SEiRëëN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

SEiReeN『Poppin’ Fantasy』

上月せれな・小泉花恋、2人のソロアイドルがユニット結成!初シングルに込めたこだわりとは?

今年3月よりユニット活動を開始した上月せれな・小泉花恋の2人によるSEiRëëNが、初のシングル『Poppin’ Fantasy』をリリース。それぞれソロアイドルとして長く活躍してきた2人は、なぜ今になってユニットを結成したのか。アイドルとしてのタイプは正反対ながら、ユニットを始めてからお互いに影響を受け合い成長を感じているという2人に、結成の経緯やソロアイドルとしてのこだわり、楽曲や衣装に込めた想いについて語ってもらった。

■まずは結成の経緯から教えていただけますか?

小泉 私が以前から「ソロアイドルの方と、ソロアイドル同士でユニットをやってみたい」と言っていて。それで大人の方がせれちゅ(上月)を連れてきてくださったんです。

上月 私は「今年は新しいことをたくさんやりたい」と事務所の方と話していたんですけど、そんなタイミングでお話をいただいたので、絶好の機会だなと思って。ひとつめの新しいこととしてSEiRëëNを始めました。

■もともとお互いのことは知っていたんですか?

小泉 お互いにソロアイドルとして活動しているのは知っていて、お互いにソロアイドルとして交流もあって……。

■別に仲がよかったわけではない?

上月 (食い気味に)いや!

小泉 すごい仲よくて!

■否定が速い。(笑)

上月 れんれん(小泉)がソロアイドルの活動を(2019年に)一度休止しているんですけど、その活動休止の時のイベントに私を呼んでくれて。

小泉 そうなんですよ。個人的にソロアイドルとして尊敬していたので、どうしても呼びたくて。

上月 そのくらい仲がいいです!

小泉 だから今回、まさかせれちゅと組ませていただけるなんて、夢のような話だなと思いました。

■SEiRëëNというユニット名は、どうやって決まったんですか?

上月 もともと「せれんれん」とか「せれんちゅ」が候補だったんですけど、「うーん……どうしよう!?」となっていたら、スタッフさんもたくさん考えてくれた中に「SEiRëëN」があって。これなら「せれな」と「かれん」の要素もバランスよく入るし、あとギリシア神話にも出てくるんですよ。

小泉 歌で人を魅了するセイレーンというモンスターがいて。だから私たちも「歌で人を魅了しよう」っていうユニットなんです。

■2人ともソロアイドルとして長くキャリアを積んでいますけど、上月さんは以前のインタビューで、たまたま受けたオーディションがソロアイドルの募集だったと話していて。小泉さんはどうしてソロアイドルになったんですか?

小泉 私は最初、上野のアメ横のご当地アイドルになったんですけど、1年くらいで全員卒業することになっちゃって。アイドルは続けたいけど、どこのグループにも行けないし……と思っていたら、その時のソロのプロデューサーになってくれた方が拾ってくださって。次のグループに入るまでのつなぎでソロをやることになったんです。

■最初からつなぎ前提だったんですか?

小泉 そうです。当時はアイドルといえばグループだと思っていたから、どこかのグループに入れるまで「ちょっとやってみよっか」と言ってやっていたら、いつの間にか5年も経っていました。(笑) その後グループに入った時期もあるんですけど、今はまたソロでやっています。

■じゃあ、たまたま2人ともソロだったんですか?

小泉 ソロアイドルをやりたいと思って始めたわけじゃなくて。なりゆきですね。

上月 私がオーディションに受かった時は、「いつメンバー発表かな?」とかウキウキしていて。(笑) そしたら「ソロだよ!」って言われて、「あ、そうなんだ。がんばろ〜!」みたいな感じでしたね。(笑)

■そうだったんですね。(笑) でも、今はソロにこだわりがあるんですか?

上月 ありますね。お互いソロアイドルとして長かったので、やっぱり志とかが……。

小泉 一緒だよね!ライブを大事にしたいとか、「ファンの方がいての私たち」という気持ちとか。

上月 アイドルに対しての考えが似ているんですよ。

小泉 言わずして同じものが見れている状態というか。それはすごく助かっています。

■グループでやっている人とは、ちょっと感覚が違うものなんですか?

小泉 やっぱり私たちは1人で全部をまかなわないといけないので、「なんでも1人でやってやる!」っていう意気込みがあるんですけど、グループさんだといろいろ担当があるじゃないですか。MC担当、歌唱担当、ダンス担当とか。それに人数的にも大きいステージでも1人しかいないし。でも負けたくないんですよ。

上月 わかる!ステージを端から端まで使ってね。

小泉 だから「やってやるぞ!」「1人でもグループさんには負けないぞ!」という気持ちは強くありますね。まぁ、寂しい時も全然あるんですけど。(笑)

上月 それもわかる。(笑) 今はSEiRëëNとソロの活動を並行してやっているから、ソロの時に急に心細くなっちゃって。

小泉 今日1人だった……みたいな。

上月 いきなり寂しくなるよね。

■面と向かって言うのは恥ずかしいかもしれないですけど、お互いの魅力を教えていただけますか?

上月 れんれんは私とはダンスも歌も全部違うんです。私はどちらかというとバリバリに踊るパフォーマーで、れんれんはしっかりアイドルなんですよ。

小泉 ガーリーと、パフォーマーだよね。

上月 SEiRëëNはかわいい曲が多いので、そういうところは参考にさせてもらっていますね。かわいく表情を作らないといけないんだなとか。れんれんはザ・アイドルだなと思います。

小泉 ええ〜。ありがとうございます。(照)

■一緒にやるようになって、上月さんのパフォーマンスに影響が出ているんですか?

上月 そうですね。もちろんソロでは今までのままカッコいい感じでいっているんですけど、SEiRëëNではかわいく踊るように意識はしています。

■今までソロの上月せれなを見ていた人からしても、SEiRëëNでは違う上月せれなが見られる?

上月 だからファンの方から言われるんですよ。「なんか今日かわいかったじゃん!」とか。(笑)

■「かわいいじゃん」と言われるのは、やっぱり嬉しいものですか?

上月 嬉しいですけど、ちょっと恥ずかしいですよね。「あ、ありがとう……」みたいな。(笑)

小泉 えー、そうなんだぁ。

■小泉さんから見た上月さんの魅力は?

小泉 せれちゅはライブでの煽りとかが本当に上手くて、ファンの方との一体感がすごいんですよ。それがSEiRëëNでも出ていて、「みんなもっと一緒に!」みたいなパフォーマンスをするので、私が1人でライブをやる時にも煽りができるようになりました。(笑)

上月 おおー!

小泉 今まで「どこで煽りって入れるの?」みたいな感じだったんですけど、こういうタイミングでこういうふうに入れたら、みんな一緒に「いえー!」ってやってくれるんだなって、隣にいて感じて教わりました。

■一緒にやることで、お互いに成長しているんですね。

小泉 そうですね。今まで1人でがんばらなきゃと思っていましたけど、今は一緒にがんばっている人が横にいるから、自分も同じくらいがんばらなきゃという気持ちが出てきて。やっぱり1人だと比べる対象がいないから、今までも自分の中ではがんばっていたんですけど、「まだまだだな」って思うようになりました。

■ユニットを始めて、いいことづくめじゃないですか。

小泉 本当にそうなんですよ。影響しあっている気がします。

■ちなみに前に上月さんに話を聞いた時は、「表ではニコニコしているけど影では泣いていることもある」と言ってたんですけど、小泉さんもそういうことはあるんですか?

小泉 私はせれちゅほど深く考えないというか、失敗しても寝たら忘れちゃうタイプですね。その場では「間違えちゃった!ヤバい!」ってなるけど、その後は別に引きずらないというか。せれちゅは逆に、間違えても表ではドーンとしているんですけど、裏では「間違えちゃった……」って。

上月 しゅんとしているよね。

■正反対なんですね。

上月 1人だとミスしたら「終わった……」ってなるんですけど、2人でやっている時は私がズ〜ンとなっていても、「よかったよ、大丈夫だよ」と言ってくれるれんれんに救われるんです。それに、どっちかが何かを忘れても、どっちかが覚えているので、お互いにカバーしあえるというか。

小泉 そうそう。カバーできるのはいいことだよね。

■本当にユニットを組んでいいことだらけですね。そんなSEiRëëNの初シングル『Poppin’ Fantasy』がリリースされるわけですけど、「こういう曲にしたいよね」とか、2人で話し合ったんですか?

上月 そうですね。いくつか曲の候補をいただいて、最初にカップリングの“New Stage”が決まったんですけど、“Poppin’ Fantasy”は2人とも一致だったよね?

小泉 そうそう。「この曲だよね!」みたいな。

上月 他のスタッフさんは、「あの曲もいいかも」とか、いろいろ意見があったんですけど、私たち2人だけが「この曲がいいです!」と言って選んだ曲で。

小泉 疾走感のある感じとか、ピンとくるものがあったんですよね。

上月 うん。かわいいなと思って。

■かわいい曲をやりたかったんですか?

小泉 なんとなく「こういう感じのユニットがいいよね」みたいなものが2人の中であって。かわいくて、ポップで、キャッチーで、なおかつソロではやっていない感じというか。“Poppin’ Fantasy”は、それにピッタリな曲だったんです。

上月 それで作詞の柿沼雅美さんにも「弾けるようなかわいい曲にしたいです」とお伝えしたんですけど、柿沼さんがサーティワンアイスクリームのポッピングシャワーを食べた時に「これだ!」と思い浮かんだらしくて。「未来 パチパチ鳴ってる」とかは、そこから連想された歌詞ですね。

■振り付けも飛び跳ねる感じが多いなと思いました。

上月 それも振り付けの方が、歌詞を意識して考えてくださったんだと思います。ベースだけ考えてもらって、自分たちで歌いやすいように少しアレンジを加えたんですけど、最後に2人でハートを作るところがあるんです。そこはぜひみんなにも一緒にやってもらいたいなと思っていて。

小泉 ライブの時に、隣の方と一緒にハートを作って欲しいんです。

■ちょっとハードル高いですね。(笑)

小泉 えー!かわいいじゃないですか!でも、まだ1割くらいの人しかやってくれないんですよ。それを8割くらいにしたいなと思って、言い続けているんですけど……。

上月 みんな恥ずかしいんだろうね。

■そりゃ恥ずかしいですよ。(笑)

小泉 かわいいのに〜。

上月 でも、顔見知りのファンの方同士でやっていたり、3人でがんばって作っていたり、「仲いいなぁ」と思って、私も見ているだけで嬉しくなっちゃいますね。