ClariS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

3人の得意な音質や音域がバラバラだからこそ、よりパフォーマンスに幅や厚みが出たなと感じます。

2025年1月より新メンバーのエリーとアンナが加わり、第3章としての活動をスタートさせたClariS。12月10日に「魔法少女まどか☆マギカ」をコンセプトにしたEP『リンクス』がリリース。
インタビューでは、収録曲それぞれに込めた思いやエピソードについて、クララ、エリー、アンナの3人に語ってもらった。そして2026年4月に開催されるワンマンライブへの意気込みとともに、3人の素顔にも迫っていく。

■初めに自己紹介と、今年のうちにやりたいことを教えてください。

エリー エリーです。イメージカラーはパステルブルー、イメージモチーフは蝶です。今年のうちにやりたいことは、縄跳びです。

■縄跳びですか?

エリー はい。2026年4月にワンマンライブも決まったことですし、今からトレーニング
をしておきたいなって。縄跳びなら全身運動になるし、ClariSの曲を聴きながらジャンプできるので、毎日楽しく続けられそうです。(笑)

■いきなり面白い答えが出ましたね。(笑) 続けてよろしくお願いします。

アンナ アンナと申します。イメージカラーはパステルオレンジで、イメージモチーフはお花です。今年も残りわずかなので、お料理のスキルを少しでも向上させたいです。たまにキッチンに立って、あれこれ考えるのが好きなので、もっと健康のいい食事を作れるようになれたら嬉しいです。

■今後はどのような料理を作りたいと考えていますか?

アンナ 今お料理って言ったのに、なぜかマカロンしか頭に出てきません。(笑)

■マカロン作るのは難易度高そうですね。(笑) 続けてクララさんお願いします。

クララ クララです。イメージカラーはパステルピンクで、イメージモチーフはリボンです。3人でテーマパークに遊びに行きたいとずっと話していたのですが、なかなか実現できていないんです。2026年がもう顔を出していますが、どうにか年内に達成したい目標の1つです。

■ありがとうございます。みなさんが先ほどから紹介してくれている、イメージモチーフというのはなんでしょうか?

クララ メンバーそれぞれを象徴するものがあれば、よりみなさんに覚えていただけると思って作ったのがイメージモチーフです。「蝶」「お花」「リボン」と、SNSでも絵文字だけで表現できるようになっているので、ぜひチェックしてみてください。

■3人が出会ってから1年近く経つ中で、メンバーの意外な一面を発見していたら教えてください。

アンナ 意外な一面と言ったら、エリーちゃんを語るしかありません。最初に出会った時は、凛々しくてクールビューティーな雰囲気を纏っていたんです。でもお話をしてみたら、想像よりも100倍ぽわぽわ返事が返ってきて……。私はそのギャップにすっかりやられてしまいました。(笑)

クララ みなさん今のうちに、ぜひエリーちゃんの不思議な魅力に気付いていただけると嬉しく思います。「えっ?今なんて……?」「ここでこんな行動する?!」のような瞬間が多くて、一緒にいても毎日楽しいです。(笑)

■「へぇー!そうなんだー」みたいなリアクションをしているエリーさんから、クララさんとアンナさんの意外な一面の暴露をお願いします。(笑)

エリー クララちゃんにお会いした時は、まず「実在したんですね……。」というところから始まりました。(笑) そして本当にみなさんがイメージしている通りの、優しさに満ち溢れた方です。周囲をどこまでも大切にしており、ずっとそうしてきたんだろうなというのが行動や発言から伝わります。

■まったく暴露ではありませんでしたが(笑)、アンナさんのことも語ってください。

エリー アンナちゃんはふわふわ〜っとしているように見えて、中身は本当にしっかりした子なんです。そしてコツコツと努力を積み上げていける人なんだというのが、日々を一緒に過ごす中でひしひしと伝わってきます。そういう意味では、アンナちゃんもギャップがある子ですね。

■すでに3人の素敵な関係性が垣間見えてきましたね。最近は“コネクト -season 03-”のMVが話題になりましたね。

クララ “コネクト”は、私が中学生の頃にデビューしてから2作目に発表した曲なんです。そこから15年が経ち、最新のMVが公開され、あらためてたくさんの人にこの曲を届けられたことを嬉しく思います。ClariSの第3章を彩る大切な歌として、これまでと一味違う新しさや、3人の思いをMVから感じ取ってもらえたら嬉しいです。

■第3章がスタートしてしばらく経過した今、3人でのClariSはどのような歌声になっていると思いますか?

クララ そもそも私がエリーちゃんとアンナちゃんを選んだのは、3人の声が合わされば素敵なものになるという“直感”が働いたからなんです。そして活動をしていく中で、やはりこの2人と一緒にやってきて本当に良かったと実感する日々を送っています。例えば“コネクト -season 03-”のサビでは、私が主旋律を歌いながら、エリーちゃんが下ハモで深く支えてくれています。そこにアンナちゃんが上ハモに入ることで、ClariSが継承してきたキラキラの明るさをプラスできるようになりました。それぞれ得意な音質や音域がバラバラだからこそ、よりパフォーマンスに幅や厚みが出たなと感じています。

■今作のコンセプトEP『リンクス』には、“コネクト -season 03-”以外にも新録のセルフカバー曲が収録されています。“ルミナス -season 03-”の魅力もお聞きしたいです。

クララ ありがたいことに“ルミナス”も-season 03-を迎えたおかげで、私は今回で3回目のレコーディングを経験させてもらいました。中学生の時は、キャラクターと同じ目線で歌っていましたが、ClariSやクララとしての歴史を刻んだ今は、この曲をもっと俯瞰で見れているような気がしています。例えば、「決めた誓い辛くて倒れても 君のココロを守るため」という歌詞を歌う時には、個人的にもさまざまな節目を迎えつつ、ClariS第3章に対して「誓い」を立てた自分を思い出します。ファンのみなさんの心を守りながら、一緒に進んでいく覚悟。そして、アンナちゃんとエリーちゃんのことも幸せにしたいという思い。そういった感情の変化を、みなさんにも感じていただけたらなと思い、レコーディングに臨んだのが“ルミナス -season 03-”です。

■中学生の当時は、なかなか歌詞の意味を紐解くのは難しかったのではないでしょうか?

クララ そうなんです。例えば“コネクト”の時は、私もアニメの結末を知らないままレコーディングをしていました。つまり、魔法少女がカッコよく戦うイメージのみで歌っていたんですよね。

■当時はいち視聴者として見ていたのですね。中には衝撃的なシーンもありましたが……。

クララ はい。私もみなさんと一緒で「今、何が起きたんだろう……?」「えっ?嘘だよね……?」「そう見えただけ?」と、大変に混乱してしまいました。(笑)

■続けて“カラフル -season 03-”の魅力も教えてください。

アンナ “カラフル”は、ClariSの歴史を語る上で欠かせない代表曲の1つです。そんな大切な歌をセルフカバーすることになった時のあのドキドキ感は、今でも忘れることはできません。そしてこの曲は、「私たちのことを知っているのかな?」というぐらい、3人の心情とリンクした歌詞があるのが特徴です。例えば「まだ透明な私たちはどんな色にでも 染まることができるから夢叶えよう」というフレーズは、まさに第3章を歩みだした今のClariSの思いをそのまま投影していると思います。

■エリーさんも、この曲に同じような印象を持ったのでしょうか?

エリー はい。私は「巡る時の中笑って 様々な想い持って始めようまた一から」という歌詞がすごく印象に残っています。いろいろな場所でさまざま経験をしてきた3人が集まり、新しいことをまた一から始めていこうとする私たちにピッタリな言葉だと思います。“カラフル -season 03-”をみんなで練習している時、鏡に映る自分たちの姿を眺めながら歌詞をなぞるだけで、感情が深くなっていくような感覚を覚えます。

■「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズ インスパイアソングでもある新曲“リンクス”は、みなさんで作詞されたと聞いて驚きました。

クララ そうなんです。まどかちゃんとほむらちゃんの関係性を軸にしつつ、ストーリーもしっかりと辿っていける展開を意識しながら、私たち3人で作詞をしました。担当パートごとに考えた箇所もあれば、みんなで意見を出し合いながら言葉を紡いでいった部分もあります。音のハマりまで意識したフレーズにしており、まさに3人で作り上げたという印象がとても強い楽曲になりました。私は「運命越え 君と始めよう 私は奇跡になる 夢 明日へ繋ごう」という、まどかちゃんの強い決意を感じられる歌詞を考えました。同時に、それぞれのキャラクターがさまざまな運命を辿る中、一歩ずつ進んでいく様子も描けたと感じています。

■アンナさんはいかがでしょうか?

アンナ 歌詞でいうと、「綺麗な正義 縋りついては いつか叶う 信じてた」から、「初めて知った 優しい強さを忘れないよ」のところは、私が綴らせてもらった4行なんですが、そこがお気に入りです。少女たちが絶望を目の当たりにしたあの瞬間の思いを、「ギュッ」とまとめることができたパートだと思っています。「優しい強さ」って、少し矛盾していますよね。誰かの意思を傷つける行動をした人がいても、当事者の背景を紐解いてみたら、正義であり、優しさだったことに気付くこともある。「魔法少女まどか☆マギカ」が有する複雑な部分ではあると思うのですが、そういった部分もこの歌詞に込められたのではないかと思っています。