マジカル・パンチライン VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

マジカル・パンチライン『MAGiCAL SUPERMARKET』

■個人的には「ほんとは誰とも比べたりなんてしなくていいのに」っていう歌詞が印象的で。

清水 わかります。

小山 すごくわかります。

沖口 やっぱりアイドルをやっていると、どうしてもすぐ人と比べちゃうから。

浅野 知らないうちに誰かのそういう対象になっているだろうし、自分も誰かを対象にしている時もあるだろうし。仕方ないことなのかなと思うんですけど、それはアイドルじゃなくてもあると思うんです。だから、そういう人たちの気持ちを少しでも救える曲になれたらなと思います。

沖口 この歌詞をもらって、わたし自身、人と比べちゃってるなって気づきました。“ひとかけら”はネガティブな言葉も出てくるんですけど、心の拠り所になるような曲だと思います。

■「光の影で泣きそうな日々」という歌詞も、みなさんに当てはまるのかなと思うんですけど、この1年で泣きそうになったときはありましたか?

吉澤 私はめっちゃ泣きました。

■何で泣いたんですか?

吉澤 自分が思ったようにできなかったときとか。悔しい想いもたくさんしたし。でも嬉しくて泣いたこともたくさんあって。いろんな涙を流しました。

沖口 いちばん泣いてたね。

■吉田さんも泣くことはありましたか?

浅野 泣かないよね。

清水 うん、泣かないイメージ。

吉田 泣きそうになる時や、泣きたいと思う時はあるんですけど、人前では泣きたくなくて我慢します。

■1人でいる時は泣くことも?

吉田 家に帰ったら「今日は怒られちゃったから、ちゃんと次までにできるようにしなきゃ」みたいな感じで、できるだけプラスに考えるようにしていて。だから、泣こうとか泣きたいとかは思わないですね。

■しっかりしていますね。先輩4人はこの1年で泣くことはありましたか?

浅野 私は全然泣かなくなりました。この6人になる前は、苦しいっていう言葉じゃ表現できないくらい苦しいことがありすぎて、立っているだけで泣いていたんです。(笑) 学校でも座っているだけで泣きそうになって、先生から心配されるくらいで。そういう時期を経験したせいか、今年はそんなに重みのある涙はなくて、むしろ嬉しくて流す涙の方が多かったです。この2年で出し尽くしたみたいです。(笑)

■4人時代は(リーダーの佐藤麗奈が卒業、レコード会社との別れを経て)大変そうでしたもんね。

浅野 そうですね。去年は「泣かずに生きよう」が目標だったので、達成できたのかな。

■清水さんもだいぶうなずいていましたけど。

清水 私は今でも泣きます。家に帰って1人反省会をするんです。今日どうだったかなって、自然と考えちゃって、家の私とアイドルの私が会議するみたいな。それで「あー、絶対あの対応間違えたな」とか、新メンバーに対しても自分がうまく教えられなくてイラついたり、どう接すればいいかと戸惑ったり、「絶対嫌われたー!」とか思って。

沖口 めちゃめちゃ繊細じゃん!(笑)

清水 それで泣いてましたね。でも、次の日には忘れて、「おはよ〜、タピオカ飲も〜!」みたいな。(笑) だから泣いても立ち直りは早いです。

■アルバムでは4人時代にリリースした“Melty Kiss”と“ハルイロ”と“ONE”が「Album ver.」になっていますけど、再録したんですか?

吉澤 私と優良里ちゃんの声が新しく入って、6人バージョンになりました。

吉田 ソロで歌っている部分もあるので、ぜひ聴いてください!

■アルバムには移籍してからの曲が全部入っているんですよね。

沖口 全部入っています!この1枚を買えば今のマジカル・パンチラインを押さえられます!

■僕は“これから、私!”がいちばん好きなんですけど、それぞれ思い入れの深い曲はありますか?

浅野 私は“ONE”ですね。暗黒時代から引き上げてくれた曲というか。(笑) 当時の重かった雰囲気を一掃してくれる曲だったなと思っていて。いまのマジパンは心に訴えかけるような曲が多いんですけど、その最初の一歩を切り開いたのが“ONE”だったんじゃないかなって。シンプル・イズ・ベストというか、本当にストレートに伝える歌だし、パフォーマンスだし、だからこそ心に訴えかけられるようになっていると思うんです。ライブでやっていても楽しいですし、思い入れは深いですね。

清水 私は個人的な思い入れになっちゃうんですけど、“もう一度”をレコーディングするときに、今まででいちばん緊張したんですよ。スタッフさんからも「ガチガチじゃん」と言われて。でも、「カーテン閉めてみ?」って言われて、閉めたらめっちゃ歌えました(笑)。

■はい。(笑)

清水 しかも、後日音源を聴かせて頂いた時に、「うまくなったね」って言われて、「わー!嬉しい!」ってなった思い出の曲です。

■なんでそんなに緊張したんですか?

清水 私、“もう一度”を作詞・作曲してくださったナノウさんをニコニコ動画の時代から見ていたんです。

沖口 ほんとに個人的な思い入れのやつだ!(笑)

清水 それもあって気合いが入りすぎたというか。あと、もうひとついいですか?

浅野 欲張りだなぁ。

■どうぞ。(笑)

清水 “もう一度”は、私が中二病を発動したきっかけである「カゲロウプロジェクト」を作ったじんさんが褒めてくださったんですよ。「有線で良い曲流れていて、誰だろう?と思って調べたらマジカル・パンチラインって人たちだった。作曲家調べたらナノウさんで、納得した」って。もう、嬉しくて嬉しくて、これは本当に思い出深い曲でございます。すいません、個人的な話を。

■気持ちは伝わりました。(笑) 次は吉澤さんお願いします。

吉澤 私は“今日がまだ蒼くても”です。やっぱり加入して初めてのCDで、レコーディングもリリースイベントも全部初めてだったので、本当に思い出深い曲ですね。

■レコーディングもこれが初めてだったんですか?

吉澤 練習みたいな感じでやったことはあったんですけど、ちゃんとCDになったのは初めてだったので、すごく緊張しました。だから、めっちゃ棒読みです。(笑)

沖口 うちら4人でいう“Magiかよ!? BiliBili☆パンチライン”(デビュー作『MAGiCAL PUNCHLiNE』のリード曲)みたいな。

■今ではあんな棒読みは聴けない、みたいな?

吉澤 いまでも棒読みかもしれない。(笑)

■そこは個性ということで。(笑) 吉田さんの思い入れが深い曲は?

吉田 私は“ひとかけら”ですね。初めてコーラスをやったので、本当に緊張しました。あと私、「ほんとは誰とも比べたりなんてしなくていいのに」と歌っているんですけど、いつもは元気に歌うっていう感じだったので、どう気持ちを乗せればいいのかが分からなくて苦戦しました。

■まだ14歳ですし、そういう人生経験をしていないと難しいですよね。

吉田 そうですね。人生経験……。

■これからどう変化していくのか楽しみにしています。残りは小山さんと沖口さんですが……。

小山 私は“Melty Kiss”です。移籍して初めてのシングルだったんですけど、それまでマジパンには王道なアイドルソングが無かったので、楽曲を聴かせて頂いたときからみんなウキウキだったんです。「嬉しい!アイドルになれた!」って。(笑)

沖口 「とろけそうだって!」とか言ってはしゃいでたよね。(笑)

清水 ずっと「恋愛ソング欲しいね」って言ってたから。

小山 念願のアイドルソングを頂けたのが、すごく嬉しかったです。