういう気持ちを書きたいかによって内容は変わっていきます。

秋山 今2人が紹介した曲も大好きですけど、僕はあえて違う曲を紹介するなら、“Finifugal”かな。数あるMelty×Mellowの曲の中でも、珍しい音色を使っている楽曲なんです。しかも、ずっと奇麗でポップな曲調で進行しながら、急に長めのダンスブレイクが入ってきていきなり激しくなったり、曲中で切なさを見せたりと、途中でいろいろな変化を見せていくところがこの曲の面白さです。とても耳心地のよい楽曲だけど、ライブに於けるダンスブレイクの場面では、7人のダンスパフォーマンスが楽しめるから、ライブで見る時はそこにも注目してください。Melty×Mellowには、いろんな恋愛の曲がありますけど、“Finifugal”では、相手を思う気持ちを書いたように、いつもとはちょっと視点の異なるところも好きなポイントです。

小笠原 僕は好きな楽曲でいうなら、“You are my…”や、“Don’t blame me”ですけど、ぜひ続けて聴いて欲しいのは、“君色Flavor”と“僕色Answer”の2曲です。“君色Flavor”は、Melty×Mellowとして長く歌い続けている楽曲で、個人的に「いつかこの曲のアンサーソングを書いてみたい」と思っていた中、今回その機会を得て作ったのが“僕色Answer”になります。“君色Flavor”は、僕が作詞をしたわけではないんですが、ここに綴られた想いに対し、僕が“僕色Answer”を通してどんなアンサーをしたのかを、ぜひ聴きながら感じ取ってもらえたらなと思います。“君色Flavor”では、(加藤)匡真がラップを担当していましたが、“僕色Answer” では、ラップパートはなく、歌で想いを返しているところなど、続きの曲とはいえ、いろんな違いも感じてもらえたら嬉しいです。

陽向 僕が好きな楽曲は、“You are my…”です。爽やかだけど、初めてメロディーラインと歌詞に触れた時から「泣ける曲だなぁ」と思えたくらい大好きだし、オススメしたいです。

加藤 Melty×Mellowの楽曲の場合、ライブでファンの方々が「よっしゃいくぞー!!」など、いろんな楽曲にコールを入れてくださいますけど、この“You are my…”は、歌メロと歌詞を重視しているからコールは一切入らなくて、ライブ中はみなさん楽曲の世界へ気持ちを溶け込ませて楽しんでくれています。

陽向 めちゃめちゃ奇麗な楽曲だからね。小笠原の歌い出しの時点で「惚れる!」となるくらい、メンバー自身で聴いていても、歌詞や曲の世界観に惚れ込んでしまうし、ファンの方々も同じように感じてくれていると思います。だからこの曲がめちゃめちゃ好きなんです。

朝比奈 僕がオススメしたいのは、“ヒトリジメ”です。ライブですごく盛り上がれるし、僕の中では「一番Melty×Mellowらしい曲」だと思っています。実際にライブでも、お客さんたちを巻き込むのはもちろん、みんなも飛び跳ねたりコールをする場面もあるから、いつもファンのみんなと一緒にライブを作り上げている印象があります。歌詞も「ヒトリジメ」という言葉が示しているように、内容もそのまんまで、女の子にはとくに刺さる歌詞が多いから、ぜひ聴いて
ほしいです。

加藤 僕が好きな曲は“Make Me Melt”です。この曲は、Melty×Mellowの持つ「甘く儚いオルタナティブロック」というコンセプトを示すような重いサウンドで、「バーン」と幕を開ける、終始カッコ良さを押し出しているロックな楽曲です。自分はよくラップを担当するのですが、この曲のラップはかなり気に入っています。Mellowsの場合、突然曲調がガラッと変わる展開を持った曲が多いですが、その中でも“Make Me Melt”は、いきなりゲーム音のようなメロディが流れてガラッと曲調が変わるから、1曲の中で2曲分の楽しさが味わえる曲にもなりました。実際にこの曲をライブでやると、初めてこの曲に触れた人たちからは、「いきなり次の曲が始まったかと思ったら、違っていた」と、驚きの声をいただくことが多いです。ぜひライブで触れてみて、その驚きを感じてください。

■本作には、新曲として“Melty Love”が収録されていますが、この曲はめちゃめちゃ甘くてとろけそうなラブソングじゃないですか!

秋山 曲の間に間に「抱きしめて!」や、「きゅん」、「恋しようぜ」など、女性が聴いたらキュンとハートが落ちそうなセリフがいろいろと組み込んであります。全体的にかわいくて爽やかなアイドル曲になっていますし、Melty×Mellowを好きになってくれる入口の曲になってくれそうだと感じているから、(取材時点では)MVも制作しようということになり、先日撮影を終えました。MVは、“Don’t blame me”とはガラッと雰囲気の変わった内容になります。

■そのMVの内容も気になりますね。

秋山 “Don’t blame me”の時は、7人の新体制となって初めてのMVということから、僕たちの魅力でもあるパフォーマンス重視の内容で作りました。でもこの“Melty Love”のMVは、アイドル性全開のかわいい内容で撮りました。僕らも完成を楽しみにしていますが、2本の映像の違いも楽しんでほしいし、アルバムリリース時期には、ライブでも披露されていると思うから、その時は、僕らのセリフ部分の言い方を、その都度、その時の雰囲気に合わせて変えてもいいなと思っています。ぜひそこも楽しみにしていてください。

朝比奈 この楽曲の中ではかわいく「抱きしめて!」というセリフを言っているから、そこをぜひ楽しんでほしいです。

秋山 でもレコーディングで「抱きしめて!」のセリフを言う時は、ちょっと恥ずかしかったけどね。(笑)

朝比奈 僕の場合はむしろ、全国民の女性がそのセリフに惚れるんじゃないかと思っているし、いつもはカッコ良さを魅力にしているけど、「抱きしめて!」のセリフを口にすることで、ファンの人たちも「朝比奈来知にはこんな一面があるんだ」という発見にもなります。何より全女性が僕のことを好きになるんじゃないかと心配しています。(笑) メンバーたちにも、「先に俺が先行してみんなのハートを掴んで(虜にして)しまうから、ごめんね」と言っていますからね。(笑)

氷織 この“Melty Love”の曲調自体が、かわいさもありつつ王子様チックなテイストを持っています。僕が言っている「恋しようぜ」のセリフですが、先に2人が「抱きしめて!」と、かわいく伝えながら相手に気持ちを委ねていると思わせておいて、僕が最後に「恋しようぜ」と逆の立場になって言うことで、どっちの気持ちにも捉えられるといいますか、歌詞の捉えようによっては、女の子側から抱きしめにくる感じもあるし、そう思わせておきながら、最後に「恋しようぜ」と言うことで、「俺についてこい」と攻めている風にも感じられる楽曲になっています。

■なるほど!

氷織 “Melty Love”は、恋の始まりを感じさせながらも、歌詞の中で「最初で最後の恋をしよう」と歌っているように、プロポーズにも捉えられる曲です。しかも「最初で最後の恋をしよう」の言葉には、「君を大事にするから」という意味も含まれているんです。これは僕の中での捉え方になりますけど、「俺と恋を始めよう」というよりは、「俺が君を大事にするからついてきて。でも、甘えさせてね」という気持ちを伝える楽曲として歌っています。このセリフを最後に男らしくキメて言うところがポイントです。