et-アンド- VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

テレビ東京水ドラ25「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」オープニングテーマに“恋のせい、”がタイアップ。

2021年にデビューしたばかりの新世代女性ボーカルユニットet-アンド-。2022年には春夏秋冬、四季折々に合わせて4曲連続デジタル配信リリース。ニューシングル“恋のせい、”は、春夏秋冬連続リリース最新作の冬シングル。恋に奮闘する人の面白さ、複雑さ、カオスさを描いた中毒性の高いパーティーチューン。80年代ディスコクラシックを彷彿とさせるダンサブルなサウンドにも注目が集まる。“恋のせい、”は地上波ドラマ「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」のオープニングテーマに大抜擢。タイアップが決定したと時の心境、楽曲への思いを、野島樺乃、栗本優音、モラレスきあら、山崎カノン、メンバー4人に話を訊いた。

■地上波ドラマのタイアップが決定した時の心境をお聞きしたいです。

モラレス 事務所でマネージャーさんにポロッと言われたので、最初は「本当!?ドッキリ?どっち?」みたいな感じで、疑ってかかっていました。(笑) でも本当っぽいとわかってすごくびっくりしたんです。地上波ドラマ「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」とタイアップすることを教えてもらったのが11月くらいでした。年始からお仕事が決まっているというのは幸先がいいなと感じました。

野島 私も聞いた時は「ドッキリ仕掛けられてる!?」って思いました。(笑) デビューから2年目に入るこの年でドラマタイアップが決まってって言うのが本当に夢だったので、いざ現実になると実感もなくて。今も取材とかしていただいてすごく嬉しいなと思っています。「重大発表です」っていう感じだと緊張するので、楽しい感じで伝えていただけてよかったです。でもまさかドラマとタイアップなんて予想もしていませんでしたけど。(笑)

栗本 私も初めはびっくりもしたけど、ドラマタイアップは一つの目標でもあったので嬉しかったです。昨年の1月、2月とかってリハーサルとかレッスンとかが多くて、撮影とかお仕事って言うよりは、レッスンとか強化期間から始まった年だったんですけど、2023年は“恋のせい、”の配信リリースから始まって、ドラマのタイアップをきっかけにお仕事をいただけることも多いのかなと思うので、頑張っていきたいと思います。

山崎 ドラマタイアップをきっかけに、et-アンド-のことを知ってくれる方たちが増えたらいいなと思います。タイアップの話を聞いた時は、「早くファンの方たちに伝えたい!」とウズウズしました。(笑)

■“恋のせい、”の聴きどころはどこですか?

モラレス この曲はラップから始まるので、ラップの勢いでパンチのある曲というイメージもあるんですけど、サビがユニークなのに頭に残るキャッチーな楽曲なんです。私個人はサビが聴きどころです。

■冒頭のラップから抱くイメージとは全然違うメロディーが流れるので、意外性の強い楽曲になっていますよね。

野島 全部のパートパンチが強いと思うんですけど、私的にはカノンが歌っている「こんな私を照らしてよ」という台詞が印象的です。今もついつい真似しちゃうんです。(笑) 聴くと次からついボソッと呟いてしまいたくなる、そんな不思議な魅力を持ったフレーズなんです。

栗本 私はAメロ、Bメロ、Cメロ、サビ、全てリズム感が違うという特徴だし聴きどころだと思います。et-アンド-ではラップから始まる曲は珍しいので、そこも新鮮でよかったと思います。

山崎 私はこの楽曲で初めてラップをやらせていただきました。新しいことに挑戦したので、ファンの人たちにもいっぱい聴いて欲しいなと思います。ライブできあらと並んでラップを披露できる日が今から楽しみです。

■難易度の高い歌ですよね。

野島 「この曲を一人で全部歌ってください」って言われたら、私たちでも歌えないです。(笑)

■“恋のせい、”という楽曲は、恋をする人の面白さ、複雑さ、カオスさを表現していると伺いました。みなさんは恋する人のカオスさとはどんなものだと思いますか?

野島 友達の話を聞いていて思ったことなんですが、人って恋をしていると矛盾した行動をしてしまう面倒な生き物なんだなと感じます。相手に察してもらうことを期待して、やって欲しいことをストレートに言わないこととかありますよね?友達同士の時は何も問題なかったのに、恋愛感情を持ったら突然考えすぎちゃうようになったりとか。普段の友達の様子と全然違う表情が見られるので、恋愛ってすごく面白いなと思います。

■今回“恋のせい、”がタイアップする地上波ドラマ「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」は、結婚式がテーマのドラマです。どんな展開になると思いますか?

モラレス 予告は見たんですが、まだ全然先が読めないストーリーだなと思います。予告にもあったみたいに、「とりあえず1話を見ましょう!」っていうのが私の感想です。(笑) ただカオスな展開が待っていることだけはわかるタイトルになっているので、続きがすごく気になります。

■結婚がテーマのドラマになっていますが、みなさんには結婚願望はありますか?

モラレス もちろんあります!(笑)

栗本 私はいったん普通に恋がしたいです!

■何歳で結婚したいとかはありますか?

モラレス 「何歳がいい」っていう希望は特にはないんですが、少なくとも結婚するのは今じゃないかなとは思っています。もっと年齢を重ねて、30歳を過ぎたあたりがいいですかね……。

■今は仕事に専念したい感じですか?

モラレス そうですね。今はそういう気持ちの方が強いですね。

■“恋のせい、”の歌詞を初めて見た時の感想を教えてください。

モラレス 初めて歌詞を見た時、「ぐっちゃ ぐっちゃ ぐっちゃ ミンチ」ってフレーズに驚きました。(笑) こんなフレーズ、普通は思いつかなくないですか?(笑) それに「カオス」って言葉は若者言葉だと思うので、あまり歌詞に書こうって思わないし、出てこないと思うんです。だけど「そういうのを振り切って歌詞に書いちゃうKellyさんはさすがだなー!」って思ったのを覚えています。

■ニューシングルの“恋のせい、”も含めて、春夏秋冬と連続配信してきたet-アンド-ですが、連続配信リリースを通じて成長したと感じる部分はありますか?

野島 私は自分の歌の振り幅が広がったと感じます。春の“花心”は綺麗に歌って、夏の“夏海月”はザ・サマーチューンなので、弾けた感じで地声に近い感じで歌っていて、秋の“宵宵”は低音が響く歌なので、サウンドに負けないように歌声を響かせることを意識しました。これまでと違う歌い方ができたので、表現力は高まったんじゃないかなと思います。“恋のせい、”は、コロコロと場面転換する曲なので、私も含めてメンバー全員、歌の振り幅を広げてくれた楽曲になったと思います。ラップも含めて、もともと私たちが持っていた歌唱力も底上げできたんじゃないかと思います。

■“恋のせい、”のMV撮影はいかがでしたか?

モラレス 人に見せる自分と、人には見せない本当の自分をそれぞれ演じました。私が演じたのは、恋人に振られて落ち込んでいる女の子です。一方では普通に落ち込んでいる様子を、もう一方では落ちこんでいるとかでは言い表せない、ぐちゃぐちゃになっている様子を演じました。

■全員1人2役でMV撮影に臨まれたんですか?

モラレス そうです!今回の撮影は本当に難しかったよね。

一同 うん。

栗本 今回のMVでは、「虚像と実像」が一つのテーマになっているんです。撮影では心の揺れ動きや、ぐちゃぐちゃな様子を伝えるために、より表情をつくって表現力を極めようと、必死になって撮影に臨みました。私のパートはベッドに座って恋人を待っているシーンです。恋人が帰って来ないことに泣いてしまうシーンなのですが、泣く演技は初めてだったので、すごく難しかったです。

■NGなどもありましたか?

栗本 その時は上手くいって、NGというNGは出しませんでした。個人的に大変だったのは、虚像の自分が額縁を持っているシーンです。手に持った額縁の角度を変えちゃいけないので、腕が本当にパンパンになって……。(笑) 額縁を持った状態で実像の自分と虚像の自分、両方を演じなくちゃいけないので、やることが多くて大変でした。

山崎 私が出演しているのはパスタを食べるシーンです。パスタを食べずに落ち込んでいる表情から始まり、場面が変わると、口の周りが汚れるのも構わずに豪快にパスタを頬張りながら、目の間にいる彼を睨みつける、そんなシーンです。まさにカオスさが表現された場面だと思います。でも実はこのシーン、パスタはそこまで食べなくてもいいって言われていたんです。でも私の気持ちが昂りすぎちゃって、ついつい豪快に口に入れてしまって……。(笑)

■でもきっと結果的にすごくいいシーンになりましたよね?

山崎 そうなっていたら嬉しいです。(笑)

■今年2023年にやってみたいことなどは何かありますか?

野島 グループとしてなら、楽曲のカバーを続けていきたいです。以前、YouTubeでSPEEDさんの“White Love”のカバー動画を投稿したら、すごくいい反応をいただけました。私たちと同年代の方たちも褒めてくださったので、今後も定期的にカバーし続けていきたいなと思っています。

■でも全然SPEED世代ではないですよね?

モラレス 世代ではないんですけど、今逆に流行っているんですよね。

■そうなんですね。今後カバーするならどんな曲を歌いたいですか?

栗本 やるなら今流行っている曲と、懐かしい名曲を交互で歌っていきたいですね。一つのジャンルに囚われずに、いろんなジャンルの楽曲に触れたいと思っています。

■みなさんは好きな曲のジャンルなどはありますか?

栗本 私が好きなのは失恋曲です。最近は優里さんの“メリーゴーランド”っていう曲が特にお気に入りですね。ボカロ曲とかも好きで、伊藤歌詞太郎さんの曲もよく聴きます。

■カバー曲の話に戻りますが、SPEEDの“White Love”のカバーはとても綺麗な歌声で、すごく素敵でした。

野島 “White Love”を筆頭に、当時の楽曲って一音一音がすごく丁寧だと思うんです。Aメロは特に丁寧に歌わないとボロが出るので、歌唱力を試された感じもあります。バラードこそ難しいなと改めて感じました。いい曲だからこそ、今あらためて10代、20代の間で流行っているのかなと思います。

■SNSでバズっていくことも目標なんでしょうか?

モラレス 今の時代はSNSから流行るっていうことが多いので、何かのきっかけになればいいなと思います。

栗本 たとえば“恋のせい、”をリリースした後に、自分たちでも簡単なオリジナル振り付けとかを作って、その動画を毎日TikTokにあげるとかもしたいです。それが一つでもバズって、みんなが真似してくれたり、踊ってくれたりしたら、私たちの活動も広まっていくのかなと思います。