■新曲“feel”についてもお伺いしたいと思います。「止まった物語を進めよう」っていうのはテーマありきで作ったんですか？
コージロー これはそうですね。スタートの気持ちを込めて、止まっていたストーリーというか、僕もテラもデビューに時間がかかったりとか、コロナ禍で中々活動もライブもできなかったりした時期もあったので。そういうことも含めて作りました。
■他の曲に比べても全部の楽器に聴きどころがあるのが、デビュー曲にふさわしいなと思いました。
テラ そうですね。今までいろんなレンジの曲を作っているんですけど、デビュー曲はこの5人でやっている意味っていうのがすごく表れたと思います。今バンドの状態もすごく良いし、「みんなで頑張ろうぜ！」って言っていた時だったので、自然とそれが出ましたね。
■曲はどうやって構築していったんですか？
テラ この曲はコージローと二人でアコギでコードを鳴らしながら、鼻歌歌ってみたりして作るっていうやり方ですね。早い段階で勢いのある曲っていうイメージが決まって。でもソウルズなりのグルーヴィーなものにもしたかったので、走り抜けるような勢いというよりは、もうちょっとダンサブルな感じに仕上がっています。
■リズム隊のお二人は特に意識されたことはありますか？
ちゃあ この曲のサビは弾けた感じで、でもノれる。元気なところとダンサブルなところの両立ですかね。元気な方に寄りすぎるとロック感が出すぎちゃうので、そうじゃなくて、ソウルズの根底にあるファンクとの融合具合を意識しました。Bメロは4つ打ちで「いきながら盛り上がってサビに行くぞ！」みたいな、階段を登って盛り上がっていくみたいなイメージを共有しながら構築していった感じです。
カズマ 特にBメロはちゃあくんと何回か検証して。ベースがスラップ刻んで僕が4つ打ちするっていう場面はリズム隊がおいしいポイントだったので、ドラムに対してのベースの位置を変えたり、いろいろ試してみて一番ベストなところを探していったのが印象的ですね。
■メジャーデビューのタイミングでもありますし、紹介の意味も含めて、メンバーから見たメンバーの印象みたいなのを伺いたいなと思います。今のアー写で自分の右の人の印象をお聞きしていきたいなと。
一同 おお～！
■ではアー写左から、まずはカズマさんから見たちゃあさん、お願いします。
カズマ 恥ずかしいですねこれ。(笑) このバンドに誘ってくれたのがちゃあくんなんです。前にやっていたバンドが解散して「ひとりでどうしよう……」って言っていた時に誘ってくれたので、まずはこの恩をどう返してやろうかと思っていて。
ちゃあ 「返してやろうか」なんだ。(笑)
カズマ リズム隊で一緒に土台を作る立場っていうかパートナーで、ほんまに一心同体で。あとめっちゃ僕のことを可愛がってくれて。あとはなんやろな？難しいな……。
ちゃあ 頼りがいがあって？
コージロー なんで自分で言うねん！(笑)
カズマ 普段バンドでやる業務のこととかでも、ちゃあくんがいつもサポートしてくれたりして、すごい頼りがいのあるお兄ちゃんっていう感じです。最近髪色も一緒になってきて、お客さんに「どっちがどっちやねん」って言われるくらい似てきているので、このままナイスグルーヴを作って突っ走っていきたいです。
■では次は、ちゃあさんから見たコージローさんです。
ちゃあ 僕が常々思っているのは、人の気持ちにめちゃくちゃ寄り添ってくれる人だなと。人の気持ちに繊細に気付ける人だからこそ、聴いた人たちに沁みるような歌詞を書いたり、歌を歌いはるんやなぁと思います。この人がソウルズの看板を背負って歌ってくれているから、みんなついていけているんやなっていうのを常日頃感じています。
■続いて、コージローさんから見たかおりさん。
コージロー 僕ら、カズマとちゃあと僕とかおりで4人で同じ家に住んでいるんですよ。テラも含めて家が近いので、拠点を作って音出ししたりとかミーティングしたりしているんですけど、この拠点を見つけてくれたのも「ルームシェアをしよう」って言ってくれたのもかおりで。新メンバーとして入ってきて、本人としてもエレクトーンからキーボードに切り替わることで、新しい楽器を一から覚えるような感覚だったみたいで。なので、「練習もしながらコミュニケーションを取って、このコロナ禍の時期を乗り越えるために共同生活しませんか？」って言ってきてくれたんです。そういう気合の部分というか、男しかいないバンドに女の子が一人で入ってきて、それを自分から言ってきてくれるっていう気持ちがあるから、この子やったらそういうキーボードとか、バンド経験の差とかも乗り越えていけるんじゃないかなと思いました。コロナという予想外の事態もなんとか乗り越える起爆剤を与えてくれたことは、僕だけじゃなくてみんな感謝していると思います。普段からも明るいですし、みんなを笑顔にさせてくれるパーソンです。
■かおりさんから見たテラさん、お願いします。
かおり テラさんはやっぱりなんといってもバンマスなので、バンドにとっての指標を常に示してくれているという面ですごいしっかりした方だなと思います。ただ厳しい指標を示すだけじゃなくて、「みんなで音楽作っていこうぜ！」っていう、すごいあったかいところを持った人だなと思っていて。「みんなでソウルズを良くして、このソウルズの音楽をもっともっといろんな人に届けようぜ」っていう熱量のある人です。
■最後、テラさんから見たカズマさんです。
テラ 僕がバンマスとして引っ張ろうとしている時に、いつもわがままを言うのがカズマなんですけど……。
一同 (笑)
テラ だから、僕からしたらほんまにカズマはクソガキなんですよ。(笑) すごい純粋なクソガキなので「愛すべきクソガキ」っていう感じ。なんか変にお金とか持って欲しくないですね。(笑)
■ありがとうございます。一緒に住んでいて音楽以外の時間も多く共有しているからか、みなさんの言葉に温かさを感じました。メジャーデビューしたみなさんはこれからさらに精力的に活動していかれると思います。今後の目標を教えてください。
コージロー 今まで応援してくれた人たちにまずはメジャーデビューで恩返しというか、ついてきてくれて間違いなかったっていう報告ができると同時に、ここからが新たなスタートやと思うので。いろいろ大変なこともこれから沢山あると思うんですけど、一日でも長く音楽ができたらなって思います。
テラ これはよくバンドで話していたんですけど、バンドの目標としては「武道館で絶対やろうぜ」ってみんなで決めていて。個人的な来年の目標としては、ギターをあと5本買いたいです。家にギターが4本くらいしかないんですけど、ちょっと足りていないんじゃないかなと。(笑)
カズマ 僕はこのメンバーでずっと一緒に音楽していたいっていうのが一番根底にある気持ちです。一秒でも長くこのメンバーで音を出したいです。
ちゃあ どんどんライブもこれからできるようになっていくと思うので、大きい野外フェスとかに出たりしてみたいです。
かおり 私はみんなに愛されるバンドでいたいっていうのが一番の目標ですね。届けたい人にちゃんと届けられる演奏をして、老若男女問わずいろんな人に愛されるバンドになりたいです。
■ありがとうございます。最後にコージローさん、読者にメッセージをお願いします。
コージロー これからどんどん曲を作って、たくさんいろんなところでライブをして、聴いた人に愛されるバンドになれるように頑張っていきます。応援よろしくお願いします！
Interview & Text：村上麗奈
PROFILE
「愛とソウルを込めて」をモットーに2018年結成。キャッチーな楽曲をベースに、パワフルながらどこか暖かさも感じるコージロー（Vo）の歌が、とにかく人を心地良くさせることで評判を呼んでいる。結成直後からKANA-BOON、感覚ピエロ、ヤバイT シャツ屋さんなどを輩出した関西屈指のコンテスト「eo Music Try」でグランプリを受賞したり、関西最大級フェスの一つ「イナズマロックフェスティバル」での出場オーディションを大多数の応募者の中、突破しフェスへ出演するなど、その実力を業界内外問わず見せつけてきた。その後、幾度かのメンバーチェンジを経て今の形に。精力的にストリートライブを中心に活動を続け、近年ではTiktok でストリートライブでの映像がバズり続けたり、名だたるアーティストへの楽曲提供など、多方面での活躍が各方面から注目されている。2021年11月、『feel』でユニバーサルシグマよりメジャーデビュー。
https://www.souls-official.com/
RELEASE
『feel』
配信デジタルシングル
https://umj.lnk.to/souls_feel
ユニバーサルシグマ
11月24日 ON SALE
