デビューからわずか1ヶ月のアリーナコンサートで見せる多面性。
AND2BLEのアルバム発売を記念したショーコンサート『2026 AND2BLE SHOW CONCERT:Welcome to Qurious』が、神奈川・Kアリーナで行われた。本メディアでの取材日は7月1日。開演時間になると、淡い光が差す部屋の中、学生風の衣装を纏った5人が思い思いにくつろぎつつ、何かの準備をする姿が映し出される。すると、突然鳴るインターホン。ドアスコープから覗いて見れば、「?」のバルーンが浮いている。そんな不思議な映像の後に、観客席からスポットを浴び、凛とした姿でステージへ歩み出すAND2BLEの姿を、白いペンライトの大喝采が迎えた。モノクロームな世界が真っ赤に染まる“Curious”、大都会を背景に銀テープが飛び散る“Aura”と、いきなりヘヴィなナンバーをぶつけてきたAND2BLE。スタッズの付いた上品な印象の黒衣装を纏うメンバーは、数多に引き連れたバックダンサーの中でも絶大な存在感を放つ。曲間ではまたショートムービー。部屋の中に入ってきた「?」のバルーンが弾けると、ハート型の紙吹雪が空気中に舞い踊る。その中からボードゲームやカメラなどを探し出す5人。やがて彼らは「?」マークの箱を見つけて、それを覗き込む──。

「こんばんは、みなさん『Welcome to Qurious』にようこそ!今日もたくさん遊びましょう!」映像が終わると、オープニングを終えたAND2BLEが笑顔で登場。「初めて来た人?」との問いに手を挙げたファンへ、「昨日は来なかったってこと?!」とプンプンしてみせるなど、クールなパフォーマンスとは対照的に雰囲気は明るい。簡単な自己紹介の後、5人は「ここに集まったファンをAND2BLEというクラブの一員にしていきたい」というコンセプトを語る。「僕たちのクラブに入るには条件があるんだ。ひとつめは大好きな気持ち、ふたつめは境界なく全力で楽しむ心。できますか?」問いかけに大きな声で返事があると、ここからAND2BLEのチームワークを計るクエスト(ミニゲーム)がスタート。

ひとつ目は振付による伝言ゲームだったが、RICKYがほぼ振り付けを見ないまま即答する珍事が発生。観客もメンバーも「どうしてわかったの?」とざわめく中、このクエストは無事にクリアした。ふたつ目のクエストは徐々に小さくなる新聞紙サイズの紙の上に5人で乗り、5秒キープするというもの。紙を貰った途端、HAOは豪快にそれを破り、4人からすかさずツッコミが入る。RICKYは足で紙を破り、みんなに「それはないよ」と言われていた。紙が小さくなるごとにどんどん密着していく5人。結局は3回目でバランスを崩し、このゲームは終了する。みっつ目のクエストでは、特定の服装や持ち物などを身に着けている人をメンバーが観客席まで探しに行き、条件に当てはまる人からシールを集めていく。メンバーと直接触れ合う貴重な機会に沸き立つファン。シール集めを終えて「僕たちのクラブがどんなチームかわかってきたんじゃない?」と問いかける5人には歓声が応えた。

メンバーの着替えの最中にも「カメラが写している場所に走っていくチャレンジ」をするなどして楽しませたAND2BLEは、ここから怒涛のソロコーナーへ。真紅のインナーを纏ったGYUVINが色気をたっぷり含んだメロウな歌声で歌うのは“WHO”。ジャケットの背中を取り外し、赤に包まれた背中が露わになると、客席から大歓声が上がる。ハットで顔を隠し、ソファから立ち上がるRICKYは“ボルッソヨルトゥシ(Gotta Go)”をセレクト。ダンサーの肩に肘を掛け、ハートのトランプを甘く噛んでカリスマ性を仕草にたっぷり含ませる。光の柱の中から歩み出たHAOはガレキの中で“Good boy Gone Bad”をパフォーマンス。背後がレースになったセクシーな衣装で、乱れたネクタイを放り投げれば、黄色い悲鳴が上がった。YUJINは光が降り注ぐ中、“Serendlpity”でスモークを掻き混ぜる。重力を感じさせない泳ぐようなダンスは、奔放さと品の良さを兼ね備えた隙の無いパフォーマンスだ。ラストのSEUNGEONは広がる青空を背に“ミレエソキダリルケ(Eternity)”を歌う。空よりも爽やかな笑顔を浮かべたSEUNGEONは、オーディエンスへ届けようとどこまでも声を伸ばしていった。

またまた曲間のVTRでは、歌謡曲風のメロディを歌う5人。すると部屋のテレビに「次のクエストが届きました 心を掴むカバー曲」との指令が映し出される。次々に繰り広げられていく曲の断片たちと、ゆるい振付。その中から選ばれたのは“Ditto”だ。再登場した5人が夏の始まりにぴったりな爽やかな背景のもと、日本語で歌う歌詞。スタンドマイクで鳴り響くハーモニーも美しく、疾走感に満ちた気持ちの良いカバーとなった。MCになると、「日本に来たらには日本語の曲が絶対に必要だと思った」と語り、「僕たちがどんな活動をしているのか、どんな美学を持っているのか、もうわかりましたね?」と問われる観客たち。ここまでのパフォーマンスで、それは十分に伝わって来た。そしてAND2BLEは新入部員(観客)に自分たちのことをもっと知ってもらうべく質問に答えていく。RICKYは「自分だけが知るメンバーの意外な一面」に、YUJINが寝る時に目も口も明けていることを暴露。YUJINは「滞在中、寿司だけかラーメンだけだったらどっちにする?」と問われ、「去年だったらラーメンだったけど、今は健康のために寿司」と回答。HAOは「ここにタイムカプセルを埋めるなら何?」に「みなさんの眼差し!」と答えて拍手を浴びる。SEUNGEONは「コンビニで買った中で一番好きなものは?」に「カルピス」と即答。しの次は肉じゃが、じゃがりこだという。最後に「一番好きな日本語は?」と問われたGYUVINが応えたのは「分離収集」。日本には21種類のゴミの分別方法があることに驚き、この回答になったのだそうだ。

再度の舞台転換の間にもパラパラチャレンジをしたり、絵文字から曲を当てて踊ったりとオーディエンスを楽しませ続けるAND2BLE。「これでみんな正式部員になりましたね!」の言葉には、喜びの声が上がる。ここからはユニット曲コーナー。RICKYとYUJINはレースの手袋に黒い扇子をはためかせて“招待”をドロップ。ベルベットレッドの衣装が絡み合い、毒々しくも神秘的な宮殿の世界でふたりは舞う。続くHAO、SEUNGEON、GYUVINが選んだのは“FIRST”。エネルギーに満ちる身体は歩みを進めるだけで強者のオーラを放ち、甘みを苦さに変えた大人の歌声は重なって高らかにアリーナを満たす。ユニット曲を終えると、ライブも終盤へ。ラフな格好でステージへ戻ったメンバーの「名残惜しさより思い出に残ってほしいな」の言葉は、少しだけたどたどしくて、観客の笑いを誘った。そして5人はお菓子の惑星を背景にした“Sugar Rush”、メルヘンチックな“Bed”でライブを終えていった。

最後まで明るく賑やかに本編を終えると、キャラクターたちのコミカルなアニメーションが流れ出す。アンコールのためのエネルギーを求めるキャラクターたちに、観客は歌声で応援。エネルギーが溜まり切ったところで、ラフなシャツスタイルの5人が再登場し、“Happy &”を歌う。「みなさんありがとう、会いに行きましょう。レッツゴー!」その言葉を合図に観客席へ歩き出す5人。ひらひらと紙吹雪が舞う中で、ファンとメンバーの笑顔が弾けていく。最後にはひとりずつ、楽しく過ごせたこと、平日にもかかわらずたくさんの人が集まってくれたこと、これからに期待していてほしいことを語ったAND2BLE。フィナーレの空気にみんなが名残惜しむ中、「このまま終わるのは寂しいですね」と“Curious”が披露され、5人は再び客席に降りて歌う。高いカリスマ性に、観客の笑顔を求める姿、高いパフォーマンス能力と、カッコよさと甘さを併せ持つAND2BLE。デビューからわずか1ヶ月で行われたアリーナ公演は、歓びのうちに終わっていった。「それじゃ、愛してます!以上AND2BLEでした!ありがとうございました!」

Text:安藤さやか
Photo:YH ENTERTAINMENT
『2026 AND2BLE SHOW CONCERT:Welcome to Qurious』@Kアリーナ セットリスト
01.Curious
02.Aura
03.WHO(GYUVIN solo)
04.ボルッソヨルトゥシ(Gotta Go)(RICKY solo)
05.Good boy Gone Bad(HAO solo)
06.Serendlpity(YUJIN solo)
07.ミレエソキダリルケ(Eternity)(SEUNGEON solo)
08.Ditto
09.招待(RICKY&YUJIN Unit)
10.FIRST(HAO&SEUNGEON&GYUVIN Unit)
11.Sugar Rush
12.Bed
ENCORE
01.Happy &
02.Curious







