SHINKO VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ギャルは色物でも一過性のブームでもない、ここまで戦ってきた戦士なんだぞって。

SSSCLUB(エスクラブ)として活動してきたギャルパフォーマー集団が、9月1日にGALEDGE.(ギャレッジ)として始動。創業20周年を迎えるTWIN PLANETとタッグを組み、10月14日にはデビューシングル『WILDCARD』をデジタル配信リリース。
今回は、そんなGALEDGE.のプロデューサーを務めるSHINKOに、幼少期のギャル体験から、メンバー11人を選んだ基準や、デビュー楽曲『WILDCARD』に込めた思いまで、いろいろと話を訊いた。

■SHINKOさんが自身について、「幼少期からギャルに憧れ、ギャルに救われてきた」という発言をしていたのが気になりました。当時のエピソードを聞かせてください。

SHINKO 私は小学校の低学年から一人でご飯を食べていて、一人で寝て、起きて、学校への通学路を行き来するだけの生活をしていました。母子家庭だったのですが、母がほとんど家には帰って来ず、たまにテーブルにお金だけ置いていくような家庭環境だったんです。授業参観でも、後ろから誰かに見守られたという記憶はありません。そんな環境だったので、当の私もスレていて、クラスメイトとは全く馴染めませんでした。「どうせみんなは家に帰ったら親が待っていて、ご飯があるんでしょ」とすごく疎ましく思っていたので。そんな私の心の支えだったのが、テレビと音楽、そしてギャルでした。ちょうどその頃は平成のギャルブームで、コンビニエンスストアに行けば、「egg」や「nuts」、「小悪魔ageha」などのギャル雑誌がずらっと並んでいたんです。その表紙を飾るギャルたちの笑顔がまぶしくて、まぶしくて。「私はすごくしんどいのに、なんでこの人たちはこんなに楽しそうに生きてるんやろ?」と、素直にそう思いました。その時の憧れの感情こそ、私が今ここにいる原点です。

■その後、SHINKOさんはギャルマインドをどのように磨いてきたのでしょうか?

SHINKO 中学は校則があるので、靴下をたるませたり、マスカラを塗ったりしていた程度でした。先生に怒られないギリギリを攻めていましたね。高校になって校則が自由なところに入ってからは、もう大爆発しました。(笑) 髪を金色にして、化粧もギャンギャンで通っていました。ダンスも同じ時期に没頭しました。当時のダンス界にギャルはほとんどおらず、ボリューム感のあるダボダボのアイテムを着こなすBガールばかりでした。そんな中でも、私はギャルの見た目のままで踊っていました。「自分の好きを貫いてやるぜ!」って。(笑)

■SHINKOさんのオシャレのこだわりも気になります。

SHINKO ギャルなのでネイルやアイメイクには手を抜きません。ファッションについては、スタイルがよく見える露出のバランスや、シルエットにまでこだわっています。それに美容オタクなので、「GALEDGE.」のメンバーへの美容カウンセラーもやっています。ダイエットの相談などから、個々に合った化粧の仕方や方法まで、まるで女子校みたいにワイワイと話すのが楽しいんです。

■GALEDGE.についてもお聞きしていきます。日本最高峰のギャルパフォーマンスメンバーとのことですが、選出にはどのような基準があったのでしょうか?

SHINKO 全員に共通して言えるのは「熱量」です。多感な時期だし、遊びたい、だらだらしたいなど、誘惑はいくらでもあるはずです。そんな中でもダンスを休まずに磨き続けて、私のマインドレッスンまで人生に落とし込んでいる10代の子って、なかなかいません。可愛さやスタイルよりも、熱量が基準でした。そんなメンバーの魅力を一人だけお伝えすると、RENPOMという子は、他人の悪口を絶対に言わないんです。学生の頃って噂話が楽しい時期じゃないですか。でもRENPOMは、誰かがマイナスな発言をすると本気で怒るんですよ。「漫画みたいな子がほんまにいるんやな」と思いました。私の方が年上ですけど、たまに愚痴りそうになると、「RENPOMに怒られるわ……」となります。(笑) おかげでメンバー全員、誰かのせいにする時間があったら、自分で解決しようとするマインドが生まれています。

■GALEDGE.のデビュー曲である『WILDCARD』に込めた思いも聞かせてください。

SHINKO 今の時代はTikTokでバズる仕掛けや、耳に残るフレーズが必要だとわかっています。それでも一番に置きたかったのは、あの子たちが弱かった自分を乗り越えてきた姿勢でした。ギャルは色物でも一過性のブームでもない、ここまで戦ってきた戦士なんだぞって。制作陣には、「あの子たちが強く戦っていける曲を」とお願いしました。GALEDGE.の活動テーマは「世の中を盛り上げること、みなさんのヒーローになること」です。それを前提として、本人たちが強く立てていないと、人を愛せないので。何年後かに聴いても、初心を思い出せるような、マインドの応援歌になっています。タイトルの『WILDCARD』は、トランプでいう「切り札」のような意味があるので、そんな気持ちを込めています。あの子たちにとって「必殺技」になるようなメロディと歌詞を詰め込みました。流行りを追った曲ではないので、数年後に原点に戻った時にも、きっと響くはずです。

■「誰かを下げて上がるより 手を伸ばして Lift you with me」という歌詞が、リズムもメッセージもすごく素敵でした。SHINKOさんが印象的だと感じた歌詞があれば教えてください。

SHINKO 挙げていただいたところの歌詞は、まさに私たちの存在を表現している部分です。自分さえ良ければいいのではなく、仲間も一緒に、誰も下げずにみんなで上がる姿勢を伝えています。どれも好きなメッセージばかりなのですが、印象的といえば、「みんなの夢も ウチらの夢も 一緒に叶える」という一節ですね。最初は「仲間の夢も自分の夢も」という歌詞でした。でも、それだと仲間=GALEDGE.の内輪話に聞こえてしまうので。GALEDGE.を見てくださる方たちも、応援してくださる方たちも、みんなを巻き込みたかったので、途中で書き換える判断をしました。

■『WILDCARD』のMV撮影の様子が、スタッフの方たちを含めパッションで溢れていました。あれがまさにギャルマインドの姿なのでしょうか?

SHINKO GALEDGE.は元々SSSCLUBというグループで、自分たちでプロデュースをやっていたんです。裏方もみんなで全部やってきたから、演者以外の大変さがよくわかるんです。長時間の撮影でダンスを何十回踊っても、「きっとうちらよりスタッフさんたちの方がしんどいよな」と全員が思っています。途中で機嫌が悪くなったり、テンションが落ちたりするのはギャルとしてあるまじき行為です。今はメンバー同士で、誰かの空気が落ちそうになったら、「アゲてこ!」と一緒に盛り上げにいきます。あの日は、私が長年言い続けている「自分の機嫌は自分で取ろうぜ」というスタンスでみんな臨んでいました。いい空気って、目に見えて伝わるんですよ。GALEDGE.がいる現場は、スタッフさんたちまで同じテンションになってくださるのが楽しくて。ギャルってやっぱり波動だなと思います。(笑)

■SHINKOさんの「ギャルは流行ではなく、精神」という言葉が気になっています。詳しく教えてください。

SHINKO ギャルを貫くには覚悟がいります。派手な格好をすれば、親に「なんでそんな格好をしているの?」と言われるし、露出が多ければ、外で指を差されることだってあります。それでも好きを貫いていく姿勢の表れがギャルなんです。だからギャルって、ファッションじゃなく精神論だと思っています。私が大事にしているギャルマインドは3つあります。「自分を愛すること、自分の好きを貫くこと、全力で仲間を応援すること」です。この3つさえあれば、見た目がどうであれギャルなんです。とはいえ、ギャルの見た目には自分を変身させる力もあります。普段はナチュラルメイクの人でも、ちょっとギャルっぽくするだけで気分が上がりますよね。「心にギャルを飼いたい」という感覚で取り入れてくださるのが素敵だなと思います。