■7曲目の“NOT ENOUGH”は、先行配信されている大沢伸一さんの曲ですが、こちらの曲はいかがですか?
yu-ki この曲はいっぱい人格があって、レコーディングした時から想像が止まらなくて。「こういう景色なのかな?」とか、「こういう設定なのかな?」みたいに、勝手に想像しながら楽しんでいました。それで、それをみんなに話したら、「自宅0円MV」とか言って、ライブ後に楽屋の外でその想像したことを映像に撮ったんです。(笑) しかもその時に踊っていた一部分が、この曲の振り付けにも使われることになりました。(笑) 結構いろんな面白い転がり方をした曲だなと思います。
mayu ExWHYZの一番最初の楽曲”Wanna Dance”を大沢伸一さんに書いていただいたんですけど、この曲は、私たち主催のオールナイトイベントに大沢さんも出ていただいて、その時に私たちのライブを見てくださって、マスターと私たちの雰囲気を曲にしてもらいました。最後に大沢さんが書いてくださったのが、この曲というのがすごく面白すぎます。(笑) なんかカッコよすぎるなと思って、すごく嬉しかったです。「最後にこの曲なんだ」と思って。(笑)
maho よくレコーディングの時に、大沢さんが「こんな曲もいいと思っていたんだよ」と、デモ曲を聴かせてくれたりして、そういうのがありがたかったし、すごく嬉しかったです。今までたくさんレコーディングさせてもらったんですけど、会う度にいろいろなお話をしてくださって、会話も増えて楽しかったです。
mikina この曲はめっちゃ音として聴ける曲というか。他の曲は結構歌詞が大事になってくるんですけど、この曲に関しては、結局は意味が通らない部分もあるけど、なぜか納得できるんですよ。だから、そこは音として気持ちよく成り立っているんだなみたいなことだと思って。すごく大沢さんの技術の高さが光っていて気持ちいいです。
■8曲目の“iD”は、シングルリリースの時に詳しくお話を聞きましたが、これまでライブでやってきて成長した感じはありますか?
mayu そうですね。このラストツアーでは本編最後に“iD”を歌っていたんですけど、それが結構良かったなと思います。
mikina 刻んでいる感がすごいです。(笑) 今ここに私たちが存在証明しているという感じがします。
■確かにそういう曲ですもんね。本編ラストにぴったりですね。そして9曲目の“FADED”は、mahoさんお一人での作詞曲ですが、この曲の解説もお願いします。
maho かなり私の等身大のその時の気持ちを書きました。こうして終わりに向かっていくのを、いろいろきれいにまとめてくださったり、そういう風に見てくださることもありがたいとは思いつつ、でも自分としては、そんなにきれいに整理整頓できている気持ちでもないし……みたいな。自分自身に対してですけど、静かにヒリヒリしている瞬間みたいなのがずっとあって。まだこの先でやってみたかったこととか、実際には実現できなかったことや、叶わなかったことがあるのも事実で。なんかそこに対しては、自分は目をつぶれないなと思って。素直に書きたい気持ちを込めて書きました。「まだねぐせだって」とかも、「まだねぐせもついてる私たちだから、カッコつかないんだよな……」みたいな部分を、すごく自分の中に感じているという思いを込めました。
mikina mahoちゃんが書く歌詞って余白があるじゃないですか。だから自分の気持ちと重なる瞬間が急に出てきて、それがすごく面白くて。聴けば聴くほど、歌えば歌うほど馴染む気がします。
maho でもこのサビのところの歌詞を書く時は、「mikinaとかはマジでそう思っているだろうなぁ」と思って書いたし、なんの迷いもなく書けましたね。みんながみんなそうとは思いませんけど、後押しというか、そんな気持ちもありました。
■そしてラストは3rdシングルの“GIVE YOU MY WORD”ですが、この曲の解説もお願いします。
mikina めっちゃいい曲です!
yu-ki 何回見てもいい歌詞です!
mayu ラストツアーで、セットリストのすごくいいところにあった記憶があります。このラストツアーを回って、自分と“GIVE YOU MY WORD”の距離が縮まった感じがして嬉しいです。
■この曲をアルバムの一番ラストに持ってきたのは、なにか意図があってのことですか?
maho それぞれの明日を応援してくれるというか、寄り添ってくれる曲なので、この先どんな明日が待っているかわからないけど、これが私も一番しっくりくるなと思いました。ExWHYZのmahoとしてだけじゃなくて、普通に一人の人間としてすごく安心する曲だなと思います。
■そして8月31日には『ExWHYZ LAST LIVE ‘光’』が行われますが、ラストライブに向けての想いをそれぞれ聞かせてください。
yu-ki 本当にこのメンバーでライブができるのも、一緒にライブを作ってくれたスタッフさんや、ライブに何度も足を運んでくれた、出会ってくれたマスターのおかげです。そろそろ最後の時間になるので、たった数時間の時間かもしれないけど、これから先、その倍の倍の倍の倍、みんなに力を出してもらえるような、ちゃんと寄り添ってあげられるような、そんな活力になる時間にできたらいいなと思います。それだけじゃなくて、今まで温もりだったりとか、あったかさみたいなものをたくさんもらってきたので、ちゃんと返せたらいいなと思います。
maho もう本当に実感がわかなくて、本当に分からなすぎて、なんか最近は恐怖に変わってきているんですけど、自分の実感のなさが……。今までラストみたいなのを体験してきたことがないから、初めてすぎてそんな感じなんだと思うんですけど、本当にその日にライブを見に来てくれた人たちが、「この日にここにいてよかった」と、思える日にするという、でっかい希望を抱えていきます。
mayu ライブというのが私の中で、仕事ではあるんだけど、人生というか、生きている中での一個の大事な要素だったんです。生きていくために、自分の中で消化する場所だったから、それが今後は多分、よっぽどのことがない限りはステージできっと歌うことはないと思うから、これが最後になると思うと、大切で最高の一日にしないといけないなと思うので、しっかりと楽しみ尽くしたいなと思っています。本当にいいものをみんなに見せて、バッチリかまして終わりたいなと思います。今まで自分が積み重ねてきたこととか、自分のその時の思いをしっかりと伝えたいです。
mikina その日にそこに存在したみんなが、ずっと覚えていなくてもいいけど、なんかこの先の未来で、凹むようなことがあった時や、寂しくなった時に、ふとそういうタイミングで、光る欠片になれるような思い出であれるように頑張りたいです。
■最後に読者に向けてそれぞれメッセージをお願いします。
mikina このアルバムも、ライブも、今まで話してきたことも、全部今の自分たち自身でやってきたことだし、ちゃんと自分たち自身のことだと思えるようにやってきたから、みんなが振り返った時に、私たちがここに存在したことを思い出してくれたらいいなと思います。こんなにギリギリまでこうした作品を残せたこともありがたいことだし、このアルバムの曲を聴いた時の自分はこうだったなって、音楽ってそういうのを思い出せるものなので、そんな風なものになってくれたらいいなと思っています。
mayu ファンの方には絶対に聴いてほしいという感じではあるんですけど、自分たちがこうやって情熱を注いできたものが、今までのリリースもそうだけど、今回もしっかりギュッと詰まっている一枚になったので、いろんな人たちに聴いてもらえたら嬉しいです。最後のアルバムではあるんだけど、すごくいいものができたから。それは純粋に思います。
maho 私たちを投影せずとも、みんなのそれぞれの今もそうですし、この先の未来でもこのアルバムを聴いている瞬間は、その時の気持ちに寄り添えていたらいいなと思っています。それぞれが持っている日常の光にリンクして、生き続けてくれたらいいなと思います。
yu-ki 悲しみとか、寂しさとか、切なさみたいなものを、いろんな形で消化してくれるアルバムになったなと思います。それこそ同じ気持ちで共鳴する曲もあったり、優しい言葉で背中を押してくれる曲もあったり、強い気持ちをぶつけてくれる曲もあったりと、いろんな形で寄り添ってくれる一枚になったなと思います。この先も、いろんなタイミングで、その時に合う曲があるだろうなとも思うし、こうやって味方になってくれるアルバムを最後に出せてよかったなと思っています。
■すごく良いアルバムだったので、何十年か経った後にまた流行ったりしそうですよね。(笑)
mayu そうしたらまた再集結かな?!(笑)
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
2022年6月にEMPiREメンバーで結成されたグループ。グループコンセプトは「Dance your Dance」。2022年8月に大沢伸一プロデュースによるデジタルシングル『Wanna Dance』でExWHYZとしてデビュー。同年11月国内外の様々なクリエイターが参加した 1stアルバム『xYZ』、2023年4月に2ndアルバム『xANADU』を立て続けにリリース。5月にはグループ始動から僅か9ヶ月で日本武道館単独公演『ExWHYZ LIVE at BUDOKAN the FIRST STEP』を成功させた。国内外の多数のクリエイターと楽曲制作。メンバー自身で作詞を手掛け、ダンスミュージックを軸としながら自由度の高いサウンドメイキングと一体感がありながら自由に楽しめるライブは各方面から高い評価を受け、音楽フェスにも出演を果たす。2025年は、パソコン音楽クラブ、DONGROSSOをゲストに迎えたオールナイトライブ企画『CLUB Ex Vol.1』の開催、2度の全国ツアー、LINE CUBE SHIBUYAやKanadevia Hall(旧 TOKYO DOME CITY HALL)でのホール特別公演を開催するなど、ライブパフォーマンスに磨きをかけ、『iD』『DON’T CRY / リグレット』2枚のシングルをリリース。2026年は3月より『ExWHYZ REVENGE TOUR‘Wide Open Again’』、4月に『ExWHYZ LIVE ‘GIVE YOU MY WORD’』を開催する。また、4月1日には、3rdシングル『GIVE YOU MY WORD』をリリース。5月より最後のツアーである『ExWHYZ LAST TOUR ‘DANCE YOUR DANCE’』を全国10都市にて開催。そして8月26日にはLAST ALBUM『zION』を発売し、8月31日開催『ExWHYZ LAST LIVE ‘光’』をもって解散する。
RELEASE
『zION』

初回生産限定盤(2CD+BD+BOOK)
UPCH-29509
¥11,000(tax in)

MUSIC盤(2CD)
UPCH-20723/4
¥5,500(tax in)

通常盤(CD)
UPCH-20725
¥3,300(tax in)
EMI Records
8月26日 ON SALE







