NGT48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■SHOWROOM選抜の中では木本さんが唯一の研究生ですが、レコーディングの時はいかがでしたか?

木本 私は歌うことが好きなので、レコーディングをしている時間はもう夢の時間でした。先輩方4人が先にレコーディングしているのを見学してから1人でやるっていう形だったので、緊張もしたんですけど、楽しい気持ちの方が勝っていて。「この時間終わらないで」って思っていました。

■研究生の楽曲“キスをちょうだい”も収録されています。これはどんな楽曲になったと感じていますか?

木本 3期生の中では私が一番年上で今19歳なんですけど、3期生の年齢ではちょっと大人な歌詞なのかなと思っていて。それを背伸びをして大人に歌い上げる3期生を見ていただければなって思います。(笑) 14歳の子もいるんですけど、「華奢なグラス 何杯目で」っていうパートをその子が歌っているんですよ。現実ではNGですけど、そこも見どころかなと思ったり。(笑) 先輩方の研究生時代の楽曲とは一味違う感じだと思います。多分ファンの方たちもタイトルからして楽しみにしていただけているのではないかと思います。

■3期生は加入して半年程が経ちましたが、この半年間の日々はどんな時間でしたか?

木本 最初、合格発表からレッスンが始まるまではちょっと期間が空いていて、なかなか実感が湧かなかったんですけど、いざレッスンが始まったらすぐ「県民会館でお披露目があります」みたいな感じで。何ヵ月か前までは普通に学校に通っていた11人が、そういう大きい舞台でお披露目させていただけるってことに驚きましたし、この半年間はすごく早かったです。それでお披露目が終わって、ファイナルにも出させていただいて。終わったら劇場公演があって、19年間生きてきて一番充実している期間でした。今も含めてなんですけど。

■1期生にとっては後輩が増えて、2期生にとっては初めての後輩ができたことになりますが、中井さんと古舘さんは感覚の変化などもありましたか?

古舘 私は今まで学校とかでも後輩と一緒に何かするような機会があんまりなかったので、ちゃんとした後輩っていうのが3期の子たちが初めてで。初めはどう話したらいいかもわからなかったですし、優菜ちゃんは私より一個年上なんですよ。(笑) そういうのもあって、接し方とかどうしたらいいんだろうなって思ったんですけど、優菜ちゃんとかは自分からどんどん話しかけてくれるので、すごく話しやすいなと思っています。あと、今までになかった感情が私の中に芽生えたんです。(笑) 3期の子たちのパフォーマンスとかを見ると、愛おしいとはまた違うんですけど、「頑張って欲しい、可愛い!」ってなって。それは今までの私になかった感情だなって思いました。あとは3期の子たちが来てくれたおかげで、自分の気も引き締まりました。背中で見せるといいますか、ちゃんと教えてあげられるようにならなきゃいけないなと思っています。

中井 個人的には、初めての後輩だった2期生が入ってきたタイミングは、東京での活動が多かったりしてあんまり一緒にいられなくて。だから当時は名前も覚えていないんですよ。(笑) 2期に関してはなにもしてあげられなかったのが心残りでもあって。だから3期生の時はオーディションから見させていただいているんですけど、もう赤ちゃん。(笑) 私たちよりもすごく若い子たちがたくさん入ってきて、見ていて可愛いなっていうのが一番ですね。でも2期も3期もそれぞれの期の個性みたいなものが出てきているなっていう感じはするので、何の心配もなく見守っています。「楽しくやってね!」っていう。お局さんみたいになっちゃっていますけど。(笑)

■(笑) ちなみに木本さんから見て、今隣にいるお2人の印象というと?

木本 私はNGT48の1期生さんがお披露目された時から、りかさんに一目惚れだったんですよ。そのりかさんの口から私の名前が出たりとか、こうやって一緒に取材をさせていただいたりとかして、もう夢のようです。見習っていきたいなって思います。

中井 見習わなくていいところもたくさんあるんですけどね。(笑)

木本 あはは。(笑) あおさんは今までのNGT48の活動を見させていただいた時は、妹キャラみたいな印象だったんですけど、私たちが入ってみたら、もうしっかりされすぎているなって。頼りになる先輩で、仲良くしていただきたいなって思っています。

古舘 はい。(笑)

中井 まだちょっと距離感がある。(笑)

■そして中井さんがプロデューサー兼メンバーでもあるユニット、CloudyCloudyの新曲“チョコレートで眠れない”も収録されています。今回はCloudyCloudyも新メンバーが加わって新体制になっていますが、このメンバーをピックアップした理由はなんですか?

中井 このメンバーにした理由っていうのは、バランスを見てっていう感じだったんですけど、最初の候補にもあがっていたみは(奈良未遥)と、紗彩(川越 紗彩)を入れて。3期の中から選んだのは、3期の中でも女の子のファンを多く持っている子を増やしてあげたいっていう気持ちもあって、この子たちだったらその資質があるんじゃないかみたいなのを見て入れました。さっきも言った通り、3期生はオーディションから見させていただいていたので、雰囲気と可愛さをアピールする仕方とかを見て、この2人(北村優羽、柴野夕葵)がぴったりじゃないかなと思って選ばせていただきました。

■新しい体制になっての雰囲気はいかがですか?

中井 最初の頃のくらくら(CloudyCloudy)って、すごく儚くて、触ったら消えちゃいそうな雲みたいな雰囲気が可愛いなと思って作ったんですけど、それゆえにMCがへたくそで……。(笑) ふわふわしていてずっと地に足がついていないみたいなメンバーたちばっかりだったので。まぁそれが可愛いみたいなところもあったんですけど、またちょっと違うスパイスとして新メンバーも入れて。例えば紗彩は元々クールな見せ方をしている子だったんですけど、くらくらに入ったことによって、自分の可愛い部分を引き出してくれたら嬉しいなっていう気持ちも込めています。だから新体制になってからは、ふわふわなだけじゃなくて、ちょっと芯のある、ディズニープリンセスみたいなのを目指していきたいなって。夢があって、目に光があって、キラキラしている女の子みたいな、憧れの女性像として見て欲しいなと思って、このメンバーにしましたね。

■グループの雰囲気も大きく変わったんですね。“チョコレートで眠れない”は、そんな新しくなったくらくらのカラーにすごく似合っている楽曲ですね。

中井 そうですね。気の強いツンデレちゃんみたいな子が主人公の曲になっています。「ちょっと可愛くセクシーに、自分のこと可愛いと思って、あざとく歌って」って言ったんですけど、3期の子たちは初めてのレコーディングだったので、要求が高すぎて顔面蒼白になっていて。(笑) ちょっとびっくりさせちゃったかなと思ったんですけど、でも本当にそういうイメージで。女の子って「自分可愛いでしょ?」って思って見せている時が一番可愛く輝くと思っているので、この曲は本当にその通りに、わがままにセクシーに可愛くみたいなのがコンセプトかなって思っています。

■2022年ももうすぐ終わりますが、改めて今年を振り返ってみてどんな1年でしたか?

古舘 今までで一番早く過ぎ去った1年でした。NGT48としての活動が充実した感じがあって。メンバー個人での仕事もすごくしているなっていう印象もあって、それぞれの特技とか、好きなことを活かしていろんなメディアに出たりとか、それぞれの場所で頑張っているのがすごく素敵だなって思います。私自身だと、ピアノを弾かせていただく機会がすごく多くなって、そういう部分でもファンの方たちにも、また新しい方法で楽しんでいただけるようになったんじゃないかなと思います。いろんな活動をさせていただけたのが今年はすごく嬉しかったです。

木本 私は高校3年生の冬にNGT48のオーディションを受けて、NGT48に入ったら進学しない、入れなかったら進学するみたいな、本当に人生の分岐点で1月から3月までを過ごして。念願のNGT48に入ることができて、そこから12月まではギュッと凝縮された日々を過ごさせていただいてましたし、ずっと夢見たアイドルになれて、今すごく幸せです!

■中井さんはいかがですか?

中井 歳取ると1年って一瞬ですよね……。(笑) でもやっぱり年内にアルバムとシングルが出せるのってすごく嬉しいなって思って。コロナ前とかはこのペースだったんですけど、それが当たり前のことではないので。やっぱりアルバムで一区切りついて、グループ的にもまた新たなスタートが切れるんじゃないかなと思っています。私ももう長くいますけど、もっとNGT48っていろいろできるんじゃないかなって思っていることがたくさんあって。アルバムを出したあたりくらいから、「グループとしてこういうことやりたい」みたいなのがふつふつと出てきて。来年はもっとツアーでいろんなところを回ってみたいとか、シングルでこういう曲を出してみたいっていうのがあるので、それを叶えられるように頑張りたいなと思います。

■改めて来年に向けての目標や展望をそれぞれ教えてください。

古舘 コンサートをたくさんやりたいなって気持ちが強いです。今回初めてツアーをさせていただいて、ファンの方とかメンバーとの絆もツアー期間中に感じることができましたし、そういうのをもっとステージを通して深めていけたらいいなと思います。

木本 私は今のNGT48に3期生の新しい風を吹かせられる年になったらいいなと思います。3期生の中にも結構個性があるので、それも活かしつつ。あとは私、夢ノートっていうのを書いていて、「劇場公演をしてみたい」とか、「コンサートに立ってみたい」みたいなのをずっと書いているので、そこに書いてある夢を一つでも多く叶えられる年にしたいです。

中井 グループとしてはさっき言った通りなんですけど、個人の当面の目標としては、3期だったり、2期だったり、今後グループの中心になってくれるみんなにバトンを渡せるようなことがあればいいなっていう感じです。それにたくさん盗んで欲しいです。私はやりたいことをやらせていただいてきた身なので、そういう経験とかも含めて、なにか後輩に渡せるものがあればいいなっていうのが一番の目標ですね。私から何かを言うとかではないんですけど、見て覚えて実践して、もっとNGT48を大きくしていって欲しいなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
作詞家・秋元康氏プロデュースによる、2015年に日本国内に5番目に誕生したAKB48の姉妹グループ。活動拠点となる新潟県のNiiGaTaから、グループ名は「NGT48」と命名された。グループカラーは、新潟県の鳥である朱鷺(とき)の色と雪国であることから、赤と白を基調にしている。2015年8月に、新潟市内の歴史博物館みなとぴあ前広場にてお披露目。2016年1月には、新潟市の中心地・万代にある商業施設LoveLa 2(ラブラ2)に専用劇場がオープンし、劇場公演がスタート。以降、そこで行われる劇場公演をメインに、新潟県内で行われるイベントに出演するなど、地元貢献・地域密着をテーマに活動している。2017年4月に『青春時計』でメジャーデビュー。2020年、ユニバーサルミュージックEMI Recordsへ移籍。メンバーは2022年11月1日時点で、1期生6名、ドラフト3期生3名、2期生8名、研究生11名の計28名が所属している。
https://ngt48.jp/

RELEASE
『渡り鳥たちに空は見えない』

Type-A(CD)
UPCH-80583
¥1,047(tax in)

Type-B(CD)
UPCH-80584
¥1,047(tax in)

劇場盤(CD)
PRON-5100
¥1,047(tax in)

NGT48 Official CD Shop限定盤(CD+エムカード)
PRON-5101
¥1,676(tax in)

EMI Records
12月28日 ON SALE