BLACK DIAMOND VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

輝き満ち溢れる5人、壮大なスケールでエンパワーメントする新曲“I’ll Shine”。

BLACK DIAMONDが新曲『I’ll Shine』を10月22日にリリース。SNSの総フォロワー数950万を誇るBLACK DIAMONDは、「女性のエンパワーメント」をコンセプトに歌とダンスパフォーマンスで女性に勇気と希望を与えるべく、世界に向けて発信するプロジェクト。メンバーのANRIが作詞した新曲“I’ll Shine”は、強く魅力的な女性を「宇宙」に例え、壮大なスケールで彼女たちの輝きを描きだした楽曲となっている。今回はANRI、ARIS、MARY、MIIRO、L.Vの5人に新曲に込めた思いから自身の経歴、グループが描く未来像について話を訊いた。

■VANITYMIXでのインタビューは初めてということで、まずはオーディション参加の経緯を伺ってもよろしいでしょうか?

MARY オーディション参加のきっかけは……これ鉄板ネタとしていつも話しているんですけど、ANRIちゃんが通ってる虎ノ門の歯医者さんに紹介されたことです。(笑)

■実はそちらの歯医者さん、以前VANITYMIXの誌面で連載を持っていた方なんです。世間って狭いですね。(笑)

MARY ほんとですか?!スーパー歯医者さんがいたってことですね。(笑) それで、私は元々セクシー女優を10年やってきて、いろんなアイドルとか、個人ではDJ活動やワンマンライブもやっていたんですけど、コロナのこともあって音楽活動のチャンスがなくなって。そのタイミングでBLACK DIAMONDのオーディションのお話をいただき、挑戦してみようと思いました。

L.V 私は元々ANRIとプライベートで親交があり、ANRIが音楽と真剣に向き合って来たのをずっと友達として見ていました。ユニットの最終オーディションが終わってメンバーが決定した後に、ANRIから「音楽ユニットを始めることになったんだ」という話を聞いて、「そんなに大きなチャンスが来て良かったね~!」って言っていたところから……気づいたら「一緒にやりたい!」みたいな感じになっていて。(笑) そこから追加オーディションを受けて、5人目のメンバーとして加入させていただきました。

ARIS 私はセクシー女優として業界では日本中で知られたから、次は世界でも知られたいなと思っていて、そのタイミングで事務所に募集要項が来ていたので、すごく良いなと思ってオーディションを受けました。これまで幼少期にはクラシックバレエをやっていて、大学時代にはベリーダンスをやっていたりしました。

MIIRO 私がオーディションを受けた経緯はARISちゃんと一緒です。私は元々歌手を目指して音楽をやっていたのですが、挫折してしまって、そこからセクシー女優になりました。それからもひとりでライブに出させてもらったりはしていたのですが、なかなか歌手のオーディションを受ける機会がなかったので、事務所に届いた募集要項を見て、せっかくだったら受けてみようかなと思って。ソロでやりたいとか、グループでやりたいとかっていう希望は特になかったんですけど、グループの経験は今までなかったので応募しました。

ANRI 私は小学生くらいの時に聖歌団に入っていて、ジャズダンスとバンドをやっていたのですが、そのあと本格的にDJのグループに入ったりもしました。でも、自分の中では「私ってDJじゃないな……」という気持ちがあって。(笑) それから、将来的な夢を叶える過程としてセクシー女優としてデビューしたという経緯があります。

■人生設計を考えた上でセクシー女優になられたということですか?

ANRI そうですね。そこから当初のプラン通り、音楽活動の方に進んでいったのですが、ソロアーティストとしての楽曲リリースの予定がコロナ禍によって頓挫してしまって……。年齢的にも「もう終わったかな……」と思っていたところに、BLACK DIAMONDという「これ!これ!私がやりたかったのはこれ!」という話が来ました。それを教えてくれたのが、例の歯医者さんだったんです。(笑)

■グループ内におけるご自身の役割はなんだと思いますか?

MARY 私はバランサーだと思います。説明はなかなか難しいけど……。

L.V でもわかる。私は元々ダンスが得意なんですけど、ちゃんとお勉強したり習い事としてやったりしていたことは無いんです。無いからこそ苦手な人がどこでつまずいているのかわかる気持ちもあるんです。「なんでそれができないんだろう?」っていうより、「そこやりにくいよね、わかるわかる」みたいな。特にANRIとは二人でよく練習したりするんですけど、「なんでこうなんだろう?」っていう所を、「こういう風にしたら次の動作に行きやすいんじゃない?」とアドバイスすることも多くて。ダンスにおいては私がみんなを引っ張っていけるように頑張りたいなっていう部分はあります。あと、あまり表に出さないものではあるんですけど、結構みんなのお尻を叩いています。(笑)

■お尻を……?物理的に?

L.V 物理的に?!(笑) いやいや、やっぱり5人もいるとどうしたってそれぞれのペースっていうものがあるのですが、5人でやっているからこそ、マイペース過ぎるのも良くないところがあったりするので、「それはちゃんとやろうね、ペシペシ」っていうやつです。最後に入ってきたくせに割りと偉そうです。(笑)

ARIS 私はボケ担当かなぁ……?

ANRI ARISは差し色担当ですね。髪もひとりだけ金髪だし。(笑)

MIIRO 私は一番年下なので、妹的な感じですかね。

■でも、最年少が一番しっかりしているってよくありますよね。ANRIさんはいかがですか?

ANRI 私の力が発揮されるのは海外に行ってからかなと思っています。その時にもっとみんなを引っ張ってあげられたら、1番役に立つのかなって。

■ところでMIIROさん、YouTubeでライブ映像を観たのですが、歌声がすごく綺麗で感動しました。一度歌手の夢を挫折されてしまったそうですが、どうして挫折してしまったのですか?

MIIRO 学生の頃にステージに立っていたことがあるのですが、その時は「人前で歌う」ということがすごく怖くて……。表現や気持ちではなく「とにかく上手く歌わなきゃ」みたいなものに囚われすぎていて、「私って人前で歌うのは向いていないから、歌はただの趣味だったんだな」と思って挫折しました。そこから半年くらいは音楽も聴けなくて……。

■そんなにですか……。

MIIRO そうですね、なんかもう聴きたくもないし、歌いたくもない状態になっちゃって……。でも、その時期を過ぎたらやっぱり「歌って楽しいな」になってきて。そこから回復してきた頃にコロナ禍が始まり、「今やりたいことやらないといつ死ぬかわかんない」って考えたら、私の中でやりたいのは歌手とセクシー女優の二つでした。それで、人生においての一番の夢はやっぱり音楽だなと気づいたので、音楽の道に戻ったという感じです。

■回り道に見えて、実は近道だったかもしれませんね

MIIRO 確かにあの時に挫折していなかったら、多分今ここにいなかったので、あの経験は大事だったのかなって思っています。

■ここまでコロナ禍の話が何度か出ましたが、この3年間、芸能界は本当に何もかも落ち込んでいましたが、みなさんにとってコロナ禍は前進となりましたか?停滞となりましたか?

L.V コロナはちょっとしたきっかけになりましたね。外に出なくなり、人に会う機会も少なくなった分、私はここで「人の断捨離」もやっちゃおうと思って。(笑) 元々そういうことを定期的にやる人だったんですけど、あえてあんまり外と接触しないでいる時期を作ったんです。それにも飽きてきたなってタイミングで、ANRIに付いて行って会った、とある占い師さんに「今からいろんな意味で大きなチャンスがたくさん来るところに入るのに、ひとりでいると何にも進まないからね」と言われて。じゃあ外に出るようにしようかなとなったら、すぐにBLACK DIAMONDの話があって。(笑)

■ANRIさんのお知り合い、すごい人が多いですね?!

L.V 去年の年末くらいからは、今までにないくらいの充実感があるんですよね。なので、コロナ禍は停滞していたように思えるけど、助走というか準備期間というか、「溜め」の時期だったんだと思います。

ANRI 私はコロナ禍前までは、かなり進んでいたソロアーティスト活動の話が一度全面的に途絶えてしまって、人生に「底」があるとしたら初めてそれにトンって触れた感じがありました。「ああ、終了……」みたいな。その時に例の歯医者さんがいた、と。(笑) 今は私、さっきの占い師さんが言うには「超悪い時期」らしいんですけど、今が悪いんだったら来年すごいんじゃないか?!って思うんです。

MARY 私もコロナ禍を機に音楽活動ができなくなって、もう海外も絶対無理だったし、地方もコロナに対する対策が都内より凄かったので、全然どこかにも行くことができなくて、そうして停滞していた時に、BLACK DIAMONDのオーディションがありました。結果的には前進でしたね。

■ARISさんはすごく大きな変化があったそうですが?

ARIS イメチェンしました。(笑) 6年間ずっと黒髪ロングでやっていたんですけど、それをもう捨てようと思って、ばっさり髪切って、染めたっていう。

■以前からこのスタイルに憧れがあったんですか?

ARIS そういうわけではなかったのですが、ある日突然そう思って。そういう時期だったんだと思います。

MIIRO 私はコロナ禍が始まった当初は、まだ二十歳にもなっていなかったので、2020年の春頃はまだ普通にアルバイトをしていました。その時はセクシー女優や歌に興味はあったんですけど、まだ行動に移そうとは思っておらず、コロナで全てが止まり、家から出られなくなった時に、それこそ「人生を見つめ直す」じゃないんですけど、「成人したら何しよう?どうやって生きていけばいいんだろう……」と思って。

■20歳の頃はちょうどそういう時期でもありますよね。

MIIRO 私は20歳になったら絶対にひとり暮らしをするって、高校生の頃から親に宣言していたんです。でもコロナのせいでそれができるかもわからなくなって……。なんか「私、このまま実家で死んで行くのかな……?」って思って。(笑)

■あ~、お気持ち、なんとなくわかる気がします。

MIIRO それで友達とゲームしながら、毎日朝まで電話で人生について話をしました。友達は就活を辞めたりもしていて、「やりたいことやらないとヤバいよね」って話していて、お互いにこれから生きていく道を見つけるための時間みたいなものが逆に取れて、そこで決心しまして。そこからの活動はコロナが少し落ち着いてきた頃だったので、あまりそれに左右されることなくできています。なので、私の中ではコロナ禍にネガティブな部分はそんなに無くて。「怖い」とかはもちろん思ったりしましたけど、人生的な意味で見たら、ネガティブなことは少なかったです。

■続いているものの途中にコロナ禍があるといろいろ止まってしまいますが、コロナ禍が起点だとそうかもしれませんね。素朴な疑問なのですが、みなさんはBLACK DIAMONDの活動以外にもお仕事をしていらっしゃるじゃないですか。すごく大変じゃないですか?

ANRI 活動しているうちに筋肉がついて元気になってきた、という感じがします。前はもっとソファで寝ていたりしたんですけど、それがあんまり無くなったので、だんだんと筋肉がついてきたかな?っていう。(笑)

MARY 私は休みが少なくて、でも「止まっちゃったらダメだ、突き進むしかない!」みたいな感じでやっています。ダンスレッスンの日には1時間半ぐらい休んでからボイトレもあるんですけど、ヤバい時は近くの整体に駆け込んでいます。(笑)

ANRI ARISちゃんはタフだよね、ずっと働いているタイプ。

■そんなARISさんのタフさの秘訣は……?今もエナジードリンクを飲んでいますね。(笑)

L.V 一緒にいるとエナジードリンク1本じゃないんですよ。ずっと飲んでいるよね。(笑) だから「あんまり飲むと心臓止まっちゃうよ!」って言っているんです。でもそれがもしかしたらARISにとってはタフさの秘訣なのかも……?

ARIS エナジードリンクの数は一日2、3本くらいがいいの?

■ほどほどにお願いしますね……。(笑)

MIIRO 私の場合、決まった曜日の決まった時間に決まった場所に行くとか、ルーティンがめっちゃ苦手なタイプなので……。でも、いろんな活動をさせてもらっていると、そういうのが無いので飽きないし、新鮮な気持ちでずっといられます。撮影やレコーディングが詰まっていると、疲れよりも充実感の方が高くなるんです。

■芸能系向きの性格って感じがしますね。

L.V 私はそもそものスタイルが「ずっと休んでいたい人」なんです。(笑) できるだけのんびり生きていたいっていう。持久力より瞬発力で、体力的には多分一番無いくらいなんですけど、やりたいことや好きなことをやっているっていうのが、元気の理由な気がします。

■好きなことをやれているのは大きいですよね。

L.V この業界も昔はブラックなイメージがあったかもしれないけど、今はバラエティに出たり、音楽をやる子がいたり、一般の映像作品に出るような子もちらほら出てくる時代になりましたから。私はデビュー当時から「有名になることで、自分の可能性が広がるんじゃないか」と思っているところがあります。保育園の時に「将来の夢はアイドル歌手になることです!」と言って、大人たちに笑われたことがあるのですが、その時に夢見ていたことを今は本当にやれているというのも大きいです。実際にはすごく疲れているんですけど、それ以上に「やりたいし、やってみせる!」っていう気持ちが強いです。