ONEPIXCEL VANITYMIX 2019 SUMMER PICK UP INTERVIEW

ONEPIXCEL

■メンバー同士いちゃいちゃするアイドルも多いじゃないですか。そういうのはないんですか?

田辺 あー、亜美ちゃんだけかな。

傳 なんか寄って来るんですけど、全力で拒否します。(笑)

鹿沼 私的には4年も一緒にいるし、もっと愛情表現を大きくしてくれてもいいのかなって思うんですけど。

傳 発言がキモい!

鹿沼 だけど、私がそういう感じじゃないときに限って、田辺さんがベタベタくっついてくるんですよ。「今日じゃないから!」みたいな。

田辺 そこは合わないね。(笑) もし合っちゃったら、傳ちゃんが止めに入ると思う。

傳 絶対止める。見てらんないもん。

田辺 傳ちゃんは「近寄らないで!」「暑い暑い!」みたいな感じなんです。

鹿沼 本当にバランスがいいですね。(笑)

傳 そういう関係性でめんどくさいなと思ったことはないので、3人でよかったなって思いますね。5人とかだと目立てなかったりするけど、3人だと歌のパートもちゃんとあるし、立ち位置もセンターがローテーションでまわっていくし、本当に不満がなくて。これからもずっと3人がいいなって思います。

■傳さんがダンス担当、田辺さんが歌担当、鹿沼さんがMC担当みたいに見られることも多いと思うんですけど、役割分担はあるんですか?

田辺 メジャーデビューする前は、もっと露骨にあったんですよ。でも、最近はそれぞれ、自分の苦手なところもよくしていこうっていう気持ちがあって。

鹿沼 「ワンピクは正三角形」って、よく言われるんですけど、その三角形をきれいな形のまま大きくしたいんです。誰かが飛び抜けていても嫌だし、もちろん劣っていても嫌だし、3人ともダンスを目で追っちゃう、歌も聴いちゃう、みんなMCもおもしろいみたいな感じになりたいなと思っています。

■最近は人数の多いグループのほうが(1人あたりのファンが少なくても集客できるので)有利と言われていますけど、3人組の難しさは感じていないですか?

鹿沼 そうですね。でも、いまのアイドル戦国時代と言われているなかでは、攻めた曲をやっていると思うんです。ワンピクは基本的に握手会をしていないので、そういう面では厳しい道を選んでいることは自分たちでもわかっているんですけど、そこを狙っているわけじゃないし、ちゃんとパフォーマンスを評価してもらえるグループになりたくて。だから、いまは自分たちにできることをコツコツやって、将来はボーン!と。ブルーオーシャンですよ!ブルーオーシャンを狙って、ONEPIXCELという新しいカテゴリーを作りたいんです!

■どうしても「ブルーオーシャン」という言葉を使いたい強い気持ちは感じました。(笑)

傳 これ絶対昨日の夜から考えてたよ。(笑)

鹿沼 あちゃ〜。ついつい、いい言葉が出てきちゃうタイプなので。

■ちゃんとドヤ顔感が伝わる文字にしておきます。

鹿沼 (ドヤ)とつけておいてください。(笑)

■でも、あえて厳しい道を選んでいる認識はあるんですか?

傳 だいぶありますね。「握手イヤなの?」とか、めちゃ言われるし、「お高く止まってるんじゃねえ」と言われたこともあるし。でも、そうではなくて。握手は絶対楽しいと思うんですよ。

鹿沼 なんなら亜美も握手しに行くタイプなので。

田辺 私も行くタイプ。実際、うれしいし。

傳 うまく伝えるのは難しいんですけど、やっぱり私たちはライブを見てほしくて。

田辺 私たちはONEPIXCELというカテゴリーを作りたいっていう気持ちがあるので、パフォーマンスに注目してほしいというか。言葉が難しい……。

鹿沼 そのためには、いまの実力じゃ足りないと思うんですけど、悠長なことは言っていられないので、この1年で積み上げなきゃなっていう気持ちはありますね。

■そういう意味では、最年少の傳さんが3月で高校を卒業して、活動に費やせる時間も増えたのかなと思うんですけど。

傳 4月から大学生になったんですけど、高校生だと夜10時までとか制限があるじゃないですか。それがなくなったので、いまは「働こう!」みたいな気持ちになっていますね。特に時間を気にせず、納得いくまでレコーディングできるのはうれしいです。

■鹿沼さんも大学生ですよね。田辺さんは?

田辺 私も今年から学生になったんです。やっぱり高校生と大学生では全然違うなと実感しているし、もうすぐハタチなので、大人にならなきゃなっていうのはあります。

■ハタチっていうところで、意識することはありますか?

田辺 やっぱり親に頼っていられないし、すべて自己責任になるし、高校生のときとは考え方もガラリと変わりました。もっと自分の芯を強く持たなきゃなって。後先考えずにやるんじゃなくて、責任感を持ってやろうと思っています。

鹿沼 ななみん(田辺)がすごい成長してる。(笑)

■そんな感じじゃなかったんですか?

田辺 ワンピクを始めた高校1年生のときは、本当に何も考えていなくて。

傳 ぽかーんとしてたよね。私は1歳下ですけど、「ななみん、大丈夫?」って、手を差し伸べたくなるようなことが多かったので。急にしっかりしたこと言うからビックリしちゃった。

田辺 うん、自分でもビックリしちゃった。なんか恥ずかしい。(笑)

■鹿沼さんも今年ハタチですけど、目標はありますか?

鹿沼 最近、どんどん友達がハタチになっていくんですよ。

■そりゃそうですよ。(笑)

鹿沼 でも、去年は「来年ハタチだね」っていう軽い気持ちだったんですけど、もっと自分の将来をしっかり考えなきゃと思って。それこそ最近はななみんと「ハタチになるね」って、けっこう真剣な話をしているんです。それで自分としては、もうすぐワンピクも5年目になるし、本当にガチでワンピクをもっと広めたい。あとパフォーマンス面で言うと、ダンスも歌もMCも、イチから土台を作り直したい。それをしっかり計画的にやっていくハタチにしたいと思います。はい、田辺さんは?

田辺 え、私? うーん、いままでは「10代だから大丈夫」っていう、よくわからない安心感があったんですよ。でも、私の友達もハタチになって。

傳 また当たり前のことを。(笑)

田辺 もう「まだハタチだから」とか言っていられないじゃないですか。だから、より責任を持ってやりたいし、亜美ちゃんも言った土台も鍛え直したいし。それプラス、もっと向上していくために、いままで挑戦しなかったこともやっていきたいなって。

■ハタチだし、メジャーデビュー2年目だし、結成から5年目になるし、今年は勝負の年みたいな感覚があるんですか?

鹿沼 焦っているわけじゃないですけど、やっぱり応援してくれている人のためにも……。

田辺 いまががんばりどきだなって思います。

鹿沼 今年は8月から初めてのワンマンツアーもあるし、こんなにたくさんライブをするのも初めてだし。やっぱり毎回たくさんの方に見てほしいから、そのためにどうしたらいいんだろうって、考えることも増えて……。

■プレッシャーかける質問をしておいて無責任ですけど、あんまり考えすぎないようにしてくださいね。

鹿沼 でも、考えることが大事だから、考えたい。

田辺 うん。マイナスに考えなければ。

■3人でネガティブになっちゃうことはないですか?

傳 3人ともネガティブになることはないですね。

田辺 個々ではあるけど。

 何か問題があっても、すぐ話し合うんですよ。「うわ、悲しい、ツラ」で終わりにはならなくて、「ツラ、どうする?」までがワンセットなんです。それで「じゃあ、これ提案してみない?」とか、「これ考えたんだけど、どう思う?」とか、案を出していくんです。だから解決案は話し合うけど、ネガティブにはならないですね。

田辺 誰かが落ち込んでも、別の誰かが解決案を出すから。それは人数が少ないから、みんなで話し合えるっていうのもあると思います。

鹿沼 そういう面でも、3人でよかったなって。

■じゃあ、当面の目標はワンマンツアーになりますか?

傳 そうですね。ツアー9カ所。全部来てほしいです!

田辺 とにかくライブを見に来てほしい!ツアーはリリースイベントではやらなかった曲もやるし。

鹿沼 ワンマンライブでしか見られない、いましか見られないONEPIXCELがあるので、絶対に見逃さないでほしいです!

Interview & Text:タナカヒロシ

PROFILE
2015年に結成された3人組ガールズグループ。自由でキレのあるダンスと自然体なMCを武器に「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」や「@JAM EXPO 2017」を始め数々のイベントに出演。その活動は日本だけにとどまらず香港・台湾・カナダ・メキシコなどの海外公演も行い、ファンが世界的に拡大している。2018年3月にメジャーデビュー。
www.onepixcel.jp

RELEASE
『Final Call』

『Final Call』

COCA-17627
¥1,500(tax in)

日本コロムビア
5月22日ON SALE