マジカル・パンチライン VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

マジカル・パンチライン『MAGiCAL SUPERMARKET』

■じゃあ沖口さん、締めをお願いします。

沖口 私は“名もなきヒーロー”です。“もう一度”のカップリングなんですけど、この時期はいちばん気持ちが沈んでいたというか。ネガティブな意味じゃなくて、6人体制になってから、よりリーダーとしてしっかりやっていこうよっていう話をスタッフさんといっぱいさせて頂いていたんですけど、それが思うようにできなくて。今まで人を引っ張ることなんてなかったし、グループをまとめるっていうのも、自分の柄じゃないと思っていたので、リーダーってどうすればいいんだろう?というのをすごい悩んでいた時期で。

■そうだったんですね。

沖口 それが10月の東名阪ハロウィンツアーの時がピークだったというか。「引っ張っていくぞ」っていうのが空回りして、自己嫌悪に陥っちゃったんです。それでこの“名もなきヒーロー”が個人的にも好きだったので、日常生活の中でも聴いていたんですけど、イントロが流れ始めると自然と気持ちが前を向けて、次の日にレッスンでメンバーに会うと、5人はいつもと変わらなくて、自分だけ空回りしていたんだな、また頑張ろうって思えたんです。だから自分にとっても応援歌というか、元気に背中を押してくれる曲だなって。

■勝手に自分を追い込んでいたんですかね?

沖口 そうなんです、この1年間は特に。知らない間に自分で自分を苦しめていた部分があったのかなと。

■他のメンバーは沖口さんの変化に気づいていたんですか?

浅野 リハ中とかは耳に栓がついている感じでした。1人で考え込んでいて、自分の殻に入っちゃって。私たちが「何々は?」って言っても届いていなくて、1人で「やらなきゃやらなきゃ」って言っていて。

沖口 いっぱいいっぱいでしたね。リハのスケジュールも詰まっていて、いつも見てくださっているスタッフさんが立ち会えない時もあって、これはヤバいと思い込んじゃったんです。もっとメンバーに頼るべきだったなと、今になって気付けたので、次からはこれを教訓に頑張っていきたいなと。まだまだリーダーとしては成長が必要だなと思いますし。

■どうですか、リーダーの成長ぶりは。

清水 一般的に思い浮かぶリーダー像とは離れているんですよね。

浅野 「ほどよい」という言葉がいちばん合っていると思います。やっぱり個性が溢れているグループなので、この調理法じゃなきゃダメってなってしまうと、素材の味を台無しにしてしまうというか。キュってまとめすぎちゃうと、個性を隠しちゃう人たちだらけなので、そういう意味で優奈の「ほどよさ」は、マジパンのリーダーに向いているんじゃないかなと思います。

■沖口さんって温厚じゃないですか。怒ることもあるんですか?

沖口 あんまりないですね。

小山 基本怒らないよね。

浅野 逆に怒るのは珍しい。

清水 だから、使っていけばいいと思うよ。本当に言うことを聞かせたい時は。みんな「ヤバい、これ本気や!」ってなるから。

沖口 なるほどね。ここぞという時きに。

■温厚すぎていじられちゃうタイプですよね。

沖口 人間としては22年間、いじられ続けてきたので。(笑) でもメンバーが、リーダーだからといって距離を置くんじゃなくて、ガンガンいじってきてくれる事で、この個性溢れるメンバーの中で、あんまり特徴のない私がいじられ役というキャラクターを確立できているのかなって思っていて、それはみんなのおかげだなと思います。

■メンバーみんなでミーティングをすることもあるんですか?

沖口 そこまでしないですね。改めて2年目に入るので、そろそろした方がいいなとは思っていますけど。パフォーマンスの事とか、リーナも先輩として言ってくれていて。他のメンバーも、それぞれ自分の出来ることを周り子に教えていたりするので、基本的にはいつも通りのマジパンでいいんじゃないかなと思っています。

■今後の話も出たところで、3月8日には結成4周年ライブも控えていますけど、意気込みを聞かせてもらえますか?

浅野 デビュー当時の曲から、今回の『MAGiCAL SUPERMARKET』の曲まで、私たちの楽曲全曲を披露します。覚えなきゃいけない事もたくさんあるんですけど、クオリティは抜かりなく、妥協しないように、みなさまを楽しませられるように頑張りたいです。

■しばらく聴けていなかった曲も聴けるいい機会ですね。

浅野 そうですね。でも「懐かしい」じゃなくて、「新しい」という感じで見て欲しいです。6人バージョンに変わる曲も多いので。

吉澤 私たちは振りを覚えるところから始まります。

吉田 がんばろうね。

■吉澤さんは確実に泣きそうですよね。

吉澤 ちょうど学校のテストもあるんですよ!

沖口 いつもテストの時期だよね。

吉澤 ワンマンのことも考えなきゃいけないし、テストで覚えることもたくさんあるし、確実に頭がキャパオーバーになって泣くと思います。未来が見えます!(笑)

Interview & Text:タナカヒロシ

PROFILE
2016 年2 月19 日結成。沖口優奈・浅野杏奈・清水ひまわり・小山リーナ・吉澤悠華・吉田優良里からなる6 人組アイドルグループ。2016 年7 月ミニアルバム『MAGiCAL PUNCHLiNE』でメジャーデビュー。2019 年2 月より 6 人体制での新生マジカル・パンチラインがスタート。同年10 月9 日にリリースした移籍第三弾シングル『もう一度』はオリコンシングル週間ランキング7 位を記録し、グループとしても最高位を獲得した。2020 年2 月19 日の結成4 周年記念日に1st フルアルバムをリリースし、3 月8 日には4 周年記念のワンマンライブをヒューリックホール東京にて開催。
http://magipun.com/

RELEASE
『MAGiCAL SUPERMARKET』

マジカル・パンチライン『MAGiCAL SUPERMARKET』

初回限定盤(CD+BD)
MUCD-8140~41
¥5,000(tax in)

マジカル・パンチライン『MAGiCAL SUPERMARKET』

通常盤(CD)
MUCD-1446
¥2,000(tax in)

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