■“花言葉の唄”では、山田参助さんとデュエットされていますが、これもまた面白くてびっくりでした。
町 参助さんの歌声が趣があるから、亡くなった方とのコラボみたいになっていて。(笑)
■まさに時を越えて！って感じで、原曲に歌を重ねていらっしゃるのかと思いました。
町 「伝説の歌手とのコラボ！」みたいな？(笑) しかも私の声もよくわからない感じで、何時代と何時代の人がコラボしてるのか……謎の多い1曲ですよね。(笑) 可愛いらしいデュエットソングではあるんですけど、こうしてフックのある1曲になって嬉しいです。
■不思議な感覚に陥る1曲だし、1枚を通してそういう感じもありますが、いろんな世代の方が楽しめるアルバムになりましたね。
町 若い世代の方とか、流行歌に触れたことがない方もきっとたくさんいると思うんですけど、古めかしいから自分には合わないだろうとか、そういう先入観は取りのぞいて、新しい曲として楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
■このアルバムを作られて、いろいろな発見もあったんじゃないでしょうか？
町 とにかくめちゃくちゃ勉強になりました。ちょっと言い方はよくないのかもしれないですけど、もっと暗い歌ばかりかなって勝手に思っていたんです。曲のテーマや構成も含めて、自分にフィットする曲ってそんなにないんじゃないかなって。でも実際に歌ってみたら、励まされたりもしたし、新鮮だったし。テーマや構成やアレンジもやっぱり工夫して作られているんですよね。どの曲も大衆的で、みんなで聴いて、みんなで歌うっていう性質を持った曲で。私も曲を作る時は、通好みのものより、単純明快でいろんな人に一緒に歌って欲しいと思いながら作っているので、“青い山脈”のように、みんなが知っていて、みんなが歌える曲にすごく憧れるんです。なので、このアルバムの曲も聴いて、覚えて、一緒に歌ってもらえたら嬉しいし、このアルバムを経て、次に自分がどういう曲やアルバムを作るのかが楽しみです。
Interview & Text：藤坂綾
PROFILE
シンガーソングライター。作詞、作曲、編曲を行う。1991年5月28日生まれ。東京都出身。2010年からライブ活動開始。2015年6月24日、メジャー1stアルバム『ア、町あかり』をリリース。その後も「リスペクトするアーティストから曲を頼まれた」という設定で勝手に曲を書き下ろしたコンセプトアルバム『あかりの恩返し』など、コンスタントにアルバムをリリース。2018年に石野卓球氏とのコラボで『もぐらたたきのような人（石野卓球氏リミックス）』を10 インチアナログ盤でリリース。その他、アーティストへの楽曲提供、衣装制作、イラストデザイン、紙芝居制作、コラム連載なども行う。
https://mcakr.com/
RELEASE
『それゆけ！電撃流行歌』
COCP-41255
￥2,500（tax in）
日本コロムビア
10月21日 ON SALE
『別冊！電撃流行歌』
COKM-42967
配信リリース
日本コロムビア
10月28日 ON SALE
