■ちょっとお調子者な感じがして面白いですよね。Team Eの“語り合うことから始めよう”は、そのままメッセージ性の強い楽曲だと思います。お二人には「話せばわかってもらえるのに!」と思う変わった趣味や好きなものなどはありますか?
井上 私はポーチやバッグをたくさん持っていて、毎日変えています。中身もちゃんと毎日入れ替えていて、昨日はキャラクターのバッグだったけど、今日はチューリップのバッグみたいに。昔からポーチを買うのが好きで、「好きなキャラクターの柄が入っている」みたいな理由でいっぱい買っちゃうんですよ。「それを使わないのは可哀想」と思って、毎日違うものに変えています。洋服ダンスにもポーチ置き場を作っていて、透明なケースにしているから、外からでもポーチに描かれたキャラクターが見えるようにしていたり。あと、ホテルとか行くと絶対にホテルのスリッパじゃなくて、自分で持参したスリッパを履いたりもします。
■ポーチを毎日変えるのは労力もすごいですね……。なかなかインパクトのある答えでした。(笑)
日高 私は「ときめきの沸点が違う」ってよく言われます。みんなと違うところで「キャー!」って言っていたり、ときめくポイントがちょっと人とはズレているみたいで、私にとってのストライクがみんなにはボールみたいなことが多いです。ストライクゾーンが人と全く違うんですよね。「審判によっては……」みたいな。(笑)
■「迷審判」みたいな感じですよね?(笑)
日高 そうなんですよ。広いとか狭いとかじゃなくて完全にズレている感じ。「あれ打つか?!」みたいな。(笑)
■逆に「そのストレートは打たないの?!」みたいなのもあったりするんでしょうね。(笑) 今作には11期研究生が歌う“君の瞳に感電中”も収録されていますが、SKE48って今最年少が14歳じゃないですか。ジェネレーションギャップを感じることなどはありますか?
日高 “君の瞳に感電中”で、11期研究生メンバーは知らない単語が多かったみたいで、みんなで調べ合ったらしいんです。可愛いですよね。(笑) この間、14歳のメンバーに「今度修学旅行に行ってきます!」って言われて、「えっ修学旅行?修学旅行って単語を久しぶりに聞いたわ!」と思いました。「楽しんでくるんだよ~!」って。(笑)
■もしSKE48オーディションに挑戦した日の過去の自分に一言だけアドバイスできるとしたら、何と言いますか?ちなみに「自分は未来の私だよ」とは言えません。
井上 「将来きっとアイドルになるから大丈夫だよ」って言います。それか「諦めるな!」かな。身内じゃなくて他人に言われたらもっと頑張れそうな気がします。
日高 私は「自信を持って!」って言いたいですね。私は自己肯定感低めなんですよ……。だから、「自信を持つことが大事だよ」って言いたいです。私はオーディションの時に自分の名前を言うのを忘れていたらしくて……。(笑) あの日の自分にアドバイスできるなら「名前だけはちゃんと言っとけ!」って言いたいです。
■日高さんは先日卒業を発表されましたね。アイドル自体をご卒業……という感じなのでしょうか?
日高 今の段階ではそういうつもりです。もう10年もアイドルをさせていただいたし、全部夢を叶えてこられたので、みんなに「お疲れ様」って言ってもらいたいです。
■卒業発表する前と、発表した後で気持ちは変わりましたか?
日高 全然!まだフワっとしています。水面下ではマネージャーさんやスタッフさんたちと話し合いを重ねてきて、ついに出した決意だったので、発表した時にはもう気持ち的にも最後だし、悪い意味じゃないのですが、すごく吹っ切れた感じがありました。いろいろと考えすぎちゃうタイプなので、そういう部分では救われている所も結構あって、今は気持ちが軽くなっています。思い残すことがあると後悔に繋がると思うんですが、そういうことも全然無いです。
■フルマラソンを走りきったような感じですかね?
日高 本当に。いいタイムで走り切りました!自己ベストです。(笑)
井上 (日高の卒業を聞いて)本当にびっくりしました。Twitterを開いたら1番上に「日高優月卒業発表」みたいなツイートが出てきて、そこで卒業を知ったんです。ゆづさんは後輩に人気が高くて、私もSKE48に入った当時はゆづさんの目も見られないくらい、ガチ恋レベルでキュンキュンしていた時期がありました。ゆづさんが握手会の時に着ていたパジャマの色違いもこっそり買ったんです。そのパジャマは今もあるんですけど、着るたびに握手会の光景を思い出すんですよ。
日高 知らなかった……。(笑) 聞けて良かった。
井上 きっとみんな通っていると思います、ゆづさんへのキュンキュン期は。入りたての頃、ゆづさんが瑠夏のことをブログに書いてくれたのを全部スクショしていました。だから、今「本当に卒業しちゃうんですか?!」って気持ちです……。ゆづさんはパフォーマンスも歌も完璧なんですけど、実はどちらも未経験からスタートしているんです。だけど圧巻というか、自分もアイドルをやっているからこそ、そのすごさがわかります。なによりパワーがすごくて、「魅せる力」にいつも見惚れちゃいます。後輩メンバーもみんなゆづさんのこと「なりたくてもなれない存在」だと思っています。
日高 嬉しすぎる!このインタビューの録音ください!(笑)
■なんだかラブレターみたいなお話ですね。(笑) こういうことってなかなか直接は話す機会がありませんよね。
井上 すごく寂しいです……。
日高 「寂しい」って言ってくれるのも嬉しいです。まだ10月末まで時間があるので、いっぱい思い出を作っていきたいです。
■たくさん思い出を作ってください。そして最後の曲はSHOWROOM選抜の“パレオはエメラルド(2023 ver.)”ですが、これはちょっと懐かしく感じるファンの方も多そうですね。
日高 「みんな制服を着て学校で撮影した」って聞いています。多分みなさんが想像していた水着とかではないんですけど、また違う「青春のこの瞬間」をたくさん入れるって言っていました。メイクとかもナチュラルで、リアルな学校生活を感じられると思います。
■それでは最後に今作の1番の聴きどころを教えてください。
日高 うちらが好きなのは“好きになっちゃった”のイントロだよね。
井上 そう!イントロ大好き。最近はイントロなしで始まる曲とかが多かったんですけど、今回はイントロがすごく長くて。最初が低めから始まるのも「物語が始まって、だんだん大きくなっていく」感じがして、そこを一番聴いて欲しいです。振付では3列になって、3チームそれぞれで違う振りをしています。ちなみに2列目が一番難しい振りをしているので、MVでいっぱい見てみてください。メンバーたちの表情にも注目です。
日高 サビはどれも違う表現の仕方をしているし、終盤にかけて、どんどんと気持ちを盛り上げていける感じなので、最初の印象と聴き終わった後の印象はきっと違うと思います。どこを切り取っても素敵だと思うんですけど、最初から最後まで聴き入って共感してもらえたら嬉しいです。
Interview & Text:安藤さやか
PROFILE
東京・秋葉原を拠点に活動するAKB48の全国進出第一弾として、2008年7月に、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。本拠地の栄(SAKAE)の頭文字からSKE48(エスケーイー フォーティエイト)と命名される。後に日本全国、そして世界に展開される48プロジェクトの先駆けとなった。名古屋の栄に建つ観覧車がシンボルのエンターテインメント発信ビルSUNSHINE SAKAEの2階にあるSKE48劇場(SKE48 THEATER)で、歌とダンス・トークから構成される公演をS・KⅡ・Eの各チームと研究生で日々開催している。
https://avex.jp/ske48/index.php
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『好きになっちゃった』
初回生産限定盤/Type-A(CD+DVD)
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