SEAMO VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

SEAMO『Wave My Flag』

■そういえば先日の某フェスでは今作からミディアムテンポの“大人になりました”を既に歌っていましたが、非常にジーンとくるイイ曲でした。

SEAMO 今回のアルバムは実はあの曲がリードだったんです。正直当初はそれが心配で。

■それは意外です。なんの遜色もない楽曲のように感じましたが、それは主にどの辺りが?

SEAMO あまりにも自分の個人的なことを歌っているので、聴いている人も共感しづらいかもなって。これまでのように不変的なものを語ったり、誰もが感じるであろう恋愛のことを歌ったわけでもなく。いわゆるこれは僕の自伝みたいな曲でしたから。それを多くの人に聴いてもらうってどうだろう?と。もちろん僕のファンはウェルカムでしょうが。

■ファン以外の方々も全然ノープロブレムだと思いますよ?

SEAMO まぁ、「15周年だからいいんじゃねえ?」みたいな。(笑) いいわゆる広く浅くではなく感謝も込めて僕のお客さんに歓んでもらえれば、それで充分かなって。その人たちの延長線上にもっと沢山の人が聴いてもらえる可能性で今回はいいなって。

■先日のステージでも多くの方があの歌に自分の気持ちを重ねていたと思います。

SEAMO それが一番嬉しい聴かれ方ですね。あの日、歌ったあとにET-KINGのメンバーが「兄さん、むちゃくちゃあの歌良かったですよ!」って駆け寄って声をかけてくれて。あの日あの歌を多くの共演者が褒めて下さったんですが、みなさんベテランアーティストさんばかりで。(笑) お客さんのつぶやきも「良かったです!!」って反応は年齢がちょっと上の方が多かった。でも逆にそれが嬉しかったですね。そういった方々が反応するってことは逆に歌にリアリティがあるからなわけで。狙ってないぶんすごくナチュラルに歌えていたんだなって。そう考えると15周年の10枚目の作品の中でキチンと僕らしい曲を作れたなと。それが“大人になりました”や『Wave My Flag』だったのが嬉しいし、今回はもうそれで充分。作った時点で正解でしたね。

■でも、ここまで赤裸々だと、むしろ気恥ずかしさがあったりは?

SEAMO 全然なかったですね。むしろ齢を重ねたり、この歳になったから歌える歌でしょうから。逆にこういった歌って若いころは絶対に歌ってなかったし、歌いたくなかったでしょう。基本、振り返っている箇所もあるので、そこを認めてなかったんじゃないかな。

■今後、15周年以降のビジョンを聞かせて下さい。

SEAMO もうやりたいことはほとんどやらせてもらってきたので、ここにきて何かって特にないんですよねぇ。あえて言うならYouTuberかな。(笑)

■僕、是非SEAMOさんにYouTuberとしてやってもらいたい企画があるんです。SEAMOさんってポイントカードのことを博士並みに詳しいじゃないですか。SEAMOさんには是非そういった番組をやって欲しいです。(笑)

SEAMO いやいやいや。もうその辺りも今や細分化し過ぎちゃって、自分もついていけてないところがあって。今はむしろ僕が尋ねたいのは「Payって何だよ?」ってことで。もう買い物する度にペイペイペイペイといろいろなペイが目に入るじゃないですか。(笑) 種類も沢山あるし、タイプによって使える場所使えない場所があったり。もうかなり今、群雄割拠状態。誰かあれを「どれが得で…」とか、キチンと説明してくれる番組やって欲しい。ホントどれが得なのかキチンと知りたい。あれば即チャンネル登録しますよ。(笑)

Interview & Text:池田スカオ和宏

PROFILE
1995年より地元名古屋、東海地区を中心にシーモネーターとしてインディーズ活動をはじめ、同地区におけるHIP HOPの新しいスタイル、ムーヴメントを確立。2005年、シーモネーターとしての活動はやりつくした・・・との思いから名前をSEAMOに改名。2006年、4月リリースの4thシングル『マタアイマショウ』は大きな反響を得て超ロングヒット。「ルパン三世のテーマ」をリメイクしたキラーチューン、『ルパン・ザ・ファイヤー』でシングル初のTOP10入り。2ndアルバム『Live Goes On』はチャート初登場1位を記録。年末には「紅白歌合戦」を含む大型TV番組の出演を果たす。2007年、夏に地元での自身企画のフェス「TOKAI SUMMIT」を立ち上げ、2016年までに10回開催し、東海地区を代表する大型フェスの一つとして、地位を確立し大成功のまま幕を閉じた。2019年2月20日にオリジナルフルアルバム『Glory』をリリース。来年2020年SEAMOとしてのデビュー15周年を控え、10月9日には15周年記念10thオリジナルアルバム『Wave My Flag』をリリース。唯一無二のHIPHOPアーティストとして活躍中。
https://seamo.jp/

RELEASE
『Wave My Flag』

SEAMO『Wave My Flag』

初回生産限定盤(CD+DVD)
BVCL-1003~4
¥3,520(tax in)

SEAMO『Wave My Flag』

通常盤(CD)
BVCL-1005
¥2,970(tax in)

Sony Music Labels
10月9日 ON SALE

MOVIE
SEAMO 15th Anniversary Movie「もしもあの時 “if ”」
◆出演者
SEAMO、ET-KING、古坂大魔王、SOCKS、nobodyknows+(DJ MITSU、Crystal Boy)、DJ TAKI-SHIT、ファンキー加藤、HOME MADE 家族(MICRO、KURO、DJ U-ICHI)、堀江美穂、You-Gee、etc.
◆監督
藤田”FK”圭介
◆監修
堤幸彦
◆上映時期
2020年1月11日(土)〜1月19日(日)
◆上映スクリーン
イオンシネマ板橋、イオンシネマ大高、イオンシネマ茨木