CUBERS VANITYMIX 2020 SPRING PICK UP INTERVIEW

CUBERS『WOW』

■春斗さんは?

春斗 僕、自分の誕生日(3月5日)があるので……春……春?えー……春って何なんですかね?

9太郎 春斗くんってさ、春夏秋冬感じるの?

春斗 感じますよ!

9太郎 寒いとか暑いとかじゃなくてだよ?TAKAとか僕、そういうのすごく感じるし、好きじゃん。

春斗 俺は季節の変わり目は体調を崩すからね。

9太郎 そうじゃなくて!素敵なものだなって感じたことないでしょ?

春斗 あるよ!

9太郎 じゃあさ、冬の帰り道とかTAKAとよく「このにおいいいね」とか話すけど、冬の夜の香り嗅いだことある?

春斗 ……嗅いでるときあるよ。

9太郎 知ってる?スッて鼻を抜けるような独特なにおい。

春斗 あ、あの土みたいなにおいでしょ?

9太郎 全然違う!

■あはははは。土みたいなにおいがむしろ気になります。

9太郎 土とはもう別問題!冬の夜と全然違うから。ちょっと無機質っぽいにおい、みたいな。

春斗 あ、キンモクセイの香りは好きだよ。

9太郎 それは普通の花のにおいなんだってば!夏の夕暮れのにおいとか知ってる?

春斗 ……いや、なんとなく……でも俺まじで体調崩したら季節変わったなって思うから。

9太郎 あはははは!そういうことか!

春斗 そう、そこでまじ感じるから、季節変わったなって。

9太郎 そっか、感じてるっちゃ感じてるんだね。

春斗 からだは強く感じてる、ってことでいいですか?

■はい。(笑) TAKAさんは?

TAKA 思い返すことが多いかもしれないです。去年の春はどんな感じだったかな?とか、懐かしいなっていう感じになるというか。あとは期待みたいなものも感じますね。これから新たに始まる1年というか、新年度、始まりの季節なので。そういう意味ではすごく好きです、春は。

■なるほど。優さんは?

優 僕はお花見のイメージが強くて、お花見大好きなんですよ。日本の文化というか、日本独特のものじゃないですか、お花見って。花を見るって生活の中で別にやらなくてもいいし、やらなくても生きていけるし、そこに時間をかけるって粋なことだなと思って。なので、僕はお花見とか桜のイメージが強いですね。

■あえてそういう時間を作るってなかなかないことだし、そう考えると素敵なことですよね。

優 日本の良さみたいなものがあるし、そういうところが好きですね。

■9太郎さんはいかがですか?

9太郎 僕は春は切なくてさみしくなっちゃうんです、毎年。街の人も新生活に向けてそわそわしたり、キラキラしたり、うきうきしたり、でもちょっと不安そうだったりして。新しい服を着たりしているじゃないですか、スーツとか。そういうのを見るとさみしい気持ちになっちゃうんですよ。

TAKA なんで?俺は逆にいいなって思うけど。それは自分に後悔しているってこと?

9太郎 なんなんだろう?そうなのかな?

■自分に後悔しているとは?

TAKA 俺らの仕事ってもう季節で何かが変わるわけじゃなくて、社会人とかはそれこそ新しいスーツを着たり、そういう刺激みたいなものがあるから、そういうものを欲してるというか。

■あー、なるほど。毎年さみしいですか?

9太郎 もう毎年、あったかくなるとさみしい。またさみしい季節がきますよって。

TAKA 学校行ってたときも感じてた?

9太郎 ううん。

TAKA じゃあやっぱそうじゃない?俺らの感じるタイミングって、もうCDのリリースとかそういうのだからね。(笑) そこでしか変化が感じられないからね。

■そっか、そういうことですか。でも今回はちょうど春にリリースですし。

TAKA そう、春をリリースで過ごせるっていうね。

9太郎 どうなるんだろう?

TAKA 今年はうきうきしてるよ、たぶん。

9太郎 まじで?

■うきうきする春に変わるといいですね。

9太郎 はい。じゃあまた報告しますね。

■楽しみに待っています。カップリングの“Sweet Beat”は大人な雰囲気の曲に仕上がりましたね。

TAKA 「全てを失っても運命だけを信じよう」って、頭のフレーズがいきなり。

■ちょっとドキッとするような。

TAKA 振り回されているというか、目の前の女性だけを信じている男の歌詞なんですけど、男のそういう単純なところが僕はすごくいいと思っていて。しかも「混ざり合うミュージック/ダンスホールの奥」で、最終的に「君の掌で踊ったら」って言うくらいなので、運命的な出会いとはちょっと違うじゃないですか。

■はい。

TAKA そういうのだけで「運命だけを信じよう」って言っちゃうのがすげぇ男らしくていいなって。女性からしたら、鼻で「ふんっ」て笑われそうなこの感じがすごく好きだし、曲調もまたいいんですよね、大人な落ち着いた感じで。

■本当に、どちらもいい雰囲気ですね。

優 レコーディングではひろせひろせさんがディレクションしてくださったんですけど、毎回僕は「くせのある歌い方をしてくれ」って言われるんですよ。そういう成分がサビに欲しいみたいで。

■くせのある歌い方とは?

優 僕、BOØWYさんが大好きなんですけど、「氷室京介さんで歌ってくれ」って言われて。

綾介 そんなこと言われているんだ?

優 そう。いつもまず普通の歌い方で録って、「じゃあ次ヒムロックで」って。(笑) だから、よく聴くとそういう歌い回しの声が、サビの遠くの方にいます。(笑)

■それは気づかなかったです。

優 “妄想ロマンス”のときもひろせひろせさんだったので、そのときもサビでやってるんですよ。

春斗 え?そうなんだ!

優 そう。

■氷室さんの歌い方は、ひろせひろせさんに言われてから練習したんですか?

優 BOØWYさんの他にもビジュアル系のバンドが大好きで、昔は歌い方とか全部そうだったんですよ、くせが強いみたいな。それで、いまは矯正してここにいるんですけど、その当時の声を出してくれって。それで「よし、きた!」みたいな。(笑)

■へー!そうだったんですね。“妄想ロマンス”もじっくり聴いてみます。

優 ぜひ。