宙の鳴き声 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

「心を癒す音楽を届ける」宙の鳴き声、全国ツアーがスタート!

それぞれソロ活動をしていた2人が、2015年に沖縄ストリートライブの聖地「アメリカンヴィレッジ」で出会い、誕生したのがSOAKだった。コロナ禍の時期に一時活動を休止し、それぞれのスキルアップを求めてソロ活動をしていた時期もあったが、2022年より再び活動を再開。この時期に今の「宙の鳴き声」へと改名した。活動11年目を迎えた宙の鳴き声は、現在『ハイサイトレインツアー​【各駅列車編】』と題して全国をツアー中。このツアーはライブハウスを回るのではなく、カフェや居酒屋など、全国各地のいろんなお店でライブを行っている。10月からは、ライブハウスを巡る『ハイサイトレインツアー【特急列車編】』がスタートする。
今回のツアーを彩る歌が、8月に配信リリースになる最新曲の『ハイサイトレイン』だ。今回はこのツアーに向けての思いを、YutoとNa-riが語ってくれた。

■まずは結成の経緯から教えてください。

Yuto お互いに沖縄のストリートライブの聖地と呼ばれている「アメリカンヴィレッジ」でストリートライブをやっていました。そこで観たNa-riの存在が気になり、「一度、一緒にセッションしてみたいな」と思って、僕から声をかけました。

■Na-riさんのライブ姿に何かしら感じるものがあったわけですね?

Yuto 僕は2~3年ほどボイストレーニングを積んだ上で、ストリートライブを始めています。でも彼はそういう経験がまったくないにも関わらず、歌がめちゃめちゃ上手かったんです。それでNa-riの歌声が気になりだし、声をかけた次第でした。

Na-ri 実は僕もYutoさんの歌声や存在が気になっていて。ライブを観てからというもの、ずっと「この人と一緒に歌ってみたい」と思っていました。でも、自分はまだまだ駆け出しの存在だったので、そこから「今日も歌っていますよ」という姿を、Yutoさんにもわかるようにアピールを続けていたら、声をかけていただきました。もちろん僕は、すぐに「よろしくお願いします!」と返事をしています。(笑)

■その出会いをきっかけに、宙の鳴き声の前身となるSOAKが誕生し、コロナ禍の時期に2年ほど活動を休止していましたが、その後、今の「宙の鳴き声」に改名して、活動を再開したわけですね。それで気づいたら10年以上の歳月が経過していたというわけですね?

Yuto そうです。ただし僕らの場合、コロナ禍の時期に2年間活動を休止し、その後に今の宙の鳴き声に改名した上で活動を再開しているから、その時期から新たに動き出したという感覚の方が正直強いです。

■改名したことで、再開ではなくリスタートしたという感覚の方が強いということでしょうか?

Yuto そうです。音楽性や伝えたい思いの面でも、そのタイミングでだいぶ変わった面も大きかったから、自分たちとしては、SOAK時代から継続してというよりも、そのタイミングで宙の鳴き声として生まれ変わったという意識の方が強いです。

■なるほど。どんな風に音楽性に変化が出たのかも気になります。

Yuto 「バラードを中心に」という面は継続していますが、伝える思いの面での変化が大きいというか、以前にも増して、ネガティブな感情も含めた上で、「誰かと共感しあおう」、「みんなで一緒に頑張っていこう」、「前を向いて生きていこう」など、曲を聴いた人たちが、より共感を覚えて自分に置き換えて受け止められるような曲が多くなりました。

■宙の鳴き声の魅力として欠かせないのが、胸を打つ2人の歌声のインパクトや、ハーモニーです。

Yuto 僕とNa-riの声質が対照的なところが、一つの持ち味になっていると思います。Na-riは芯が太くて強い低音域から中音域の声を強みにしているのに対し、僕はファルセットや高めのキーの方が得意です。曲を作る上でもそこは自然と反映されています。

■宙の鳴き声の人気曲でもある“相思相愛”では、2人ともキーの高い声を活かしていますよね?

Na-ri 僕は決してキーの高い人ではないから、歌い始めたばかりの頃は高い声を出すのにも苦労しましたけど、“相思相愛”は宙の鳴き声の曲の中でも、特に支持が高いし、ライブでも一番多く歌っている曲です。今では僕も高いキーで歌えるようになりましたけど、未だに突き抜けるような高音域の歌声はYutoではないと歌えない楽曲だと感じています。

■お互いの声の魅力も考えて楽曲を作ることも多いのでしょうか?

Yuto それを意識しだしたのはここ2~3年ほどだと思います。以前は自分が歌う上で気持ちのいいキーやメロディーで曲を作っていましたが、2人で歌う活動を重ねていく中で、「2人で歌ってこそ、自分たちの曲になる」というのを強く実感し始めてからは、「Na-riなら、このキーのこのメロディーが活きるんじゃないか」などと、想像しながら曲を作るようになりました。

■そんな「宙の鳴き声の魅力は何か?」と聞かれたら、どう答えますか?

Yuto 僕らは「癒し」をテーマに、しかもバラードをメインに楽曲を作り続けています。もともと弾き語りでストリートライブをやってきたという背景もあって、立ち止まって聴いてくれた人たちの心を癒したいじゃないですけど、僕らの音楽に触れてくれた人たちの心を癒すことを軸に置いて活動をしています。つまり「心を癒す音楽を届けること」、そして「2人で培ってきたこのハーモニーを届けること」が、僕は宙の鳴き声の魅力だと感じています。今でこそライブでお客さんに楽しんでもらおうと、アップテンポな楽曲を含め、いろんな曲調で曲を作っていますけど、活動を始めたばかりの頃は、バラードばかりを作っていましたし、今もバラードは僕らの魅力になっています。

Na-ri 「癒し」は、結成当初からテーマにしていたことでした。いわゆる「僕らのライブを観て元気になってよ」というよりも、心が疲れている人たちが僕らの曲を聴いて、少しでも気持ちが楽になれたり、癒されてくれたら、それこそ「明日も頑張れるきっかけになった」と言ってもらえるようなライブ空間を提供したいと思ってやってきましたし、今もその気持ちでいるから、そこが自分たちの一番のセールスポイントだと思います。

■宙の鳴き声は、沖縄に留まらずいろんな場所でライブ活動を積極的にやっていますよね?

Yuto まさに今、『ハイサイトレインツアー​【各駅列車編】』の真っ最中なんですけど、最近は毎月のように県外にもライブのために足を運んでいます。僕らはストリート活動と並行して、沖縄の民謡酒場などでもライブ活動をしています。そこで出逢った全国各地から来てくださった方々のところへ、「今度は僕らが歌を届けに行きたい」という思いから、今は主要都市が中心ですけど、定期的にライブをしに行っています。

■ライブハウスでの公演はもちろんですけど、宙の鳴き声の場合、カフェや飲食店でのライブも積極的に行っていますよね?

Yuto はい。主に沖縄にまつわるお店が多いですけど、県外のいろいろなところにもそういうお店がありますし、いろんな繋がりから声をかけていただく機会も多いことや、僕ら自身が沖縄の匂いを感じてほしい気持ちもあって、そういう場所でやることが多いです。

Na-ri 僕らに限らずですが、沖縄で活動をしているアーティストの場合、県外の方々とも、沖縄という共通言語を通しての繋がりから、それこそ沖縄系のお店から「歌いにきてよ!」と声をかけてもらい、そこに足を運ぶことも多いんです。

■『ハイサイトレインツアー​【各駅列車編】』で回る会場も、沖縄系のお店が多いですけど、そもそも今回のツアーは、「きてほしい場所」のリクエストを求めた上で決めたそうですね。

Yuto そうなんです。今回ツアーで回る箇所を広げようと思った時に、宙の鳴き声のことを知らない地域にも足を運んで、観る人が誰もいなかったら悲しいじゃないですか。(笑) なので、先にSNSを通して「僕らのライブを観たい方々がいたら教えてください!」と呼びかけて、その上でリクエスト数の多かった場所を選び、全14カ所の地域と会場を決めました。

Na-ri それでも半分くらいは初めて行く場所なんですよ。

■それだけいろんな地域の方々が、宙の鳴き声の音楽を求めてくれていたというのが嬉しいじゃないですか。

Yuto 本当にありがたいですよね。待っていてくれる方々がいる安心感はありますけど、やはり回る以上は、「満員電車」にしたいから、そのためにも、もっともっとアピールしていかなきゃいけないなと思っています。

■どういう反響が返ってくるのかは、行ってみないことにはわからないわけですね。

Yuto そうなんですけど、僕らとしては初めて行く地域でも一緒に盛り上がってほしくて。今「ご当地あるあるソング」を、その地域ごとに全部で14曲作っています。そのために、あらかじめインスタライブを通して、「ご当地あるある」をみなさんから募集しましたし、そこでいただいた題材を元に曲を作っています。その曲を各地で披露するので、一緒に楽しんでもらえたらと思います。

■8月に配信リリースを予定している『ハイサイトレイン』は、このツアーのために誕生した曲なのでしょうか?

Yuto もともとツアーの前には出来ていた楽曲でしたが、今回のツアーを企画した時に、「この楽曲がツアーに合いそうだな」ということから、このツアータイトルにも付けたように、今回のツアーでは、この曲を通してみなさんと一緒に盛り上がりたいなと思っています。