■そして4曲目は壮大なバラード曲の“ALONE”ですが、この曲はいかがですか?
ダイナマイト・マリン この曲は、やっぱり最初から最後まで歌詞に浸って目を閉じて聴いて欲しいぐらいの気持ちです。この曲は“Alone”なので、「1人」という言葉が何回も出てくるんですけど、これはいくら「1人じゃないよ」と言ったって、やっぱり人間は最後は1人というか、そういう部分って絶対にあるなと私的には思うので、私もライブの時は目つぶって歌っていて、“Alone”の世界観に浸っています。
ソンソナ “Alone”は今作の中で一番聴いていて思い当たる場面がみんな思い浮かぶんじゃないかなと思います。1人でなぜか寝れない夜とか、多分みんなも一回は経験があると思っていて。私もこの曲を初めて聴いた時に、なんか別にその時1人で辛かったこととか、寂しかったことがあったわけじゃないのに、なんかその時の風景がぱっと出てくるというか、それぐらい身近な自分自身の経験と重ね合わせてリンクできる曲だと思います。なので自分の歌として聴ける人が多いんじゃないかなと。私もその分、ちゃんと自分自身の想いとリンクさせて丁寧に歌っていきたいなと思っています。
ほんま・かいな この曲はちょうどSNSが炎上している時に書いた歌詞なんですけど、なんだかんだ、やっぱり「1人だな」とめっちゃ思ったというか。あの悩んでいる時とか、歌詞を書いている時もそうなんですけど、結局自分は1人で決めなきゃいけない事が多いから、そういう時って別に誰も助けてくれるわけじゃないし、助けてほしいとも思っていないので、孤独で辛いんですけど、その孤独を解消すればいいってもんでもないなと思っていて。この孤独すら、これからどこかに行くためのものだったりもするし、この感情から出た言葉だからこそ、誰かの心に届く歌になるかもしれないし。もうとにかく「1人だな」という気持ちすら悪いことではないと思いたかったんです。そう思いたいから書いたのかもしれないです。それでこの曲が誰かの心に届いたら、この孤独だった私の気持ちも救われるのかなと思って。自分のために書いちゃったなぁ。(笑)
■いいじゃないですか。いい曲だと思います。
チャンチー 書いた人の後にコメントするのなんか嫌だなぁ……。(笑) それこそ1人でやらなきゃいけないこととか、1人だなと思うことが多い中で、それでも誰かと一緒にいたいというか、1人なのを認めたくない自分もいて。そんな気持ちがちょっと自分的には現れちゃうというか、すごく人間らしさが出ている曲だな思います。
■そして最後は一瞬、1曲目と同じタイトルなのか?と思いきや、文字が一文字変わっていて“DAWN”でしたが、この曲の注目ポイントもお願いします。
ダイナマイト・マリン この曲は、初めて聴いた時に最後の「This is DAWN」が、めちゃくちゃカッコいいなと思って。そこはやっぱりライブでは注目してほしいですね。でもまだライブでは歌ったことがないので、すごくドキドキしています。ぜひ聴いてほしいです。
ソンソナ まずアルバムのリード曲の“DAMN”から、最後のこの“DAWN”変わるまでに、まず“DAMN”で世の中にあるクソみたいなことを怒りにしてぶつけて歌ったりしている中で、最後の“DAWN”は「夜明け」という意味なんですけど、「クソみたいな闇のその先の光を見に行こう」みたいな意味合いに私は感じていて。最後にこの“DAWN”の壮大な世界観は聴いたらすぐにわかると思うので、ライブで披露した時のみなさんの反応をすごく楽しみにしています。
ほんま・かいな このタイトルはプロデューサーと一緒に考えたんですけど、実は今作の収録曲の頭文字を繋げていくと……このタイトルになるようにしていて。
■なるほど!しかも1曲目から1文字変えただけで全然意味が異なるのもすごいですね。
ほんま・かいな そうなんです。そういうのをひっくり返そうという意味もあります。自分たちについているこの批判的な意見とか、そういう視線とかを全部ひっくり返したいなという、そういう意味合いも込めています。1曲目の地獄だった世界から、最後にこれは夜明けであるという形にしました……。自分的にはめっちゃ考えて書いているんですけど、なんか自分で言うのがなんかキモくて。(笑)
■すごくいいじゃないですか。(笑) めちゃめちゃ考えられた秀逸な作品でした。素晴らしいです。
ほんま・かいな 今まで誰もやったことがないことをやることでしか、私たちはたぶんもう道がないというか、横アリ(横浜アリーナ)には行けないと思っているから。いろいろと言われるだろうけど、まだ誰も見たことのない場所に行こうという意味で、歌詞にある「地図になかった 美しい色」というのは、みんなが初めて見る色だったり、初めて感じる感情だったりは、BLUEGOATSが何かをひっくり返した時に見られるんじゃないかなと思っています。
チャンチー かいなちゃんは今までの曲でもあんまり具体的な言葉を使わない人なんですけど、この曲は特に一文字一文字に本当にいろんな意味が考えられるというか、今までで一番抽象的な言葉が多いなと感じます。だからこそ壮大な曲になっているし、その“DAMN”と“DAWN”の差がすごく出ていると思うし、このEPの一番最後の曲だからこそ、すごく輝いて見える曲だなと思っています。
■ちなみに今作のレコーディングで苦戦した曲や、逆に自分なりにすごく上手に歌えた曲があったら教えてください。
ダイナマイト・マリン 1曲目の“DAMN”は、ディレクションにすごくこだわってもらったというのもあるし、 今までにはない新しい歌い方をしたので難しかったです。あとはラップの部分も早口で歌うのも初めてで難しかったんですけど、なんだか新しい扉が開いた感じがして、ファンの人にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
ソンソナ 私は“DAWN”の2Bのところが難しくて、私はいつもはダーク目なパートをもらうことがあんまりなくて、今回は結構声のトーンも低いし、落ち着いて暗めに歌うみたいなパートだったので、そこはちょっと苦戦しました。ディレクションもたくさんしていただいて、最後には今までは表現できなかったような歌い方ができたし、嬉しい完成になりました。そこをぜひ聴いていただきたいです。
ほんま・かいな 私がめっちゃ苦戦したのは、“DAWN”の一番最後の「This is DAWN」のところで、そこは綺麗に歌うつもりでレコーディングブースに入ったら、ディレクションしてくださる方に、「ちょっとここはがなってみようか」と言われて……。今年に入ってからあんまり喉の状態が良くなかったので、なかなか上手く歌えずにめちゃくちゃ録り直して。すごく時間もかかって大変でした。やっといいのが出た時にはもう声がかすれていました。(笑) おかげさまでめっちゃカッコいいテイクは録れましたけどね。上手くできたのは、“DAMN”の転調してからのパートで、「ここじゃないあの世へ行こう」の後のパートの「Hello, how low?」は、ニルヴァーナの“Smells Like Teen Spirit”の「Hello, hello, hello, how low?」をお借りして、まるで同じ感じで歌っていて。本当にカート・コバーンの写真を見ながら歌いました。(笑)
ソンソナ そうだったんだ!(笑)
ほんま・かいな それで気持ちが入って、めっちゃ上手く歌えました!(笑)
チャンチー 私はこのEPは本当にダメダメで……もう全曲大変でした。特に“NO iDOL, NO LiFE”は、今でも思い出したくないです……。本当に大変でした。早く歌うのが苦手で滑舌もあまり良くないので、すごく苦戦しました。
ソンソナ でもレコーディングでちょっと悔しい思いをしたからこそ、ライブではめっちゃカッコよくしようって頑張っていたよね。
■ライブで歌っていくうちにどんどん曲も育ちますからね。次に繋げていきたいという気持ちが大事ですよ。
ほんま・かいな レコーディングの時に「マジでパートを変えた方がいいよ」という話も確かに出たんですけど、ここから上手くなると信じて託したんです。
■それもまたエモいエピソードですね。そしていよいよ10月5日には、Zepp Shinjukuでバンドセットでのワンマンライブが開催されますが、それに向けての意気込みを教えてもらえたらと思います。
ダイナマイト・マリン 気づいたらもうあと1ヶ月切っていて、それぞれ企画YouTubeもそうですし、最大出力で集客を頑張っている感じです。でもやるからには「Zeppでやりました」という看板だけじゃなくて、来てもらった人とか、出会ってくれた人にもちゃんと楽しんでもらえるような、とんでもないライブがしたいです。BLUEGOATSを好きな人たちもびっくりするようなライブにします!
ソンソナ Zeppでのライブもそうですけど、やっぱり今回のEP『DAMN』は、今このタイミングで新しい曲調とか、新しい世界観にも挑戦している作品になったので、これをきっかけにまた新しい魅力で、今まで出会ってこなかった人たちにも出会って、ちゃんとカッコいいなと思ってもらえるようなグループになりたいです。絶対に来てくれた人たちが本当に満足して帰ってもらえるように頑張りたいです。ちゃんと魅了できるぐらいのパワーを蓄えて、Zeppに立つだけじゃなくて大成功させたいです。私が思う成功は、やっぱりみんなが本当に思うままに楽しめて、笑顔だったりとか、その人の感情を素直に出だせるようなライブをすることだと思っているので、その景色を目指して頑張っていきたいなと思います。
ほんま・かいな もう絶対に「SOLD OUT」させます!そのためにも毎日手売りをやっていますし、日本一周歩きながら手売りもしています。すごく忙しなくもあるんですけど、逆にみんなめっちゃストレスが溜まっているんですよ。1日中歩くわけなので。いくら楽しく歩けていてもやっぱりフラストレーションは溜まるので、それをみんなライブでめちゃめちゃ発散しているというか、今ライブがなんか相対的にいい感じなので、この熱がずっと続いていけば、Zeppでも絶対にいいライブができると思っています。マジでみんないろんなもの抱えながらですが、Zeppで最高のカタルシスを味わいたいなと思いますので、ぜひみなさん遊びに来てほしいです!
チャンチー すごく最近の話なんですけど、BLUEGOATSはいろんな人から「尖ってる」とか言われることが多いし、自分たちで「尖ってる」と言っているのもあるんですけど、それでも一緒に進んでくれる仲間が増えているんです。それこそ他のアイドルさんとかも、今まではまったく関わりがなかったし、自分たちもあんまり上手く関われていなかったんですけど、それでもBLUEGOATSを「カッコいい」と言ってくれて、私たちの周りに一緒に進んでくれる仲間が集まって来てくれるというのがすごく増えていて。そういう期待もすごくありますし、「その期待に絶対に応えてやるぞ!」と思っています。期待に応えないと多分その先には行けないなというのもあるので。私みたいに何もない人がアイドルやっているからといって、ライブをやったり、日本中を歩いたりとか、なんかよくわからないことを毎日やっていますけど、いろいろあるけどそれはそれで幸せなんです。でもそんな私でさえも、今は誰にも心を委ねられないし、「自分ってなんのために生きているんだろう?」みたいに考えてしまうことも正直たくさんあるので、きっと同じように感じている方も絶対にいると思うし、そういう方にちょっとだけでも「一回行ってみるか」みたいな気持ちでライブに来ていただいて、少しでも「自分、今日はいつもより笑えたな」とか、次の日に「少しでも頑張ろう」という気持ちになれたりとか、「ちょっと部屋を片付ける気力が起きたな」とか、そういう小さなことだけど、そうやって日常を過ごせているだけで、一つ一つが重なっていけば、その人の人生がよくなっていくものだと思っているので。その一部に少しでもなれたら、自分がアイドルをやっている意味があるなと思うので、頑張りたいなと思います。
■では最後に読者に向けてメッセージをほんま・かいなさんからお願いします。
ほんま・かいな このアルバムはさっきも言った通り、結構暗めというか、私たちのダークな部分を見つめて作った作品になっていて、でもやっぱり最後には私たちがこんなクソみたいな世の中をひっくり返したいし、BLUEGOATSをアンチの目で見ている人たちや、この自分たちの暗い気持ちをひっくり返すという意味のEPになっているので、とにかく聴いてくれた人の気持ちも全部、私たちと一緒に明るい夜明けを掴んでいただけたらいいなと思います。前向きと言うとちょっと安っぽいですけど、その光みたいなものになれたらいいなと思います。1曲目から順番に聴いてくれたら、一応ストーリーになっているので、最後の“DAWN”まで聴いてもらえたら、より楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。もうとにかくたくさん聴いてほしいです!
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
BLUEGOATSは2021年結成の4人組青春ロックアイドル。共同スローガンには「あなたと私でBLUEGOATS」を掲げ、横浜アリーナ満員を目標に活動中。ライブでは“観客全員が主役”を体感させる。楽曲は2000年代初頭の青春ロック楽曲が中心。THE BACK HORNの菅波栄純らが楽曲提供を行う。YouTubeも精力的に活動しており、8万人の登録者がいる。
https://bluegoats.jp/
X:https://x.com/info_bluegoats?lang=ja
Instagram:https://www.instagram.com/bluegoats_official/
RELEASE
『DAMN』

通常盤(CD)
QARF-60401
¥2,250(tax in)
rockfield
9月22日 ON SALE






