NIALL HORAN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■今年8月にはサマーソニックへの出演が決定しましたが、日本では5年ぶりのパフォーマンスになります。日本のファンとの思い出は何かありますか?また、サマソニのステージではどんなパフォーマンスを披露する予定ですか?日本のオーディエンスが準備しておいた方がいいことや、モノがあったら教えてください。

NIALL 日本には悪い思い出は全然ないです。おそらくツアーの中でも一番好きな場所だと思います。というのも、最初に日本に行った時にカルチャーショックを感じました。人も違い、食べ物も違い、土地の雰囲気も全然違いました。ライブでは観客がとても敬意を払ってくれて、時にはほぼ無音になることもあります。バラードを歌おうとしている時は静かだととても歌いやすいです。そこで経験したことは、何度か誕生日に行ったことや、そこで素晴らしいライブをしたことです。そして日本食は僕の大好物です。日本で日本食を食べるというのは、全く別ものなんです。日本人は親切でフレンドリーな人たちで、僕はそのことを知っています。だから今から行くのが楽しみです。数年前にもサマーソニックに出演する予定でしたが、コロナ禍が起きて出られませんでした。普通のライブとフェスの違いを見てみたいと思っていたので、とても楽しみにしていました。今回は壮大なものになりそうで、今から待ちきれないです。まだどんな会場なのか、屋内なのか屋外なのかもわかりませんが、きっとすごいライブになると思います。そして、その後にツアーが始まります。日本も絶対ツアーの中に入れたいと思っています。それは間違いないです。今言ったように、僕の好きな公演は日本なので、100回公演を行っても日本がものすごく目立つということです。早く予定通りに行って、東京まで行きたいです。

■ラストの“マスト・ビー・ラヴ”は、サウンドやヴォーカルから、これまでにはない壮大な愛を感じる仕上がりですね。これからのナイルの伝えたい音楽を垣間見ることができたのですが、今後は恋愛よりもっと広い意味でのラヴソングを作っていきたいと思っているのでしょうか?

NIALL “マスト・ビー・ラヴ”は、前作の“ディア・ペイシェンス”という曲から生まれたもので、恐怖心から人間関係を台無しにしてしまった自分への語りかけでした。そのことを “マスト・ビー・ラヴ”の歌詞の中で書いています。でも“マスト・ビー・ラヴ”は、「もしそれが犬のように感じられ、犬のように吠えるならどうだろう?」「きっとそうなのかもしれない」と、自分に言い聞かせるような曲なんです。“ディア・ペイシェンス“は、私が忍耐という感情に対して「落ち着いて」と、手紙を書いている感じのものになっています。そしてこの曲は、関係という感情に自分を委ねているようなものでもあります。そしてこの2つの曲はどこから来たのかということで、おそらく2枚のアルバムを結びつけることになると思います。でも、それは違う側面から来たものです。この曲は多幸感溢れる感じで幸せな気分にしてくれます。フェスでみんなが手を挙げているのを想像してもらえばわかると思います。

■3月からはオーディション番組『The Voice』のコーチとして活躍し、あなた自身もオーディション番組をきっかけに、現在へと辿り着いた訳ですが、今回コーチとして参加することに感慨はありましたか?また、実際にさまざまな才能に触れていると思いますが、それがあなたの活動にいい影響をもたらしていますか?

NIALL はい、このような番組(「The Voice」)は本当に興味深かったです。今は違う側にいるので、自分がやっていたのが昨日のことのように思えて、不思議な気分になることもあります。オーディションでは、その人のバックストーリーや映像を見ることができないので、聴いたことがそのまま反映されるのが面白いです。でもその人がどのような歌手なのか、どのような曲を選ぶのかで、その人のことがよくわかる気がします。その人の人間性やアーティストとしての魅力を知ることができます。彼らは自分がなりたいアーティストを描いているからです。そして、彼らの最初のオーディションを元に、その後からどの曲を選ぶのかが良くわかるということです。僕は初日にチームを結成した時から、いつも彼らにこう言ってきました。「もしあなたが決勝に進出したら、おそらく10回ほどパフォーマンスをすることになると思いますが、なりたい自分を象徴する歌を集めたアルバムを持って終えて欲しい」と言っています。それが今までで一番良い助言になったと思います。でもすごくいい経験になったし、またやりたいなと思っています。

■最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

NIALL 「(日本語で)ありがとうございます!」僕のことを待っていてくれてありがとうございます、僕のことを忘れていないといいのですが……。僕は日本に行って、素敵なお寿司を食べるのが待ちきれません。日本の誰との交流もすべて素敵なものばかりで、もっと素敵になることを楽しみにしています。早くみんなに会いたいです。サマーソニックはきっと素晴らしいものになると思います。ぜひ8月にお会いしましょう!

Interview & Text:松永尚久

PROFILE
アイルランドのマリンガー出身のナイル・ホーランは、8000万枚以上のレコードを売り上げ、ワン・ダイレクションの一員として何度も世界中をツアーしている。ソロ・デビュー作『フリッカー(Flicker)』は世界の合計ストリーム数が80億を突破、2017年10月に全米アルバム・チャートに1位を記録し、合計20カ国でトップ10入りを果たした。2020年に発売された『ハートブレイク・ウェザー(Heartbreak Weather)』は、全英アルバム・チャートとビルボードのトップ・アルバム・セールスで首位を獲得した。2023年2月17日にニューシングル『Heaven(ヘヴン)』をリリース。6月9日には3rdアルバム『The Show(ザ・ショー)』をリリース。
https://www.universal-music.co.jp/niall-horan/

RELEASE
『The Show(ザ・ショー)』

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