BAND-MAID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

BAND-MAID『Unleash!!!!!』

■歌詞の前半はマイナスな心情から始まり、徐々に気持ちが上向く様を描いたストーリー性のある内容もいいですね。

小鳩 そうですっぽね。歌詞は2人(小鳩、SAIKI)で書いて、それを組み合わせた感じになりますっぽ。繰り返しになりますけど、テーマは世界征服・第二弾ということで、「コロナ禍で溜め込んでいた感情を晴らそう!」というイメージですっぽ。

■「Which is the Best? 善も悪も極端だ ブレずに遊べ」の歌詞は、やはりコロナ禍の中で感じた思いですか?

SAIKI そうですね。全体的な歌詞は小鳩が書いたものを重視して、言い回しは私が書いたものを重視しているんですけど、もともと小鳩が書いたものはもっと知的な歌詞だったんです。それを崩して再構築したというか。

小鳩 結構、歌詞はいろいろイジッたから、2人ともちゃんと把握していないんですっぽ。(笑) 「Which is the Best?」は、動けなかった頃のモヤモヤした気持ちを伝えたかったのかなと。

SAIKI 前半の歌詞だから、まだ殻に閉じこもっている段階ですね。

小鳩 歌詞にストーリー性を持たせながら、一番のサビからようやく踏み出していくイメージでしたっぽ。

■あと「Dan! Dan! Di, di, dan!Dan!」の擬音もいいフックになっています。このフレーズは誰が考えたものですか?

SAIKI それは私です。これは何だろう、どこかの太鼓の擬音で……ちょっと忘れちゃったんですけど。足踏みとか、天井を叩いているイメージだったり、あと、口が気持ちいいので使ってみようと。殻に閉じ込められている状況を突き破りたい気持ちがあったから、ノックしているような感覚ですね。行動自体も音にしたいというか、歌詞にしたかったんです。

■動作がわかる表現を入れたかったということですね。

SAIKI そうですね。華やかになるし、キャッチーにも聴こえるから。

■ひらがなにすると、「だんだん=徐々に」という意味にも受け取れて、前に進んでいるようなポジティブな印象も受けます。

SAIKI 確かにそうですね。ワクワクした気持ちも伝えたかったんですよ。擬音を使うと、いろんな意味を詰め込めるから便利だなと。あと“Unleash!!!!!”は楽器面でも新しいところがあり、スタジオでやった時も楽しかったですね。ドラムのフレーズでどこだか忘れたけど、「何をやっているの?」と思うようなパートもあったんです。難しいことをやっていて、AKANEも大変そうだなと。

小鳩 この曲は特に他の楽器を聴いている暇がなくて、聴いてしまうと自分が遅れてしまうんですっぽ。(笑) 体で合わせるしかなくて、だからそれぞれのグルーヴがハマッた時は気持ちいいんですっぽね。

■この曲はライブでどんどん成長しそうですね。

小鳩 そうですっぽね!ライブで雰囲気も変わっていくと思います。あと、ご主人様・お嬢様が一緒に歌ってくれて、盛り上がってくれたら、ノリ感もまた変わりそうだなと思います。

■「How many times?」の歌詞はぜひ一緒に歌いたいですね!

SAIKI すぐにでも歌って欲しいんですけどね。(笑) いつか声を出せるようになったら、歌ってくれたら嬉しいなと。

■最後になりますが、8月は「DOWNLOAD JAPAN 2022」、「SUMMER SONIC 2022」と、大型フェスへの出演が続きますね。

小鳩 有観客でお給仕をやるのが2年半ぶりなので、自分たちもお久しぶりを超えて「初めまして!」みたいな感覚になっているんですっぽ。(笑) 無観客でのオンラインお給仕はやっていたけど、有観客だとまた違うじゃないですか。配信に感覚が慣れたところもあるので、自分たちも緊張しているし、「大丈夫かな?」という気持ちはありますっぽ。「DOWNLOAD JAPAN 2022」が久しぶりの有観客お給仕の始まりになりましたっぽ。

■久しぶりの有観客お給仕一発目がメタルフェス「DOWNLOAD JAPAN 2022」というのは凄いですね。(笑)

SAIKI 本当にビックリですね。しかも国内のアーティストは私たちだけですからね。「開催が近くなったら、他の人たちも増えるのかな?」と思っていたんですけど。(笑) 頑張ります!

小鳩 攻め攻めのセットリストで考えているんですっぽ!

SAIKI そう!ずっと考えていたセトリなので、楽しみにしてもらえたらなと。今まではできるタイミングもなかったので、「「DOWNLOAD JAPAN 2022」でならいい気がする!」って。(笑) 「2年半ぶりなのに、こういうセトリでかますんだ!?」という内容になっていると思います。

Interview & Text:荒金良介

PROFILE
メイド服を纏い、ライブを「お給仕」、観客を「ご主人様・お嬢様」と呼び、メイドの世界観を演出する5人組ハードロックバンド。メイドの見た目とは相反するハードなロックサウンドが、全世界のファンやメディアから支持を得ており、YouTubeの総再生回数は1億回を超える。世界中のファンによるYouTubeのリアクションビデオも 続々と公開されており、世界中のロック・メタルファンからも支持を受けている。日本の大型フェスティバルのステージを揺らしながら、毎年のようにワールドツアーを実施。現在までアメリカ、イギリス、ヨーロッパを周り、各公演でソールドアウトを記録。2019年には、世界最大級のイベンター 「Live Nation」とのツアーパートナーシップを発表し、ロック界の伝説Tony Viscontiによるプロデュースを含むアルバム『Conqueror』をリリース。2020年には全米での展開パートナーとして「United Talent Agency」とのアライアンスを発表。アルバム『Unseen World』をリリースし、2021年9月にはNetflix映画「KATE」でハリウッドデビューを果たした。全世界規模での躍進を続けている。10月には、10thシングル『Sense』をリリース。
bandmaid.tokyo

RELEASE
『Unleash!!!!!』

配信シングル
https://lnk.to/unleash_sg

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8月10日 ON SALE