=LOVE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

初の武道館も決定!12人揃ったイコラブが語る原点回帰の王道アイドルソング

7月にリリースされた前作『CAMEO』では、小悪魔な女性を演じて魅了した=LOVEが、ニューシングル『青春”サブリミナル”』では、王道アイドル路線に原点回帰。かわいさが爆発する純粋なラブソングであると同時に、本作より休養から復帰したセンター・髙松瞳の心情とも重なる楽曲としても解釈できるなど、多面性を持った作品に仕上がっている。12人のメンバーの中から、大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、佐々木舞香、野口衣織、山本杏奈の6人に、本作の聴きどころや、海上撮影されたMVの見どころ、そして佐々木がセンターを務めるカップリング曲『しゅきぴ』について、仲良しっぷり全開で答えてもらった。

■『ズルいよ ズルいね』、『CAMEO』と変化球的なシングルが続いていた中で、今回の『青春”サブリミナル”』はド真ん中ストレートなアイドルソングになりましたよね。

大場 『ズルいよ ズルいね』はバラード調で、『CAMEO』はダンスナンバーだったので、表情もクール目にすることが多かったんです。今回は笑顔で跳ねたり、ぴょんぴょんしたり、かわいらしい振付だったので、久しぶりの感覚だなって思いました。

山本 ファーストシングルを出した頃から、指原さん(プロデューサーで作詞も手がける指原莉乃)は「イコラブは王道で」とおっしゃっていたんです。でも、サードシングルくらいから王道じゃない曲も増えてきて、そのおかげで表現力の幅も広がったと思うんですけど、今回12人に戻ったタイミングで楽曲も王道に戻って、歌詞もMVも全部がしっくりきて、「あー、求めてました!」っていう気持ちになりました。

音嶋 海でMV撮影をしたのもファーストシングル以来で、そういう意味でも原点に戻ってきた感があります。

■『CAMEO』は小悪魔な女の子の歌でしたけど、今回は「君がいいなんて言えなかった」という奥手な女の子の歌で、同じ人が歌っているとは思えなかったです。(笑)

佐々木 今回は何も考えずにできるというか。パーンとした笑顔で踊れますね。

山本 楽屋のイコラブって感じがします。

■この曲からは片想いする純粋な女の子の姿が浮かんできますけど、みなさんの好きなポイントは?

大場 私は「リュックに炭酸/そんな事 もうどうだっていいよ 走れ」のところが好きなんです。そんなことしたら絶対ヤバいのに、それがどうでもよくなるくらい強い想いがあるということじゃないですか。その気持ちが伝わってくるのがいいなって思いました。

野口 私は最後の「今はこれでいい」が好きで。1番は「君がいいなんて言えなかった」って後悔していて、2番になると「友達で 近くにいたいだけ」「なんて嘘はもうつきたくない」ってスタートラインに立って、大サビで校庭に2人佇んで「今はこれでいい」になって。今私にできるすべてを尽くした、これが自分の中の最上級みたいな、少しほっとしている感じが好きなんです。

■好きな人と2人きりになって、告白するのかと思いきや、その先は描かれていないですよね。

野口 今は2人で校庭にいるだけでいいんですよ。これから先、がんばろうみたいな。先が見える「今はこれでいい」だから、未来は明るいんです。

■こういう歌詞の解釈は、指原さんから説明があるんですか?

佐々木 今回はなかったですね。ストレートな感じで、わかりやすかったので。曲によっては、意味がわからないところとか、どういうことなんだろうっていうことを聞くこともあります。

山本 あと、ファンの方が深読みをして、「そうなの!?」みたいな発見をたくさんしてくださるんですよ。今回も「君」という言葉が(イコラブのメンバー数と同じ)12回出てくるっていうのを、ファンの方が見つけてそれが話題になっていて。指原さんが意識して書いてくださったのかわからないですけど。

大谷 全然知らなかったって言ってたよ。(笑)

佐々木 偶然らしいです。(笑)

山本 でも、意識せずに12回になったっていうのも、それはそれで嬉しいです。

■逆に「「さっきまでと違うもの」/その答えは「=LOVE」」という歌詞は、間違いなく意識的に使われた言葉ですよね?

野口 ここ、いちばんと言っていいくらい好きな歌詞なんです。歌詞だけを見ると、「さっきまでと違うのは君に対する愛」って捉えられるけど、ファンの方々や私たち自身からの目線で見ると、「さっきまでと違うのは私たち」で、一人ひとり衣装の色が違うのも、それぞれの個性が立ってきて、デビューした時の私たちとは違うっていうことが表れていると思うんです。しかも、ここは瞳となーたん(齊藤なぎさ)が歌っているんですけど、私は2人の関係性がすごい好きなので、いつも2人が歌っているのを聴くと鳥肌が立ちます。

■メンバーならではの捉え方ですね。僕は髙松さん目線で「君」をイコラブに置き換えると、「君がいい」という歌詞は、休養していたけど、やっぱりイコラブがいいという意味のになるのかなと思いました。

大場 おおー!瞳がそう思ってくれていたら嬉しいな。

野口 すごい!面白いですね!

■勝手に深読みしてすいません。MVのことについても聞きたいんですけど、今回は海の上で踊っていますよね。

山本 友達からも「あれ、どうやったの?」って、たくさん聞かれました。もうスタッフさんに感謝すぎるんですけど、土台を海に埋めていただいて、その上にピンクの台を置いて、そこまでボートで私たちを運んでくださって。撮影中もメイクさんとかが、びしょびしょになりながら歩いて来てくださるんですよ。それに日が暮れるにつれて、潮が満ちてきて水位が高くなるので、時間も気にしなきゃいけなくて。いろんな方のおかげでああいう経験ができたので、本当に感謝のMVです。

■潮が満ちると絵が変わっちゃいますもんね。

山本 そうなんです。しかもステージの揺れも大きくなって、踊りにくくなるので。

■みんな水から顔だけ出して歌っているソロカットもありましたけど、あれも大変そうだなと思いました。

大場 最初に撮った人たちは、わーきゃー言いながら泳いだりしていたんですけど、濡れたシャツを着まわしていたので、後半組は寒くて大変だったと思います。

佐々木 私はいちばん最初だったので、大丈夫だったんですけど……。

山本 私、舞香の着た気がする。(笑) でも、私は寒いの得意なんですよ。同じタイミングで撮った佐竹のん乃は震えていましたけど、私は「もっと写真撮ろうよ」みたいな感じで、めっちゃ楽しんでいました。(笑)

■あれはプールで撮ったんですか?

野口 プールです。体が浮いちゃうので、水の中に置かれた椅子に捕まって撮っていたんですけど、ガニ股になりながら、顔だけ水の上に出してがんばっていました。

■キメ顔で歌っているけど、水の中は違ったんですね。(笑)

大場 私もプカプカしちゃって、水の中では必死でした。

山本 私は身長が低いので、ちょうどいい高さで。私だけ苦労することなく撮影できました。(笑)

■MVで注目して欲しいポイントはありますか?

佐々木 齋藤樹愛羅と髙松瞳がアイスを食べているシーンは、MVの中でいちばんかわいいと思います。ただアイスを食べているだけで、人間はこんなにかわいくなるんだと思って。アイスを途中で落としちゃって、「わーっ!」ってなっているのも、あの2人の関係性はいつもあんな感じだなって。慌てる樹愛羅、笑う瞳みたいな。(笑) そこは何回も見ちゃいますね。

■僕はみんなで走っているシーンで、大谷さんと齊藤なぎささんが手をつないでいたところが印象的でした。

大谷 あー、つないでいましたね。つないでって言われたわけでもなく、ただ自然とつないでいました。

山本 お姉さんが引っ張って。

大谷 なぎさといると、いつもそういう感じかもしれないです、妹みたいな。逆に助けられている部分もたくさんありますけど。

■いろんなところにメンバーの関係性が出ているんですね。今回は久々に12人になりましたけど、気持ち的に変わるところはありましたか?

山本 いつも通り、変わらないイコラブだなと思いました。なんか変わったかな?

大場 変わったことは……、特にないかな。(笑)

山本 楽屋でも、うるさいのがもう1人増えたくらいの感じで。楽屋のボリュームが少し大きくなったかなって。(笑)

■佐々木さんも過去に休養を経験していますけど、復帰する時は緊張しませんでしたか?

佐々木 緊張しました。だから、瞳が休養中も連絡を取り合っていて。私が言うのもアレですけど、「気にしなくていいよ」って。私が復帰した時も、ダンスを12人バージョンに戻すのとか、また思い出さなきゃいけないから申し訳ないなと思っていて、瞳も同じことを言っていたんです。でも「若いからすぐ思い出すよ」みたいな感じで、気にしないように話していました。

■それを経験者に言ってもらえるだけで、全然違いますよね。

佐々木 瞳は休養する時から、「絶対戻ってきます」って言っていて、すごく前向きだったので。

音嶋 私は瞳が帰ってきてくれて、12人で久しぶりの王道アイドルソングを歌えることが、すごく嬉しくて。「やっとスタートに立てた気がしてる」っていう歌詞も、また新たな気持ちで、みんなでがんばろうという想いと重なって、いろいろと考えさせられる楽曲だなって思いました。

■これで完全体に戻って、表題曲では髙松さんがセンターを務めたわけですけど、カップリングの『しゅきぴ』(Type-AおよびDに収録)では、佐々木さんがセンターを務めていますよね。普段から「しゅきぴ」とか言うタイプなんですか?

佐々木 いや、言わないタイプだと思います。(笑) だから、センターだと知ってビックリしたんです。仮歌を聴いた時も、すごいかわいらしい感じだったので、「私に歌えるのかな?」って不安でした。

大谷 私、すごい好きな曲で。舞香って、かわいいことを自分からやらないんですよ。でも、やらせたらすごい上手くて。だから指原さんはやらせたかったんだろうなって。

■自分からはやりたいとは思わない?

佐々木 思わないです。やらなきゃいけなくなった時も、恥ずかしくてギャグに走っちゃいますし。

■照れ隠し的な。この曲のメンバー的な注目ポイントは?

音嶋 すごいかわいくて、メンヘラちゃんな女の子の歌で。今までのイコラブにメンヘラ感が強い楽曲はなかったので、また新しい感じのパフォーマンスになったなと思います。一回だけ披露したんですけど、かわいく、メンヘラっぽく踊ることを意識しました。

■メンヘラっぽく踊る?(笑)

音嶋 はい。(笑) ぶりっこに近い感じかもしれないですけど、ファンの方々に向かって、かまってちゃんな感じを顔で表したりとか。あと、舞香が本当にかわいくて。さっき言っていた通り、普段はぶりぶりな感じではなく、むしろドライな感じなんですけど、この楽曲では「かわいい!」っていうのが全開なので、たくさん舞香に注目して欲しいなと思いました。