仲間との何気ない日々があるからこそ、今があるよねって、感謝できたからこそ作れた新たな仲間ソング。
DOBERMAN INFINITYの約1年ぶりになる10thシングル『6 -six-』は、今の時勢に響く楽曲とメッセージがぎっしりと詰め込まれている。まず表題曲は、TVドラマ「6 from HiGH&LOW THE WORST」挿入歌として書き下ろされた楽曲。友達や仲間との深い絆を描いたハートフルな曲調で、自分らしくいられることの大切さを伝えてくれる。そして、カップリングにはアッパーかつライブ仕様のパーティー曲“SO WHAT”(「6 from HiGH&LOW THE WORST」挿入歌)を挟みつつ、最後は結成後初となるSWAY&KAZUKIコンビによる“DESTINY-S.O.L-feat.SWAY,KAZUKI”を収録。大人の恋愛を描写した歌詞は、切なさの中に希望の光が垣間見えるアプローチに唸らされる1曲だ。メンバー5人に今作の魅力について語ってもらった。
■今作は1年振りのシングルですよね。“6 -six-”はTVドラマのタイアップをために書き下ろしたものですよね?
SWAY そうですね。今回のドラマはスピンオフと聞いていて、キャラクターの性格は事前にわかっていたので、内容を大まかに教えていただけたんです。なので、“6 -six-”は僕らの普段の生活から作った感じですね。映像の世界に合わせるというより、作品自体が仲間をテーマにしていたので、じゃあ、僕らが思う仲間というのを曲にしてみようと。多分、そういう風に書いても絶対に共通する部分はあるだろうし、聴いてくれる人にも友達や仲間はいると思うので。
■今のメンバーの関係性を含めて曲の題材にしようと?
SWAY それもありますし、それぞれの地元の友達との関係性だったり、僕たちが思う仲間の存在を曲にしたくて。
■そういう意味では書きやすかったですか?
SWAY そうですね。最初はリモートで仲間とのエピソードを思い出して、仲間あるあるみたいなものを出して、それが最終的に歌詞になりました。サビはみんなで作ったんですけど、そこができた後は共通した世界観が見えたので、そこにラップを乗せようとか、アイデアを出し合って。
■仲間についてはどんな会話を交わしましたか?
SWAY 仲間で言うと、GSさんとKUBO-Cさんの仲の長さはすごいですもんね。
KUBO-C 小学校2年生から一緒ですからね。歌詞を書くにあたって、昔のことも思い出して、その時に思っていたことや、今思っていることを歌詞に詰め込みました。地元の友達が応援してくれていたりとか、自分はそれでやり続けられている部分もありますからね。「お前らの荷物背負ってんだ」という歌詞があるんですけど、そこはみんなの気持ちを背負って、俺は頑張っているつもりなんだという気持ちを表しています。
GS 今年はコロナのこともあり、暗い話題もたくさん重なったこともあり…いつも書くような仲間ソングではないなと。あらためて仲間の存在を頭に思い浮かべた時に、一人じゃないと感じさせてくれるのも仲間だし、メンバーや仲間がいるからこそ、自分が自分らしくいられる部分がありますからね。素直に仲間と自分の関係値を思い返した時、誰かがいることで自分は生きられているなぁと感じて。そう言えば、今まではそういう角度の曲を書いたことがないよなって。仲間との何気ない日々があるからこそ今があるよねって、自分たちも感謝できたところがあったんですよ。ドーベルのメンバーがいてくれるのもそうだし、地元に仲間がいてくれることも含めて、自分も頑張るエネルギーをもらえていますからね。仲間がいるから、ケツまくって帰れないという思いもあるし。そういう気持ちをこの曲で表現できたので、僕たちの中で新たな仲間ソングができたなと。
P-CHO 2人(GS、KUBO-C)と出会っていなかったら、まずここにいないだろうし。最初に浮かんできたのはGSとKUBO-Cで、それからSWAYとKAZUKIに派生したんですよ。もしこのメンバーに出会っていなかったら、何気なく大学に行っていたのかな…?とか。ネガティブなことがあっても笑い飛ばしてくれるKUBO-Cだったり、強い言葉を言ってくれるGSがいたりとか、その関係性も歌詞に落とし込みました。
■KAZUKIさんはいかがですか?
KAZUKI ウワベだけの付き合いとかって、東京にはたくさんあるよなと思って。でも時に厳しく、時にぶつかりあったり、それが本当の仲間や友達だと思うんですよ。連絡しようと思っていたら、なぜかそのタイミングでちょうどLINEが来たり…というようなことがあって、不思議とそういう絆があるなと。GSさんも言っていましたけど、自分一人ではここまで来られなかったし、本当に弱い部分は仲間が知ってくれていて、本当の自分を曝け出せる場所があるからこそ、別の環境でも頑張れたりしますからね。それが僕にはドーベルだったり、地元の友達だったりするので、それを思い返せる曲ですね。
■「負ける気なんてしない俺らだから」のサビも強烈なインパクトがありました。「根拠はないけど、俺らは勝てるんだ!」と宣言した無敵感に漲っていますよね。
GS その後に「誰にも分からない それでもかまわない」と歌詞でも言っていますからね。(笑) 強がっている部分もあるんでしょうね。
SWAY 昔は特に強がってナンボでしたからね。飯を食いに行って、他の男グループとすぐにケンカに行っちゃう奴もいたし。(笑)
GS 「俺は一番になる!」と啖呵を切った以上、それを叶えなきゃ地元にも帰れないし、絆が張り巡らされている曲ですね。この曲は、“6 -six-”という曲名を付ける前は、第六感という言葉も出てきたんですよ。
■映画『シックス・センス』を思い出します。(笑)
GS そうなんですよ!SWAYが言い出したんですけど、映画「シックス・センス」の中で、相手が何を思っているのかがわかったりして。そこは書き下ろしだけの世界観だけじゃなく、僕らはファンのことをD6(ディーシックス)と呼んでいるし、「6」という数字にまつわる思いがたくさんあったので、イメージしやすかったですね。“6 -six-”という曲名じゃストレート過ぎるかな?とも思ったけど、すごく大事な数字だったから。正面切ってこの曲名にすることで、みなさんの印象に残るかなと。
■ええ。「例えこの世界から光奪われようとも 何故だろう 心にハッキリと見える 少しの濁りもない 一筋の絆が」の歌詞も、コロナ禍で人と人がなかなか会えない状況の中、今の時代にも刺さるフレーズですね。あと、「鍵っ子」、「シークレットベース」、「朝までファミレスたまったり」など、青春期に誰もが通過する甘酸っぱい歌詞もいいフックになっています。
SWAY 学生の頃の友達とかって、離れたら友達じゃなくなるのかな?と思っていたけど、そうじゃないんですよ。仲間はずっと心の中で繋がっているんですよね。
GS 不思議だよね。離れてからの時間の方が長いのに、久々に帰ってもあの時の時間が一瞬で帰ってくるからね。
SWAY そうですね。ずっと会っていなかったのに緊張もしないし、誰かが当時のトピックを出すと、一気に話がワーッと広がりますからね。
■この曲を通して、自分らしくいられる仲間や場所の大切さが伝わってきました。そういう意味でもすごく温かい気持ちになれる楽曲ですね。
GS 今はコロナ禍だけど、みんな地元に帰りたくなる曲かもしれない。(笑)