iScream VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

10代最後のアルバム『Selfie』に詰め込んだ「愛」。

iScreamが2ndアルバム『Selfie』を1月17日にリリース。「セルフラブ」をテーマとした楽曲が並ぶ今作には、テレビ東京系ドラマ『運命警察』OPテーマ“Catwalk”や、Girls²とのコラボ曲“Rock Steady”、“The Finest”も収録。10代最後の彼女たちの歌声が収められている。今回のインタビューでは、RUI、YUNA、HINATAの3人に、Girls²とのコラボの思い出から楽曲に込めた思い、そして彼女たちの20代への期待の言葉を聞いた。

■前回のVANITYMIXでのインタビュー取材は春頃でしたので、時が経つのが早くて驚いています。10月には初の単独ツアーもありましたが、2023年に初めて挑戦したことで思い出深かったことを教えてください。

RUI 先日が私は10代最後のライブだったのですが、「10代の転機になった曲を歌う」ということで、オーディションの3次審査で歌った曲をソロで歌う場面があったんです。私はそこでE-girlsさんの曲を“ひとひら”で歌わせていただいたんですけど、それが今年の中ではちょっとチャレンジというか、新しい気持ちになりました。

■パフォーマンスの出来はいかがでしたか?

RUI 大丈夫だったと思います。でもやっぱりイントロを聴くと緊張しちゃって……。(笑) ツアーの東京公演の時には事務所の先輩の楓さんと川本璃さんも見に来てくださっていたので、そういうのも含めて「ヤバい!」と思って。めちゃくちゃ緊張したのを覚えています。

YUNA 私が印象に残っているのは夏ですね。今年の夏はGirls²とのコラボ曲のリリース期間で、2ヵ月くらいみっちりリリースイベントがあり、全てが初めての感覚でした。MV撮影も11人いて、普段の4倍くらいですし、振付けの構成も全く違ったので、自分たちにとってすごく貴重な経験となる時間になったと思います。

HINATA 私もGirls²とのコラボがすごく印象に残っています。デビューから今まで、iScreamのMVの中では前髪を作らなかったことがなかったんですけど、このコラボ曲をきっかけに初めて前髪を作らずにMVを撮ったりして、そこからまた新しい自分になれたかなと思っていて。(笑) EXPG時代からの友達もいたりして、エモーショナルな気持ちにもなりつつ、iScreamではできない楽曲ができたのですごく楽しかったです。

■ニューアルバム『Selfie』は、Girls²さんとのコラボ曲“Rock Steady”、“The Finest”で幕を下ろしますが、人数が多い事もあり、かなり派手な作品なので、アルバムのラストに収録されているのが少し意外でもありました。

RUI そうですね。3人での歌をたくさん聴いていただいた後に、11人が掛け合うアップテンポでガツガツした曲でアルバムを締めくくっています。今作は「10代最後」という想いをぶつけたアルバムでもあり、2023年に出会ってコラボできたみんなとの思い出も印象深いからこそ、最後はガールズパワーで締めくくって、今後に繋げていきたいと思いました。「これからもガールズパワーを届けていきたい!」という気合で締めるのは、自分たちも自信があります。

YUNA あの2曲は本当に自信作です。“Rock Steady”は初めて聴いた時、「自分たち3人だけじゃできない曲だ」と思い、“The Finest”はずっとやってみたかった曲調だったので嬉しくて。“The Finest”の方はダンスがメインの楽曲なんですけど、Girls²のみんながいることで、より迫力がありましたし、それぞれの色がすごく表現されていてめちゃくちゃ素敵だと思います。

■コラボの時、「やっぱり違うなぁ」と思ったことはありますか?

HINATA 私たちはいつも3人でパフォーマンスしているので、11人でパフォーマンスすると、「ここからそこに行くんだ!?」みたいな大移動が結構あって苦戦しました。動線もぶつかっちゃったりして、いつもはスムーズにできていることが、なかなか上手くいかないこともありました。

■なるほど。ダンス中の移動距離の違いは、普段踊らない人の私には想像もつかないポイントでした。

HINATA iScreamでやっている曲に比べたらめちゃくちゃ踊っている曲なので、ファンのみなさんも「iScreamってこんなに踊るんだ!」と、びっくりされたと思うんですけど、「歌もダンスもどっちもできるぞ!」っていうところを見せられていたら嬉しいです。

■ところでRUIさんは11月に二十歳になったということで、おめでとうございます!ひとつお姉さんになって、20代から10代の二人に一言お願いします。

RUI そんな……あまり変わらないですが。(笑) でも、二人とも20歳になることをすごく楽しみにしていると思うので、「そのまま頑張りましょう!」って感じです。(笑)

■二十歳の記念に買ったものとかはありますか?あと、お酒はもう飲みましたか?

RUI お酒は飲みました!二十歳の記念に自分へのご褒美としてスキンケアをしようと思って、ちょっといいお店の化粧水と美容液とクリームを揃えました。

■大人ですね。(笑) YUNAさんとHINATAさんは二十歳の記念に何かする予定はありますか?

YUNA 私は記念にアクセサリーを買うって決めています。本当はシャネルのピアスが欲しくて、もしかしたら手が届かないかもしれないのですが、キラキラした可愛いピアスをゲットするっていうのは今から決めています。

HINATA 私はお母さんへのサプライズを計画しています。ひとりっ子なのですごく迷惑をかけたし、ごめんなさいって思うことが多々あるので……。それが通用するのって十代までだと思うので。なので、20歳になったら、「私はもう大丈夫だよ!」っていう一旦の区切りをつけようかなと思っています。もう準備は始めています。

RUI 待って、まだ半年あるよ?(笑)

■このインタビューを読まれたら、HINATAさんのお母様は「何があるのかな?」って半年間ドキドキですね。(笑) さて、今作のニューアルバム『Selfie』ですが、全体を一言で言うとどんなアルバムになりましたか?

RUI 一言で言うと「セルフラブ」かなと思います。今作の新曲を作るにあたって、どういう曲で、どういう歌詞にしたいか、どんな曲調にしたいかなどをスタッフさんたちと共にアイデア出しをしました。デモ曲を何曲か聴いて、一番ピンときた曲を選ばせていただいたのですが、私たちが選んだ曲のテーマが全部「セルフラブ」だったんです。なので、「セルフラブ」にちなんだいろんなテーマを出していって、楽曲たちを選んでいきました。

■どうしてこのタイミングで「セルフラブ」をテーマにしたんですか?

HINATA 前作の1stアルバムでは恋愛だったり、ファンのみなさんへの愛だったり、いろんな愛を知りました。今度はその「知った愛」を、「自分たちが歌で体現しよう」という想いがありまして。愛を知り、それを自分たちに活かして、自分たちを愛していこう……という風にテーマが決まりました。

■グループの歴史にも物語がありますね。それにしても、iScreamのみなさんはとても魅力的なアーティストですが、そんなみなさんも“Heart of Gold”の歌詞のように、「最近 誰かの評価や言葉を気にしすぎ?」という時はあるのでしょうか?

HINATA あまり気にしないようにしているんですが、めっちゃ見ます。(笑) エゴサーチもしますね。

RUI 逆に私たちはSNSでの評価などは全然見ないので、何かあったらHINATAから聞きます。(笑)

YUNA HINATAは検索の仕方がすごく上手なんです。(笑)

HINATA 自分や自分たちが何を言われているのかは気になりますが、 でもそれに対してヘコむことはあんまり無いです。

RUI 私は見ません。すぐ真に受けちゃうので。(笑)

■つまり「ファンのみなさまの発言はHINATAさんに監視されている」と思った方がいいみたいですね。(笑)

HINATA ホントに全部見ていますからね。(笑)

■みなさんは周囲から影響を受ける方ですか?我が道を行く方ですか?

RUI 私は受けまくるったらありゃしないです。(笑) たとえばジェノベーゼパスタは、自分には関係ないものというか、「私にはミートソースとカルボナーラがあるし……」と考えていたんですけど、HINATAから一口貰って食べてみたらすごく美味しくて。(笑)

HINATA 私とYUNAは我が道タイプですが、少しタイプが違います。私は流行にはちゃんと寄り添って調べて、流行っているんだと思ったら、その場所に行ってみたりするタイプです。あと、言われた意見はめっちゃ聞きます。YUNAは?

YUNA 私は信頼している人の意見は聞きます。(笑)

■YUNAさんの返答がカッコいいですね。(笑) そうそう、3曲目の“iSyyy like that”ですが、個人的には2023年ベストソングと思うくらい好きでした。

YUNA (イスから立ち上がって)本当ですか?!嬉しい!!!

■立ち上がるほど嬉しかったですか?(笑) でも本当にカッコよくて大好きです。この曲には「あるかもね月が 太陽より輝く」という歌詞がありますが、iScreamは「月」なんですか?

RUI この楽曲自体が「強い女の子」や「最高の自己肯定感を持った女の子」のことを歌っています。夜、美しい女の子が「私今日も綺麗だし、強いし、カッコいいし」と思っているような感じです。太陽も綺麗に輝いているんだけど、暗いところにキラッと輝く月。それが女の子に喩えられていると私たちは解釈しています。

■素敵です。今作には「タオル回し曲」的な“Pom Pom Pop”も収録されていますね。タオルを回したくなっちゃいましたか?

RUI 「ライブでみなさんとタオルを回して盛り上がれる曲が絶対に欲しい!」ということで、今回のアルバムのタイミングかつ、ちょうどツアーのあったタイミングだったので作らせてもらいました。王道ライブソングでタオルソング、もう誰が聴いても、もし初めてのイベントでも、私たちを初めて見る人でも、「この曲を聴いたら一緒にタオルを振り回せるような曲にしたい!」っていう思いとアイデアがこの曲になりました。

HINATA 今回、全国のライブツアーでこの曲を初披露させていただいて、グッズで出したタオルと一緒にファンのみなさんと一緒に盛り上がれたんですけど、今後はライブの王道曲・定番曲になっていくと思います。アルバムにはツアーの時の映像も入っているので、盛り上がるポイントや手を振るタイミングなどを予習していただき、次のライブの時には完璧に振付けできるようにして来ていただきたいですね。(笑)

■予習必須ですね。今作の収録曲は「セルフラブ」がテーマになっていますが、それぞれ表現方法が違うと思います。その中で自分に最もしっくりくると思った曲はそれぞれどれですか?

RUI 私は“Heart of Gold”かな。この曲をアルバムの1曲目に持ってきたのは、メンバー3人の意見が合致したからなんですけど、アカペラで始まるところが「iScreamだからこそ届けられるもの」が活きる曲になったんじゃないかなと思いました。今後、どういう形でこの曲をパフォーマンスしていくかはまだわからないんですけど、大きなステージでライブをするという夢を叶えた時に、1曲目でこの曲のアカペラから始まったら、めちゃくちゃカッコいいだろうなと思って。愛と情熱をもって制作からRECから行った曲なんです。今のiScreamが詰まった曲だなと思います。

YUNA 私は“Like A flower”と“iSyyy like that”ですね。全部大好きな曲なので、どれが自分らしいとかは特にないんですけど、“Like A flower”は個人的にすごくこの曲調が大好きなんです。R&B調で歌詞もイマドキですし、すごく繊細な感じがして、マニアックな方たちが好きになりそうな曲だなと思います。“iSyyy like that”の方は、私はラップするのが好きなので、そういう部分で新しい私も見せられたかなと思いますし、こういう曲調をデビュー当時からずっとやりたかったので、やっと叶えることができて、本当に嬉しかったです。

HINATA 私は“iSyyy like that”の歌詞がめっちゃ自分だなと思います。(笑) 冒頭の「Dressじゃない、外す美学」っていう所が大好きで。みんなドレスが輝かしいものと思っているけど、別にデニムを履いていても、それが自分らしさならすごく素敵だよね……っていう感じが本当に好きなんです。私も「自分らしさ」や「自分」をすごく大事にしているので、一番共感しやすかった歌詞になりますね。