今回のシングルに収録した4曲は全部リード曲でいいくらいのクオリティの曲が揃っている。
ピアノサウンドを主体とした楽曲を武器に活動する5人組アイドルグループMirror,Mirrorが、5月7日に2ndシングル『Brightness』をリリース。Mirror,Mirrorの楽曲全てを作曲する慎之甫が作詞・編曲を手掛ける表題曲の“Brightness”は、聴く人にとっていろいろな角度から捉えられる前向きな歌詞と、シンガロングとドロップセクションが印象に残る。Mirror,Mirrorにとって初めての試みとなる一曲になっており、次のステージへのステップアップとなる曲になっている。今回は巴月もえ、李縷さき、紫煙りん、雲丹うに、星野まおの5人に、今作の制作についてや、各曲の魅力、“Brightness”のMV撮影の裏話などについて話を訊いた。
■まずは自己紹介と一緒に、最近ハマっていることや注目しているものを教えてください。
李縷 李縷さき(りるさき)です。私が最近ハマっているのはもずく酢です。もずく酢を毎朝1パック飲むのが習慣になっています。
雲丹 雲丹うに(うにうに)です。私はサプリメントを寝る前に4種類くらい飲んでアンチエイジングを目指しているのと、K-POPアイドルのILLITというグループにハマっています。私は今までCDを借りたことしかなかったんですけど、人生で初めてタワーレコードでCDアルバムを買いました。最近ではサブスクで聴けるので、アルバムはすごく凝っていて、中にトレカやフォトブックが入っていたりして、世界観もすごく可愛かったのでお部屋に飾っています。毎日YouTubeで更新される動画やショートなどもチェックして、毎日見て癒やされています。
紫煙 紫煙りん(しえんりん)です。私は筋トレすることにハマっています。今の新衣装はお腹が隠れるタイプなんですけど、お腹が出る衣装もあったりするので、腹筋を割るのが目標です。今は11時線が入るように頑張っています。ゆくゆくはシックスパックで割れるように頑張ります。
巴月 巴月もえ(はづきもえ)です。私は絶対に言えないだろうって思うようなラップに挑戦することにハマっています。今までは聴き流していたんですけど、私は滑舌が悪いので、それが良くなるように練習も兼ねて頑張っています。あと、サンリオのウエハースのお菓子にカードが入っているんですけど、推しキャラの「ウサハナ」ちゃんがなかなか出なくて、最近はそれを1日3個くらい買うのにもハマっています。(笑)
星野 星野まお(ほしのまお)です。私は今ちょうどサンリオ総選挙をやっているので、推しキャラの「はなまるおばけ」に毎日投票することにハマっています。去年デビューしたばかりのキャラなのに去年の総選挙でも8位だったので、今年はもっと上位に行けるんじゃないかと期待しています。私の個人的な目標は、サンリオのいろいろな定番キャラが一緒になっているグッズとかに、はなまるおばけも仲間入りさせるのが目標です。
■なるほど。サンリオの神セブンみたいなところに、その「はなまるおばけ」も入って欲しいんですね。(笑) では、このグループのコンセプトや特徴などを教えてください。
紫煙 Mirror,Mirrorは、ピアノコアというジャンルを掲げていて、アイドルっぽさもありつつ、普段はアイドルの曲を聴かないような人たちにもちょっと聴いたらひっかかるようなフレー
ズが入っていたり、ピアノの音が際立つような楽曲が特徴のグループです。また、楽曲の幅も広くて、可愛い系の曲もあればカッコいい曲もあって、私的に気に入っているのは、変拍子や転調が入っているような少し変わっている曲が好きです。あとはメンバーそれぞれの個性を大事にしていて、メディアでいろいろな面が見られるのも特徴かなと思います。
■ちなみにグループ名のMirror,Mirrorにはどんな意味が込められているのでしょうか?
紫煙 先程の個性というところにもつながるんですけど、「メンバーそれぞれが自分自身としっかり向き合って表現していく」という意味で、鏡をモチーフにしています。あとは白雪姫からのイメージもあるみたいです。
■他のグループに比べて自分たちの強みはなんだと思いますか?
巴月 他のグループに比べると振り付けがしっかりしていると思います。よく振り真似しやすい振り付けがあると思うんですけど、Mirror,Mirrorは結構がっつり踊って、歌っているので、きっと見ている人たちもパフォーマンスに見ごたえがあって楽しいんじゃないかなと思います。
雲丹 楽曲の音の厚みとかもあって、しっかりしていると思います。業界でもよく楽曲派と呼ばれたりもしますけど、楽曲派の中でも音の使い方とかが凝っていて、個性が際立っていると思います。でも楽曲重視じゃない人たちにも刺さるようなキャッチーさもあって、アイドルソングが好きじゃない人たちにも聴きやすいという、ちょうどいい位置にいるのが強みかなって思います。
紫煙 あとは汗かな……。(笑) 私がこの中では一番って言っていいくらい、めっちゃ汗をかくんですけど、Mirror,Mirrorの曲って譜割りが変わっている曲が多くて、歌詞も詰まっているし、それを歌いながらの振り付けがめちゃくちゃ激しくて。それをみんな全力で踊っているので、汗は他のグループには負けない気がする。
■そうなんですね。今作の2ndシングルの表題曲“Brightness”ですが、初めて聴いた時の感想はいかがでしたか?
李縷 初めて聴いた時、すごく綺麗な曲だなと思いました。最初の印象はメロディーがすごく明るくて清楚で楽しいイメージでしたね。
雲丹 サビの前にブレイクというか、メロが途切れるところがあって、それがあまり今までの曲にはない感じだったので、こういう曲好きだなって思ったのと、最後の方の決意しているかのような歌詞がすごくいいなと思いました。
紫煙 この曲を初めて聴いた時の全体的な印象としては、明るく優しくて背中を押してくれるような曲だなと思いました。細かいところでいうと、私はBメロが好きです。
巴月 最初に思ったのは「歌いたいパートがめっちゃあるなぁ」って思いました。今までの曲よりも好きな部分が多いんだと思います。あとは別アレンジとかしても面白い曲かもしれないなと思いました。ロングトーンのところとか。
星野 私もすごく綺麗な曲だなって思いました。なんか心が洗われる感じがしました。
■“Brightness”の歌詞で気に入っているフレーズや歌の聴きどころを教えてください。
李縷 曲の最後で私が歌っている部分なんですけど、「鏡を見て頷いた 明日はもう怖く無いから」のところなんですけど、1番のAメロでは自信がないというか、少し不安げで迷っているような歌詞だったんですけど、最後のこのフレーズでは自信を持って「いくぞ!」っていうのが表れている歌詞になっていて、そこを自分に任せてもらえたのが嬉しかったです。一生懸命練習も頑張ったし、すごく印象に残っています。
雲丹 私は2番の「等身大で応えた本音」という歌詞が、1番の「背伸びしてついたあの日の嘘」と対比されていて、1番では自分のことを少し大きく見せようと背伸びして虚勢を張っているような感じだったけど、2番ではようやく等身大で、まさに鏡に映っているそのままの自分を出せるようになって素直になれたっていう、感情の流れというか、心情の変化が描かれているのがすごくいいなと思いました。
紫煙 好きなところがいっぱいあり過ぎて選ぶのが難しいですね……。自分の歌割りで、歌い出しの「錆びついた世界も 全部馬鹿みたいだ」と、オチの部分の「錆びついた世界で 生きていたいんだ」のところなんですけど、自分たちが今いるところを「錆びついた世界」と表現しているのってちょっと皮肉じゃないですか。でも、この歌の中でいろいろなことに気づいたりして、それでもここで「生きていたいんだ」って最後に言い切るところがすごく好きだし、私自身の想いとして歌える歌詞になっています。あと、サビの「雲の切れ間から射す歌は 絶え間なく響く讃美歌の様に」のところはユニゾンで歌っているんですけど、音と歌と歌詞が合わさって、本当に賛美歌を感じさせるところがすごく素敵だなって思います。
巴月 私も賛美歌のところで、サビの始めの「さぁ高らかに声をあげて」のところがすごく音に合っていていいなと思いました。あとは「ねぇどうして、ねぇどうして……」とか、「笑って、笑って」とか、問いかけている感じの歌詞は感情がとても入れやすくて、歌っていてもすごくいいなと思います。
星野 私は1番も2番もサビがまるっと全部好きです!(笑)
■シンプルな答えですね。(笑) では、この曲のレコーディングでのエピソードや、苦労した点などがあったら教えてください。
紫煙 レコーディングはずっと苦労してるから、どこって言えないな……。(笑)
巴月 でもこの曲はサビの音がずっと高いから、それをキープするのがめっちゃ大変です。あとはライブで踊りながら歌うと、振り付けも激しいから息継ぎとかもすごく難しいんです。どこでブレスすればいいかわからなくなって苦しくなる時があります……。(笑)
■確かに振りとかも入ると運動量も多いので大変そうですよね。“Brightness”の振付けで注目して欲しいポイントはありますか?
雲丹 サビの振りは手だけでもみなさんも真似しやすいと思うので、一緒にやっていただけたら楽しいかなと思います。でもMirror,Mirrorの曲って歌詞に沿った振り付けが多くて、歌詞に合わせて背中を叩く振りがあったり、羽ばたいているような振りがあったりするので、そこも見どころだと思います。
■今作のMVの見どころはいかがでしょうか?注目ポイントを教えてください。
李縷 ひとりひとりのダンスシーンが見どころですね。スタジオでも屋外でも撮影しましたし、この作品の中でいろいろな表情が見れると思います。あとは布?を使った演出もポイントですね。(笑)
雲丹 布が風でひらひら揺れたりね。(笑) 今回のMVは2日間かけて長々と撮影したので、髪型とかも2日間に分けて2種類やってもらったし、いろんなパターンの映像を撮ったので観ごたえがあると思います。歌詞に合わせて葛藤しているシーンもあったり、でもサビは明るいので布がなびくスタジオで爽やかにみんな笑顔で踊ったので、その対比にも注目して下さい。
紫煙 今回は今までのMVとは違って、割とみんなのナチュラルな表情が見られると思います。キメ顔というよりも自然に笑っている顔が多く使われている気がします。ダンスシーンも布があったからみんなで「キャーキャー」言いながら笑って撮影していたので、そこが見どころかな。
巴月 スタジオでの撮影の時は衣装を着ていたけど、ロケ撮影の時は私服での撮影だったので、全然雰囲気が違う感じで別人みたいだったので、そのギャップも楽しいかなと思います。
星野 布に負けずに平然とした顔で頑張ったので、そこを見てほしいです。
紫煙 いや、別に私たち布と戦ってるMVじゃないから!(笑)
星野 布をなびかせるのにすごく風を吹かせていたので、その風に負けないように頑張りました。