ラストアイドル VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ラストアイドル『君は何キャラット?』

ボリウッドに挑戦した最新作は西村歩乃果がセンター。フロントメンバー激変で芽生えた気持ち

前作『何人(なんびと)も』では殺陣を取り入れたダンスを披露したラストアイドルが、10枚目シングルとなる『君は何キャラット?』では国境を飛び越え、インドのボリウッドダンスに挑戦!オーディションによってポジションが決められた本作は、YouTuberとしても人気を集めている西村歩乃果が初のセンターを獲得し、畑美紗起が2期生として初めてのフロントメンバーになるなど、グループのターニングポイントになる作品だ。西村、畑、間島和奏、小澤愛実、鈴木遥夏のオーディション上位5人に、新たな挑戦となったボリウッドダンスについて、霜降り明星・せいやも出演したMVについて、そして新センター誕生で生まれた変化について、正直な気持ちを語ってもらった。

■今回はボリウッドダンスに挑戦ということで、やってみていかがでしたか?

小澤 ラストアイドルは7枚目シングルからakaneさんに振り付けしていただいているんですけど、どっちかというとパワフルな動きが多くて、みんなその踊り方が染み付いていたんです。今回も振り付け自体はakaneさんなんですけど、ボリウッドダンスは関本恵子先生に指導していただいたので、そのパワフルからボリウッドのしなやかさに行くっていうのが、すごい難しかったです。

■番組でも首の動きとかターンの仕方とか、ダンスの特徴が説明されていましたけど、どこが難しかったですか?

鈴木 普通はつま先を軸にターンするんですけど、今回はかかとを軸にまわらなきゃいけなくて。しかも左回りじゃないといけないんですよ。それが私は苦戦しました。あと、今までは止めとキレを大事にしていたんですけど、ボリウッドではそれが邪魔になってしまうというか。キレを入れてしまうと、しなやかな魅力がなくなってしまうので、そこが大変でした。

小澤 私は踊る時に肩の力が入っちゃうタイプで、何回も「もう力抜いてよ〜」って言われました。力を抜いても手抜き感が出ないように、いい感じのバランスで踊るのが難しかったです。かかとでターンするのも、何回も練習しているうちに摩擦で皮が剥けちゃって。前回の殺陣も裸足でやっていたから、だいぶ足の裏の皮が剥けちゃったんですけど、ほんとラスアイは足の裏の皮が分厚くなるなって思いました。(笑)

■畑さんはダンスで高評価を受けていましたけど、いかがでした?

畑 私はガチガチなヒップホップとかよりも、なめらかでしなやかなダンスの方が得意だったというか。足先とか手先とかは褒めていただくことが多かったので、小さい頃からクラシックバレエを習っていたことが役立ったのかなと思います。でも、首の動きは本当に苦戦して、お風呂に入っている時とか、鏡を見ながら練習していました。

■西村さんも歯磨きしながら練習しているシーンが、番組(テレビ朝日系『ラスアイ、よろしく!』)でも放送されていましたよね。

西村 ずっとあんな生活をしていましたね。スタジオを借りて練習もしていましたけど、家でもあんな感じでした。

間島 私も毎日スタジオに通いました。個人的には前回の殺陣が上手くできなかったので、今回は何がなんでもがんばってやると思っていたんです。だから後悔しないように、本当に毎日スタジオを借りて。自宅近くのスタジオは網羅しました。(笑)

■今までの挑戦企画では、練習で怒られているシーンも多かったですけど、今回は終始なごやかな雰囲気でしたよね。

鈴木 もう関本先生が優しすぎて。「いつか爆発するのかな?」と思って、ヒヤヒヤしながらレッスンを受けていたんですけど、最後の最後まで本当に優しいままだったんですよ。(笑) こんなに楽しく優しく終わったことが今までなかったので、ちょっと不思議な気持ちになりました。

小澤 本当だよね。前回が大声を出さなきゃいけない殺陣だったというのもあるけど、今回はインドの陽気な音楽しか耳に入ってこなかったので、すごい楽しかったです。

■先ほど少しだけMV撮影の様子を見せていただいたんですけど、注目して欲しいポイントはどこですか?

西村 やっぱり、せいやさんと踊っているところですね。せいやさんと私をみんなで囲んで円になって踊るところは、すごい和気あいあいやっているので、ぜひ見て欲しいです。

■せいやさんとの共演はどうでしたか?

西村 めっちゃ相性よくて。(笑) すごい絡みやすいんですよ。すぐ笑わせてくれるし、カメラがまわればまわるほどおもしろくなるんです。だから撮影しながら、どんどん出来がよくなっていくのを感じていました。練習は大変でしたけど。(笑)

間島 せいやさんが入ったバージョンと入っていないバージョンで、振り付けが違うんです。それを同時進行で、しかも2〜3日で覚えなきゃいけなかったので、「どっちだっけ?」みたいになりましたね。

小澤 ラスアイは何パターンも踊るのが多くて、毎回頭がぐちゃぐちゃになっちゃうんです。それに今回は体力の消耗もすごくて。

鈴木 キツいよね!

小澤 キャッチーなフリが多いんですけど、自分的には過去イチ体力が必要でした。パッと見はそんなに激しい印象はないと思うんですけど、踊っていると本当にキツくて。「こんな楽しそうに踊っているけど、内ももとかキツいんだろうな」と思いながら見ていただけたら嬉しいです。(笑)

■ボリウッドダンスをやるにあたって、インドの研究とかもしたんですか?

小澤 最初にみんなで映画を観たんです。『きっと、うまくいく』というインド映画なんですけど、今回の企画が始まる時に「とりあえずこれ観て」と言われて。いきなりお風呂で、泡まみれで踊りだすんですよ。

鈴木 私は映画を観ながら表情を研究しました。関本先生が「インドの女性の方の表情って、本当にすごいんだよ」みたいなことをおっしゃっていたんですけど、すごいバリエーションがあるんですよ。

間島 いい意味でオーバーというか。

小澤 眉毛めっちゃ動く。

鈴木 もう表情筋が鍛えられまくりました。(笑)

小澤 あと、今回はガニ股とかアイドルらしくないフリも多くて、akaneさんから何回も「振り切って」と言われたんです。だから今回はヘンテコって思われたら勝ちだなと思っています。(笑)

■歌詞の方は「自分を安売りするな」みたいな内容かなと思ったんですけど、みなさんはどんな解釈をされましたか?

西村 女性らしい、気高いイメージですよね。「女性は誰しもダイヤモンドの原石で、磨けば光るんだよ」っていう意味が込められていると聞いて、一気に共感しやすくなりました。

小澤 主人公の女性がダイヤモンドに例えられているんです。関本先生に教えてもらったインド映画でも、たくさんの男性がいる中に美しい女性が出てきて、取り合いみたいになるんですけど、「私は別にあなたたちに興味ないわよ」みたいな感じだったんです。そういう意味でのインド要素と、今回は全員選抜なのでメンバー全員に向けたメッセージも入っている感じがして、また素敵な曲をいただけたなと思っています。

■「気高い」という言葉が出ましたけど、もっと普段から「気高くいなきゃ」と思うことはありましたか?

小澤 私は普段、自信満々なタイプではなくて、すぐ「あぁ、全然ダメだ」って思っちゃうタイプなんです。だから、この曲を聴いてもっと堂々と胸を張って、自信満々なくらいでもいいんじゃないかと思うことが増えました。でも、随所で「Pa Pa Pa Pa」っていうフレーズが出てくるんですけど、それが強烈すぎて全部忘れちゃうんですよね。(笑)

■「Pa Pa Pa Pa」はファンの人にも一緒に歌って欲しいですよね。歌えないご時世ですけど。

小澤 それは絶対楽しいと思います!コロナが落ち着いたらぜひコールを入れてもらって、みんなで騒ぎたいですね!

■ちょっと話は変わりますけど、今回は西村さんが初センターになって、実際やってみてどうですか?

西村 今まで真ん中で踊ることがなかったので、みんなが周りにいる感覚が、守られているみたいで居心地がよくて。あと、ポジション移動も少ないんですよ。いつもポジション迷子になって、「ほのぴー、あっちだよ」とか言われるタイプだったので、覚えやすいという意味でもセンターいいなと思いました。(笑)

■プレッシャーはないですか?

西村 ありますよ。絶対に間違えられないし、周りがみんなダンス上手いメンバーなので、ヘタなダンスをしたら目立っちゃうし。そこはプレッシャーですけど、がんばって体力をつけて、キレキレで踊りたいなと思います。

■オーディションの様子は番組でも放送されていましたけど、最初はダンスの評価が低くて、そこから這い上がってきたじゃないですか。泣いていた場面もありましたけど、そのへんの気持ちはどうですか?

西村 みんながさっき楽しかったと言っていましたけど、私は全然楽しくなかったんですよ。(笑) この企画ずっと嫌だなと思っていて。みんなの前で踊らなきゃいけない時は、本当に地獄だなと思っていたんです。今はオーディションも終わって、やっと開放されたという気持ちなんですけど、センターになることもできて、せいやさんとも一緒に踊れて、結果オーライというか。キツかった分、今となってはやってよかったなと感じています。

■新しいセンターが生まれたことは、グループにとっても刺激になったと思うんです。他のみなさんは何か感じたことはありますか?

間島 今までは菜々実ちゃん(阿部菜々実)がセンターとして、ずっと引っ張ってくれていたんですけど、今回で菜々実ちゃんの荷も少し軽くなったと思うし、センターだけじゃなくてフロントメンバーもガラッと変わったので、また違うラストアイドルになったなと実感していますね。

小澤 毎回毎回「今回は新しいラスアイが見れます」と言っていたんですけど、本当に今回こそ新しいラスアイだなと思います。

■毎回ガラッと違うことしていますからね。(笑)

小澤 今回は記念すべき10枚目のシングルで、ほのぴーがセンターで、曲調もガラッと変わって。衣装も前回は白黒でしたけど、今回は3年分くらいの色が入っているんじゃないかというくらい、ふんだんに色を使っているので、賑やかなラスアイを見ていただけたらなと思います。