MADKID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

MADKID『Interstella Luv』

■みなさんの思いや考え抜いたものがすごく詰まっている作品だなと改めて思います。パフォーマンスはまだ解禁されていないんですよね?

KAZUKI 2月9日のライブで初披露します。

■それに向けての準備もされていると思いますが、この曲は落ち着いたパフォーマンスになるんですか?

YUKI 結構踊ります。今回は振付師の方がLINちゃんの友達で、彼の作品だったり、性格を知っている人がコレオグラフィーを作っていて。明確に言葉にするのは難しいんですけど、捉え方が違う気がしますね。友達が作るからこその「お前ってこういう人だよね」みたいなものがあるというか。普段は僕とSHINちゃんが振り付けをやらせてもらうこともあるんですけど、「同じように作れ」って言われたら僕はできないし。ダンスが上手いとか振り付けが上手いだけではなくて、作品や人に対してリスペクトがあるとこうも変わってくるんだなっていうのを感じました。結構踊るので、ボーカル陣には歌いながら頑張ってもらって。(笑)

SHIN (笑) でもすごく歌い手のことを考えてくれていて、この世界観を崩さないためでもあると思うんですけど、「歌っている最中は歌に集中してください」と言ってくださるんですよ。僕たちに対してのリスペクトがあると感じるので、自分たちも頑張ろうと思えたし、いろいろ考えて作ってくれたんだなと思って嬉しかったです。

■LINさんが知り合いの方を起用したのは、なにかこだわりがあったからなんですか?

LIN 僕のこと知ってくれているからっていうのもあるんですけど、20代後半になってきて、仲がいい友達とちゃんと仕事として一緒に作品を作れるっていうのがいいなと思って。できあがってみて、間違っていなかったなっていう風に思いますし、友達だけど責任感のある作品作りができたことが、今回の作品がより特別なものになった理由のひとつなのかなと思います。

■どんなパフォーマンスになるのか楽しみです。今日お話を聞いている中でも、他のアーティストとの共作っていう作り方でありながら、みなさんの持ち味がすごい出ているなと思います。去年からのコラボ作品などを通して、改めてMADKIDの強さってどういうところだと考えていますか?

SHIN 「MADKIDだな!」っていう。(笑)

一同 (笑)

SHIN 今日たまたまMADKIDでエゴサした時に、「MADKIDっていうジャンルだね」って書いてくださっていた人がいて。『MADKIDっていうジャンルを作りたい』というのはずっと言っていたことなんですけど、それが徐々に曲を聴いている人たちにも伝わっているのが嬉しいなと思います。これからもいろんな方とコラボはさせていただくと思うんですけど、それでも「誰とコラボしてもMADKIDだね」となると思います。

YUKI デモ段階までじゃなくて、最後まで曲を作れる人がいるっていうのはダンスボーカルグループでは中々いないのかなと。音の配置だったり音色って、曲の世界観を作る上で一番大事なものだと思うので、それができるっていう強さはあると思いますね。それに伴って、作品を作る時に、自分の役割をちゃんと果たすっていう意識は全体的に強いと思っていて、なにかをやるにあたって、メンバーそれぞれがフルパワーでやっているうちに、「自然と5人が歌えばMADKIDになるよね」みたいな感じにはなってきたんじゃないかなと思います。ダンスボーカルグループとして……というか、そういうジャンルにして狭めちゃう時点でちょっと違うと思うんですけど、ちゃんとアーティストとして、それぞれが立っているっていうのが強みなんじゃないかなって思います。

LIN 時代がボーダレスだったり、ジャンルレスになってきている中で、こういうものだって決めつけて何かを聴いたり、作ったり、感じたりするって勿体ないと思うんですよ。僕らは僕らとして楽しんでもらえたらいいなって思うし。いろいろな境界線が薄くなってくると、最終的には自分がちゃんとしていないとっていうところに戻ってくると思うので、そうなった時にMADKIDとして核がちゃんとブレずにいられるっていうのが強みかなって思います。

■最近YouTubeではダンス動画も積極的にあげていますね。あれも力を入れているところなんですか?

YUKI 今年の僕らの目標として、アニサマに出場したいっていう思いがありまして。僕たちは“RISE”(TVアニメ「盾の勇者の成り上がり」OPテーマ)を筆頭に、アニメ好きな方に楽曲を聴いてもらうことも多かったので、そこで知ってくれた人たちにも、もっとアプローチできたらいいなと。YouTubeを見た時に、自分の知っているアニメの曲があったらちょっと親近感が湧いたりするかなと思ってやっています。

■このダンス動画、カメラワークがすごくいいですよね。

KAZUKI おお!ありがとうございます。

■KAZUKIさんが撮っていたんですね!

KAZUKI ダンスの良さを引き出せるように頑張っています!

YUKI KAZUKIは去年からMVとかパフォーマンスビデオに携わったり、僕らのYouTubeの映像だったり、配信だったり、映像に関して任せることがどんどん多くなってきているんですよ。今回のアニソンカバーもKAZUKIに撮ってもらおうって、KAZUKIの許可をとらないうちに勝手に決めました。(笑)

■メンバー内で完成までできると、細部まで自分たちのこだわりを詰め込めるのでいいですね。

YUKI それこそLINちゃんが作曲している時に、僕らが撮りに行ったりとかしているので。役割分担がちゃんとできているのでいいんじゃないかなって思います。

KAZUKI これも強みですね。

YUKI みんなが同じところでステイしていても仕方ないので。

■“Interstella Luv”は『バゲット』のエンディングテーマにもなっていますし、それこそお茶の間に流れる機会も増えて、新しい動きが生まれるきっかけになるのかなと思います。LINさんはこれが決まった時はどう思いましたか?

LIN 僕自身ずっと夜に生活している人間なので、そういう人間の曲が日中に流れるっていうのはすごく感慨深いなと思いました。(笑) 夜型の人間でも昼間に出ても大丈夫なものを作れるんだっていうのを自分の中で再確認して。(笑) なんかやっぱ不安になるじゃないですか、僕の曲って夜にしか聴けない気がするなとか……。なので、本当に嬉しかったです。

■先程グループの目標としてアニサマの話も出ましたけど、今後への意気込みをおひとりずつ聞かせてください。

YUKI 僕は目標を決めてしまうとそれだけのために頑張っちゃう気がして、あんまり決めないでいきたいタイプなんです。アニサマに向けてなにができるかを考えながら、日々いろいろやっていこうかなって思っています。ただ今年が確実に飛躍できる年ではあるので、ちゃんとブーストをかけられるように個人でもしっかり動いていきたいと思っています。

KAZUKI グループとしてはアニサマがゴールではなく、もっとMADKIDがでかくなるようにいろいろな努力をしていきたいです。個人としてはマルチに活動していきたいというか、バラエティだったらこの中では僕が率先していけると思うので、ラジオだったりいろんな媒体に出て、MADKIDを広められるようにしたいです。

SHIN 僕も今Twitterのフォロワー企画だったり、演技の仕事もやっているんですけど、いろんな個人の仕事を通してMADKIDに貢献したいですね。今年も多くの人たちにMADKIDを知ってもらえるように頑張っていきたいと思います。

LIN 僕はアニメがすごく好きで、その業界の中に少しでも関われることへの感謝は絶対に忘れずにいたいです。あとは去年の後半くらいから耕して、種をまいて、水をあげたものが、今年大きく咲くようにパフォーマンスを頑張るだけなので。感謝と自分と向き合うのを忘れずに今年も頑張っていきたいと思います。

YOU-TA 今年は見に来てくれるお客さんを増やしたいです。グループとして同じ方向を向いて前に進めているので、もっともっとMADKIDに多くのお客さんが来てくれるように頑張りたいなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
2ラッパー3ボーカルで構成される5人組ダンス&ボーカルグループ。2018年メジャーデビュー。2019年2月にリリースしたシングル『RISE」』TV アニメ「盾の勇者の成り上がり」オープニングテーマに起用され、YouTubeでの総再生回数は約2500万回に及ぶ。2020年9月に所属事務所を独立し、現在はメンバー自ら設立した事務所に所属して活動している。
https://columbia.jp/madkid/

RELEASE
『Interstella Luv』

配信デジタルシングル
http://lnk.to/MADKID_InterstellaLuv

日本コロムビア
2月9日 ON SALE