NGT48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■ちなみにみなさんは、個人的な「花火」の思い出というと、どんなものがありますか？東京では手持ち花火ができる場所も限られていますが……。

佐藤　夏休みやお盆休みに親戚で集まって、ご飯が終わってひと段落してからやる花火が夏の醍醐味というくらい、新潟県民にとって花火はすごく身近な存在です。

北村　隣の家の子が突然玄関チャイムを「ピンポン」して、「花火やろう！」みたいな感じのことは結構ありましたね。「まだお風呂に入っていないから後でね～」みたいなこともよくあったり。(笑)

■普通はお風呂入る前に花火をやりませんか？(笑)　服とか髪が煙臭くなるから。

北村　確かに。(笑)　でも友達と「お風呂入ってからね」とか、「ご飯食べてからね」みたいなやりとりをしていたのが、今思うとすごく貴重な機会だったなと思います。すごく懐かしいです。

西潟　私は中村歩加ちゃんと本間日陽ちゃんと大滝友梨亜ちゃんの一期生組で、海で一緒にバーベキューと花火をしたことがあります。シンプルに「ある夏の思い出」です。(笑)

■そういうシンプルな思い出が一番羨ましくなりますね。(笑)　小越さんはいかがですか？

小越　私も手持ち花火を毎年やっているんですけど、線香花火って、こう、ひとりの空間で集中してやるじゃないですか。なので、線香花火をやりながら、自分の中で「あと5秒線香花火の火球が落ちずに持ちこたえたら、きっと将来お金持ちになれる！」みたいな、地味な賭け事をしています。(笑)　それで火球が落ちちゃったらすっごい落ち込みます。

■落ち込むんですね。(笑)　ところでみなさんは誰と一緒に花火を見たいですか？

西潟　私はやっぱり、新潟に送り出してくれた両親と一緒に見たいですね。こうやって新潟に来られたのは両親のおかげなので、いつか一緒に見れたらいいなと思っています。

佐藤　私は妹と一緒に見たいです。妹は2つ下の大学4年生で、来年から就職なんですけど、私は勝手にずっと「妹は新潟で就職する」と思っていたんですよね。そうしたら、この数ヶ月で急に「上京する」と言い出して。(笑)

■ありますよね、そういうこと。(笑)

佐藤　姉としてはもうホントに悲しくなってしまって。ずっと一緒に暮らせるものだと思っていたから、花火大会とかも、妹がアルバイトとか、テスト期間で忙しかったら、「じゃあ来年行けばいいや」、「また来年がある」と思っていたのに……。もう「来年がない」と思うと、すごく切なくなっちゃって……。私、妹大好きでシスコン気味なので、離れてしまうことに耐えられなくて。上京すると、きっと東京でも楽しいことがたくさんあると思うし、もっとタイミングが合わなくなっちゃって、すれ違ってしまうのが今から怖いです。もっと大人になったら、妹が里帰りした時にまた一緒に花火が見たいなと思います。

小越　私は小学校の頃のクラスメイトと、小学校の頃の状態で花火を見たいなと思います。(笑)

■「タイムスリップして花火を見たい」ということですか？

小越　はい。(笑)　別に今の大人になった同級生たちと集まりたいというわけではないんです。多分今会ったら、もうきっと小学生の時のようなピュアさとか、やんちゃさとかを失っていると思うんですよ。私は「あの頃のクラスの雰囲気」がすごく大好きだったんです。でも、それはもう絶対に二度と戻ってこないから、あの頃に戻ってみんなで花火を見られたらいいのになと思います。

北村　私は同期の3期生のみんなと一緒に行きたいです。3期生って意外とみんなで一緒に出かけることがあんまりないんですけど、やっぱり1つのものをみんなで一緒に見上げたら絶対に楽しいだろうし、みんなで一緒に感動したいなと思うので、いつか行きたいですね。

■この曲は後悔の残る恋や、思い出を歌っていますが、学生時代にやり残したことはありますか？

西潟　「制服で遊ぶ」ということをもっとしておけば良かったなと思います。大人になってから気が付くんですよね、制服の偉大さって。(笑)　現役JKのメンバーの制服姿を見ると、やっぱり本物は違うなと思うので。(笑)　制服を着ている時は早く大人になりたかったし、「なんで制服を毎日着なきゃいけないの？」と思っていたんですけど、「あの時にしか着れないもの」だし、青春が詰まっているのが制服なので、もっと制服で遊んでおけばよかったなと思います。

佐藤　私はもっと写真を撮っておけばよかったなと思っていて。私は高校2年生からNGT48に加入させていただいたんですけど、中学～高校1年生の時は、時代的にも、新潟だとあんまりスマホが普及していなくて。(笑)　プリクラとかは流行っていたんですけど、手元に思い出を残せるものが無かったので、振り返ろうとした時に「あれ？どんな感じだったっけ？」と、記憶がどんどん薄れて行くのが悲しいです。今は仕事柄、写真もいっぱい撮るんですけど、もし昔に戻れたら、もっともっと思い出を振り返れる形として写真を残したかったなと思います。

小越　私は部活をちゃんとやりたかったです。私はNGT48に加入したのが中学2年生の春だったんですが、グループ活動や勉強のために、中1から友達と一緒に入っていたテニス部を辞めてしまって。なので、部活にはすごく憧れがあります。みんなで毎日練習して、大会に出て、嬉しいことや悔しいことを共にして……って、絶対にその時にしか味わえないので。辞めた事に後悔はしていないんですけど、NGT48に入ってから、学校ではあまり社交的なタイプではなくなり、「私にはNGT48という居場所があるから大丈夫」と割り切って学生生活を送っていたので、もう一度やり直すんだったら、普通に部活に力を注いでみたいです。

北村　私は友だちをもっと作っておきたかったですね。学生じゃなくなると、人間関係を広げるのがすごく大変だなと思っていて。このグループ活動をしていると特にそうで、人間関係がグループ内で完結してしまうし、新しい友達を作る場もきっかけもあまりないので。学生時代の友達が、大学や就職、バイトとかで新しい友達を作っていたりするのを見ると、「いいなぁ、羨ましいなぁ」と思います。(笑)　もうちょっと友達を作っておけばよかったです。

■最後に読者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。

小越　NGT48のファンの方たちには1年もニューシングルを待っていただいて、きっとムズムズしながら待ってくださっていたと思うので、本当にお待たせしました。私自身、今まではシングルをリリースするにあたって、自分の中で「こうしたい！」と考えるよりも、「上手くできているかな？」、「ちゃんと求められていることに応えられているかな？」みたいな意識が多かったんですけど、今回は先輩が少なくなり、後輩がたくさんできたので、今までよりも「このシングルをどう届けたいのか」を考えました。自分の中で「NGT48をどうしていきたいのか」というこだわりを含めたシングルにしたいなと思っています。

佐藤　前作シングルも8月にリリースさせていただいて、NGT48のコンサートや劇場公演の度、ファンの方たちに「ニューシングルの発表があるかな？」と楽しみにしていただいて、いっぱい待ってくださった中での1年ぶりの待望のシングルとなります。新しい楽曲をいただけることが当たり前だと思わずに、1曲1曲大切に歌えたらいいですし、自分は「先輩」になるので、自分のことだけじゃなくて、グループについてももっと考えられるような、向き合えるようなシングルにしたいと思っています。

北村　私は今回このシングルを発売できること、参加できたことがすごくありがたくて、嬉しいことだと思っています。このシングルで今までとはまた違った自分を見せられるように、より一層気持ちを引き締めて、NGT48を背負っていける立場までいけるように、このシングルで頑張っていきたいなと思います。

西潟　記念すべき10枚目のシングルとなる『一瞬の花火』は、今までたくさん応援してくださったみなさんや、協力してくださったみなさんのお陰で、1年ぶりにリリースすることができました。これからも応援してくださるみなさんと一緒に、一瞬一瞬を大事にしながら過ごしていきたいと思いますし、今回は花火大会でも流れるということで、まだNGT48を知らない方たちにもこの楽曲をお届けできたらいいなと思います。

Interview ＆ Text：安藤さやか

PROFILE
作詞家・秋元康氏プロデュースによる、2015年に日本国内に5番目に誕生したAKB48の姉妹グループ。活動拠点となる新潟県のNiiGaTaから、グループ名は「NGT48」と命名される。グループカラーは、新潟県の鳥である朱鷺(とき)の色と雪国であることから、赤と白を基調にしている。2015年8月に、新潟市内の歴史博物館みなとぴあ前広場にてお披露目される。2016年1月には、新潟市の中心地・万代にある商業施設LoveLa2(ラブラ２)に専用劇場がオープンし、劇場公演がスタート。以降、そこで行われる劇場公演をメインに、新潟県内で行われるイベントに出演するなど、地元貢献・地域密着をテーマに活動している。2017年4月に『青春時計』をリリースし、メジャーデビュー。2024年8月現在、28名のメンバーが所属している。
Official Mobile Site：https://ngt48.com/
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RELEASE
『一瞬の花火』