Sing Sing Rabbit VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■男性の声を入れてみると、自分が1人で歌う時とは雰囲気も変わると思うんですけど、やってみていかがでしたか?

Sing Sing Rabbit 男性の声と女性の声なので、分けると全く違う声だけど、一緒に合わせると意外と合っていて、独特の感覚だったなと思いました。endyさんはちょっとハスキーボイスなんですが、その声が入るとやっぱりパワーも出てきて。自分の女性の優しい声だけではその効果はなかったと思うので、彼が入ったからいい感じになったんじゃないかと思います。あと、一緒に歌う話が出たのが2021年の11月で、レコーディングをしたのが今年の3月だったんですが、実はそのレコーディングの10日前に私がコロナに罹っちゃって。彼はすごい忙しい人だから、その日が駄目だったらまたいつ予定が合うかは分からないし、これはやばいと思って、1週間の間で治るかすごくドキドキしたんですけど、結局ちゃんと治ってレコーディングが出来て安心しました。(笑)

■無事に終えられて良かったですね。デュエットやコラボにまた挑戦してみたい気持ちもありますか?

Sing Sing Rabbit あります。いろんな言葉で世界のアーティストたちと一緒に仕事がしたいと思っています。まだ誰とは言えないけど、日本人にも結構知られている香港の女性歌手と一緒に今度歌うことも決まっていますし、メキシコのバンドと一緒に仕事する企画も決まっています。

■世界の人たちと活動していくんですね。YouTubeではカバー曲なんかも積極的にあげられていますね。

Sing Sing Rabbit そうですね。“Pretender”と“打ち上げ花火”は、男性の声が入っている曲なので、どうしても日本の男性歌手を呼んで、一緒に歌いたいと思っていて。この前、広島のHIPPYさんという歌手の方と一緒に歌うことができました。

■カバーする曲はご自身が好きな曲が多いんですか?

Sing Sing Rabbit そうですね。好きな曲ですね。

■今まで歌った中でも印象に残っている曲や、これから歌ってみたい曲などを教えてください。

Sing Sing Rabbit 藤井風さんの曲は難しかったです。途中で止まるタイミングがなくて、ずっと続けて歌っている感じでした。あとは、前に世界で初めてMP3と自分のフィギュアを宇宙まであげた動画があるんですけど、その時はスピッツの“チェリー”を歌ったMP3を一緒にあげたので、いつか一緒にお仕事するのが夢ですね。もう1回自分のオリジナル曲で宇宙にあげるという夢もあります。あとAimerさんの曲も歌ってみたいです。

■カバー動画の中にはミュージシャンと一緒に演奏しているものもあり、かなり豪華だなと感じました。

Sing Sing Rabbit 藤井風さんの“帰ろう”のカバーは、ストリングスやピアノ、ギターを海外のミュージシャンに頼んで演奏してもらいました。映像も含めて、新しい作品のような感じで作りましたね。やるとしたらやっぱりちゃんとやりたいし、いいものを作りたいっていう思いがあったので。

■あと、Sing Sing Rabbitさんは小説も書かれているじゃないですか。これについても話を訊ければと。

Sing Sing Rabbit これは魔法のランプのストーリーなんです。うさぎの耳とか口とかのパーツが魔法でバラバラになってしまって、世界を救うためにバラバラになったパーツを全部探しに行くっていう内容です。

■小説を出したいという思いもずっとあったんですか?

Sing Sing Rabbit はい。2016年からこの本を出したかったんですけど、仕事が多くて中々できていなくて。でもコロナのおかげというと言い方が悪いですけど、コロナ禍の時期に時間が増えたので、やっと実現できたんです。今は香港と台湾で販売していて、これから英語版にしてどんどんいろんな地域で売っていきたいと思っているところです。もちろん日本でも出したいんですけど、日本の出版会社に連絡したら、本を出すにはすごいお金がかかると言われて。(笑) いつ実現できるかはちょっとわからないです。

■音楽はもちろん、小説を書いたり、いろんなグッズを出したり、音楽以外の活動も活発にされていますが、さらにこれからチャレンジしてみたいことというと、どんなことがありますか?

Sing Sing Rabbit 今まで自分が出した作品では、海外の画家さんとも仕事をしていて。「アート&ミュージック」っていう企画で、もう12曲出しているんですけど、そこでは日本とか台湾、フランス、アメリカなどの国のみんなと一緒に仕事をしているんです。そうなると、いつかSing Sing Rabbitとしての展示会をしたいなと思いますね。あとは「アート&ミュージック」の12曲はこれで終わるんではなくて、そこからストーリーの展開をアニメなどの形でできたらいいなと思っています。あとは書いた小説を映画化したいですね。

■様々な活動をしている中で、ご自身にとって音楽はどういう存在ですか?

Sing Sing Rabbit やっぱり音楽がなかったら今みんなここに集まっていないし、出会っていないですし、うさぎのストーリーもなかったので、今まで自分が続けてきた、夢に向かっていくっていうことのありがたさや、楽しさを感じられた存在でもあります。

■Sing Sing Rabbitとしての今後の目標や展望はありますか?

Sing Sing Rabbit 今後もクリエイティブなものを作り続けていきたいです。やっぱり世の中にはいろんな方たちがいて、いろんなクリエイティブなことがあるから面白いと思うんです。あとはSing Sing Rabbitを全世界のよりたくさんの人たちにも知ってもらって、好きになってもらえたらいいなと思います。みんなが音楽のパワーを受けてちょっとでも元気になれたらいいなと思いますね。もちろん自分の夢が実現できることも大事なんですけど、それだけじゃなく、世界のみんなが自分の作品を聴いて影響されてくれたらと。

■では最後に、この記事を読んだ読者の方たちにメッセージをお願いします。

Sing Sing Rabbit この2年間コロナ禍とかでいろいろ大変だったけど、でもそのおかげで新しいアイデアとかを新しい仕事とかにもできたので、そこでできたことをみんなにも見てもらいたいですし、応援してもらえたら嬉しいです。あとはコロナ禍が早く終わって、みんなが普通の生活に戻って、早く行ったり来たりできたらいいなと願っています。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
Sing Sing Rabbit(シンシンラビット)は、香港出身のシンガーソングライター。YouTubeに大きなウサギのランプシェイド型のヘッドマスクを着用した映像と音楽の作品をアップロードし、 注目されました。その後もYouTubeで音楽を発信し続け、2014年に香港で1位にランクインした1st EP『Space Up』でデビュー。同じ年に、彼女はパートナーと一緒に「Underthepillow Ltd」を設立し、大きなウサギの頭をモチーフにしたキャラクターイメージを作成しました。大気圏でミュージックビデオを撮影した先駆者として、再び台湾と香港のメディアの両方で注目を集め、現在、Samsung、Google、タイムズスクエアなどの大手企業と提携。2019年4月、日本最大級のエンターテインメント企業「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」と協力し、全国への音楽配信を支援するとともに、沖縄国際映画祭にレッドカーペットで初出演。
https://www.singsingrabbit.com/

RELEASE
『恋花』Sing Sing Rabbit feat. endy jaugwokyin

デジタル配信リリース
https://big-up.style/2ZavlaNHVz

Singalong Entertainmnet Limited
10月20日 ON SALE