SKE48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

運命的な恋に高鳴る鼓動歌う“告白心拍数”は爆発と情熱の33rdシングル。

SKE48が10月2日に33rdシングル『告白心拍数』をリリース。2024年10月5日に16周年を迎えるSKE48。今作はセンターを熊崎晴香(Team E/6期生)が務め、出会った瞬間、一気に心拍数が上がるような運命的な愛を歌う。今回のインタビューでは初選抜となる入内嶋 涼、藤本冬香(Team KII/9期生)の二人にクールな楽曲についてや、過酷だったというMV撮影、二人が「初選抜」に賭ける思いについて話を訊いた。

■入内嶋さん、藤本さん、初選抜おめでとうございます。まずはいつも応援してくれるファンの方や、初選抜ということで注目している方たちに意気込みを語ってください。

入内嶋 マネージャーさんから選抜入りを伝えていただいた時は本当にびっくりして、研究生時代のことや、失敗したこと、怪我をした時のことを思い出し、「ここまで辞めずに頑張ってよかった」という気持ちがすごく出てきました。選抜に入れていただけたのはファンのみなさんのおかげなので、今までの私の過程も見てほしいですし、選抜に入ってひと皮むけた私も見られると思うので、パフォーマンスや歌はもちろん、表情だったり、腰を使った難易度の高いダンスもあるので、私の行動に注目していただきたいと思います。

藤本 私もずっと念願だった選抜に入ることができてすごく嬉しいので、ファンのみなさんに最大限の恩返しができるように、「ここまでふゆっぴのことを応援していてよかった」と思っていただける期間にしたいと思います。私はダンスがちょっと苦手だったのですが、初選抜がダンス曲になったので、「成長したな!」と思っていただけるように頑張ります。ぜひダンスに注目してください。

■同期で年齢も近いお二人ですが、お互いのことはどんなアイドルだと思いますか?

藤本 (入内嶋は)もうクールビューティーなお姉さんです。(笑) 見た目もそうなんですが、同性からも好かれるので、すごく素敵です。

入内嶋 (藤本は)好きなことに真っ直ぐで、愛が強くて、それがファンの方だったり、好きな広島東洋カープのお仕事だったりに繋げられているのも、ふゆちゃんの諦めない気持ちがあったからこそだと思います。強い心を持っていたり、絆がすごく深いと思います。

■ところでお二人のプロフィールを拝見した時、入内嶋さんの「生き物博士」と「昆虫食」がすごく気になりまして……。専門的な勉強をされていたりしたのでしょうか?

入内嶋 特に勉強はしていないんですけど、物心ついた時から父の影響で生き物全般が好きなんです。昔から怖いもの知らずで、生き物ならなんでも突っ走っていっちゃうタイプで、それが今の私にも繋がっていて。アイドルで「生き物全般が好き」という子は少ないので、私がそこでトップになりたいなと思っています。(笑)

■分類で言うと何が好きですか?魚類、哺乳類、爬虫類、昆虫類……?

入内嶋 全部好きなんですけど、やっぱりカブトムシが1番好きです。

■カブトムシ!昆虫食的に言うとあまり美味しくないと伺いますが……?

入内嶋 私も食べたことがあるんですけど、若干、一般的な昆虫食の「エビの味」とは違った味がしました。(笑)

■それは興味あります。(笑) そして藤本さんは広島県出身ということもあって、好きなものにはやはり「カープ」が来ますね。他県民からすると広島県民のカープ愛ってピンと来ないところもありますが。

藤本 これはいろんな所で言っているんですけど、広島の学校ではカープの歴史についての教科書が配られて、それをみんな勉強するんですよ。(笑) だからもう焼きついているんですよね。「いつから好きになった」とかではなく、物心ついたら「応援している」というか、そういう環境でしたね。宿題についても、先生が「昨日カープが勝ったけ、気分いいけ、今日は宿題なしね!」みたいな感じでした。(笑)

■それはすごい。(笑) 私の身近にはそこまで大きな存在が無いので、感覚を掴みにくいところはあるのですが、千葉県で例えるなら舞浜の人にとってのディズニーランドが、広島の人にとってのカープみたいな感じなんでしょうかね?

藤本 そうかもしれないですね。いや、それ以上かもしれません。もうコンビニとかも赤くしちゃうので。(笑)

■赤くしちゃうんですか?!すごい!もっとお話を伺いたいところですが、ここで話を戻しまして……初の選抜入りはどのような形で伝えられたのですか?

藤本 私は電話で知りました。その時、私は携帯を置いて犬の散歩に行っていたのですが、家に帰ってきたら携帯がずっと「ブーブー」鳴っていて、「なんだろう?」と思って出てみたら選抜入りの連絡でした。(笑)

■でしたら、最初に選抜入りのことを伝えた家族はわんちゃんですね?(笑)

藤本 わんちゃんです。(笑)

入内嶋 私はその時ちょっと喉の調子が悪くて病院に行っていて、病院の待合室で電話をもらったのですが、ホントに声が出ないぐらい喉がかすれていたので、嬉しい気持ちも声に出せなくて。(笑) でも、声を必死に振り絞って家族ひとりひとりに選抜入りを電話で伝えました。

■そういう時は咄嗟に出ますよね。(笑) 今作のあなたの最大の「挑戦」はなんでしたか?

藤本 ダンスですね。私はどんなにカッコいい曲でダンスを踊っていても、つい笑ってしまう癖がありまして……。キリッとカッコいいダンスが苦手というのもあったのですが、今回は指の先まで意識して、表情もカッコよくやったので、ぜひダンスを見ていただきたいです。

■確かにMVのメイキングではちょっと笑っちゃっている場面がありましたね。(笑)

藤本 MVでは、メンバー同士がすれ違いで喧嘩をしてしまうシーンがあったのですが、先輩たちが喧嘩をしているのを見て、ちょっと面白くなっちゃって……。(笑) 撮影の時、部屋が暑くて、野村実代さんが井上瑠夏さんに「暑いんだけど?!」みたいな感じで怒っていて、それを見てめっちゃ笑ってしまいました。(笑)

■あの喧嘩しているシーンは、実際には暑さにキレていたんですね。(笑)

入内嶋 私はダンスにメリハリをつけることと、ダンスの他にもメリハリをつけることに挑戦しました。自分でもわかるんですけど、研究生の頃から、踊ったり、仕事をしたり、歌ったり、全てにおいてずっと一直線というか、やる気なく見えるらしくて、全力でやってても伝わらないみたいなので、今回はちょっとメリハリをつけて工夫してみました。

■メリハリといえば、今作はパンツスタイルの衣装も印象的でした。インタビュー時点では7月下旬ですのでちょっとまだ暑そうですが、大丈夫ですか?

入内嶋 実はこれ、意外と涼しいんですよ。(笑)

■意外です。(笑) みなさんの衣装にはそれぞれテーマやポイントがあるんですか?

藤本 私のポイントはこちら(腰元)のあひるさんですね。(笑)多分、衣装さんが私をイメージしてつけてくださったんです。こちら可動式になっているので座ったりもするんです。撮影の時には座らせたりしてます。

入内嶋 ブレスレットはお気に入りです。装飾は最初、いっぱい置いてある中から自分で選んだんですよ。でも後輩で初選抜なのでなかなか取れなかったとき、大好きな先輩の佐藤佳穂さんが「これお揃いだから一緒につけよう!」って言ってくれました。なので、これが1番お気に入りです。

■それは思い出になりますね~!さて、次は難問になるのですが、ニューシングルを「漢字2文字」で表現すると何になると思いますか?

藤本 私は「爆発」です。今回のダンスは「脈拍ダンス」といって、サビの頭で、みんなが手を後ろから前に回して「ガッ!」とやるのがポイントなんですよ。そこがもう爆発力と瞬発力のあるダンスなので、「ガッ!」とした感じをぜひ見ていただきたいです。

入内嶋 私は「情熱」ですかね。SKE48らしさのある熱いものがMVのダンス、歌、メンバーの表情、MVのストーリー全部に込められているんじゃないかなと思います。

■今作のMVやダンスは今までのSKE48にはない新しさを感じましたが、その中にある「SKE48らしさ」はどこだと思いますか?

藤本 今回は振り付けしてくれたCRE8BOYさんが「髪の毛のことは気にせずに作りました」と言っていたので、映像内では髪バッサバサなんです。MVではみんな顔を気にせずに、ヘッドロールという頭を振り回す動きをやっていて。「SKE48はずっと全力で髪型とか気にしない」と言われているのですが、そういうところは今回もしっかり残っていると思います。

入内嶋 今回はダンスが第一なので。私たちアイドルが踊っていてもカッコいいんですけど、ダンサーの方たちにも刺さるダンスだと思うので、いろんな方たちに躍っていただきたいと思います。最近だと動画投稿SNSも流行っているので、ぜひみなさんに踊ってみてほしいなという気持ちがあります。

■「踊ってみてほしい」という話が出ましたが、ファンの方たちがダンスをコピーする時のポイントはありますか?

藤本 今回は「脈拍ダンス」がポイントになっているので、しっかり脈(手首)を掴んで、脈を測る様子を表現してください。

入内嶋 あとはもう「目ヂカラ」ですかね。カメラをしっかり見てほしいです。

■次は楽曲に関して、この曲の「聴き逃してほしくないところ」はどんなところですか?

藤本 最初の「心拍数」というサビのところ、次のサビだと「Blood pressure(血圧)」になるんですが、もうストレートじゃないですか。心拍数は「心拍数がドクドク」みたいな感じで真っ直ぐに感じてほしいし、次のサビでは血圧が上がるぐらい、パフォーマンスを見ていてもバクバクするくらいの感じを伝えたいので、ぜひ注目してほしいです。

入内嶋 1番からラストのサビまで歌ってきて、1番盛り上がった後に「Calm down 告白心拍数」という歌詞が入ってきます。歌詞の英語の部分って読み飛ばされてしまうこともあるのですが、今回は意味を調べて、深く読み込んでほしいです。

■自分以外のメンバーのパフォーマンスで注目してほしいポイントは?

藤本 今回はセンターがダンス大得意な熊崎晴香さんなので、身体の線は細いけどメリハリのあるダンスで先頭で引っ張ってくださっている、くまさんのダンスに注目していただきたいです。

入内嶋 もちろん全員注目なんですけど、フロントの方に立っている野村実代さんの自信に満ち溢れたオーラがMVにもすごく出ています。人一倍そういう所を研究している方なので、ぜひ見てほしいです。

■楽曲にちなんで、最近心拍数が上がった出来事はありますか?

入内嶋 最近、ボートレースのお仕事をさせていただいて、まだ7回目くらいなので知識がちょっとフワフワな状態ではあるんですけど、ファンの方の予想だったり、意見やアドバイスも聞きながら自分で予想した時に、当たりそうな時が何回かあって。もうその時はほんとにドキドキしましたね。ちっちゃく的中したことは何度もあるのですが、「大きな当たりが来るかも?」という時は、ほんとに心拍数が上がりました。

藤本 私は広島東洋カープで監督を務めていた佐々岡監督にInstagramをフォローしていただいて、鈴木誠也選手、そして前田健太選手が私のInstagramを見てくれたことを知って、心拍数が上がりました。(笑)

■運命的な恋を歌っている今作ですが、あなたが一目惚れしたものはありますか?

藤本 私は鈴木誠也選手です。好きすぎてどうにかなりそうです。(笑) 今はメジャーに行かれているんですけど、カープに入りたての頃から注目していたんですよ。あの頃はまだ4番になるなんて誰も思っていなくて……。私が「鈴木誠也選手が好き」と言うと、「ミーハーだね」って言われるんですけど、初期の初期から一目惚れして応援していました。鈴木選手はムードメーカーで、よくちょける(ふざける)んです。そういうところを見てチームが一気に明るくなるので、そういうのがすごく素敵だなと思いました。

入内嶋 私が覚えている限り、生き物だとカブトムシのメスに一目惚れしました。(笑) もちろん他のカブトムシやクワガタも好きなんですけど、カブトムシのメスにはすごく惹きこまれるものがあって。つぶらな瞳だったり、背中にある産毛だったり、爪の力が強くて引っかかる時の感覚だったり、全てがドストライクでしたね。

■オスではなくメスなのは意外ですね。(笑) 次も曲にちなんで、あなたの運命を変えた出会いはなんですか?

入内嶋 私は「お父さん」です。元々はSKE48ではなく裏方のお仕事をしたくて専門学校のオープンキャンパスまで行っていたんですけど、一緒に行ってくれたお父さんに「やっぱりさやかじゃ(裏方は)無理かもよ、表舞台の方がいいよ」と言われたんです。そこですぐに裏方の夢を諦められた自分もすごいんですけど、お父さんに背中を押されて、オーディションに応募して、そこから人生が変わったので、やっぱり私にとって「お父さん」の存在は大きいです。