■初めてのドームツアーがまもなく開催されます。タイトルである『よだか』に込めた意味を教えてください。
Ado 私が大好きな宮沢賢治さんの作品「よだかの星」からいただいたタイトルです。遠くへ行きたいと願う“みにくい鳥”を見た時、なんだか私みたいだなと思ったんですよね。そして空高く羽ばたいて、よだかの星になる未来は、私がなりたいと思っている姿と重なっています。ドームツアーが終わったその先も、ずっと輝く「よだか」のように、今後の人生を彩るターニングポイントを作れたらいいなという思いを込めています。ライブタイトルは、初ステージである『喜劇』から始まり、以降はカタカナと漢字を交互に繰り返すことにこだわっていました。今回は初めてひらがなで『よだか』とつけたこともあり、新しい一歩を踏み出す気持ちで舞台に立ちたいと思っています。
■Adoさんにとって、ライブはどのような場所でしょうか?
Ado 私が私として輝ける場所であり、「最も人生が揺れ動く場所」と言えるかもしれません。準備からステージを終えた後の期間も含め、自らの成長を実感できる存在がライブです。様々な過去を残しながら、それでも一歩ずつ前に進んでいるこの感覚は、舞台を経験したからこそ得られたものだと思います。『よだか』が終わっても、その先に待つまた違う未来を掴み取っていくつもりです。
■もし中学2年生の自分に話しかけられるとしたら、どのようなメッセージを届けますか?
Ado まず「勉強ちゃんとしろ!」という言葉はぜひ届けたいのですが。(笑) やはり今の自分から送るメッセージとしては、「そのまま歌い続けてね」の一言かもしれません。
■もうすぐ新しい年がやってきます。メジャーデビュー5周年を迎えた2025年は、Adoさんにとってどのような1年だったのかを教えてください。
Ado ほぼ海外にいたことを考えると、本当に大きな挑戦ばかりだったという感覚に尽きます。私は今でもふと冷静になった時「これ、私の人生なんだよね?」と思う瞬間がありまして。2025年は、特にその不思議な感情を抱くことが多かった印象です。そして5周年といえば、17歳最後の日にデビューし18歳になった私が、いよいよ23歳になるわけです。これからは自覚のある大人として、自らの人生としっかり向き合っていけたらいいなと思っています。次の年に向けては、たとえ後悔が残ったとしても、幸せだと思える出来事が大半を占めるようにしていきたいですね。そんな生き方ができる自分になるため、『よだか』のように羽を広げ続けていくつもりです。
Interview & Text:川上良樹
PROFILE
22歳の歌い手。2020年に「うっせぇわ」でメジャーデビューを果たし社会現象に。2022年には1stアルバム『狂言』や主題歌や劇中歌の歌唱を担当した映画『ONE PIECE FILM RED』の楽曲を収録したCDアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』がロングヒット。2024年は世界ツアー「Wish」やAdo SPECIAL LIVE 2024「心臓」を開催。2025年にはメジャーデビュー5周年を迎え、自身初のベストアルバム『Adoのベストアドバム』を発売し、自身2度目の世界ツアー『Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana” Powered by Crunchyroll』を開催。11月には凱旋公演となるドームツアー『よだか』が東京ドーム、京セラドーム大阪それぞれ2days開催する。
https://www.universal-music.co.jp/ado/
RELEASE
『MAGIC』

配信デジタルリリース
https://ado.lnk.to/magicWE
Virgin Music
10月31日 ON SALE







