秋のひとときをファンと過ごした、TrySailのハロウィン大運動会。
TrySailのライブイベント『LAWSON presents TrySail Event 2026 コワイセイルのTrick運動会』東京公演が、10月31(土)〜11月1日(日)にかけて東京・Shibuya LOVEZで行われた。10月18日(日)の兵庫・神戸公演より続くこのイベント。ステージには小学校などの運動会でよく見る入場門が設置され、ピンク・青色・黄色のペーパーフラワーが「うんどうかい」の6文字を彩っていた。背景にはハロウィンカラーの旗飾りや、お化けのようなカーテンも。なんだかちょっと不思議な光景は、学校のチャイムの音色と共に闇に沈んでいった。ホラーチックなステージにポップなオープニング映像が流れる中、最終公演がスタート。今回は11月1日(日)の「夜公演」をレポートする。まずはイメージカラーのジャージ風の衣装に身を包んだ麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜がナレーションからの突然の無茶ぶりにも負けず元気いっぱいに入場し、堂々とした口調で「どんな不正にも負けず」、「総合優勝を諦めず」、「勝てないストレスにも負けず」、「すでにバキバキの身体にムチ打ち頑張ることを誓います」と選手宣誓を行う。5公演に渡る運動会もこの日がラスト。3人は「身体が痛いかどうかももうわからなくなっている」と笑い合った。

『コワイセイルのTrick運動会』では、各公演のイベント中に様々なミニゲームを行い、個人得点を競っていく。特にこの最終公演では、これまでの5公演の点数を合計した総合優勝者が決まるとのこともあり、3人の気合いもひとしおだ。昼公演では何やらいろいろ、特に麻倉に「不正行為?」があったようだが、果たして結果はどうなるのやら。観客一同起立しTrySail楽曲である『バン!バン!!バンザイ!!!』の楽曲で行われた準備運動では、ステージから「痛い、痛い…」との声が漏れ聞こえてきて笑いが起こった。まず行われたのは「会場ジェスチャー当て対決」。これはスクリーンに映った「野球」、「ピアノ」、「ゴリラ」などの5つのお題を観客がジェスチャーで各メンバーに伝え、メンバーが正解するまでのタイムを競うものだが、中には「くしゃみをガマンするひと」や、「卒業式」といった難題もある。夏川は「宝くじが当たったひと」に苦戦して珍回答を繰り返し、麻倉と雨宮からツッコミを食らった。結果は雨宮が1分ジャストの好タイムで1位になった。次の競技は「謎解き反復横跳び対決」。パズルのピースとパズルの型が置かれたボードの間を反復横跳びしつつ、パズルを完成させていく、かつ考えている間も反復横跳びをし続けなければならないという知力的にも体力的にも厳しいこのゲームに、麻倉は「まず反復横跳びができていない」状態から挑んでいく。ほとんどボードの間をウロウロとしているだけの彼女に、雨宮と夏川は「おばあちゃんがお買い物してるみたいだった」と辛辣なコメント。競技自体はピースを全て型のボードに置いてから考える作戦が功を奏し、夏川が最速でクリアを達成した。

続くは「会場 vs TrySailお絵かきしりとり対決」。この競技は兵庫公演でも行われたもので、兵庫ではしりとりを完成させられずTrySailの敗北となり、今回はリベンジマッチとのこと。観客が1曲歌う間にTrySailが絵しりとりを10個完成させればTrySailメンバーの誰かが得点、完成できなければ減点というなかなかシビアなルールに、雨宮は兵庫公演の苦い思い出から、「ホントに落ち着いてね、二人とも」と念を押す。観客の歌声の中、渋谷の「や」から始まった絵しりとり。しかし夏川のところでつまづき、結局10個続かないままタイムアップ。夏川は「桃太郎」と「犬」を描いたつもりだったが、「桃太郎?」、「これは犬?」と審議が入り、夏川はお手本のように美しい土下座で二人に謝罪した。じゃんけんで減点となったのは、不幸にも最も点数が低かった麻倉。「不正の代償が……」と崩れ落ちた麻倉は、点数ボードをめくるスタッフにすがり付くも、無慈悲に60点減点されてしまった。最終競技は玉入れ対決。これはそのまま、自分の色のお手玉を自分の色のカゴに投げればいい、誰もがイメージする玉入れだ。昼公演では麻倉のカゴだけが不正で低く、「ゴミ拾い」と称されたこのゲームだが(なお、それでも夏川に負けている)、最終公演ではそんな不正もナシ。大人3人の真剣勝負を、会場に集まったファンが思い思いに応援する。「5公演目のコレはキツい!」と叫びながらの玉入れ。勝者はお手玉をまとめてカゴに放り込む戦法に出て、33個もカゴに収めた雨宮となった。総合優勝はエンディングで発表されるとのことで、ここで一度選手たちは退場していく。映像は楽屋に戻ったTrySail。目の前に並ぶお菓子の数々に目を輝かせていると、そこには何やら指令の書かれた紙が。そこには「(技の)名前から組体操の技を推理し、実行すればハロウィンライブの権利を与える」と書かれている。出されたお題は「マンモス」。首をかしげつつ、結構いい線までいって、3人はハロウィンライブの権利を手にした。

カボチャやお化けの飾りと黒いドレスに猫耳をつけて再登場した3人は、さっきまでの疲れを微塵も感じさせることなく、楽曲・振付ともにハロウィンアレンジされた“WANTED GIRL”を歌い踊る。途中の間奏部分では、麻倉がキョンシー、雨宮がゾンビ犬、夏川が雪女に扮する。続いて麻倉がピンク色の光を浴びながら笑顔を弾けさせ、“パンプキン・ミート・パイ”を披露。お料理がテーマの歌詞に昭和アイドル風の味付けがよく似合う、ネオ・パンプキン・プリンセス・ポップといった風味だ。続いて夏川が回転するサーチライトを浴びながらロックなナンバー“ボクはゾンビ”を豪快に歌い上げる。ステージを悠々と歩き回りながら、パワフルな歌声が身体の底から湧き上がってくる。雨宮はトリッキーかつセクシーな“JACKPOT JOKER”で会場を虜にする。艶やかにスカートを揺らし、変幻自在の歌声の中でステージを闊歩する様は、スニーカーがピンヒールのようにも見えた。ジャージ姿の衣装に戻った3人がふたたびステージに戻ってくると、最後に3人は「ハロウィンも堪能したけど、運動会といったらこれでしょ!」と青い法被を纏い、“マイハートリバイバル”と“ソーラン節”のリミックスをドロップ。まさかの組み合わせに姿勢を低く屈めて網を引き、「どっこいしょ、どっこいしょ」、「ソーラン、ソーラン」と掛け声を織り交ぜていくTrySailは、最終公演だからと気合いも違う。ファン全員を巻き込んで、最後は「やっぱオレら最高のワンチームです」、「このソーラン節を我々TrySailの新たな目標にしたいよね!世界に広めて行こうぜ!」と肩を抱き合った。



そして迎えたエンディング。11月1日(日)夜公演の優勝者は雨宮だった。本人も「こんなに点数取れていたんだ!?」と驚く中、続いて発表された5公演の総合優勝は、またしても雨宮。麻倉と夏川から「やっぱり強かった!」と称賛される中、雨宮には王冠と赤いマント、そして巨大なトロフィーが贈呈された。なお、昼公演時点では夏川が勝っており、仮に雨宮が絵しりとりのじゃんけんで負けていれば、夏川が総合優勝となっていたそうだ。イベントのフィナーレに、3人はそれぞれ応援してくれたファンへの感謝を語り、雨宮が話している間、二人が王を引き立てるようにひざまずく。雨宮の「私は勝つためにここにいる!」宣言には歓声が広がり、最後は「みなさんのお陰で総合優勝を手に入れられました、ありがとうございました!」と〆た。5公演にわたる激闘と、ステージの上で競い合う3人を応援するため輝くペンライトのきらめき、そして客席を震わせる歌声。TrySailは疲れた身体に達成感の残る笑顔をきらめかせ、名残惜しげに手を振りながらステージを去っていった。

Text:安藤さやか
Photo:堀内レイ、江藤はんな[SHERPA+]
『TrySail Event 2026 コワイセイルのTrick運動会』@Shibuya LOVEZ 11月1日(日)「夜公演」セットリスト
01. WANTED GIRL(TrySail)
02. パンプキン・ミート・パイ(麻倉もも)
03. ボクはゾンビ(夏川椎菜)
04. JACKPOT JOKER(雨宮天)
05. マイハートリバイバル(ソーラン節 ver.)(TrySail)







