SOLIDEMO VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

SOLIDEMO『生と死』

死から生を考える――13thシングルリリース

SOLIDEMOが13枚目のシングルをリリース、タイトルは『生と死』。仲間の死から生きるということを考える表題曲、大人っぽくエロチックな“Closer to you”、男らしさ全開の“Survivor”。いままでとはまったく違う表情を見せる3曲からは、成長とともにパフォーマンスに対するこれまで以上の意欲を強く感じる。彼ららしい楽しい会話も交えつつ、今作のテーマとなった生と死について、そしてこのシングルについてを、シュネル、木全寛幸、佐々木和也の3人にたっぷり話してもらった。

■タイトルを見てドキッとしました。深いテーマだな、と。

シュネル まず曲を受け取って、そこから歌詞を書いてもらったんですけど、今回は「いままでになかったテーマで」ということで、生と死をテーマに書いてもらいました。

佐々木 生と死って誰もが経験することで、友だちに子どもが生まれたり、僕は2年前に友だちがトラックに撥ねられて亡くなっていたり、生きている限り切っても切り離せないことじゃないですか。だからこそ、誰もがいろんなことを考えたり、感じたりする曲になったと思います。

シュネル 言葉選びはけっこう悩んだよね。

木全 悩んだね。

シュネル 初めはもっと直接的な言葉があったんですよ。過激な言葉というか。

佐々木 「飛び降りた」とか、そういう表現が最初は入っていたんです。

■状況を断定する言葉というか?

シュネル そうそう。でもそれだと受け取る側が限定されちゃうんじゃないかっていうことで、もうちょっとやわらかくというか、みんながいろいろと当てはめて考えることができるような歌詞がいいんじゃないかって。

■直接的な言葉ではなくなりましたが、そういうデリケートな印象は受けました。

佐々木 デリケートなところですよね。

■“生と死”という身近なことという意味では表現しやすかったのかもしれないですが、感情移入というか、そういう点ではいろいろと考えたんじゃないでしょうか?

木全 本当にそうで。自分には経験がないのでわからないんですよね。だから、僕はもしそうなったらっていうことを考えながら歌いました。特に「夢を語り合った」みたいなニュアンスの歌詞があって、そんな中、自ら命を絶っているということなので…。もしメンバーがそうなったら、こういう気持ちになるんじゃないかってことを想像して。そうまでしないとなかなか入りにくくて。

シュネル そうだよな。

木全 誰がそういうことになったら、そういう気持ちになれるかって考えたときに、メンバーがもし仮にそういうことになったら、何を考えていたんだろうかとか、どういう気持ちだったんだろうって思って。

■それはけっこうリアルに想像できたんじゃないでしょうか?

木全 そうですね。仮にメンバーがそうなるとしたら、きっと本当に突然だと思うんですよ。なんていうか…そういうことをほのめかしてじゃないけど、そうやってすることではないし、そうやってする人はいないというか、そんな気がしていて。しかもメンバーは実際には絶対にしないだろうし、だからこそ、そのときのことを考えたら自分もハッとするだろうなって、なんかうまく言えないんですけど、そういう気持ちでしたね。

■なるほど。シュネルさんは何か想像したり、想った人とかはいますか?

シュネル 僕もやっぱりメンバーと身近な友だちのことは想ったかな。僕もいままでそういう経験がないので。だからこそ、いまを一生懸命生きなくちゃいけないなと思ったし、まわりの人をもっと大事にしようって思ったし、そうやってひとつひとつを大事にしていくことで、命をもっと大切にできるのかなっていう気がしましたね。

■佐々木さんはいかがですか?

佐々木 断定的な言葉をなくしてもらったんで、一概に自殺っていうだけの歌詞ではなくなったとは思うんです。だから、僕はさっき話した亡くなった友だちのことを想いましたね。彼は自衛隊だったんですけど、朝方に訓練に行く途中に横断歩道でトラックに撥ねられて亡くなったんですけど、大学時代には、いいことも悪いことも一緒にやってきた仲間だったので。

■まわりの人のことであったり、自分自身のことであったり、普段から生と死ということについて考えることはありますか?

シュネル 身近でいったらやっぱりおばあちゃんとかおじいちゃん、親のこととかは考えちゃいますよね。もしいなくなっちゃったらって。でも自分のことは考えたことはないかな。例えばすごく堕ちたりしても、僕はみんなと話せば元気になるポジティブなタイプなので。

■木全さんは?

木全 自分のことで言ったら、もしいなくなったらどうなるんだろう?っていうことは考えたりはしますね。

■どうなるんだろう?、とは?

木全 自分が仮に死んじゃったらどうなるのかな?とか、母親とか自分の家族とか友だちとかメンバーも含めて、自分が死んだらどうなるんだろう?って。死に方も、事故と自殺だったら全然違うだろうし、そういうことを漠然と考えたりすることはたまにありますね。と言っても、もしそうなったらどうなるんだろうな?くらいにしか考えていないですけどね。

■佐々木さんは?

佐々木 僕は死後の世界とかそういう話が大好きなので、輪廻転生とか、死んだらどうなるのかとか、そういうの調べるのがめっちゃ好きなんですよ。

■わたしも死んだらどこにいくんだろう?とか考えるの大好きです。

佐々木 あー、わかります!そうなんですよ。でもそういう話をしていくと、どんどんどんどん死からそれていき、最終的には宇宙の話になるんですよね…。

■わかります。(笑)

木全 この2人的には宇宙なんだ。(笑)

佐々木 でもね、本当にそうなの。人間のDNAの構造と宇宙の銀河の位置関係ってまったく一緒なの。

木全 え?

佐々木 人のDNAの組み合わせ方が銀河とが一致するの。

木全 へー!

佐々木 だから、生命と宇宙がリンクしているんじゃないかって、亡くなった瞬間に輪廻転生してパラレルワールドに行ったり、意識として違う世界に行くんじゃないかって言われているの。

木全 ふーん。

佐々木 で、宇宙の話になっていくの。(笑)

木全 なるほどね。(笑) そういうことね。

佐々木 死後のことを考えているのに、最終的にはまったく死は関係なく、宇宙の話になっちゃうの。「あれ?俺、今、何考えてたっけ?」って。(笑)