私立恵比寿中学 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■えっ?!『8時だョ!全員集合』ですか?!さすがに古くないですか?(笑)

風見 はい。テレビでもやっていなかったので、DVDを借りて観ています。ドリフもバカ殿様もほぼ全部観ているんじゃないかな。お相撲さんのコントがあるんですけど、志村けんさんのお相撲さんだけ脚がすごく短いんです。だから土俵に上がれなくて、座れないし、足も曲げられないしでめっちゃ面白くて……。(笑) だから、私の生誕祭でそのコントをやりたいがためにお相撲さんの着ぐるみを買ってもらって、アンコールでやりました。

■着ぐるみはどうでしたか?(笑) やっぱり動けない?

風見 足が短いお相撲さんの着ぐるみが無くて、普通のものになっちゃったんです。でも空気で膨らませたので、凹んだり膨らんだりで動きづらかったです。

■他にも好きな昔の作品はありますか?

風見 NHKの朝ドラはお母さんが観ていて、保育園に行く前にお母さんの膝の上で『あまちゃ
ん』のテーマのイントロを聴きながら踊っていたことを覚えています。

■『あまちゃん』が保育園の頃の作品……ということにジェネレーションギャップを感じて驚いています。(笑) そんなに昔の作品でしたっけ?!

真山 私たちがメジャーデビューした2009年には、風見は2歳とかなので、こういう会話が日常なんです。(笑) だんだんジェネレーションギャップにも驚かなくなってきました。

■いやぁ、びっくりしました。(笑) 気を取り直して、今回の新曲“kyo-do?”の中で共感した歌詞や好きな部分を教えてください。

風見 「ああ、四足歩行をやめて~」の所が好きです。コロナ禍もあって手を繋げない日常が続いている中、最近はちょっとそれが落ち着いてきて、マスクを外すこともできるようになってきているので、すごく今っぽいなと感じます。

小久保 私はここの歌詞はスマホを持っているから手を繋げないのかな?って思っていました。

■ああ、確かに!ステキな解釈だと思います。

小林 私は「ああ、だって今ここで/出会えただけでラッキーなのにさ」っていうフレーズが好きです。ホントにラッキーじゃないですか。こういうお仕事をしていなかったら、こんなにたくさんの方たちと出会うこともなかったし、関わらせてもらうこともないし。私は運でエビ中に入れたので……。

真山 いや、そんなことないよ!(笑)

小林 いやいや……ホントにそんな感じなんです。(笑) 下積みも無い状態で事務所に入り、2年でエビ中に入りました。そういうこともあって、このフレーズがすごく好きです。

真山 この曲の世界観は、広い世界だったり、狭い世界だったりのいろんな「愛」を歌っているなと思います。その中で「昨日より早くスタンプ返すとか」ってフレーズがカワイイなと思っていて。いろんな「広さ」を歌っている中で、ここだけすごく「狭い」じゃないですか。「努力値そこなんだ?!」みたいな感じがしますよね。

■可愛いですよね。確かに頑張るところは「早くスタンプ返す」なんだ……と思いました。(笑)

真山 私はLINE無精だったんですけど、学生の時にLINEをしっかり返す友達がいて、いかに人と交流するかが大事だったように思います。いかに早くスタンプを送ったり、いかに早く既読をつけたりが大事だったよな~と。(笑) そういう些細な努力を感じてキュンとしました。

■それぞれに「キュン」ポイントがありますよね。

真山 作曲してくれたヤマモトショウさんに「この曲ってどんな曲なんですか?友情?恋愛?」と聞いた時に、「どっちとも取れるように作っている」と仰っていました。「一緒にやろう」とか、「一緒に頑張ろう」みたいなことを言いたくて作ったそうで。たくさん「きょうどう・きょうど(今日どう・郷土・強度…)」というワードが出てきます。それぞれ聞いてくださったみなさんが、自分に当てはめてとらえてくれたら嬉しいです。

■「一緒にやろう」というテーマにちなみ、「自分ひとりではやりにくいから誰か共同でやって!」というものはありますか?

風見 私、学校の授業で挙手して答えを言いたいんですけど、いつもその勇気がわかなくて……。中学の時も「卒業までには手を挙げて答えるぞ!」と目標にしていたのですが、あんまり進歩せず……。最後くらい誰かと一緒に手を挙げたいです。(笑)

小林 私は「ひとり焼肉屋」とか、「ひとり鍋屋」とかに入ってみたいです。ひとりって書いてあるから、ひとりでも行けるとは思うんですけど、誰かと一緒に行って、隣同士でひとりで食べたいっていう。(笑) 一歩踏み出す勇気が欲しいです。

■わかります。きっと2回目からはひとりで行けるんですよね。(笑)

真山 私はぜんぜんひとりでどこにでも行けちゃうタイプです。ディズニーも年パス持っていた時はよくひとりで行っていました。あ、ひとりフレンチとかはさすがに行った事ないですけど。(笑)

■ひとりフレンチはひとりディズニーより難易度高い気がします。(笑)

真山 誰かと一緒となると、芸能界ってよく「芸能人同士での愛好会」みたいなのがあるじゃないですか。私は昔サッカーをやっていたのですが、最近また運動する趣味を身に着けたいと思いまして、ピラティスとかを初めてみたんですけど、「やっぱりサッカーやりたいな」って思う瞬間があります。なので、フットサル同好会みたいなものに入りたくて。1度誘ってもらったことがあるんですけど、ちょっとひとりじゃ飛び込みにくいというか……。

■インタビュー記事に書いておけば、もしかしたらどなたか来てくれるかもしれませんよ。(笑) いっそ自分でチームを作ってみるのも良いかも……。

真山 「アイドルフットサル会」みたいな?この記事を見てくださったアイドルの方たち、DMお待ちしてます!(笑)

小久保 私はゲームでラスボスを倒す時とかは、誰かと一緒にやりたいです。(笑) 私がいつもやっているゲームは、友達とやった方が盛り上がるし楽しいので。

■最後にファンの方たちに向けて、新曲“kyo-do?”はいつ、どこで聴いて欲しいですか?

真山 今回、新たに10人体制となり、エビ中としては4年ぶりのシングルとなります。ファンのみなさんにとって、「今日どうする?」の「現場」は、私たちのライブ会場だと思うので、そこに向かう時にたくさんこの曲を聴いてもらって、「この後ファン仲間できるかな?」「ライブ終わった後どうしよう?」と考えてもらいたいです。私たち自身もワクワクする曲なので、みなさんも私たちに会いに来る時にワクワクして聴いて下さったら嬉しいなって思います。

小林 “kyo-do?”は、「みんなイイね!」って気持ちになれるというか、テンションが上がるし、今の子たちって自己肯定感が低いことが多かったりするけど、そういう子たちでも「いいじゃん、いいじゃん!」って、ポップにアガれる楽曲だと思います。学校行く前だったり、友達と会う前だったり、1日の始まりに聴いてくれたら、自分で「今日の自分イイね!」って、前向きになれるんじゃないかなと思います。

小久保 ぜひ朝のアラームにこの曲を設定して、「作戦会議しよ!」って言われた辺りでゆっくりと起きて、顔洗って……みたいな感じで一つずつ考えて、その日のテンションを上げる曲になってくれたら嬉しいです。1日ハッピーな気持ちになってくれたら嬉しいなと思います。

風見 コロナ禍も収まってきて、カラオケにも行けるようになってきていると思うのですが、この曲は振り付けも可愛くて踊りやすいので、ぜひみんなで集まった時に、カラオケで歌いながら踊って、「じゃあ二次会行っちゃう?!」みたいな感じになって欲しいです。ハッピーで、みんなでワチャワチャする感じで聴いていただきたいなって思います。

■「二次会どうする?!」もイイですね!朝っぽいイメージがあったのですが、夜の二次会にも行ける曲だと思います。カップリング曲や振り付けのお披露目も楽しみにしています。

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
2009年8月結成。2022年10月、新メンバー2名が加わり、現役学生が5名となった「永遠に中学生」10人組グループ。通称「エビ中」、初期活動イメージは「king of 学芸会」。かつて誰もが経験したであろう学生時代の何気ない「日常」を喚起する、甘酸っぱくほろ苦い青春時代のノスタルジー。忘れかけていた「あの頃」の記憶を「非日常」なエンターテイメントとする、「誰もが永遠に中学生」というコンセプトのもとにスタート。2012年5月、『仮契約のシンデレラ』でメジャーデビュー以降、すべてのシングルがオリコントップ10入り。結成10周年の2019年には、『MUSiC』、『playlist』という2枚のオリジナルアルバムをリリース。メジャーデビュー10周年イヤーとなる2022年には、3月に7thフルアルバム『私立恵比寿中学』を、9月に10周年記念アルバム『中吉』をリリース。2023年5月3日、4年ぶりとなる14thシングル『kyo-do?』をリリース。
https://www.shiritsuebichu.jp/official/pc/

RELEASE
『kyo-do?』

初回生産限定盤(CD+BD)
※三方背スリーブ仕様
SECL-2865
¥2,000(tax in)

通常盤(CD)
SECL-2867
¥1,100(tax in)

SME Records
5月3日 ON SALE