青山テルマ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■その気持ちが嬉しいです。でも同時に『そばにいるね〜』を歌う青山テルマさんではない、また別の青山テルマさんの顔もいろいろと見せてきましたよね?

青山 『そばにいるね〜』を歌っている青山テルマでも、バラエティ番組に出ている青山テルマでも、ドラマに出演して演じている青山テルマでも、正直、私のイメージの受け止め方って何でもいいんですよ。そこは私がコントロールするべきことではないし、私のイメージをどう受け止めても構わないんです。そこに関してのプライドは良い意味でないんです。大事なのはそのお仕事を楽しんでやれているか、やれていないかなんです。私が本気で楽しんでいることが伝われば、私はそれでいいと思っているので。 誰だって外で人といる時の自分と、一人で部屋にいる時の自分って違うじゃないですか。誰にだってオンオフがあるし、人に見せる部分と見せない部分があるのは当たり前だし。それだって、人なら誰もが持つギャップじゃないですか。私自身も、歌、バラエティ、演技、商品のプロデュースなど、いろんなことをやっていますけど、どれも本気で楽しんでいます。その姿を通して、「青山テルマってこういう人だったんだ」と、思った印象で受け止めてもらえればそれでいいし、異なる表情を見てギャップを感じるのだって、人として当然のことだから、それはそれでまったく構わないです。確かなのは、どれもが青山テルマだということ。

■本人は一つ一つの仕事や行動をすごく楽しんでいるんですね。

青山 結果的にそれでビックリさせてしまった面があったのは、自分でも認識していることですけど。(笑) ただ、「そこは堂々と生きていたい」と言いますか、私がやっていることを見て、みんなが笑顔になれたならそれでいいし。もちろん私の根本にあるのは、「音楽でみんなを元気にしたり、勇気づけていきたい」ということですけどね。バラエティ番組で人に笑ってもらえるのも、ドラマを通して人の気持ちを揺さぶるのもそうですけど、私を通して人々が笑顔になれるのであれば、そんなに嬉しいことはないじゃないですか。

■軸にあるのは音楽で、そこがブレてしまったら違うんでしょうね。

青山 違うというのではなく、そこが私の帰る場所であることで安心感があるんだと思います。もちろんバラエティの場でも、演技のお仕事の場でも、「私はアーティストだから」とはひと言も言いません。だって、それぞれの場にそれを本気でやっている方々がいるわけだから、私もそこに染まりながら本気でやるのは当たり前のことなので。それこそ「私はアーティストだからそれはやりたくありません」という発言ほど、失礼なことはないですからね。例えば今やっているドラマだって、地上派22時台のドラマ枠を目指して頑張っている役者さんたちだってたくさんいるわけじゃないですか。そこの枠に演技未経験の私が選ばれたのにも何かしら理由があってのことだし、選ばれたからには本気で挑まなきゃプロの方々にとても失礼になるから。どのジャンルの場だってそう。中途半端な気持ちでやっていてはとても失礼だからこそ、どれも本気で全力の私でやっています。

■その気持ちが第一線で長く続けていける理由なのでしょうね。

青山 そうだとしたら嬉しいですよね。ただし、自分でも15周年を迎えるまでこの仕事をやっているとは想像していませんでした。私は「これがないと生きていけない」という性格ではないので、それよりも仲間のためや、応援してくれる人たちや私を求めてくれる人たちが喜んでくれるのならと、何事も一生懸命に、いつでも全力でぶつかりながらやってきただけなので。その結果、気がついたら15周年を迎えていたという感じなんです。 私自分の欲のために何かをすることってほとんどないんですよね。それよりも、仲間や私を求めてくれる人のために頑張ったり、何かをしてあげられる自分でいたい。だってみんながHAPPYだったら、自分もHAPPYになれるし、自分がHAPPYでないと、周りもHAPPYにはできないじゃないですか。いつだってみんなと笑っていたい。それが日々の私のモチベーションになっていますからね。

■その気持ちを繋ぎ続けてきたことが今に繋がっているのですね。

青山 もちろん楽しいだけじゃなくて、しんどかったり、辞めたいなと思ったこともありましたよ。だけど、それさえも今は楽しむための経験だったなと思えている自分もいます。そこで辞めなかったのも、「まだまだ人をHAPPYに出来る自分がいるな」とか、「まだやり残したことがあるな」という思いがあったからなんです。どんなことだってそう。一つの物事を続けるのはとても大変なことだから、これからも仲間を、周りの人たちを大切にし続けたい気持ちがある限り、私は今のお仕事を続けていくんだろうなと思います。

■11月4日に日本武道館で行う「Thelma Aoyama 15th Anniversary〜おにぎりフェスティバル〜 (仮)」には、愛笑むfrom徳川eq./Aisho Nakajima/UVERworld/加藤ミリヤ/清水翔太/SoulJaと、たくさんの仲間たちも参加しますよね。その関係性が見えてくるのも素敵です。

青山 本当に仲間たちが日本武道館に集結するって感じですからね。このメンツは今回だからこその組み合わせだし。しかもまだ発表していないゲストだっているんです。これは見ておかなきゃ絶対に損ですよ、ほんと。応援してくれるファンの人たちも含め、大好きな仲間たちを日本武道館に集めてパーティーを繰り広げるような一夜になりますから。

■日本武道館公演も楽しみにしています。最後に改めて読者にメッセージをお願いします。

青山 SoulJaと12年ぶりにタッグを組んで、『いつまでも feat.SoulJa』をリリースしました。このシリーズは、SoulJaの実話を元にした物語で、作品ごとに記された男性の心の変化、いつまでも待ち続けてきた女性の愛の深さをこれまでの4曲から感じ取れると思いますので、ぜひ聴いてみてください。

■この続きもあるのでしょうか?

青山 それはわかんないです。(笑) でも今回せっかく幸せになったのだから、もしもまた新たな曲が生まれるとしたら、切ない歌にならないことを願っています。

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
1987年10月27日生まれ。B型、奈良県出身。トリニダード・トバゴ人と日本人のクォーター。2007年9月5日にメジャーデビュー、翌2008年にリリースした「そばにいるね feat. SoulJa」が大ヒットし注目を集める。ファッションや写真、アートと多趣味で、100万人フォロワーを超える自身のInstagramでの発信も注目されるなど、持ち前のセンスと、明るくて元気なキャラクターからバラエティ番組にも出演、2022年7月から放送されたTBS系火曜の連続ドラマ『ユニコーンに乗って』にレギュラー出演し、活躍の幅を広げた。同年、ヘアケアブランド『mythm』のプロデュースも始め、発売後すぐに楽天ヘアケアランキングで1位を獲得するなど、マルチな才能を発揮している。2022年にはデビュー15周年を迎え、11月4日には初の東京・日本武道館でワンマンライブ「Thelma Aoyama 15th Anniversary〜おにぎりフェスティバル〜 (仮)」の開催も決定している。
https://thelma.jp/

RELEASE
『いつまでも feat.SoulJa』

配信限定シングル
https://lnk.to/Itsumademo

ユニバーサルJ
10月12日 ON SALE