BLACK DIAMOND VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■グループのコンセプトやコメントに「エンパワーメント」という単語がよく出てきますが、具体的にはどのような形でリスナーをエンパワーメントしたいと考えていますか?

L.V 私はセクシー女優として一番キャリアが長く、いろんな先輩や後輩を見て来た中で、やっぱり何か「枷」になっている部分があると感じることもありました。強味になることもあれば、障害になることもあって……。でもそれって私たちに限らず、誰しもが抱えているものだと思うんですよね。めちゃくちゃ強いものを持っている人って、絶対にめっちゃ弱いところもあるんですよ。だから、やりたいことをやって輝いている人の存在が、いろんな人にとって「スッ」と入っていけるものだったらいいなと思っています。

■確かにそれはひとつの職業や個性に限らないことですね。

L.V 学生さんだって、仕事という面で言うと、どんなに真面目にやっていても「たかだかアルバイト」みたいに、ぞんざいな扱いをされることもあるじゃないですか。でも、信念を持ってやっていることは誰かに馬鹿にされていいことじゃないし、それを馬鹿にされたとて、「ふーん」ってやれるくらいの自信を持って、自分のことを愛して、自分を好きでいてあげられたら生きやすいんだよ、ということを伝えたいなとめちゃくちゃ思っています。

■今のL.Vさんの言葉で「私も仕事頑張ろう!」って思いました!

L.V 別に仕事じゃなくてもいいんです。主婦の方だったら「子育ては当たり前にやること」って思われちゃうことがあるんですけど、「いや、主婦業やママ業ってすごいことをやっているんですよ!」っていう。それに自信を持って欲しいです。それがエンパワーメントです。

ANRI 私はもう7年も前にセクシー女優を引退してるというところがすごく大きいです。自分が本当の意味で成功したい、エンパワーメントを与える存在になりたいと考える理由として、世間には「セクシー女優を辞めた人は散っていくだけだよね」というイメージがあると思うんですよね。現役時代が全てのピークだった、みたいな。

■確かにそういう偏見は聞きますね。

ANRI でも、私は引退した時よりも今の方が有名だし、今の方がスタイルも良くなっています。現役時代がピークにならないという所は、これから後輩たちの指標になる部分でもあるでしょうし。そして、私は結婚するなど「女性としての違う選択」をしても、過剰にママっぽくならず、アーティストとしての夢も叶えられています。年齢的にも、私の年齢になるとみんな諦めている年齢になるので、「え?その歳でスタートする人いるの?!」と思ってくれる人もいっぱいいて。

■アーティストデビューの低年齢化は感じますね。

ANRI でも、私が上手くいかなかったら、「やっぱり上手く行かないんだ……」という風になると思っているので、来年以降は絶対に大きい成功を掴んで、「ちゃんとやっていけば、私もいろんなことを叶えられるかもしれない」って、周りにも思わせてあげたいです。「自分自身がエンパワーメント」ですね。

■今のお話を聞いて、ANRIさんみたいな方がどんな業界にもいたらいいなと思いました。ANRIさんは新曲“I’ll Shine”の作詞もされたそうですね。

ANRI 最初、私たちのボスからは「クラブっぽい曲を書いて」と言われたんですけど、私がまだ素人ということもあって、書いてみたら世界観がすごく狭くなっちゃったんです。初めは余裕な女性が「あなたが私の方に来なさいよ」って言っているような歌詞を作ったのですが、それがだんだんとちっちゃい女になってきちゃって……。(笑)

■ちっちゃい女ですか?(笑)

ANRI そう。すごくちっちゃい女になってしまったので、一度どこまで大きくできるかな?と考えて、大きく大きく……それで「宇宙!」みたいな。(笑)

■クラブも国も飛び出して、宇宙まで行っちゃった!と。(笑)

ANRI そう!もう宇宙です。「私たちは星のように輝くのよ」、「あなたも私たちの輝きにゾッコンでしょ?届かないわよね!」みたいな。(笑) 「それぐらい私たちはビッグだから、眺めていて頂戴……」と、男性に向かって言うような歌詞になりました。「私たちはこんなに魅力的な女性なのよ」と見せつけたいなと思ったのが、今回の作詞のテーマです。

■ところで、どうして「KIRA KIRA(キラキラ)」だけは日本語なのでしょうか?

ANRI これはですね、ここはARISに歌わせようと思ったからです。最初はタイトルも『キラキラ』にして、「キラキラ」って歌詞がいっぱい入っていたんです。でも、もうちょっと外国っぽくしようってなって、逆に「キラキラ」を減らすことによって目立つんじゃないか?と考えまして。

■実際にこの「キラキラ」すごく目立ちました。(笑) ここはどうしてARISさんに歌ってもらおうと思ったのですか?

ANRI 私たちの中でのARISの存在って、そういう感じなんですよね。「スパッ」と目立つ、みたいなところがあるので。

ARIS ステージの上では私が一番輝いていると思っています!普段は……なんか……こんな感じなんですが……。(笑)

■ステージの上のお姿とは良い意味で印象が違うと思っていました。(笑) この曲はグループにとって、どんな立ち位置の作品になると思いますか?

MIIRO グループの中にいるANRIちゃんが歌詞を書いてくれたことは大きいと思います。「BLACK DIAMONDさんってこういうアーティストなんですね?じゃあこういう歌詞はいかがですか?」って誰かに書いてもらったものじゃないから。私たちを代表する曲というか、ずっと変わらない気持ちがこめられていて。それはANRIちゃんの気持ちだったり、歌っている私たちの気持ちだったりを含んでいると思います。もちろんデビュー曲や“SING YOUR DREAM”も、それぞれ違う魅力があるんですけど、“I’ll Shine”のメッセージ性の強さは永遠に変わらないのかな……という風に私は解釈しています。

■そして2024年にはアルバムがリリースされるということですが、ANRIさんがSNSでお話していた、「私が思う日本一の名曲を書いた方に手掛けてもらった曲」というのが気になっています。どなたが書かれたんでしょうか……?

ANRI その詳細はまだ明かせないのですが、私が11年前にすごくハマっちゃった人で、当時はずっとその人のその曲を歌っていたんです。その曲はテレビのカラオケ番組とかでも常にピックアップされるような難易度の高い曲で、声量も必要だし、想いもこもっていないと何も伝わらないような難しい曲なんですけど、「次の曲はその人が作ってくれるんだよ」って言われた時には、目玉が飛び出そうになりました。実際には飛び出なかったけど。(笑)

■そのお話を聞いて、曲を聴くのがとても楽しみになりました。そして、大きな会場でのライブも予定されていますが、ファンの方たちに今後注目して欲しいところや、期待して欲しいことを教えてください。

MARY 来年2月に、またZeppでライブをさせていただくんですけど、今年5月のZepp公演とは全然違い、アルバム発売後で自分たちの曲が大量に増えた状態でのワンマンライブとなります。新曲たちも1曲1曲ジャンルが全く違っていて、「こんな曲もできるんだ!」みたいな驚きを届けられたらいいなと思っています。全部ホントにすごく良い曲なので、いろんな顔を見せれると思います。

L.V 5月の時のショーケースに比べたら、個々のスキルも本当にレベルアップしています。あと、これまでは正直なかなか5人が揃うことが無かったので、時間をかけてどんどん絆というか、チーム感も強くなっています。前回観に来てくださった人、ショーケースをYouTubeで見てくださった方たちに、「BLACK DIAMONDめちゃくちゃ良いアーティストになってんじゃん!」と、驚かせたいなと本当に思っていて。ぜひヒヨコがパタパタしだす所を見届けるような気持ちで注目していただけたら嬉しいなと思っています。

■ヒヨコはまだニワトリにはならないんですね?

L.V まだならないです。(笑)

ANRI ニワトリは飛ばないからね……。アヒルの子が白鳥になるような感じでお願いします。(笑)

ARIS 5月のショーケースから結構時間が空いちゃったので、外側から見ている人には何もしていないグループというイメージに見えているかもしれないですが、これからがスタートなので、応援よろしくお願いします!

MIIRO Zeppに立つのは約9ヵ月振りになるので、ステージ上で成長した私たちに期待して欲しいと思います。アルバム発売もワンマンライブも初になるので、自分たちの曲をたくさん持って、みんなの前に立つのはすごく緊張するんですけど、私たちもすごくワクワクしていますし、見てくれているファンの人とか、これからBLACK DIAMONDを知ってくれる人も、絶対に巻き込んでいける自信があります。今アルバム制作をしていてすごく楽しいですし、まだ本当に第1歩の段階ですけど、今まで見てくれていた人にも、これから知ってくれる人にも「おっ!」ってなるような活動ができたらと思うので、期待して見ていて欲しいです。

ANRI 今すごく必死にダンスをやったり、売れたいと思っているからこそ、私が今自分に欲しいものはプライドです。「今までやってきてなかったからね」っていう慰めはいらなくて、「私たちはたくさんやってきたからこそ、ここまでできるんです!」っていうプライドを持ちたくて。私たちを応援しているファンの人たちにも自信を持って、「BLACK DIAMONDをアーティストとして応援する」というプライドを授けたいんですよね。「負けたくない」って気持ちが強いからこそ、今は遠くの誰かにとって「所詮」って所があると思うので、プライドを持って突き抜けていきたいと思っています。

■みなさんのことを知ってパフォーマンスを見れば、遠くの誰かも「所詮」なんて絶対に思わなくなると思います。前回のショーケースもすごく素敵でしたし。

L.V いや、あんなもんじゃないですよ!私たち宇宙の女なんで!(笑)

■最後にグループ5人で今後やりたいことを教えてください。

L.V コーチェラフェスのステージに立ちたいです!

ANRI 「音楽家」として大きなステージに呼ばれたり、立たせてもらったりしたいですね。

MIIRO 私はアメリカでミュージックビデオを撮りたい!

ARIS じゃあ……私は東京ドームに立ちたい。(笑)

L.V 東京ドームはある意味めちゃいい目標だよね。

■東京ドームだと、スポーツのイベントなどに出演するっていう手段もありますね。MARYさんはいかがですか?

MARY どうしよう……コーチェラフェスは言われちゃったし……紅白とか?!(笑) でも私たち紅白行けんのかな?

L.V 行けます!今エンタメ業界で大改革が起きようとしてますから。いろんなことを1回ぶち壊そうぜってなっていますし!

MARY そうですね、目指せNHK!目指せ紅白!

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
ANRI、ARIS、MARY、L.V、MIIROの5人からなるダンス&ボーカルユニット。メンバーは現役のセクシー女優もしくは元セクシー女優であり、全員のSNSの総フォロワー数は950万人を超える。トータルビジュアルのクリエイティブは五十嵐LINDA渉が担当。「女性のエンパワーメント」というテーマのもとグローバルな活動を視野に入れて始動し、2023年3月にデビューシングル『Super Duper』『hungry spider』を同時配信リリース。2023年5月には初のショーケースをZepp Hanedaにて開催。来年2024年には初のフルアルバムを1月にリリース、2月26日には初めてのワンマンショーをZeppDivercityにて行う。※詳しくはホームページを随時チェック
https://black-diamond.jp/

RELEASE
『I’ll Shine』

デジタル配信リリース
https://linkco.re/QSugxxNQ

DIAMOND MUSIC
10月22日 ON SALE