『自分キログラム』は、聴く人の経験次第で受け止める印象も変わる楽曲。
ALL INが3月29日に最新シングル『自分キログラム』をリリース。先駆けること、3月20日からは『ALL IN 5大都市Tour 2025~Code:blossom』もスタート。ファイナル公演はZepp Shinjukuにて行われる。昨年12月には、EX THEATER ROPPONGI公演を完売。今、ALL INに注目している人たちが爆発的に増えている。これから大きな話題を集めそうなALL IN。今回はKAZUMA、SATORU、KEI、ATSUSHI、RYOGA、YUDAI、REN、JUHIRO、彼ら8人の言葉をここに伝えたい。
■最新シングルの『自分キログラム』は、アニメ「逃走中 グレートミッション」のエンディング主題歌に起用中で、この楽曲を手がけたのはヒャダインこと前山田健一さんなんですね。
KAZUMA そうなんですよ。ヒャダインさんが作詞・作曲を手がけてくださったこの曲は、ずっと疾走しているようでカッコいいんです。遅刻しそうな時でもこの曲を聴いて走ると間に合うかなという気持ちになれます。(笑) タイトルや歌詞もいいですよね。自分の重さ……こういった活動をしていると、体重が増えると動けなくなるんです。だから、常に体重キープは心掛けないと……。
REN いや、そういう歌じゃないけどね。(笑) “自分キログラム”は、これまでのALL INには無かった曲調で、アニメの主題歌としても流れているように、しっかりとアニソンらしさも出ているし、今までにALL INとして表現してきた音楽性もこの1曲に濃縮してくださいました。サウンドはカッコいい系ですけど、いろんな世代の人たちでも真似しやすいように、振り付けはポップでコミカル、しかもキャッチーにしているから、ライブでもみなさん一緒に踊ってくれます。最近はTikTokでこの曲を使ってダンス動画をアップする人たちも増えてきています。
■“自分キログラム”の歌詞では、「人のせいにして逃げるのではなく、自分で夢や思いはつかみ取れ」とメッセージしています。
REN この曲の歌詞に共感する部分は多いです。僕が一番好きな歌詞は、メンバー5人がそれぞれ担当している「社会のせい」「親のせい」「学校のせい」「オトナのせい」「いつまでそんなこと言ってんだよ」の部分です。とくにKEIが激しく言葉をぶつける、「いつまでそんなこと言ってんだよ」のセリフがすごく胸に刺さります。今は自分がやりたいことをやっているからこそ、誰かのせいにすることは無くなりましたけど、昔はちょっと尖った生き方をしていたから、そこの歌詞に共感する面がありました。
RYOGA ALL INは幅広い音楽性を示しているグループだからこそ、「逃走中 グレートミッション」のテーマ曲という力も借りながら、メジャーデビュー1枚目の作品として、この『自分キログラム』を提示し、また新たなALL INの一面を見せていけたのがすごく良かったなと思います。ただ、前作の『罵罵罵』に触れて僕らのことを知った人たちからすれば、かなり意外な選曲にも思えそうですけどね。それもまたALL INらしい幅広さだし、『自分キログラム』を通して新しい一面を楽しんで欲しいなと思います。
JUHIRO “自分キログラム”はすごくポップな曲で、朝に聴くとジョギングしたくなります。僕も「社会のせい」「親のせい」「学校のせい」「オトナのせい」「いつまでそんなこと言ってんだよ」の部分がめちゃめちゃ好きで、10代の学生だった頃の自分にこの曲を聴かせてあげたいと思うくらい、気持ちを揺さぶる言葉がここにはたくさん詰め込まれています。今、この歌詞のような気持ちを感じている人たちもいれば、きっと大人になった人の7、8割はこういう気持ちを経験しながら今があると思うから、幅広い世代の人たちに刺さる曲にもなりました。
■JUHIROさんも、自分の信念を大事にしている人ですか?
JUHIRO 僕自身「こうしていきたい」という気持ちもあるし、その気持ちはメンバー全員が持っています。もちろんグループとしての意志をまとめあげる上で、多少は方向転換していく柔軟性も大事だけど、でも、決して意志を曲げすぎることのないメンバーばかりがここにはいます。それくらい強い意志の塊のような人たちの集まりがALL INなんです。
YUDAI 確かにね。僕的に“自分キログラム”は、楽しい要素、かわいい要素、カッコいい要素と、3つの要素が揃った曲という印象です。その印象こそ、ALL INに似合う色だと思います。しかもALL INは、楽しい曲、かわいい曲、カッコいい曲と、オールラウンドに表現出来るグループです。とくに “自分キログラム”は、サビは楽しくてかわいい感じだけど、ダンスは激しくてカッコ良いし、セリフも出てくるなど、ALL INの持つすべての要素を詰め込んだ楽曲になっています。MVでは、みんなでお芝居をする場面も出てくるし、温厚なメンバーばかりの中、一部メンバーが怒る演技を見せているところも見どころとなりました。
REN 怒るシーンを演じたのは、楽しかったです。
SATORU 鬼気せまる演技を見せているからね。
REN ここまでMVで演技をさせてもらうことは今までなかったので、最初は緊張もしていたけど、僕らが演じやすいようにと雰囲気を作っていただけたから、すごく楽しい経験になりました。
KEI 僕らは2月にフランスで行われたJAPAN EXPOに出演して、ライブをしてきました。現地のお客さんたちの弾けっぷりがものすごく、その姿に刺激を受けたからか、つい僕もパンの美味しさに触れて弾けてしまい、ちょっとキロギラムが増えてしまうなんてこともありました。(笑) みんな僕の語った「いつまでそんなこと言ってんだよ」のセリフを評価してくれますけど、僕はKAZUMAの言った「もう逃げんのとかダリいんだわ」のセリフが好きなんですよ。2人とも感情を込めてセリフを言っているから、何度もセリフの部分をリピートして聴いてください。
KAZUMA 普段はああいう声で言葉を発することがないから、今回のレコーディングでもめちゃめちゃこだわったポイントになっていますね。
SATORU KAZUMAの意外性が見れるセリフパートにもなったよね。“自分キログラム”は、ポップな曲調の中に刺さる歌詞を詰め込んだ楽曲で、年齢と共にいろんな経験を重ねるにつれ、いろんな視点から物事を見れるようになって、だからこそこの曲を聴いた時に、「あの当時の自分はこうだったな」など、客観的に自分のことを振り返ることが出来るんです。きっと、その最中の時期に聴いていたら、言葉の意味や思いはわかったとしても、なかなかそうは実戦出来なかったと思います。“自分キログラム”は、その人が学生なのか、10代なのか、社会に出て間もない人なのか、いろんな経験を重ねた大人なのか……など、聴く人の経験次第で受け止める印象も変わる楽曲だと思います。そこも面白さになっています。
ATSUSHI “自分キログラム”は最高に盛り上がれるし、楽しめるし、耳心地良く聴ける曲で、自分もKEIくんのセリフも含めた、メンバー5人の掛け合い部分の歌詞が好きです。振り返れば自分も、何事も人や社会のせいにしていた時期があったなと思うけど、今はこの曲の歌詞のように自分の意志をしっかりと持って活動をしています。それだけ信念をぶつけたい活動が出来ているからなんだと思います。個人的には、MVの中で見せるKAZUMAくんの演技が大好きです。とくに「えっ!」と驚く表情をぜひ見てほしいです。
■カップリング曲には3曲が収録されていますが、まずは“JUST ONE”の魅力から教えてください。
RYOGA 先に、なぜ“JUST ONE”、“シャバNight?”、“Plunder”の3曲を選んだかを伝えると、あえて表題曲の“自分キログラム”とは異なる表情を見せたいなと思ってのことでした。 “JUST ONE”が爽やかな恋愛ソングなら、“シャバNight?”と“Plunder”は、曲調の異なる、みんなで一緒に声を出して騒げるライブ映えする曲として選びました。
JUHIRO “JUST ONE”は、めちゃめちゃ胸がキュンとなるラブソングです。曲の中で言っている「ねぇこっち向いて」の歌詞は、僕らからファンに向けての言葉なんです。僕ら自身、この曲を通して、応援してくれる一人一人と恋をしたいなと思っています。曲調も爽やかだから、多くの人たちのハートに刺さると思います。ライブで歌っていても、「この曲、大好き」と言ってくださる人たちも多いです。
YUDAI 自分的に“JUST ONE”は、甘酸っぱい恋の曲だなという印象で、時期は過ぎてしまいましたが、バレタインの時期に気になる人に贈るとピッタリだと思います。個人的に好きな歌詞は、自分でも歌っているところですが、「机の中にプレゼント (For you)そっと忍ばせてみたけど (First)あの日から 目が合う度そらしちゃう」の部分です。こういう経験はないけど、学生時代にこんな経験してみたかったなと思えたし、そのシチュエーションを想像するだけで、すごく青春を感じます。まさに青春を感じさせる曲だから、リアルタイムで青春している人たちはもちろん、青春時代を通ってきたいろんな世代の人たちも、あのドキドキとした気持ちを思い出せる曲になっています。
■YUDAIさんも「気持ちを確認したいけど今一歩の勇気が出なくて」という、もどかしい気持ちの人ですか?
YUDAI 僕自身がこういう感情の人だから、すごくよくわかります。うちのメンバーは、そういう人ばかりだと思います。
KAZUMA 僕はガツガツ行くタイプです。
YUDAI あっ、みんなじゃなかったです。(笑)