ソウルズ VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ソウルズ『feel』

コージロー(Vo)、テラ(Gt)、ちゃあ(Ba)、かおり(Key)、カズマ(Dr)

ソウルズ、「5人でやる意味が表われた」新曲”feel”でメジャーデビュー

5人組バンド、ソウルズ。名前の通りソウルをルーツにしたボーカルと、ソウルやファンクのリズムを取り入れつつポップスに昇華する曲調がキャッチーな新曲、“feel”は彼らのメジャーデビュー曲だ。ストリートでのライブで培ったパフォーマンス力で魅せるライブはTikTokでもバズを生みだし、ストリートのみならず各所で注目を集めている。今回はそんなソウルズにインタビューを敢行。楽曲へのこだわりだけでなく、グルーヴを生みだすメンバーひとりひとりのキャラクターも深掘りする。

■まずはバンドの成り立ちを教えてください。

コージロー 2013年12月から、ソウルズになる前身のバンドで僕が活動していたんです。その時にギターのテラに出会って加入してくれて。そこからメンバーチェンジを経て、2018年にソウルズに改名しました。今の5人になったのが去年の5月です。

■テラさん以外の3人とはどうやって出会ったんですか?

コージロー 順番的に言うと、ベースのちゃあはテラと地元のライブハウスの先輩後輩っていう繋がりで。SNSでベースを募集していた時にちょうどそれを見てくれて入ってくれました。その後にキーボードも募集して、今度はそれをかおりが見て声をかけてくれて。ドラムのカズマは、彼が元々やっていたバンドのサポートをちゃあがやっていたっていう関係で、そこから加入してくれました。

■かおりさんだけメンバーとの繋がりがない状態から入ったんですね。加入する決め手はなんだったんですか?

かおり 私、以前はエレクトーンの講師として働いていたんです。バンド経験は全くなかったんですけど、演奏活動をしてみたいなと思ってSNSでいろいろと探していて、そうしたら偶然ソウルズを見つけて。キーボードを募集中だったので、「このバンド面白そうやな」と音源を聴いたり、動画を見てみたりしたらすごい「ビビッ」と惹かれたんですよ。このバンドに入りたいなと。見つけたその日にメールを送りました。

■すごい行動力ですね!その日の決断が今回のメジャーデビューに繋がるっていう。グループ名の改名のお話もありましたけど、ソウルズっていう名前をつけた理由はソウルを強調しようということだったんですか?

コージロー ソウルミュージックが好きっていうのも、もちろん改名のきっかけの一つなんですけど、もうひとつ理由があって。前身のバンド名が長くてなかなか覚えてもらいにくい名前だったし、ライブイベントの会場の方とかにも綴りを間違えられることもめちゃくちゃあって。改名を発表するライブの日にも、ライブハウスのスタッフさんにバンド名を間違えられたので、改名してよかったと思いました。(笑) 

■名前を変えながらもずっと続けてきたバンドでのメジャーデビューですが、決まった時の感想を教えてください。

コージロー 前身のバンドからするとすごく長い時間がかかりましたね。僕らはストリートライブをよくやっているんですけど、すごい寒い中、楽器陣の指がかじかんで大変な時期とか、逆に夏のめっちゃ暑い時期とか、年中ずっとストリートでやってきて。ストリートライブを始めた最初の頃は、誰もお客さんがいなかったんですよ。テラ君と2人でやった時に、カバー曲で安全地帯の“悲しみにさよなら”を演奏したことがあるんですけど、最後「悲しみにさよなら」って、高らかに歌って前を見たらもう誰もいなくて……。(笑)

一同 (笑)

コージロー あの時に限ってすごく高らかに歌えたんですよ!あれがスタートやと思うと、メジャーデビューできることで、今まで僕たちのライブに立ち止まってくれた人たち全員に「そのセンスが間違ってなかった」と証明できるのかなと思います。本当に嬉しいです。

テラ 僕もめちゃくちゃ嬉しいです。毎年誕生日が来るたびに「あと1年だけやろう」っていう思いを10回くらいしてきましたから。(笑)

■ストリートライブはどうしてやろうと思ったんですか?

コージロー 梅田のグランフロント大阪っていう複合施設の広場でストリートライブを公認でやらせてもらえるオーディションがあって。そのオーディションを前身のバンドの時、まだテラも加入する前に受けたんです。それに受かったんですけど、当時はバンドでストリートライブするっていうのが珍しかったので、なかなか上手く活用できていなくて。でもせっかく権利あるし、ちゃんとやっていこうかなと思って始めました。

■そうだったんですね。

コージロー 当時は今みたいにSNSも活発じゃなかったので、ライブハウスで新しいお客さんに出会うっていうやり方しかなかったんですよ。でもストリートの方が新しいお客さんに出会えるチャンスが多い気もしたので。それで実際にライブハウスでライブやった時に、ストリートで出会ったお客さんたちが来てくれるっていう流れが徐々にできていったんです。ストリートライブをやっていこうっていう明確なビジョンが最初からあったわけではなかったけど、やりながら実感を持っていったっていうのはあります。

■ライブハウスだと自分たちを見るために人が集まりますが、ストリートだとそうもいかない場合が多くて、人が流れていきやすいじゃないですか。そういう特徴によってパフォーマンスの心持ちが変わったなどはありましたか?

コージロー 公認のストリートライブの会場でやる時もあれば、ゲリラ的に駅の近くでやり出す時もあるんですけど、本来そこを通行される方たちは違う目的があって通られていくじゃないですか。その人たちの足を止めるっていうのは大変で、マインドの部分で「なんとか止まってくれ」っていう気持ちはあります。例えば横断歩道の近くでやっている時であれば、赤信号のほんまに数十秒、数分間で「ちょっと見ていこうかな」っていう気持ちになってもらうとなると、もちろん元々真剣ですけど、より「絶対に止まってもらう!」っていう気持ちになりますしね。動きとかも大きくなるし、とりあえず目を引くとか耳で追ってこさせるっていうのをできる限り意識しています。

■ちゃあさんはいかがでしょうか?

ちゃあ 僕はボーカルがいかに集中できるかを、ベーシストとしてドラムのカズマと一緒に土台を作っていくというか。あとは立ち止まってくれた人が少しでもノってくれるようにっていうのをずっと心がけています。1秒でも長く聴いてもらえるように、1秒でも良い音で聴いてもらえるように集中してやっています。路上でやる時は機材も自分たちで持って行ったりするので、DIYみたいな感覚があるんですよね。

■DIYっていうのは面白いですね。演奏場所から作るっていう?

ちゃあ それでいうと、ドラムセットも他の人たちは「そんなんやってないやろ」みたいなことしているよね。

カズマ 基本的に路上でやっている人って、カホンだけっていう人が結構多くて。ドラムセットを使っている人は、普通のドラムセットの小さいものを持って行く感じなんです。僕の場合、一般的には手で叩くカホンをバスドラムの代わりにして、キックペダルで踏んでいて。あとはちっちゃいスネアとかハイハットとかを組み合わせてやっています。あまりない組み合わせでやっているんじゃないかなと思います。

■斬新ですね。かおりさんはそれまで屋内演奏が中心だったと思いますし、ストリートは全然違うと思うんですけど、いかがですか?

かおり 初めてストリートライブをした時、お客さんの反応が個人的にすごいびっくりしたし、嬉しかったんですよね。ぱっと通りかかった人たちがすごい笑顔になってくださったり、一緒に身体を動かしてくださったり。声をかけてきてくださる方も結構いらっしゃったし、ライブ終わりにSNSでわざわざ連絡くださったりとかもして。ぱっと立ち止まってくださったその数秒間で、これから先ずっと音楽を通して繋がっていけるっていうのは、本当にすごいことだなと思って感動しました。

■ストリートライブの動画がTikTokでの再生回数を伸ばしていますが、そういったバズで実感したことはありますか?

テラ TikTokを見てライブ見に来てくださるという方たちが増えましたね。

■リリックが出ることで強調されるリズム感がTikTokと相性いいんじゃないかなと見ていて思いました。

コージロー あの動画の編集とか字幕のタイミングは、全部カズマがやってくれているんです。

■そうなんですね。リズムをより感じるのはドラマーが編集しているからこそっていうのもあるかもしれませんね。

カズマ そうですね。決めとかブレイクのタイミングで「バシッ!」とテロップも合わせて、目を引くように意識しています。