BLACK IRIS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■今回のMVでは、西さんがスタイリングを担当したそうですね?

西 衣装担当の方と一緒に、各メンバーの私服のスタイリングを担当しました。とくに気をつけたのが、異なる色の衣装の使い分けと、いかにみんながワルそうに見えるかを意識しながら、各自の役柄や個性を生かしたスタイリングにしていくことでした。今回はみんなバラバラな衣装ですけど、その上で、全体を俯瞰で見た時に「カッコいい」と思わせる衣装という面も意識しました。

■メンバーの中では、西さんが一番派手ですよね!(笑)

西 結果的にそうなったといいますか……。(笑) 僕がスタイリングをする上で心がけているのが、全体のイメージを持った上で、そのイメージを自分以外のメンバーに先に当てはめていくんですが、みんなの衣装が決まった後で、最後に自分が残ったピースを埋めるという形を取っています。今回のMVの中に派手なキャラクターを入れたかったところ、結果、そこが最後まで残ってしまったから、僕が髪の毛を赤く染めて、派手なコートを身につけることにして、最後にあの格好で必要なピースを埋めました。これまでのMVでは歌って踊るシーンが多かったので、今回はストーリー性重視の内容で、それぞれがどんな背景のキャラクターを演じているのかを想像しながら見てもらえたら、きっといろんな解釈が増えると思うので、ぜひいろいろと妄想を繰り広げながら見てください。

■杉本さんはなんか意外性を持った見せ場があるそうですね?

杉本 映像の中でトレイに乗せたパンを蹴飛ばすシーンが出てきます。それを監督に頼まれて撮影したわけですが、蹴飛ばす足しか映っていないから、あれだけを見たら誰が蹴ったのかなんてわからないじゃないですか。しかも、映像は一瞬ですよ!?なのに、ファンの方から「MVでパンを蹴っていましたよね」と言われた時、「えっ!?なんでわかったの?よく気づいたね」と、嬉しい驚きを覚えました。(笑)

長島 “That That That”のMVは、きっと刺さる人には本当に刺さる映像だからね。あの作品か
らは男のエロさも感じ取れるから、キックのシーンとかもそこから誰が蹴ったのかを察知したのかなと思ってます。いつものBLACK IRISとは違った姿が見られるMVですからね。

■長島さんはビリヤードのシーンでキメていましたよね。

長島 これは裏話になるんですけど、実は結構空振りもしていて……。(笑) 何度か撮った中から、一番カッコよく決めたシーンだけを使わせていただきました。(笑) あえて言い訳をさせてもらえるなら、あの時に使ったビリヤード台が通常の物よりも高めの台で……。それもあって上手くキメられなかったのもあったんだと思います……。

西 それは本当にただの言い訳です。(笑)

■斉藤さんの見どころもお願いします。

斉藤 BLACK IRISの楽曲の中でも、カッコいい表情を見せる曲は他にもあるけど、ここまでワルい表情を見せている曲やMVは初めてじゃないかな。普通に生きていたら、人に銃を突きつけることってあり得ないじゃないですか。(笑) 「そういう時に人はどんな顔をするのか?」というのを考えながら撮影をしたので、自分も含め、各自のそういう表情も楽しんで欲しいと思っています。

浅川 みんなの表情といえば、最後のシーンはみんなでお金を握りしめて、ばら蒔く場面があって、フェイクの紙幣とはいえ、あんなに大金を手に掴むことって、普通に生きていたらあり得ないことだから。あの時は、本物じゃないとわかっていても、なんかすごくニヤニヤしながらお金を握り締めたというか。(笑) 僕に関しては、「大金の分だけ、たくさんの夢を俺は掴んだんだ!」という気持ちであの場面を演じました。

全員 オーッ!!!!!!!!!

浅川 あの場面はメンバーみんなが映っているから、それぞれが大金を前にしてどんな表情をしているのかもぜひ見てもらえたら嬉しいです。(笑)

佐原 あのMVは海外ではなく国内での撮影とはいえ、スタジオを一塔借り切って撮影するなど、セットを含めて、かなりきらびやかでゴージャスなシチュエーションで撮らせてもらいました。ただ派手なだけではなく、細かい設定までしっかりと作り込んでいるからこそ、そういう細かいところまで見てもらえたら嬉しいです。個人的には銃を扱ったことなんかなかったから、どういう角度で持つと映像的に映えるのか。その辺も考えながら撮影をしたので、そういう場面にも注目してみてください。

■カップリング曲にもいろんな表情を詰め込んでいますね。杉本さん、代表で各曲の魅力を語っていただいても良いでしょうか?

杉本 わかりました。“Formura”は、3月の豊洲PIT公演の時に初披露した楽曲で、“That That That”に負けず劣らず中毒性の高い曲になっています。「Formura」とは方程式や法則のことで、強気な歌詞の内容にも注目してください。振り付けは玲人が担当していて、そこにも意味を込めているんだよね。

西 方程式という言葉を聞いた時に想い浮かんだのが、なぜか「フレミングの法則」を示した手の形で。(笑) その形が方程式っぽいなと思えたことから、スマートでカッコいい振りの中に、
巧みにフレミングの法則の手の形を組み込みました。(笑) “Formula”は、YouTube上に「Dance Practice」と題したダンスバージョンの映像をアップしているから、ぜひチェックしてみてください。

杉本 そして“Venus”は、実はもう2年ほど前からあった曲で、出すタイミングを見計らっていた曲で、今回の作品のカップリングには最適だと思えたことから収録しました。今の季節にもピッタリだし、ライブでみんなと一緒に盛り上がれる夏を舞台にした楽曲です。この曲の中で、僕らはファンのことを女神と捉えて表現していて、ちょっと大人目線の歌詞にも注目してください。“Wonder-Land”は、僕がBLACK IRISに加えたかったカラフルな世界観を持った楽曲になっていて、ファンの間でも人気が高く、ライブでこの曲を歌うと、一気にカラフルな舞台を描きだせるという、最高の曲になっています。

■そして、今後のBLACK IRISですが……。

杉本 今後の展開は今、水面下でいろいろと動いています。間違いなく言えるのは、BLACK IRISはみんなと一緒にずっと駆け上がり続けていくグループであること。これからも変わらずに走り続けていくから、みなさんも一緒に着いてきてくれたら嬉しいです。

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
杉本琢弥、早野李勇、半田豪、斉藤広樹、浅川真樹、風道千、長島翔平、佐原至恩、西玲人の9人からなるDance&Vocalグループ「BLACK IRIS(ブラックアイリス)」型にハマらない自由なスタイルが幅広い女性層から支持を得て、多くのイベントやライブなど精力的に活動中。2022年11月、『Super Nova』のリリースでワーナーミュージック・ジャパンより待望のメジャーデビュー。ランキングを総なめし、累計販売枚数は6万枚超え。2023年更なる飛躍が期待される急上昇グループ。
https://blackiris.jp/

RELEASE
『That That That』

Type-A(CD)
QYCL-10034
¥1,200(tax in)

Type-B(CD)
QYCL-10035
¥1,200(tax in)

Type-C(CD)
QYCL-10036
¥1,200(tax in)

ワーナーミュージック・ジャパン / rock field
8月16日 ON SALE