杉本琢弥 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■そして「こんぶ」盤には“Epilogue“が収録されています。

杉本 僕がリーダーとして活動しているBLACK IRISも、まもなく5年目に差しかかります。この曲は僕自身はもちろん、BLACK IRISのことをずーっと愛してくれているファンの人たちへ向けた歌なんです。曲名を「Plorogue」ではなく「Epilogue」にしたのにも、きちんとした理由があります。例えば、僕がアーティストとして最後の日を迎えるとするじゃないですか。きっと最後のライブの時は、しばらく離れていた人たちも集まってくれて、最後の姿を見てくれると思います。そういう人たちも大切だし愛しいですけど、それ以上に僕は、ずーっと一緒に物語を作り続けてくれる人こそ大切にしていきたいんです。つまり、出会った時から、いつ訪れるのかはわからない、その最後の時までを共に歩んでくれる人たちへ向けた気持ちを、ここには記しました。

■「めんたいこ」盤には、“But…!”を収録しています。

杉本 この曲は、僕の大好きなマイケル・ジャクソンのことをリスペクトした曲なんです。“But…!”というタイトルも、マイケルのアルバム『BAD』をリスペクトしたもので。曲調にも洋楽らしさを出してみました。僕が生まれた熊本では、驚いた時に「バッ!!」と言うんですよ。タイトルはそこにも掛けています。(笑) 歌詞には「どんなことがあっても心配しないで、いつだって僕がいるから」と、気持ちを前向きにしていく内容を記しました。ファンのみなさんの中でも「この曲が好き」と言ってくださる方々が多くて嬉しいです。

■そして「ツナマヨ」盤には、“Funny Tale”が収録されています。

杉本 “Funny Tale”には、「おかしな話」、「結構笑える話」という意味があります。この曲にも、普段の自分の気持ちに重なる想いを投影しています。普段の生活の中で嫌なことや落ち込むこと、心傷つくことがあったら、僕と過ごした日々のことを思い返しながら、少しでも陽気になれたり、「もうちょっと頑張ってみようかな」という気持ちなってくれたらいいなと思って書きました。

■“Funny Tale”の歌詞の中で、「僕がさ、魔法をかけてあげるよ今君に」と歌っていますが、杉本さん自身も今までいろんな人の心を魅了する魔法をかけてきましたよね?

杉本 僕自身も幼少期や10代の頃に、音楽という魔法に力をもらい続けてきたんです。中でもライブは直接魔法のパワーを感じられる場所で。それを僕自身も実感してきたからこそ、今は逆の立場ですけど、その力をすごく信じています。音楽自体は目に見えるものではないですが、僕も音楽を通してみんなに魔法という力を与えられているのなら、そんな嬉しいことはないなと思っています。

■ところで、なぜこの3TYPEの盤に「こんぶ」、「めんたいこ」、「ツナマヨ」と名付けたのでしょうか?

杉本 ファンの子たちからは、「好きなおにぎりの具材なんですか?」とよく聞かれますし、確かに好きな具材ではありますけど、実はそこから来たのではなくて、今回のCDジャケットの僕の衣装姿とタイトルの『おにぎり』を掛けあわせて名付けたんです。(笑) これは黒い衣装だから「こんぶ」に、ピンクの衣装のやつは「しゃけ」か「めんたいこ」だな…でも僕は九州出身だからここは「めんたいこ」でしょ!ブルーのデニム姿は、「青=海=魚」という発想から「ツナマヨ」かな…という感じの発想の元、それぞれの名前を盤に名付けました。おにぎりにしてはちょっとお高めですが、ぜひおにぎりを手にするような感覚で、これらの3枚も手にしていただけたら嬉しいです。(笑)

■これらの一連のソロ活動を終えたら、次は……?

杉本 BLACK IRISの活動にすべての力を注ぎます。すでに3月22日には豊洲PITにて、デビュー5周年を祝うワンマン公演が決まっています。BLACK IRISが始動したのが2018年3月22日で、豊洲PITでのステージでした。当時はオープニングアクトとして、しかも開場中にたった1曲のみを披露した形でしたが、あれからいろんなことがありながらも、5年後には単独で豊洲PITのステージに立つことができます。なので、その日から僕自身も再びBLACK IRISの活動に全力を注いでいくつもりです。でもその前には、まだソロ活動を通してみなさんと出会える機会がありますから、そこで培った成果を3月22日のBLACK IRISの豊洲PIT公演に繋げていきたいし、「熊本の彼氏」や、ソロの杉本琢弥としての活動を通して好きになってくれた方々を、BLACK IRISとしての活動にもしっかり繋げていくつもりです。

■改めて、1stシングル『おにぎり』について、読者にメッセージをお願いします。

杉本 僕自身、BLACK IRISの活動と平行してこの3年間、地道にソロとしても活動を続けてきました。そんな3年間の成長をしっかり詰め込めた1枚になったと感じています。同時に、ソロとして表現していきたいものや、いろんな可能性も見えてきた作品にもなりました。このシングル盤を通して培ったものを、次はBLACK IRISに還元していこうと思っています。それくらい、僕自身のいろんな今後に繋がる一生忘れられない1枚になりました。引き続き「熊本の彼氏」と、杉本琢弥としても活動は続けますけど、すべての軸にあるのはBLACK IRISとしての活動なので、次はぜひBLACK IRISのライブにも遊びにきてください!

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
2018年3月にデビューした、人気急上昇中のダンス&ボーカルグループBLACK IRISからソロデビュー。リーダーである杉本自身がBLACK IRISや、AXXX1Sの作詞・作曲も手掛けている。出身は熊本県で、その方言やルックスを活かし、TikTokでは「熊本の彼氏」としても活躍中。
https://wmg.jp/sugimoto-takuya/

RELEASE
『おにぎり』

こんぶ[Type-A]盤(CD)
QYCL-10031
¥1,200(tax in)

めんたいこ[Type-B](CD)
QYCL-10032
¥1,200(tax in)

ツナマヨ[Type-C](CD)
QYCL-10033
¥1,200(tax in)

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3月8日 ON SALE