SILENT SIREN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

SILENT SIREN

すぅ(Vo&Gt)、ひなんちゅ(Dr)、あいにゃん(Ba)、ゆかるん(Key)

平成最終年を象徴し新元号初年を代表するガールズバンドの新作を目指したニューアルバム

SILENT SIRENの6枚目のニューアルバム『31313(サイサイサン)』が発売される。タイトルは発売日である平成31年3月13日に起因。それは奇しくも平成最後の元号ならびにドラムのひなんちゅの誕生日でもある。そんな巡り合わせのもと完成された今作は、これまで以上の幅や新しい試みが満載。比較的制作期間を長くとり、各曲にじっくりと向き合い、納得のいくまで試行錯誤や作業を経て完成を見た。聴き手を想い、寄り添い、且つ自分たちのライブにてそれらをお客さんと一緒に育み共に完成へと導きたい、そんな想いも垣間見れる今作。さぁ、平成最後にして新元号になるタイミングが間もなくやってくる。その新旧の切り替わる直前に生み出された今作は、平成を振り返った際にどう映り、新元号を想った時にどう響くのか?まことに楽しみな1枚が届けられた。

■アルバムのリリースも平成31年3月13日と「31313(サイサイサン)」ですが、これは先に発売日を決めてのタイトルづけだったんですか?

あいにゃん 発売日は偶然で。決定してからのタイトルづけでした。「これってひなの誕生日だし、あれ…今年って平成31年だよね?」って。「今だから出せるタイトルにしよう」と。今となっては、もうこれ以外いいタイトルが思い浮かびません。

■3月13日は毎年あれど、31年は元号の中でも一度しかないし、しかも今年はその元号の最後の年ですもんね。

ゆかるん 元号が変わるタイミングが昨年末だったら、平成31年は存在していませんでしたから。

すぅ 平成と聞くとパッといろいろなことが浮かぶじゃないですか。たまごっちや安室さん等々。そんな平成最後に、今作を機に平成を象徴するバンドや作品になりたい。そんな気概も込めて作りましたから。

■私の今作を聴いた感想ですが、フェス等の大会場やステージでお客さんと共有感を得られる作品かなと。

すぅ ありがとうございます。自分たち的には全てにおいていい作品が出来たと自負していて。

ひなんちゅ 今回は、「アルバム用に新曲を沢山入れよう」との話からスタートしました。

あいにゃん やはりアルバムの魅力って聴いたことがない曲を聴ける楽しみもありますからね。驚きも含めて。あとアルバムでしか入れられないタイプの曲もあったり。

■では、わりと今回は先にアルバムのコンセプトを決めて作り始めていったり?

ひなんちゅ いや、逆に全くそれは無かったんです。曲が出来てから、「さて、これらをどうまとめようか?」って。(笑) 前回のアルバムの『GIRLS POWER』のレコーディングの時はギリギリの進行だったんです。当時、時間の無い中、みんな超必死になってやっていて。対して「今回は早目に取り掛かろう!!」と。なので、去年の5~6月くらいから今作の制作に取り掛かっていました。

すぅ おかげさまで、これまで以上に各楽曲と向き合いながら作れました。とは言え、やはり時間はかかってしまい…。ギリギリまでいろいろやっていて、レコーディングもつい一か月前に終わったばかりなんです。

■間にロングなツアーも敢行中でしたもんね。

ひなんちゅ それもありましたが、なかなかリード曲で、「これだ!!」って曲が出てこず。当初は“無重力ダンス”がリード曲の候補だったんです。でも、これを超える曲が出来そうな予感がしていて。結果、“恋のエスパー”が生まれたんです。なので、段々と楽曲のクオリティが更新されていく実感がありました。

■自己最高がどんどん更新されていった結果が今作だと?

ひなんちゅ ですね。だけど、それも逆に先にコンセプトやタイトルを決めていなかったが故の産物なのかなって。それで最終的にはちゃんと「平成を振り返る」がコンセプトの作品になったと感じています。

■今回のジャケットもそんな感じですもんね?プリ帳みたいな。

ひなんちゅ 最初は、「みんなの好きなものをコラージュしていこう」ってアイデアだったんです。「ダサいけど可愛い。そんな女子っぽいのがいいね」って。おかげさまですごくサイサイらしいものになりました。曲も、「あの日あの頃の私」がテーマにあったりする曲も何曲かあるし。