SKE48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■親から「表舞台の方がいい」と言われるのって大きいですよね。

藤本　私は「AKB48」ですね。もう全ての始まりというか、アイドルになりたいと思ったのはAKB48を見てからなので。出会ってからずっと大人になるまで夢も変わりませんでした。AKB48に出会わなかったら今の私は無いと思うし、人生も全然違ったと思います。

■私は歳が近いからよくわかるんですけど、小学生の頃にAKB48全盛期がありましたよね。

藤本　そうなんです。小5、小6くらいで“ヘビーローテーション”が流行って、総選挙とか、ぷっちょとのコラボとか。ぷっちょおまけもめっちゃ集めていました。(笑)

■懐かしいですね。(笑)　MV撮影ではハプニングや印象的な出来事などはありましたか？

藤本　撮影現場が暑かったので、途中でアイスを差し入れしていただいたんですけど、すごく暑かったので、食べながらドロドロになっちゃいました。(笑)

入内嶋　個人的にはMV撮影中、気持ちが落ち込んでしまって、涙が出てしまって……。でもその時、近くにいた先輩たちが優しい言葉をずっとかけてくださったり、大好きな佐藤佳穂さんが誰よりも近くに来て抱きしめてくれたりして、すごく安心しました。

■過酷な撮影の様子が伝わってきます。今作の「目で見る楽しみ」を教えてください。

藤本　前作“愛のホログラム”は可愛い系、綺麗系で、バレリーナなどをイメージしたMVとジャケットだったんですけど、今回はクールビューティーで、普段はかわいい系の子も、珍しくクールでカッコいい姿が見られます。私は普段可愛い系ではないので通常通りな感じではあるんですが、キリッとした表情ってなかなか見せることがないので、そういうところがジャケット写真やMVでも見られるんじゃないかなと思います。

入内嶋　今回はMV撮影の時に、振付けのCRE8BOYさんが表情や演技の部分も教えてくださいました。ダンスだけじゃなくて、変わりゆく関係性を描いたMVなので、みんなが1つになっていく姿もそうだし、最初の表情と最後の表情は全然違うので、表情にも注目して見てほしいです。

■じゃあもう様々な所に注目しながら100回くらい見ないとですね。(笑)　ニューシングル“告白心拍数”はどんな場所で聴いてほしい曲ですか？

藤本　私は野球選手の登場曲に使ってほしいという思いでいっぱいです。(笑)　しかも初選抜なので、カープの選手がこの曲を使ってくれたら胸熱です。

入内嶋　私は神奈川出身なんですけど、神奈川に帰った時にどこでも流れているぐらいの環境になっていてほしいですね。今回は倉島杏実さんと私の二人が神奈川出身なんですけど、これまで神奈川出身で選抜に入って、表題曲を歌っているメンバーがなかなかいなくて、これで神奈川県全体を盛り上げられるんじゃないかなと思います。

■お二人とも地元愛あふれるコメントをありがとうございます。(笑)　インタビューも終盤ですが、改めて今作への想いを熱く語ってください。

藤本　私は今回、26歳で初めて選抜入りしたんですけど、SKE48では最年長での初選抜になるんです。これまでは高畑結希さんの24歳で初選抜が最高齢だったのですが、それを塗り替えたので。(笑)　本当は節目として25歳でアイドルを辞めようと思っていたのですが、選抜が諦めきれなくて、「最年長記録を塗り替えるぞ！」というモチベーションで頑張ってきたので、ファンの方にも恩返しができるシングルにしたいなと思いますし、せっかくこんなにカッコいい曲をいただいたので、自分の新しい一面として、カッコいい姿を見せられたらいいなと思います。

■曲についてはいかがですか？

藤本　私は秋元康先生が作るグループの歌詞が大好きなんですけど、秋元先生は“告白心拍数”みたいにストレートな歌詞はめずらしいんですよ。普段はもっと遠回りで、擬人化させたり、物に例えたりするんです。だから、普段ならこんなに恋愛感情をストレートには書かないと思うんですけど、多分今回はあえて一目惚れのドキドキ感を心拍数に表して描かれているので、遠回りせずにストレートに伝えられたらなと思います。

入内嶋　選抜に選んでいただいたのはファンのみなさんの応援のおかげです。“告白心拍数”はイントロから曲全部、歌詞を見て聴いてもドストライクな曲だったので、すごく大切な曲になりましたし、これから何かある度に、私は絶対にこの曲を選ぶと思います。ファンのみなさんは「カッコいい私が好き」という方が多いので、今回のパフォーマンスでもっと好きになってもらえたらいいな、心拍数が上がってもらえたらいいなと思います。あと、なかなかこういうパンツスタイルで全員がパフォーマンスする機会が無かったので、いろんなテレビ番組だったり、音楽番組に出て、「今のSKE48はこんなにカッコいいんだよ、全力なんだよ」というのを見せたいです。

■最後に、2024年下半期の目標を教えてください。

藤本　私はマツダスタジアムでの始球式がしたいです！SKE48でやりたいことがあと2つあって、それがマツダスタジアムでの始球式と、『それ行けカープ著名カープファンリレー映像』という、7回の裏で流れる映像に入りたいということなんです。リレー映像は年1回、1月ぐらいにやるのでまだ先なんですけど、目標達成ができたらいいなと思います。

■ボールはホームまで飛びますか？

藤本　今ジムでめっちゃ鍛えているんです！昨日もやってきました。ボールは雑誌の企画で1度ストラックアウトで投げた経験もあるんですけど、すごく難しかったですね。(笑)　でも、仕上げてみせます。

入内嶋　私は去年初めて単独でNHK Eテレさんの『スマホで昆虫ズカーン！』という昆虫の番組に出演させていただいて、そのロケが地元の神奈川県だったんです。なので、また「昆虫の番組」や「神奈川でのお仕事」がダブルでできたらいいなと思っています。

Interview ＆ Text：安藤さやか

PROFILE
東京・秋葉原を拠点に活動するAKB48の全国進出第一弾として、2008年7月に、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。本拠地の栄(SAKAE)の頭文字からSKE48(エスケーイーフォーティエイト)と命名される。後に日本全国、そして世界に展開される48プロジェクトの先駆けとなった。名古屋の栄に建つ観覧車がシンボルのエンターテインメント発信ビルSUNSHINE SAKAEの2階にあるSKE48劇場(SKE48 THEATER)で、歌とダンス・トークから構成される公演をS・KⅡ・Eの各チームと研究生で日々開催している。前作『愛のホログラム』でオリコン週間シングルランキング 28作連続1位継続中。ビルボード2024年上半期シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”7位を獲得。
https://ske48.co.jp/

RELEASE
『告白心拍数』