■それでは今作のカップリング曲についてもお話聞ければと思います、まずは“–thymia”の聴きどころを教えてください。
李縷 “–thymia”は、“Brightness”とはまたうって変わって、Mirror,Mirrorのカッコいいところを見せた曲だと思います。イントロとか、サビ前とか、落ちのところとか、ところどころにピアノの音が入っていて、Mirror,Mirrorらしさを感じられると思います。
雲丹 この曲はカッコいい楽曲ではあるんですけど、Aメロはちょっと暗い感じで始まるんです。でもサビでは一気に弾けて広がる感じで、そこのコントラストがすごく好きです。間奏の部分のダンスシーンもカッコよくて好きです。あと、私とりんちゃんで間奏前に掛け合いをしている「燃えだす 溶け出す 溶け出して眠る」のところは、音も左右に振っていたりして耳心地も良くてカッコいいので、ぜひ聴いてみてください。
紫煙 今回のシングルに収録した4曲は全部リード曲でいいくらいのクオリティの曲が揃っているのでどれもカッコいいんですけど、“–thymia”はイントロからピアノの後ろで小気味のいいドラムが鳴っているところも好きだし、あとは歌詞に合わせていろいろなギミック音も入っていて、「青い鳥が飛び出す」のところでは鳥が羽ばたく音が入っていたり、さっきの「燃えだす 溶け出す」のところも「パチパチ」と焚き火の音が入っていたりするんです。そんなちょっとした遊び心にも注目して聴いてもらえたらと。今まであまりやってこなかったんですけど、サビを一人ずつで回していくやり方も新鮮でいいと思います。歌っているメンバーがその歌詞を歌うことの意味も考えて聴いてもらえると、より楽しめると思います。
巴月 “–thymia”は、自分ではちゃんとリズムをとっているつもりでいたんですけど、実はとれていないんですよ。(笑) ライブで歌うとよく分かるんですけど、自分なりにリズムをとってい
ても途中でズレてくるんです……。ライブでみなさんも一緒にリズムをとってもらって、一緒に「難しいー!!!」って共有しましょう。(笑) この曲は本当に難しくて。
星野 この曲は暗いと見せかけて実は明るい曲なので、落ち込んでいる時なんかに聴いてもらうと元気が出ていいと思います。
■続いて“Find out”ですが、この曲はブラス音なども鳴っている疾走感のある爽やかな曲でしたが、この曲を初めて聴いた時の感想はいかがですか?
李縷 “Find out”は、歌詞の内容が自分たちの普段の活動や、ライブをしている姿などが投影されていて、そのまま歌詞に落とし込まれていると私は感じています。等身大の私たちの気持ちを歌える曲だと思いますし、聴いてくれる人も何かに向かって頑張っている人はすごく共感してもらえると思います。
雲丹 この曲は明るくて弾けるような元気曲で、歌詞も「動き出せ」から始まるし、結構みんなで一緒に歌うパートが多くて、歌い出しもそうだし、サビの最後も全員で歌っているので、ライブでも「みんなに届けるぞ」っていう私たちの意思が伝わると思います。ぜひみなさんもそれを受け取りにライブに来てください。
紫煙 “Find out”は真正面からぶつかるような明るい曲で、ブラスの音が入っている曲は過去にもあるにはあったけど、ここまでそれが前面に出ている曲は初めてなので、今までとはまた違った真っ直ぐなMirror,Mirrorが届けられるんじゃないかと思います。どう受け止めるかは人によると思いますが、私はこの曲はめっちゃアガるので好きです。
巴月 この曲は振り付けがめっちゃ簡単でとにかく覚えやすいです。本当に一度見たら猿でも分かるような振りなので。(笑) 初めて聴く人でも一緒にノレて楽しい曲だと思います。
星野 私は“Find out”はあらためての決意の曲だと思って歌っているので、みなさんもそういう気持ちで聴いてください。
■最後はエレクトロ感の強い曲“イサナ”ですが、こちらの曲はいかがでしたか?
李縷 “イサナ”は今までのMirror,Mirrorにはなかったような曲で、レコーディングが本当に難しかったです。リズム感とか譜割りも難しくて、ついつい早口になっちゃうんです。きっとみなさんも1回や2回聴いたくらいじゃ覚えられないと思うので、たくさん聴いてほしいです。ライブでやっていくうちにまた感覚も変わっていく曲なのかなと思います。
雲丹 “イサナ”は、最初は音数が少なめの静かなAメロから始まって、サビですごく疾走感が出る感じで、歌詞も「駆け抜ける 超スピードで」と言っているので。“イサナ”は「白鯨」のことを指しているんですけど、白いクジラってなんか儚くて今にも消えちゃいそうだけど、意思を持って真っ直ぐ進んで行く感じがして、その表現が絶妙だなと思いました。個人的にはAメロがすごく低くて、私は低い声だと声量があまり出なくて大変だったんですけど、頑張って練習して最近やっと出るようになってきたので、ライブでは注目して聴いてください。
紫煙 “イサナ”は今までのMirror,Mirrorにはなかった音をたくさん使っていて、みんな音の方に注目して聴いてくれている人が多いと思うんですけど、こういう曲の歌詞ってすごく難しいと思っていて、ちょっと抽象的になってしまうというか、鮮明ではないと思うんです。私はレコーディングの時に、全部の歌詞を書き出して、自分なりにストーリーを組み立ててみたんです。
みなさんも同じようにやってもらったら、クジラが誰で、君が誰で、どこの僕が自分で、ってやってみるとちゃんとメッセージが伝わるので、初めは音で楽しんでもらったら、歌詞もちゃんと理解してもらいたい曲ですね。クジラがキーですよ。(笑)
巴月 私だけかもしれないんですけど、私はこの曲に勝手に自分でリズムをつけちゃうんですよ。なんかAメロとかBメロが自由な感じなので、個人個人で自分なりのリズムがとれる曲だなと思います。それぞれの楽しみ方ができる曲です。
星野 “イサナ”はなんかちょっと変わっている曲で、私は好きだなって思いました。SNSでのみんなの反応もこの曲が一番多かったと思うので、まだお披露目はいつかわかりませんけど、楽しみにしていてくれたらと思います。その時は期待を裏切らないパフォーマンスをしたいと思います。頑張ります!
■では最後に誰か代表して、5月20日に行われる新宿BLAZEでのワンマンライブに向けての意気込みと、読者に向けてメッセージをお願いします。
雲丹 5月20日には新宿BLAZEでワンマンライブがあるんですけど、実はちょうど一年前の去年の5月にも同じ場所でワンマンライブをやっていて、その時はソールドアウトできなかったんですが、今年はちゃんと達成できるようにみんな頑張っているので、ぜひこれを読んだみなさんも気になったら観に来てほしいです。まだまだこの5人で頑張っていきたいので、その意志と、この一年間頑張ってきた成果と、私たちの成長を見せられるように頑張ります。「Mirror,Mirrorの楽曲とパフォーマンスはこんなに素晴らしいんだ」って言うことを多くの人に知ってもらえたらと思っています。期待以上のパフォーマンスをお約束しますし、今回新曲も4曲加わって、また今までとは違ったMirror,Mirrorもお見せできると思いますので、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
Mirror,Mirror(通称ミラミラ)は、ピアノサウンドを主体とした楽曲を武器に活動する5人組アイドルグループ。「自分を受け入れて自信を持って表現する」という意味を込め、活動に関わるあらゆるものに鏡をモチーフとして取り入れている。ピアノサウンドを主体とした音楽性が特徴で、数々のアイドルソングを手がけてきた慎之甫(VONOBA inc.)が全楽曲の制作を担当している。2022年1月にステージデビューを飾って以降、数多くのライブやイベントに出演している。2023年11月、ミニアルバム『MIRAISM03』をリリース。
https://www.mirror–mirror.com/
RELEASE
『Brightness』

通常盤(CD)QARF-60251
¥1,200(tax in)
rockfield
5月7日 ON SALE