わーすたとして生きてきた自分たちをそのまま歌にしてもらったような曲。
解散を発表したわーすたが、ラストシングル『わったらいふ!』を9月2日にリリース。表題曲の“わったらいふ!”は、良いことだって、悪いことだって、いっぱいある。それでも結論は“ 大好き ”ということで――。これまでの歩みの中で出会ってきたさまざまな想いを、最後までわーすたらしいポップさとまっすぐな言葉で包み込んだ、笑顔と愛にあふれる一曲となっている。カップリングには、わーすたの世界観をギュッと詰め込んだ、ポップでキュート、そしてどこか胸を打つストーリーソング“どんな君でも大好き♡ってお話”も収録される。
今回はそんなラストシングルについてや、解散に向けての思いを、廣川奈々聖、松田美里、小玉梨々華、三品瑠香の4人に語ってもらった。
■前作『Sweet Fancy Chu-n』の取材の時以来なので、約1年ぶりの取材になります。毎回恒例ですが、最近みなさんがハマっていることや、気になっているものを教えてください。
小玉 私が最近気になっているのは、まだお店で麻辣湯を食べたことがなくて、世の中のブームに全然乗れていないので、麻辣湯のお店に行くことです。具とかもたくさん入れたりして楽しそうなので、ぜひ行ってみたいです。
廣川 私が気になっていることは、もう世の中ではだいぶ前から流行ってるスクイーズです。一応一個持ってはいるんですけど、まだちょっとハマりきれていなくて。ずっと家の中の見えるところにはあるんですけど、興味は持てそうなので、集めるぐらいハマれたらいいなと思っています。(笑)
三品 最近は良いアニメがありますよ!「これ描いて死ね」です。めっちゃいいです。あとは、漫画でやっと「違国日記」を読み始めました。今はまだ2巻までしか読めていないですが、これもめっちゃいいです。「絶対に私が好きそうな作品」というのに、いよいよ辿り着きました。(笑)
松田 私は最近、ゆで卵を体感でどれぐらいで最高の仕上がりにできるかにハマっています。私は卵が好きなんです。昔はキャラが立つなと思ってそれを言っていたんです。卵好きなアイドルってあんまりいないから、その枠が空いているなと思って。(笑) でも「最近あんまり言わないね」と言われてしまったので、解散する最後の年くらいまた言っておこうかなと思って。(笑)
■最高の仕上がりのゆで卵の状態というのは、どういった状態なんですか?
松田 形は保つけどとろみがあるオレンジの黄身で、白身は固まっている状態です。黄身はとろけるけど、でも垂れないというのが一番ベストです。そのタイミングを自分の感覚で作り上げるのにハマっていて、体感で約7分くらいだと思います。実際にタイマーを使うわけではないので、7分ぐらいというのを体感で計ります。
■なるほど。(笑) わーすたさんは解散を発表されて、まだ解散まであと5ヶ月くらいありますが、解散に向けて今思うことをそれぞれ教えてください。
小玉 発表するまでにメンバーでたくさん話し合って、時間もかけてきたので、発表する前よりも、発表してからいろいろと思うことが増えました。悲しいお知らせではあるけど、寂しさとか悲しさだけじゃなく、時間が限られた中でのハッピーとか、キラキラとか、アイドルである今の私たちを100%で届けたいという思いが強くなりました。今はいろんなお仕事が最後になっていっているんですけど、とにかく一個一個のイベントでも、寂しさを感じさせないぐらいのわーすたらしい明るさで、寂しさを吹き飛ばしたい気持ちで頑張って楽しんでいます。
廣川 解散を発表する前は、目の前のファンの方たちがどういう反応をするかということをすごく考えてしまっていたんですけど、いざ解散を発表した時に、目に見えている自分たちのファン以外のところからの反響もすごくいただいて。それは自分の中で想像していなかった部分だったので、こんなに長く続けてきたからこそ、たくさんの人たちがわーすたを知ってくれていて、すごく嬉しいなと感じました。自分が歩んできた道、選んできた道は間違っていなかったなと思えました。すごく幸せだなと思っているんですけど、活動期間は限られているので、一人のアイドルとして、もうひと輝きしたいなと思います。まだまだキラキラを届けていきたいなと思いながら残りの日々を過ごしていきます。
■ちなみに「解散が決まって今年あと1年だから推そう!」みたいな新規ファンの人もいたりするんですか?
廣川 でも結構未だに新規の人が会いに来てくれて、「よく調べたらもう解散しちゃうんですか……?」みたいなことを言ってくれるので、「ごめんね……」と思います。でもまだまだ新たな出会いがあるから、「好きになってくれてありがとう」という気持ちだし、逆に「昔から好きだったけど、その時はまだ若くて現場に行けなかったけど、最後だから絶対に会いたいと思って来ました」と言って来てくれる人も多くて嬉しいです。
三品 本当にこれまでやってきた分のお返しいただいている感じが最近はすごくしていて。お返しというちょっと図々しいかもしれないけど、本当にわーすたがいろんなところで愛していただいているのをすごく実感するような機会が増えています。私はずっと自分が楽しいからやってきただけだけど、こうやってわーすたがちゃんとそういう人たちの中に存在しているというのがすごく嬉しいことだなと感じます。でももう時間が限られているということで、よりいろいろなものを素直に受け取らなきゃみたいな気持ちもあるし、とにかく私たちから渡せるものを純粋に楽しんでほしいなと強く思います。
松田 本当にびっくりするんですけど、まだ解散を発表していない段階で、握手会とかでたまに「いなくならないでね」と言われたことがあって。私は別にいつもと変わらないように接していたはずなのに……。それでなんか苦しくなったりとかもしていたので、今はもう発表できて、限られた時間の中だけど、出し惜しみせずに届けられるというのは助かるなと思います。今はこうして解散を発表して、「永遠じゃないんだね」と言ってもらったり、惜しまれているので、それだけたくさんの愛をいただいてずっと過ごしてこられたので、ちゃんとその気持ちを返して終わりたいなとより強く思います。今は言いたいだけ「大好き」って言えるし、「ありがとう」という気持ちをちゃんと誇りを持って活動できているので、より責任も感じるし、まっすぐにみんなの気持ちを大切にして過ごしたいなと思っています。
■ちなみに解散が決まってから、それを発表して言えるまでの期間は結構あったんですか?
松田 やっぱり体感はすごく長く感じましたね……。
■言えない期間は辛いですよね……。みなさんが今までわーすたとして活動してきた中で一番思い出に残っている出来事はなんですか?
廣川 私はフランスに行けたことがめちゃくちゃ嬉しかったです。最初にこの「わーすた(わーるどすたんだーど)」というグループ名をいただいた時から、「本当に世界標準のアイドルになれるのかなぁ?」みたいな気持ちもあったし、今までそんなアイドルを見たことがなかったので。もちろんAKB48さんとかが海外でライブをしたりしているのとかは見ていたけど、「世界標準のアイドルってなんだろう?」とも思っていたので。だけど結成して間もない頃から、本当にいろんな国に行かせていただいて。その中で一番最初の頃に遠くまで行ったのがフランスだったんですけど、アイドルとしては生まれたての状態の私たちが、海外に行って、「JAPAN EXPO」のステージで歌わせていただけて、本当に嬉しかったです。どれぐらいのファンの方がいるかもわからない不安な状況だったけど、出てみたらめちゃくちゃ楽しかったと思えるライブができたし、しかも観光もできて、本当に幸せなグループだなとその時に感じました。その時はすごく気合い入れてフランスパンの衣装とか、いろいろ作って行ったのも思い出です。(笑)
■確かにアジア圏で人気があって、海外でライブをしているアイドルは結構いますけど、北欧の方とか、日本の裏側のブラジルまで行って影響を及ぼしているのはすごいですよね。
廣川 そうですね。でも信じられない関係だなと行く度に思うし、ちゃんと好きでいてくれるのがすごく嬉しかったです。
小玉 私は代々木でやったフリーライブがすごく印象的に残っています。フリーライブをやったこと自体なかったですし、それを成功させるためには何千人も集めないといけないということで、少しでも多く集めたいという気持ちで泥臭くチラシを配って声かけをしたりもしたので、すごくよく覚えています。それまではそんなことをやったことがなかったので、あらためて初心に返れる気持ちをもらったり、会いに来てくれる人たちのありがたさとか喜びをあらためて知れたライブでした。想像以上の人数を集められたのも嬉しかったですし、今でもその時のことを鮮明に覚えています。
松田 やっぱり10周年ライブが大きかったです。毎年恒例の周年ライブをやるだけでも、ただでさえ「しっかりやるぞ!」と気合を入れてやるので、緊張が邪魔をして本番前にその疲れが全く抜けなくて泣きそうになったりするんです。毎年そうなんですけど、それが10周年の記念すべきライブとなった時は、逆になんかドーパミンが出すぎてハイになっちゃったんですよ。もう家に帰っても眠れないし、体全体がライブを作るということに全集中していて……。それに10周年の時は、その前のコロナ禍もあったし、いろんな経験をしてきたけど、本人たちはあまり変わらずに活動してこれたので、自信というか誇りみたいなものもあったので、「絶対に大事なこのライブを成功をさせたい」という思いもあってこだわりがすごく強かったんです。10周年を迎えたアイドルとして恥じないパフォーマンスを見せたかったので、楽しくライブができて、それを終えた時はすごくホッとしたのを覚えています。
三品 私はそれで言うと8周年の時のライブですね。コロナ禍が明けて、また声出しができるようになったのがちょうどその時のライブだったので。それまでは有観客とかは徐々にできるようになっていったりしたけど、やっぱりコールとかってアイドル特有の文化じゃないですか。それをすごくそこで気付かされたという感じがします。本当にライブらしいライブがちゃんと戻ってきたというか、すごくやりがいのあるライブが帰ってきたなというのを感じたのがその時でした。よりライブが好きになったし、なんかその瞬間、「本当にアイドルでよかったな」とすごく思ったので。ライブ前にお客さんたちのコールが聞こえてきて、それがすごく嬉しくて、ライブが始まる前なのに一番泣きました。(笑)
■それは素敵なエピソードですね。ちなみに今までのわーすたの曲の中で一番好きな楽曲を教えてください。個人的に思い入れがある曲でもいいです。
三品 私は“清濁あわせていただくにゃー”です。ずっとUNISON SQUARE GARDENさんが好きで、この楽曲を田淵さんに書いていただいて、それをライブでやった時に、田淵さんが見に来てくれたことがあって。それで「いい歌だったね」みたいなことを言っていただいたんです。すごく美化していたらどうしよう……とも思うんですけど、確かそんな感じのことを言っていただいた記憶があるので。(笑) ずっとそれが忘れられないので、思い入れがすごくあるし大切な曲です。
廣川 私は“詠み人知らずの青春歌(ラブソング)”という曲で、5人体制として最後の曲だったんですけど、そういった自分たちのグループとしての変化とか、そういうのも含めてというのもあるかもしれないけど、そういうのを抜きにしても、シンプルに名曲だなと思っています。こんなにいい曲を歌わせてもらえるのが幸せだなって。歌っていてもそういう気持ちを噛みしめながら歌える曲だし、すごく頻繁に歌うわけではないけれど、イベントで歌った時に、私たちのファンじゃない方たちからも「この曲が良かった」とか、「いつか聴きたかったから、歌ってくれて嬉しい」と言ってもらえる曲なので、いつもすごく自信を持って歌わせてもらっています。
小玉 私は“わーるどすたんだーど”という曲で、この曲は結成から10年のタイミングで作曲していただいたんですけど、歌詞の中というか掛け声に「わーすた、わーすた、わーるどすたんだーど」とあって、そういうのが曲に入っているのも嬉しいんですけど、ライブ中にみんなが全力で私たちの名前を呼んでくれることの嬉しさをその曲で知って。“Overture”とか、私たちがステージにいないタイミングで呼んでくれる文化はあるんですけど、この曲のオープニングでそれを伝えてくれるというグループ愛みたいなのを、この曲では感じられるのでそれがすごく好きです。
松田 私は“最上級ぱらどっくす”が好きです。結構初期の頃の曲なんですけど、しっかり可愛くてポップだし、アニメのタイアップ曲だったのもあるんですけど、確信をついてくるというか、はっきりとわかりやすく背中を押してくれるので、いつもライブで楽しく歌っています。でも、ふとした瞬間にちゃんと歌詞を聴いてしまうと、なんか泣きそうになってしまうタイミングがあったりするんです。辛い時でも幸せな時でも自分を肯定してくれるというか、ただ無責任な「大丈夫だよ」ではなくて、この曲のサビにある「自分を信じれればいい」という歌詞がすごく良くて。歌うというか話しかけるみたいな感じのパートになっていて、「そうだよな」と思わせてくれるし、それを明るいメロディーに乗せて歌えるのがまた良くて、染みちゃって泣きそうになるんです。すごく大好きな曲です。
■それでは今作のラストシングル『わったらいふ!』についても、いろいろとお話を聞かせてもらえたらと思いますが、まずは表題曲の“わったらいふ!”を初めて聴いた時の印象はいかがでしたか?
廣川 本当に「最後なんだなぁ」という感じがしました。最初に聴いた時から歌詞もすごく入ってくるなという印象があったんですけど、本当にわーすたとして生きてきた自分たちをそのまま歌にしてもらったような曲で、すごくファンの方たちの目線でも私たちと出会った瞬間からを思い返せるような、今まで生きてきた歌詞をこうやって歌って残せることが嬉しいし、最高の楽曲をもらえたなと思いました。
三品 今作についてメンバーからの希望としては、「楽しい曲にしてください」という話で作ってもらったんですけど、楽しくて明るい分、逆に涙が出ちゃうみたいな曲で。本当にその通りに書いてもらっているというか、歌詞を見ながら聴いてみて、私たちがキラキラしたこの言葉を素直に歌うことで、みんながわーすたを愛しく思ってくれるだろうなと、すごく感じました。
小玉 私もラストシングルなのに、こんなにハッピーでニコニコキラキラ歌って輝ける楽曲をもらえたのがすごく嬉しいです。「結論は大好きということで」というのを繰り返しているのは、歌っている私たちもだし、ライブを見てくれているファンのみんなも「結局はそこだよね」「わーすたが好きだよね」という感じですよね。みんながそうやって一緒の気持ちを自信満々に歌えるというのが、すごく幸せなことだなと思いました。
松田 本当に愛おしくなる楽曲で、愛が溢れるあったかい曲なんですけど、やっぱり長くやってきたからこそ歌える歌詞だと思うし、わーすたって「いつでも今が最高だ!」と何年もずっと言っているんですけど、本当にそうだったし、「絶対に今が一番いい」って思って信じていたけど、振り返ってみても、やっぱりその時の一番をそこでちゃんと出してきたし、そういう誇りがあるからこそ、「いつだって満開」と歌えるのも最高の気分です。ファンのみんなと笑い合いながら、ちゃんと最後らしく、でもハッピーに歌えるというのが、理想的な形だと思います。この楽曲はそれが叶うので、思っていることを歌詞にぶつけて、とびきりの笑顔でライブで歌えるのがすごく幸せだなと感じます。この曲はMVも出ているんですけど、世界をわーすたが可愛くしていくという魔法使いみたいな設定で、わーすたの初期の頃も魔法少女の設定があったので、なんかそんな昔の要素も入れてくれていて。世界をハッピーにして可愛くしていくという、ずっと変わらずに「カワイイ」をお届けしてきた集大成みたいな感じです。物にも命が宿ったり、最後はみんなで一緒に笑って、踊ってという、ものすごい量のCGを使っているんですけど、監督さんやスタッフさんたちのそういった熱や愛も感じるし、全部が愛おしくてたまらない作品になりました。
■今ちょうどMVのお話も出ましたが、今作のMVの見どころや注目してほしいポイントを教えてください。
三品 増えていく仲間たちが可愛いです。(笑) これこそ愛されている形を表現してくれているのかなと思います。あんなにファンタジーな世界観なのに、すごい泣けてきちゃうのが不思議な作品だなと思います。みんなで花束みたいなステッキを使って、物を生き物に変えていくというのが見どころです。とくにラスサビが泣けるんです。
廣川 確かに老若男女に愛されてきた自覚はあるんですけど、そういうのも表現されているような気がします。
小玉 お花をバックにして、みんなでギュッとして歌詞を口ずさんでいるところは、やっぱりちょっとラスト感もあって少し切なく、寂しくなるけど、その画も多幸感があって、わーすたらしくていいなぁと思います。
廣川 私は落ちサビのところで一瞬だけ出てくる、メンバーみんながお庭みたいなところで花束のスティックを抱えて座っているシーンが、なんだか「わーすたが行っちゃう……本当に行っちゃうんだ……」みたいに感じて。撮っている時はただ座って撮影しただけだったんですけど、なんかあのシーンを見た時に、我ながら「ああ、いなくなっちゃうんだな……」と感じて、「行かないで……!」と、私は思っちゃいました。(笑)
松田 私は(小玉)梨々華が歌っている時に出てくる、梨々華が昔に生み出した「やあ」という猫のキャラクターがいるんですけど、梨々華が座って歌いながらアップになった時に、画面の両端から「やあ」がヒョコっと出てくるのが大好きで、繰り返し見ちゃいました。(笑)
三品 私たちにはとくに自分のキャラとかいないから、物が擬人化するだけなのに、梨々華はキャラを持っているからそれを出してもらえて、私もすごく羨ましいなと思いました。最後はすごいたくさん出てくるし。(笑)
廣川 梨々華には自分で生み出した本当の仲間がいるからね。(笑)
松田 しかも体のなめらかさというか、動きもすごく可愛いんですよね。今まではTシャツになったりとか、2Dでは度々登場していたんですけど、今回は初めて3Dになったんですよ!実際にはこんなキャラだったんだなって。(笑)
小玉 昔「SHOWROOM」の企画で10秒で生み出したキャラクターなんですけどね。(笑)







