イコラブ諸橋沙夏が小悪魔な新作、そして初のソロ曲を解説
新型コロナウイルスの影響で発売延期となっていた=LOVEのニューシングル『CAMEO』が、7月8日にリリース。指原莉乃プロデュースのもと着実に成長し、前作『ズルいよ ズルいね』では初のオリコン1位を獲得した彼女たちの最新作は、小悪魔な女性が描かれ、これまでとは異なる妖艶な魅力が発揮された新機軸。「今回は存分にやらせてもらいました」と、見事な小悪魔っぷりを見せつけているメンバーの諸橋沙夏に、表題曲について、そしてカップリングに収録された自身のソロ曲“My Voice Is For You”について解説してもらった。
■今日は諸橋さん一人ですけど、“CAMEO”の話とソロ曲の話、どっちがいいですか?
諸橋 えー!でも“CAMEO”が表題曲なので、“CAMEO”を9割でお願いします。
■自分のソロ曲は1割でいいんですか?(笑)
スタッフ 半々でお願いします!
■わかりました。(笑) 先に“CAMEO”の話から聞きますけど、今までのイコラブにはないタイプの曲ですよね。最初に聴いた時はどんな印象でしたか?
諸橋 メンバーみんなで仮歌を聴いた時に、悲鳴が上がったんですよ。
■それはいい意味でですか?
諸橋 はい。そのくらい最初のイントロから最後まで、全部大好きだなって。カッコかわいくて、ちょっとセクシーな部分もあって、ストレートにかわいい部分もあって。私的には、どタイプな楽曲でしたね。めちゃくちゃお気に入りです。
■イコラブはストレートにかわいいイメージが強かったんですけど、今回は少し違うタイプのかわいいですよね。
諸橋 そうですね。ひねくれたかわいさがあって。(笑)
■そういう部分は、普段から持っているものなんですか?
諸橋 やっぱり女の子って、小悪魔な部分を持っていると思うんです。それに男性は気づいているのかな?ファンの方は気づいているのかな?って。すごく面白い歌詞だなと思いました。
■僕は男性なので「偽り重ねた 私はSweetie pie」とか、歌詞を見て「女の子怖い…」と思いました。(笑)
諸橋 そうですよね。でも、そこも魅力だなと思います。MVでもニヤっと笑ってみたり、カッコいい表情をしたり、あえてかわいい顔をしたり。そういう部分にも注目して欲しいですね。
■そういう表情は、自然に作れるものなんですか?
諸橋 メンバーによって違うと思うんですけど、私は結構得意なんですよ。(笑) ブリブリなかわいいよりも、ニヤっとする表情とか、セクシーな感じの方が得意なので、今回は存分にやらせてもらいました。
■そういう部分は“手遅れcaution”でも、振付師のCRE8BOYさんから褒められていましたよね。
諸橋 そうなんです!私、あんまりダンスが得意ではないので、そこを表情でカバーしたいと思っていて。それをプロに見抜いていただいたのは嬉しかったです。
■“CAMEO”の歌詞で、諸橋さん的に共感する部分はどこですか?
諸橋 「2人 抱きしめ合って/あなたが目を閉じた時/私 どんな顔してるでしょう?」っていうところはすごい好きです。
■小悪魔感すごいですね。(笑)
諸橋 あと「ヒロインは私だもん」もすごいわかります。普段は絶対そんなこと思わないんですけど、ライブの時とかは「主人公は自分だ」と思いながらパフォーマンスしているんです。特にストーリー性がある“手遅れcaution”とか、カッコいい系の曲や深読みしなくちゃいけない曲は、そういう気持ちが強くなります。
■演技しているような感覚が強いんですか?
諸橋 どうなんですかね。ライブ中だと、すっごい自信があるんだと思います。違う諸橋沙夏になっているというか。
■本来の自分とは違うんですか?
諸橋 本当の私は全然自信がないネガティブ人間なんですよ。でも、人前では強がっていて。
■ファンの人たちは、そういう性格を知っているんですか?
諸橋 自分のファンの人には、ツラい時はツラいって言っちゃっていますね。だから素の私に気づいている人も多いと思います。
■落ち込むことも多いんですか?
諸橋 全然あります。特に仕事があった日は、家で一人反省会をするんです。あの発言は良くなかったかもしれないとか、めっちゃ気にするタイプです。
■“CAMEO”では強気な女の子を演じているけど、本当の諸橋さんは弱い部分もある?
諸橋 そうですね。歌詞に「弱い演技も全部見て欲しい」ってあるんですけど、私は場合は演技じゃなくて本当に弱いので。(笑)
■先ほどダンスの話も出ましたけど、体育館みたいなところで練習している映像が出ていましたよね。
諸橋 2泊3日の合宿があって、もう本当に大変だったんですよ。2つの部屋に分かれて宿泊したんですけど、それが本当につらくて…。人と一緒に暮らすのにも慣れていないし、テレビもないし、朝から晩まで踊っていたから自分の時間もないし。何回も帰りたくなって、最寄りの駅を調べたんですけど、めっちゃ遠くて諦めました。(笑)
■イコラブはかなり仲良しグループだと思うんですけど、一緒に夜を明かすみたいなのはキツいんですか?
諸橋 最近は慣れました。慣れましたけど、1泊2日でいいです。(笑) その時の部屋が学校の教室みたいなところで、すごい怖かったんですよ。しかも(野口)衣織が急に寝言を言い出すし、1日目は寝れなくて。
■修学旅行みたいでいいなと思っちゃいますけど。(笑)
諸橋 私たちはデビュー前にも合宿をやっていまして、そのときのトラウマがあるんです。だから合宿と聞くと、ちょっと身構えちゃうところがあるんですよね。
■ドキュメントにもなっていましたけど、牧野アンナ先生にたくさん怒られて。
諸橋 あれがあったから成長できたと思うので、今はすごく感謝していますけど、あの時は本当に怖すぎて。(笑)
■でも、今回は合宿が必要だったくらい難しいダンスだったわけですよね?
諸橋 はい。合宿している時は客観的に自分たちを見る余裕がなかったんですけど、最終日には見違えるくらい良くなったとダンスの先生から言われて。やっぱりレッスン場に通うよりも、みんなで一緒に生活して、朝から晩まで踊って、きっちり詰めた方が、成長のスピードが速いんだなって。やって良かったなと思います。
■実際、どういう部分が難しかったんですか?
諸橋 間奏のダンスがすごく難しかったのと、フォーメーションの移動が複雑で。ひとつひとつのフリも、ここは合わせて、ここはきっちり止めて、ここは個性的に、とかあるので。早くライブで見てもらえるようになったらいいなと思いますね。
■諸橋さんのパートで見て欲しいところは?
諸橋 1番のAメロの「Are you kidding, Are you kidding me?」が、MVでは映っていないんですけど、女王様みたいな振り付けなんですよ。大谷と野口の膝にドカンと座って、足を組んで歌っていて。歌番組で披露した時に「帝王みたい」って言われたんです。(笑) まだ女王ならわかるんですけど、帝王になっちゃったと思って。そのくらい強気な女風です。
■諸橋さんの帝王感に注目して見るようにしますね。(笑) ソロ曲“My Voice Is For You”(Type-BとDに収録)の話に移りますけど、イコラブメンバーでは初のソロ曲なんですよね?
諸橋 そうなんです。本当にありがたいことで。
■ソロで歌うことを聞いたときは、どんな気持ちでしたか?
諸橋 カップリング曲って、いつも誰がセンターになるか予想がつかなくて、発表される時にめちゃめちゃ緊張するんです。でも、今回だけはなぜか緊張してなかったというか、ぼけーっと待っていたら名前を呼ばれて、しかもソロ曲で、しばらく思考停止状態でした。そしたらメンバーがすごい優しく声をかけてくれて。私がずっとソロをやりたいって言っていたから、「良かったね!」って泣いてくれたメンバーもいて。それで嬉しくなって、自分も泣きました。
■なんでソロ曲を歌うことになったのか、理由は聞いたんですか?
諸橋 聞いてないんです。指原さんからも、スタッフさんからも。でも、ソロをやりたいっていうことは、ずっと口に出して言っていたので、めっちゃ嬉しかったです。